「ご連絡申し上げます」は正しい敬語?ビジネスメール例文と英語も

「ご連絡申し上げます」「ご連絡差し上げます」「ご連絡させていただきました」といったご連絡という言葉を含んだ敬語表現は数多くありますが、メールでどのような表現を使えばいいのか迷うことが少なくないかと思います。ここでは謙譲語表現の紹介や例文をはじめとして、そんな疑問を解決します!

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「ご連絡申し上げます」の正しい使い方3選!ビジネスメール例文は?

ビジネスメールでの正しい使い方①後日ご連絡申し上げます

3人での握手

ビジネスメールでの正しい使い方の1つ目として「後日ご連絡申し上げます」という言い回しを紹介します。この表現は「その件につきましては後日ご連絡申し上げます」といった形で使われます。連絡事項の中にはすぐに相手方に連絡できない内容や状況も想定されますので、待たせる場合にはこのような表現を使います。

「後日」という部分に関しては「明日」や「3日以内に」といった形でより具体性を持たせた表現も可能ですし、具体性の高い表現の方が好まれます。そのため、こういった表現をメール等で使う際にはまずは具体的な期限を伝えられるかどうか検討し、それが難しい場合には「後日」という表現を使うようにしましょう。

ビジネスメールでの正しい使い方②〇〇に代わりご連絡申し上げます

笑顔の会社員

ビジネスメールでの正しい使い方の2つ目として「〇〇に代わりご連絡申し上げます」という表現を紹介します。「体調不良でお休みをいただいておりますため、〇〇に代わりご連絡申し上げます」という形で使われる表現になります。〇〇の部分には人の名前が入ります。外部に対して社内の役職等をあてて伝えてはいけません。

この表現は急に別の人から連絡が入ることで相手方に不安を与えることがないよう、代理で連絡する背景を伝えつつ使う表現になります。こういった表現が適宜使えるようになることで、ビジネスで必要な配慮ができることを示すことになります。とても大切な表現になりますので覚えておきましょう。

ビジネスメールでの正しい使い方③改めてご連絡申し上げます

メールの送信

ビジネスメールでの正しい使い方の3つ目として「改めてご連絡申し上げます」という表現を紹介します。「その件につきましては〇〇より改めてご連絡申し上げます」という形で使われます。自分がその件に関しての担当ではない場合等に、他の人から連絡をする際に使う表現になります。

またこの表現は連絡する人が変わる場合だけではなく、その場で回答が出来ない場合で追って連絡をする場合にも使われる表現になります。「こちらの方でお調べし、改めてご連絡申し上げます」といった使い方をします。「改めてご連絡申し上げます」という言い回しには使い方のパターンが複数ありますので覚えておきましょう。


「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語やビジネスメール例文は?

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語①ご連絡いたしました

笑顔の男性会社員

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語の1つ目として「ご連絡いたしました」という表現を紹介します。この表現は「来週の会議の開催日程の件でご連絡いたしました」といった形で使われます。「いたしました」という表現は過去形ですが、連絡をする場合に使われる表現になります。

また「ご連絡いたします」という表現は未来に連絡をすることを表す場合に多く使われる表現になりますので、使い方においては注意が必要です。「ご連絡いたしました」という表現も謙譲語の表現になりますので、「ご連絡申し上げます」同様、非常に丁寧な敬語表現の一つだと言えます。

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語②ご連絡になります

ミーティングの風景

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語の2つ目として「ご連絡になります」という表現を紹介します。「来週の納品期日の件でご連絡になります」という使い方をします。「ご連絡いたしました」や「ご連絡申し上げます」よりもやや弱い敬語表現にはなりますが、ビジネスでは多く使われる言い回しです。

「ご連絡になります」という表現は目上の人に対して使うと時に嫌われることがあるので注意が必要な表現になります。何故なら「なります」という表現は変化することに対して使われることが多く、また丁寧語に該当する表現で敬意が尊敬語や謙譲語よりも不足するため、他の表現の方が好ましいと考えられているからです。

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語③共有がございます

電話する女性

「ご連絡申し上げます」以外に連絡を知らせる敬語の3つ目として「共有がございます」という表現が挙げられます。連絡という言葉に置き換えて共有という言葉を使うことがあります。共有という言葉を使う場合には発信者側の責任の程度が低い状況でのみ使われる言葉になります。


それに対して連絡という言葉はその情報を発信する義務が強い状況をはじめとして幅広い状況で使われる言い回しになります。そのためどちらを使うか迷った場合には連絡を使った方が無難であると言えます。

「ご連絡申し上げます」の英語の例文は?

「ご連絡申し上げます」の英語の例文①informを使った例文

砂浜の宝箱

「ご連絡申し上げます」の英語の例文の1つ目として、informを使った例文を紹介します。informは日本語に直訳すると「知らせる」という意味になります。そのため英語で「ご連絡申し上げます」というニュアンスを伝える場合には下記の例文のような形になります。状況により「連絡します」とも訳せます。

もしもこの表現を「連絡します」と翻訳する表現と明確に分けたい場合には文末に「sir」「madam」といった単語を付け足すといいでしょう。これらの表現には「お客様」「ご主人様」という意味合いがあり、英語ではよく使われる表現になりますので不自然なニュアンスを出さずにより丁寧な英作文が可能になります。

    informを使った例文

  • I will inform him to that effect.(私は彼にその旨を連絡申し上げます)
  • I will inform him of the changes.(私は彼に変更の旨を連絡申し上げます)

「ご連絡申し上げます」の英語の例文②announceを使った例文

胸を張る女性

「ご連絡申し上げます」の英語の例文の2つ目として、announceを使った例文を紹介します。announceは日本語で「周知する」という意味のある言葉になります。例文のように「お知らせいたします」と翻訳した方が自然な表現にはなりますが、「ご連絡申し上げます」という翻訳も可能な英単語でもあります。

informとannounceを比べると、announceの方が大勢の人に対して広く周知をするという意味合いがあります。そのため、伝える相手や伝える内容の性質によって2つの動詞を使い分けると、より正確な英語表現が実現することでしょう。

    announceを使った例文

  • I announce the death of my boss.(社長の逝去をお知らせいたします)
  • I will announce the results of the business meeting.(商談の結果をお知らせします)

「ご連絡申し上げます」の英語の例文③tellやsendを使った例文

本と貯金箱

「ご連絡申し上げます」の英語の例文の3つ目として、tellやsendを使った例文を紹介します。informやannounceだけでなく、状況に応じてtellやsendを使って「ご連絡申し上げます」というニュアンスを伝えることができます。下記の例文を参考にしてみてください。

    tellやsendを使った例文

  • I will tell you the results of the business meeting after day.(商談の結果を後日ご連絡いたします)
  • I will send message if I arrive at Japan.(日本に着いたらメールします)

「ご連絡申し上げます」の間違いの使い方や注意点は?

「ご連絡申し上げます」の間違いの使い方①ご連絡差し上げます

真剣な女性

「ご連絡申し上げます」の間違いの使い方の1つ目として「ご連絡差し上げます」という表現が挙げられます。この表現は敬語として間違ってはいないものの、常用するとどこかで相手方に失礼な印象を与える可能性が高い表現となりますので、使わない方が無難でしょう。ビジネスパーソンとして、乱用は間違いだと言えます。

「ご連絡差し上げます」という表現には「連絡してあげます」というニュアンスが込められていると感じることが少なくないようです。「ご連絡申し上げます」にはたくさんの言い換え表現がありますので、わざわざ「ご連絡差し上げます」のような表現を選ぶ必要はないでしょう。

「ご連絡申し上げます」の間違いの使い方②ご連絡させていただきました

4人での握手

「ご連絡申し上げます」の間違いの使い方の2つ目として「ご連絡させていただきました」という表現が挙げられます。この表現は「やらせてもらう」というニュアンスを表す敬語表現で使うと相手方に失礼にあたる場合があり、多くの状況では間違った敬語になりますので使わない方が無難だと言えます。

「ご連絡差し上げます」や「ご連絡させていただきました」という表現に関しては一般的に使われることが多い表現になります。そのため「ご連絡差し上げます」や「ご連絡させていただきました」という敬語表現を、取引先等が使っている場合には間違った使い方をしていると思っても目くじらを立てずに受け流した方が無難です。

「ご連絡させていただきました」という表現は相手から同意を得た物事に対して使う言葉になります。基本的に連絡は相手から許可を得てからするものではないので「ご連絡させていただきました」は使わない方が無難でしょう。下記の関連記事は同じような状況を確認するのにおすすめの記事ですのでこちらも読んでみてください。

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「ご連絡申し上げます」の使い方における注意点①ほかの表現と使い分ける

勉強中の女性

「ご連絡申し上げます」の使い方における注意点の1つ目として、ほかの表現と使い分けることが挙げられます。「ご連絡申し上げます」という表現は、相手に連絡することを伝える表現の中でも比較的堅い言い回しになります。そのため、相手や状況に応じて類語や派生表現との使い分けが必要になります。

「ご連絡申し上げます」の使い方における注意点②謙譲語の意味を意識する

フロントでの笑顔

「ご連絡申し上げます」の使い方における注意点の2つ目として、謙譲語の意味を意識することが挙げられます。「申し上げる」という表現は謙譲語であり、相手に対して遜ることでその経緯を伝える言い回しになります。そのため、そういった上下関係を意識するようなフォーマル場で使うことを意識する必要があります。

「ご連絡申し上げます」という言葉の持つ謙譲語の性質は、カジュアルな場で使うと相手を過度に恐縮させる可能性を秘めていますので、その点を意識する必要があります。メールでは使うシーンが多いかもしれませんが、会話で使うと謙譲語特有の表現が誇張されて丁寧過ぎる聞こえ方になる懸念がある点は意識しましょう。

「ご連絡申し上げます」を使いこなせるようになろう!

「ご連絡申し上げます」という表現はビジネスメールをはじめとして様々なシーンで使われます。そのため、社会人としてはこの表現の使い方をしっかり覚えておくと、ビジネスにおけるコミュニケーション能力が上がり、仕事の質そのものを上げることができるでしょう。

「ご連絡差し上げます」や「ご連絡させていただきました」といったあまり使わない方がいい表現も含めて、パターン別に説明してきましたが、ここで紹介した派生表現や例文がどこかで役立てばうれしいです!


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