訪問するの敬語は?尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と例文の紹介も
訪問するという言葉は日常でも使われますがビジネスにおける敬語表現においても重要な位置を占める言葉です。ここでは「ご訪問させていただきます」といった表現や謙譲語をはじめとした敬語表現の使い方を幅広く紹介していきたいと思います。
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訪問するの敬語は?
訪問するの敬語①訪問するの謙譲語は「訪問いたします」「伺う」
訪問するの敬語の1つ目ですが、訪問するの謙譲語は「訪問いたします」「伺う」になります。「訪問いたします」は、「訪問」という名詞表現に「いたす」という謙譲語を重ねた表現で、「訪問する」の謙譲語としては一般的な表現になります。「ご訪問いたします」と表現するとさらに丁寧さが増します。
また「訪問する」を意味する謙譲語には「伺う」という表現もあります。この表現は「訪問いたします」同様にフォーマルな響きのある表現になります。しかしながら「伺う」の方が相手方に対してより丁寧に伝わるシチュエーションもあるので、この2つは使い分けていきたいところです。
訪問するの敬語②訪問するの尊敬語は「訪問されます」
訪問するの敬語の2つ目ですが、訪問するの尊敬語は「訪問されます」になります。「訪問されます」は、相手方が訪問をする行為を表す際に使う敬語表現になります。尊敬語の表現になりますので、相手を上げて敬意を表す表現になります。そのためこの表現は相手方の行動に限定して使われる表現になります。
「訪問いたします」「伺います」という表現は自分がどこかに訪問をする際に使い「訪問されます」という表現は相手がどこかに訪問する際に使う表現になります。尊敬語と謙譲語の使い方を取り違えてしまうと相手に対して非常に失礼な表現になってしまいますので、十分に注意するようにしましょう。
訪問するの敬語③訪問するの丁寧語は「訪問します」
訪問するの敬語の3つ目ですが、訪問するの丁寧語は「訪問します」という表現です。「訪問する」を誰に対する敬意を示すというようなニュアンスを込めず、単に丁寧に表現する場合には「訪問します」という表現になります。丁寧語の表現に関しては尊敬語や謙譲語よりも気兼ねなく使える敬語表現になります。
ただし、丁寧語表現だけではビジネスのシーンは乗り切ることはできないでしょう。何故なら丁寧語表現だけだと、相手方に対する敬語のニュアンスが足りず、失礼にあたることが想定されるからです。謙譲語・尊敬語・丁寧語それぞれをしっかり使いこなせるように、日々しっかり敬語表現について意識するようにしましょう。
訪問するの敬語の使い方・例文は?
訪問するの敬語の使い方や例文①こちらから訪問する場合
訪問するの敬語の使い方や例文の1つ目は、こちらから訪問する場合です。例文のように「ご訪問いたしたく存じます」と伝えることで、相手方に対して非常に丁寧な印象を与えることができます。ただし、謙譲語表現で「ご訪問」というと違和感を覚える人もいますので「訪問致したく存じます」がいい場合もあるでしょう。
謙譲語に対して「ご」を付けると丁寧さが増すため印象値が上がるシーンが少なくないのですが、丁寧さが行き過ぎると相手が恐縮し過ぎてしまい、コミュニケーションに良くない影響が出てくる可能性もありますので、適度な敬語表現を意識するようにしましょう。
いつもお世話になっております。ご連絡いただきましてありがとうございます。ご都合がよろしければ明日の午前にご訪問いたしたく存じます。
訪問するの敬語の使い方や例文②誰かが訪問する場合
訪問するの敬語の使い方や例文の2つ目は、誰かが訪問する場合です。誰かが訪問する場合には尊敬語を使うのですが、自分が属している組織の人が相手方に訪問する場合には謙譲語を使います。自分以外の他人が訪問するからといって必ずしも尊敬語表現にはならない点は、敬語を使う上で十分に注意が必要です。
例文では自社の人物が行くことを示しているので謙譲語表現を使うのが妥当です。これがもしも取引先の場合には当然尊敬語を使います。こういった敬語表現の使い方の違いについて間違いやすいので、この点はしっかり押さえておくようにしましょう。
いつもお世話になっております。ご連絡いただきました件ですが、もしもご都合がよろしければ来週の研修会の際に弊社高畠が伺えたらと存じます。
訪問するの敬語の使い方や例文③訪問に対するお礼
訪問するの敬語の使い方や例文の3つ目は、訪問に対するお礼です。訪問に対しては訪問していただいたお礼も、訪問をしたお礼も、いずれも心がけると相手方に対して非常に印象が良くなります。例文のような形でポジティブな感想も付けると相手方の印象も非常に良くなりますので意識するようにしましょう。
いつもお世話になっております。先週はお忙しい中C社へのご訪問いただきありがとうございました。弊社としましても非常に意味のあるご訪問であったと認識しております。
訪問するの敬語の使い方や例文④類語を使った表現
訪問するの敬語の使い方や例文の4つ目は、類語を使った表現です。下記の例文では「ご来社」という類語表現が使われていて、かつこちらが訪問する旨も伝えていますので、表現の違いを見比べて同じように使いこなせるよう意識してみてください。下記例文のような言い回しは実際にビジネスでよく使われます。
昨日はご来社いただきましてありがとうございました。お渡しした資料のデータもメールにてお送り致しますのでご査収のほどお願い申し上げます。来週は弊社高石がご訪問いたしますのでご指導ご鞭撻いただけましたら幸いでございます。
訪問するの敬語の使い方や例文⑤訪問の詳細についてのやり取り
訪問するの敬語の使い方や例文の5つ目は、訪問の詳細についてのやり取りです。例文は社内でのやり取りですが、相手に対しての気遣いが強く感じられる言い回しになっています。
「ご訪問される」という尊敬語表現を使っていて、何故その情報が必要で、どんな情報が必要なのかを詳細に、かつ手短に伝えています。連絡を受け取る相手方からの心象が非常にいい言い回しなので、しっかり例文を確認しておきましょう。
お疲れ様です。大石部長が来週A社にご訪問されるとのことですが、詳細をいただきたく存じます。A社につきましては社用車での訪問が必須となるかと存じますので、総務部へ手配いたします。ご訪問の出発時間と帰社時間、およびETCカード所有の有無をお知らせいただきますようお願い申し上げます。
訪問するの敬語のNGな使い方は?
訪問するの敬語のNGな使い方①訪問させていただきます
訪問するの敬語のNGな使い方の1つ目は「訪問させていただきます」です。「訪問させていただきます」は100%NGな表現ではないのですが状況により相手に対して失礼にあたる表現になりますので注意が必要です。「訪問させていただきます」という表現は相手方から許可を得た時や許可を得たい時に使われる表現です。
会話の流れで何気なく「訪問させていただきます」という言葉を使ってしまうと、相手方が違和感を覚えて失礼だと感じてしまうことがありますので注意が必要です。下記の関連記事にも「訪問させていただきます」以外の正しい敬語と間違った敬語の使い方が紹介されていますので併せて読むとより理解がしやすくなります。
訪問するの敬語のNGな使い方②ご訪問差し上げます
訪問するの敬語のNGな使い方の2つ目は「ご訪問差し上げます」です。「差し上げる」という敬語表現に関しては「してあげる」というニュアンスが残る表現になりますので、押しつけがましいと感じることがあります。そのためこのような敬語表現を使うのは控えた方が無難です。
また、訪問は「する」ものであって相手にあげるものではないため、そういった意味でも「差し上げる」という表現は日本語表現としても間違っている表現になります。「訪問させていただきます」と違って、使っていいシチュエーションはありませんので、この表現は全面的に控えるようにしましょう。
訪問するの敬語のNGな使い方③ご訪問いたされます
訪問するの敬語のNGな使い方の3つ目は「ご訪問いたされます」です。この表現は尊敬語として使っている人がいるかもしれませんが、尊敬語としても日本語表現としても間違った表現になります。まず、相手に対して「いたす」という敬語表現を使っていますし「される」という尊敬語も重ねて使っています。
相手の行動に対して「いたす」という謙譲語は厳禁になりますし、一つの表現に重ねて敬語を使うと二重敬語にあてはまりこれも敬語の使い方において禁止されている事項になります。禁止事項が複数該当している表現で、相手方に使うと失礼にあたりこちらの印象値を大きく下げる表現ですので使わないようにしましょう。
訪問するの類語は?
訪問するの類語①訪ねる
訪問するの類語の1つ目は「訪ねる」です。「訪ねる」は敬語表現ではありませんが、敬語表現が堅くなりすぎるようなシーンでは訪問するの代わりに使いたい言葉です。訪問するも「ご訪問」としない限りは敬語表現ではないのですが、訪問するという表現の方がビジネス感のある表現になっています。
「訪ねる」という表現は他の敬語や丁寧語表現と一緒に使えば会話のシーンでは決して不自然ではない表現です。メールでは訪問という表現を使いつつ、会話のシーンでは状況に合わせて「訪ねる」という表現をまじえていってもいいかもしれません。
訪問するの類語②ご来訪
訪問するの類語の2つ目は「ご来訪」です。「ご来訪」という表現は「訪問」よりもフォーマルな色が濃い表現になっています。そのため、より丁寧な表現が求められるシーンでは「ご訪問」よりも「ご来訪」という表現を使いたいものです。
「ご来訪」という表現についてはこちらに来ることを示しています。そのため「ご来訪」はこちらが訪問する際には使えない表現になります。「ご来訪される」「ご来訪お待ちしております」というような形で使います。相手方に対して最大限の敬意を示すことが必要なシーンでは進んで使いたい表現です。
訪問するの類語③来社
訪問するの類語の3つ目は「来社」です。来社は会社に来ることを表すフォーマルな表現です。「ご来社」という言い方にすることで丁寧な言い回しになります。「〇〇が来社される」「ご来社いただきありがとうございます」というような言い回しで使われる表現です。
また「来社」に関しては会社に来ることを示す表現ですが、もしも来る場所が省庁であれば「来庁」になりますし、来るのがイベント会場であれば「来場」になります。また幼稚園の場合は「来園」という表現になり、訪問する場所によって様々な表現ができる言い回しになっています。
訪問するという言い回しを使いこなそう!
訪問するという言い回しを使いこなすことでビジネスにおいて相手に対してそのシチュエーションにふさわしい表現が可能になります。また、ここでは訪問するの敬語表現や、その他の類語表現も紹介してきましたのでそれらを状況に合わせて使いこなすことでビジネスパーソンとしての会話スキルが上がることでしょう。
訪問するという表現だけではなく、様々な言葉について使いこなせるように、訪問する以外の言葉でも何かわからない日本語が出てきたら調べて、実際に使えるようにビジネスメール等で使っていくことで語彙力の向上が見込めます。ここで紹介したことが大きく語彙力を上げるきっかけになればうれしいです!
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