旧暦による旧正月とは?2019年中国の春節の休みの期間はいつ?

旧正月って良く耳にしますが、正月とどこが違うのでしょうか。旧暦からみた時に、中国では旧正月を春節といいます。お正月は旧正月もあって、二回楽しめるのかもしれません。実際に中国で行われている、旧正月はいつからいつまでの期間を言うのでしょう。

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旧暦による旧正月とは?

江戸時代まで使っていた中国暦の正月の事

正月の事

明治以前は、中国暦の太陰太陽暦を使っていました。太陰太陽暦は、天体の月の動きと太陽の動きを基本にして作られた暦です。農耕民族にとっては、太陽や月の動きで日常の農作業が出来るメリットがありました。江戸時代が終焉し明治政府になった時に、西洋に追いつけ追い越せの精神から太陽暦に変えました。

新しい暦に変わった事で、江戸時代まで使われていた暦を旧暦と読んで区別しました。中国においては、旧暦のお正月の事を「春節」として現行暦のお正月と区別しています。中国では、新暦のお正月よりも春節の方が尊重されています。

日本の旧正月

日本の旧正月

現代の日本では、旧正月をお祝いする習慣はなくなりました。日本で旧正月を祝っているのが、中華街や長崎などで、毎年盛大にお祝いをしています。また、神社やお寺といった神社仏閣にとっては重要な日として旧正月を祝います。それは、神武天皇が即位なさった日が旧暦の1月1日とされているからです。

日本ではもう一つの旧暦、ユリウス暦の旧正月も同じ様に扱っています。ユリウス暦は今でも正教会で使用しています。ユリウス暦は、太陽の周りを地球が一周する時に生じてしまう誤差を訂正しないまま使う暦の事です。その後、誤差が積み重なった事で欧米でも誤差を訂正する事が出来るグレゴリー暦に変えました。

    ユリウス暦を使っている正教

  • ロシア正教会
  • エルサレム総主教庁
  • グルジア正教会
  • セルビア正教会
  • アトムス山

2019年の旧正月はいつ?

2019年の旧正月|2月5日


旧正月

2019年の旧正月は、太陰太陽暦では2月5日でユリウス暦では1月14日になります。旧正月は立春の頃を年始めとして、春の最初の月に設定されています。旧暦では、新月から新月の間を1か月としていて1か月が29.5日です。そのため、1年が354日しかなく誤差が生じ3年に一度閏月が入ります。

旧暦の旧正月は、閏月がある年と無い年があります。その事から、旧正月の日が毎年同じ日にちにはなりません。平年では11日前後遅くなり、閏年では18日進む時があります。また、日本では旧暦の名残からか節分の日から年が変わると言われています。

アジア諸国の旧正月

アジア諸国の旧正月

太陰太陽暦では2月5日ですが、ベトナムと日本では時差の関係から日にちに違いがあります。時差によって日にちにずれが起るのは、旧暦では日の出から、日の出までを1日とする考え方からです。また、旧正月という言い方は日本のみでアジア諸国では国によって名称は違います。韓国では、クジョンでベトナムではテトです。

ちなみに、シンガポールやマレーシアでは旧正月が4回あります。宗教的な暦が、ヒンドゥー暦とイスラム暦があり旧暦と新暦で4回になります。特に、ヒンドゥー暦の旧正月にはランプを飾り着飾った女性達がとても綺麗です。イスラム暦の旧正月は祝日なのですが静に過ごしお祝いはありません。

アジア各地で旧正月をお祝いする習慣があります。それぞれの国の旧正月に興味を持ったら、実際に体験するのも楽しい旅になります。ただし、お店も気を付けないとお休みが多い様です。それでも、お土産を買う特に現地の言葉を少し話す事が出来たら楽しいです。関連記事に、関係する記事があります合せてご覧ください。

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モンゴルの旧暦の旧正月とはいつからいつまで

モンゴル

同じアジアの国でも、モンゴルの旧正月は中国とは違っています。モンゴルの暦は、インド暦を基本にチベットの太陰太陽暦を使用しています。モンゴルでは、チベット密教が国の宗教となっていて宗教の影響が強い国です。正月はツァガーサルと言い、宗教的な意味が強く前年に次の年の日にちをいつなのか期間が発表されます。

2019年の中国の春節の休みの期間は?

2019年の中国の春節の休み期間はいつからいつまで

中国の春節の休み

世界的にも有名になった、中国での旧正月春節の休みの期間は2月5日~8日までの3日間です。ただし、官庁や民間企業は7日間の休みを取ります。官庁や民間企業に、1週間の休みがるので一般的に同じ期間の休みが春節の休みになる様です。春節に時期には、出稼ぎや仕事で故郷を離れている人は戻る人が多いです。

最近では、春節に旅行する人も多く海外旅行で爆買いする事も話題になっています。中国の人達は、バイタリティーもあり良い事も悪い事でも目立ちます。春節の期間に、旅行や大移動をするために日頃頑張って働く人が多いです。旧暦の春節は、いつからいつまでなのか毎年少しずつ違いがあります。

旧暦の春節(旧正月)の風習

春節(旧正月)

中国の旧正月の風習として、正月飾りとして「福字」と「春れい」があります。「福字」は門や壁に貼りますが、逆さ貼りをする家もあり福を呼ぶ飾りです。「春れい」は門や入り口に貼り健康や繁栄を願う飾りです。中国の春節と言えば爆買いと、大移動だけが報道されていますが昔からの風習は残っています。

また、圧歳銭(ヤースイチェン)と言うお年玉の習慣もあります。これは、日本と同じで子供達のためのものです。中国の旧暦のお正月春節は、今でも賑やかに行われています。いつでも楽しいですが、春節の期間に訪れてみたらいかがでしょう。関連記事に、お得な記事があります合せてご覧ください。

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旧暦の春節(旧正月)の過ごし方

過ごし方

中国の旧暦の春節(旧正月)の過ごし方には、年男と年女が赤い服を着て春節から1週間外出禁止という風習があります。最近では中国でも、時代と共に赤い靴下だけを履いて過ごす人が多くなった様です。中国では、大晦日には爆竹や花火を派手に上げますが魔除けの為です。春節の三日間(旧正月)には親戚回りをします。

中国でも春節(旧正月)に必ず食べる料理があります。日本のおせち料理の様な物で、中国でも北の方は金子の形に似ている水餃子を食べます。しかし、南の方では水餃子ではなく「タンユエン」をスープで食べるのが慣例です。タンユエンは銀元に似ていて、幸せのシンボルとして餡子や胡麻餡などを白玉に包んだ食べ物です。

また、旧暦の1月5日には「財神」の日があります。この日は最も重要な日で、財運の神様を爆竹や花火で家に迎える日です。また、中国では新年初めての満月の日を、元宵節としてお祝いしていています。これは、日本の十五夜の様にお団子を食べお祝いします。元宵節で春節の全ての行事が終わります。

    春節の食材

  • 麺・・細長い麺は長寿の象徴です。
  • 白菜・財を現わしています。
  • 鶏肉・全てに縁起が良い食べ物。
  • 魚・・豊かに暮らす事が出来る縁起物です。
  • 赤身の肉・幸運に恵まれる為の食材。

日本の旧正月の行事

出雲大社のお籠もり

出雲大社のお籠もり

出雲大社では、お籠もりと言われている神事が旧正月に行われています。正式には「福神祭」と言う旧暦の大晦日から元旦にかけて行われる神事です。新暦2月16日の午前1時子の刻から神楽殿へ集まり夜を徹して籠もります。なぜ籠もるのかといえば、大黒天とのご縁を結んで1年を通しての福徳を授けてもらう為です。

籠もる事には昔の日本では、お正月に家に籠もって歳神様をお迎えしていました。初詣は歳神様をお迎えし、その後に家族でお参りをしていました。出雲大社で行われている、お籠もりはその時の名残からです。また、お籠もりが終わってから、注連縄に垂れ下がっている紙垂(しへ)を取り田や神棚にお祀りします。

紙垂(しへ)は毎年奪い合うになり、手にした紙垂を田んぼにお祀りします。田にも神がいるという考え方から五穀豊穣を願っての事です。そして神棚にお祀りしたら、家内安全がもたらされると言われています。また、お籠もりを子の刻から始めるのは子は生命のはじまりと言う意味があるからです。

和布刈神社の神事和布刈りと久高島の神事「シャクトゥイ」

神事

旧正月に行っている行事には、和布刈神社の神事と久高島の神事が有名です。北九州市にある和布刈神社で、毎年旧正月の早朝に行われている神事です。この行事は1200年まえから行われていて丁度干潮時にあたる頃に海に入ります。和布刈神事は、神官が新年の初めに海に入り若布を刈神殿に供える神事です。

一方久高島での神事「シャクトゥイ」は、家族全員が1年間の健康を願って行っています。久高島にある拝所で新年の挨拶を交わし、その後集まっている島民でカチャーシーを唄い踊ります。カチャーシーは沖縄の民謡の一つで、三味線に合わせて楽しく踊る行事です。

追儀式である節分

節分

節分のルーツは、昔宮中で行われていた追儀式だと言われています。室町時代には、旧暦の大晦日から宮中で邪気を払う為に追儀式を行っていました。それが、何時しか民間に広まり現在に至っています。追儀式である節分は、中国から日本に入って来た行事で邪気の事を鬼と言い換えています。

本来節分とは、季節の変われ目を言い1年間に4回あります。節分とは「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の4回の季節を分ける時を言います。鬼を祓い五穀豊穣を願って行っていた儀式です。ただ、大寒の最後の日を最も重要な日とされていた様です。その為でしょうか、立冬の節分行事だけが民間で残ったとされています。

旧暦の旧正月中国ではお祝いしますが日本の旧正月も楽しみたいですね

日本の旧正月

旧暦の旧正月は、中国においては春節として賑やかにお祝いしています。他方日本では、旧暦のお正月をお祝いする風習は一般的にはありません。ただ、ごく一部の地域では今でも行われています。日本では旧正月は休日ではない事から風習としては残っていません。一般的に残っている風習は節分の行事のみです。

お正月は日本人にとっても、気持ちを切り替える事が出来るよい節目となっています。少し気持ちに余裕が欲しい時に、中華街などで旧正月を一緒に祝ってはいかがでしょう。新暦と旧暦とお正月が2回楽しめたら、それはそれで楽しい時間が持てます。旧正月は毎年期間が変わります、新年にいつなのか調べてはいかがでしょう。


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