ランニングコストの意味は?イニシャルコストとは?日本語/維持費/英語

ランニングコストとは日本語では維持費を意味する言葉ですが、その費用が意味するところや計算方法について知ることでビジネスに活用することができます。ここではイニシャルコストという概念も含めて社会人に役立つ知識を紹介していきます。

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ランニングコストの意味は?

ランニングコストとは英語由来の言葉で日本語では維持費を指す

レクチャーする光景

ランニングコストとは、英語由来の言葉で日本語では維持費を意味します。ランニングコストは長期間払い続けるお金を言います。例えば身近なものでは携帯電話がこれに当たります。毎月携帯電話のサービス利用を維持するために、携帯料金を払い続けています。これがランニングコストにあたるのです。

ちなみに下記の関連記事はハレーションという英語と、日本語の意味合いを表す言葉を紹介したおすすめの関連記事です。英語と日本語の意味合いが大きく変わる場合もありますので、この記事で紹介しているランニングコストと比較し参考にしてください。

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ランニングコストの意味①継続的にかかる費用のこと

お金と瓶

ランニングコストの意味の1つ目は、継続的にかかる費用のことです。ランニングコストは先に紹介した携帯電話サービスのように、そのサービスや商品を利用している間、継続的にかかる費用のことを意味します。その費用の金額はサービスの内容や商品の種類によって変わってきます。

また、同じサービスであっても、その中のプランにより料金が上がったり下がったりすることもあり、一定期間ごとの金額の上下があったとしても、定期的に払い続けている場合には、その費用のことをランニングコストと称するのです。そう考えると世の中にはランニングコストと呼ばれるものが多く存在しているのです。

ランニングコストの意味②契約を根拠に複数回請求される費用のこと

コインがたくさんある風景

ランニングコストの意味の2つ目は、契約を根拠に複数回請求される費用のことを指しています。例えば十分百円のマッサージ機を1時間使った場合六百円になりますが、これは複数回の請求という概念ではなく、1回ごとに百円玉を6回入れた、ということになります。つまり百円のジュースを6本買ったのと同じ概念です。

そのためマッサージ機の例ではランニングコストを意味しません。一方、携帯電話の利用では、同じ携帯電話を使い続けるために、2年契約であれば途中解約をしない限り24回以上の月額料金を、同じサービスに対して払い続けることになります。

つまりランニングコストというのは、費用の支払いに継続性があり、かつ複数回の支払いが発生する場合を指し、その根底には契約があるのです。マッサージ機の利用のように継続性もなく契約もない、その都度100円玉を入れるような単発の費用の支払いを繰り返しても、それはランニングコストとは言わないのです。

ランニングコストの使い方は?

ランニングコストの使い方①通信料金

ディスプレイの光景

ランニングコストの使い方の1つ目は、通信料です。先に紹介した携帯電話も通信料に当たりますが、会社ではインターネットの回線使用料もこれに当たります。通信料は基本的にキャリアやそのプランにより月額料金が変わってきます。

言葉の使い方としては「インターネットについてはランニングコストを考慮すると、そろそろキャリアチェンジを考えた方がいいのかもしれない」といった形になります。これは会社を変えた方が、毎月の月額料金が下がり、コストダウンが見込めることを意味しています。

今ではNTTのような元々通信回線を提供していた会社だけではなく、電力会社等様々なキャリアがインターネット回線を提供しています。そのため、インターネットが高いと思っている人は、そのランニングコストの見直しを行うことで、毎月の負担を減らすことができるかもしれません。

ランニングコストの使い方②システム利用料

カギとコイン

ランニングコストの使い方の2つ目は、システム利用料です。会社では、業務を遂行する上でシステムを使用するために毎月ランニングコストを支払っていることが少なくありません。例えば警備会社に対する支払いもこれに当たります。会社を守るために警備のサービスや、警備システムを使うための費用が毎月発生します。

言葉の使い方としては「警備システムの導入を検討しているが、ランニングコストが予想外にかかるものだ。しかし費用をケチって事故があってからでは遅いので弊社でも来月からの導入を決めた」といった形になります。ランニングコストという言葉は、その金額を考慮するような使い方が多くなります。

ランニングコストの使い方③受講料

帽子とコイン

ランニングコストの使い方の3つ目は、受講料です。例えばプログラミングを学ぶ時に、月額制のものを受講する場合にはこれがランニングコストに当たります。最近ではプログラミングの需要が伸びてきていますし、企業で英会話のレッスンを取り入れ、何かしらの受講費を企業が負担しているケースが少なくありません。

言葉の使い方としては「プログラミング講座についてはランニングコストの負担があったとしても、将来的な人材育成を考えれば必要な費用であると言える」といった形になります。人材育成を考えない企業は淘汰されていく時代であることを考えると、例文で述べているような考え方は適切と言えるのかもしれません。

ランニングコストの使い方④コンサル料

笑顔の男性

ランニングコストの使い方の4つ目は、コンサル料です。コンサル料は1回いくらといった支払いの方法もあるのですが、年間契約で毎月コンサルタントに報酬を支払うパターンが少なくありません。その場合はこの費用がランニングコストを意味するのです。

言葉の使い方としては「コンサル料は新規事業の立上げと既存事業拡大の成果を考慮すると非常にコスパがいいと言える。来年も継続を依頼しようと思っている」といった形になります。コンサルがうまくかみ合っていれば、コンサル料が高額であってもコスパが十分に望める可能性が高いといえます。

そのためコンサル料のランニングコストを考える際には、「月額いくらの報酬が高いか安いか」ではなく「月額いくらのコンサル料を支払うことで、月割りの利益がいくら増えているのか」で考えるのが適切と言えます。


ランニングコストの使い方⑤管理費

パソコンを打つ男性

ランニングコストの使い方の5つ目は、管理費です。管理費と言えば家賃の他に支払う賃貸の費用をイメージするかもしれませんが、企業ではホームページの維持費も管理費に当たります。毎月かかってくる管理費も、ランニングコストを意味するのです。

言葉の使い方としては「WEBに強い社員が入ったので、ホームページにかかる管理費を削減するために、管理の委託を今年度で打ち切ろうと思っている」といった形になります。管理費も企業として削減できるものはカットしていった方が、効率がいいと言えます。

ランニングコストとイニシャルコストの違いは?

ランニングコストとイニシャルコストの違い①イニシャルコストは初回のみ

お金を持つ男性

ランニングコストとイニシャルコストの違いの1つ目は、イニシャルコストは初回のみにかかる費用を指します。イニシャルコストは日本語で初期費用を指します。そのため、1回の支払いはランニングコストよりも高額になるのが一般的です。

基本的にランニングコストが発生するサービスについては、イニシャルコストがかかるケースが圧倒的に多くなっています。そのため「月額〇〇円」という金額にコスパの良さを感じても、イニシャルコストが高額になり、意外にコスパが悪いケースも少なくないのです。

ランニングコストとイニシャルコストの違い②ランニングコストは継続的

お金の山

ランニングコストとイニシャルコストの違いの2つ目は、ランニングコストは継続的に発生することです。イニシャルコストが1回であるのに対して、ランニングコストは継続的に発生します。そのため継続的にサービスを利用する際には何がイニシャルコストで、何がランニングコストかをきちんと認識しておく必要があります。

ランニングコストの計算方法は?

ランニングコストの計算方法①合計費用を支払い月数で割る

計算する光景

ランニングコストの計算方法の1つ目は、合計費用を支払い月数で割ることです。ランニングコストの表記は基本的に1回の料金である場合が多いのですが、毎月かかってくるような場合でも、2年契約の場合でトータルいくらという表記になっている場合もあります。

その場合には合計からイニシャルコストを引き、それを契約月数で割ったものがランニングコストとなります。ちなみにランニングコストを日割りする場合には年額を365で割った数値が日割りのランニングコストとなります。

ランニングコストの計算方法②1回の支払い金額に支払い回数を掛ける

ミーティングの風景

ランニングコストの計算方法の2つ目は、1回の支払い金額に支払い回数を掛ける方法です。サービスの中には高額なイニシャルコストのみで同じサービスが利用できる場合があり、どちらの方がコスパがいいのかを比較する場合には1回の支払い金額に支払い回数を掛けると、契約期間の合計額が計算できます。

例えば2年の利用でイニシャルコストが200万円のみで使えるサービスと、イニシャルコストはないがランニングコストが月額10万円のサービスの場合、10万円×24か月で240万円になるので、サービス内容に差がなければ、イニシャルコスト200万円のみで使えるサービスの方が、コスパがいい計算になります。

ランニングコストの計算はこのように、合計金額から月額のランニングコストを算出する計算方法と、月額のランニングコストから契約期間内にかかる合計のランニングコストを必要に応じて算出することで、コスパの比較ができるようになります。この2つの計算方法は押さえておくようにしましょう。

ランニングコストを理解してビジネスに役立てよう!

ランニングコストの考え方を理解しておくと、社会人として知識量が増えるだけでなく、自分でビジネスを起こす際のヒントにもなり得ます。

ここで紹介したランニングコストやイニシャルコストの考え方や知識を早速、仕事や起業に生かしてもらえたらうれしいです。ランニングコストにおけるコスパを考えながら、賢くビジネスに臨んでいきましょう!


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