「心中お察しします」の意味は?類語と英語やビジネスの使い方も
あなたは、ビジネスシーンでも良く使われる「心中お察しします」「心中お察しいたします」の正しい使い方、類語表現、敬語などを知っていますか?この記事では、「心中お察しします」の意味や英語例文、使用する際の注意点などにも触れながら詳しく解説していきます。
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目次
「心中お察しします」の意味は?
「心中お察しします」の意味①「心中を察する」という意味
「心中お察しします」の意味の1つ目は、「心中を察する」という意味です。まず「心中」は「しんちゅう」と読みます。この言葉は、時々「しんじゅう」と読み間違えられることがありますが、この場合、意味がかなり異なってしまいますので注意するようにしてください。
「心中」とは簡単な日本語にすると「あなたの心の中、あなたの中の気持ち」という意味になります。「察する」とは「推測する」という意味です。これらをまとめると、「心中お察しします」とは「あなたの心の中の気持ちを推測します」という意味になります。
「心中お察しします」の意味②「あなたの気持ちが分かります」という意味
「心中お察しします」の意味の2つ目は、「あなたの気持ちが分かります」という意味です。先述した「お察しします」には「同情する、慮る、気遣う」という意味もあります。したがって、「心中お察しします」は「私はあなたの気持ちが分かります、同情します」という意味にもなります。
シチュエーションにもよりますが、これら2つの意味でより多く用いられるのがこの相手の気持ちに同情し、寄り添う方の使い方です。日常生活、あるいはビジネスシーンでもよく見受けられる表現です。自分でも使えるようにしておくといいフレーズですので、ぜひこの機会に習得しましょう。
「心中お察しします」の例文3選!ビジネスの使い方は?
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方①トラブルで
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方の1つ目は、例えば取引先側の何かトラブルについて耳にした場合に使える表現です。具体的には「先のプロジェクトでは納期が長引いてしまい、苦労されているということを伺いました。心中お察しします。」などの形で使用できます。
その後に、「弊社に何かお手伝いできることがありましたら遠慮なくお伝え頂ければと思います。」などと続けると、相手にもこちらの親切な気持ちとスマートさ、信頼性の高さが伝えられるでしょう。
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方②突然の不幸
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方の2つ目は、相手や相手の家族、友人が突然の不幸に見舞われた際に使用する例文です。具体的には、「この度はご家族が突然の不幸に遭われたとのこと、心中お察しします。」などの形で使用します。
このシチュエーションで当例文を使用する際は、相手の状況に敏感になるようにしましょう。相手が不幸が起きたことで被った心理的ショックにより他人からの気遣いにも反応できないという場合もあります。その場合、これらの表現を使うタイミングによっては逆に相手への負担となることもあります。
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方③体調不良
「心中お察しします」の例文ビジネスでの使い方の3つ目は、相手の体調不良を気遣って使う使い方です。具体的には、「ご病気が長引いていると耳にしました。心中お察しします。」などの形で使用します。その後に、「今はお体を大事にされ、ぜひ治療に専念されてください。」などと続けるとスマートです。
また、この相手の体調不良に対して使う使い方も、2つ目の使い方と同様、相手の状況や心理的な状態に敏感になり、フレーズを使用する適切なタイミングをしっかり図ることが重要となります。自分が良かれと思ってした気遣いが逆に相手の負担にならないよう、注意しましょう。
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文は?
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文①「心中お察しいたします」
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文の1つ目は、「心中お察しいたします」です。「する」の謙譲語である「いたします」を使うことで丁寧な敬語表現となっています。この「心中お察しいたします」という表現は、目上の人に対して特に丁寧に気遣いを伝えたい場合に使用するよ良いでしょう。
具体的には、「その後、体調がまだ優れないということを上司から聞きました。心中、お察しいたします。」などの形で使用できます。「心中お察しします」は「します」という言葉が入っている分、少しシンプルな響きになります。そこを「いたします」という敬語でカバーし、丁寧な響きにできます。
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文②「心中お察し申し上げます」
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文の2つ目は、「心中お察し申し上げます」です。これは、「言う」の謙譲語である「申し上げる」という表現を使い、自分が相手よりへりくだって相手の気持ちに同情していることを丁寧に伝える表現です。
具体的には、「当プロジェクトでの進捗状況についてはスケジュールの変更が相次ぎ、苦労されているということを伺いました。心中お察し申し上げます。」などの形で使用できます。1つ目の例文より、自分がより相手よりへりくだっている印象を与えますので自分よりかなり歳や役職の離れた人に使いましょう。
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文③「いかばかりかと」
「心中お察しします」の敬語の使い方と例文の3つ目は、「心中いかばかりかとお察し申し上げます」です。この「いかばかりか」とは、「どれくらいか、いくらか」という言葉の丁寧な言い方で、簡単に言うと「あなたの気持ちがどれぐらい辛いか、同情します」という意味になります。
先に挙げた例文2つに比べて、より相手の気持ちに立って親身、かつ少し柔らかい雰囲気のある表現ですので、すでにある程度仲も深まった目上の人に対して使用すると効果的でしょう。以上の例文をシチュエーションと相手との関係性でそれぞれ使い分けてみましょう。
今回ご紹介している「心中お察しします」や「心中お察しいたします」などの表現以外にも、相手を気遣う表現が日本語には沢山存在します。以下の関連記事では、メールや手紙などでも使える「お体にお気をつけて」という表現の意味や使い方、敬語表現について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
「心中お察しします」の英語の使い方と例文は?
「心中お察しします」の英語の使い方と例文①Iunderstand
「心中お察しします」の英語の使い方と例文の1つ目は、「I understand how you are feeling.」です。日本語に直訳すると、「私はあなたがどのように感じているのか理解しています。」という意味となり、転じて「心中お察しします」という意味で使用することが可能です。
これは、口語の会話の中で特に使われる表現です。きちんと丁寧なニュアンスも伝えられますので、目上の人が大変そうな状況や厳しい状況にある場合などにも使用しましょう。
「心中お察しします」の英語の使い方と例文②Mythoughts
「心中お察しします」の英語の使い方と例文の2つ目は、「My thoughts are with you.」です。これを日本語に直訳すると「私の気遣いはあなたと共にあります。」という意味になります。「thoughts」とはここでは「気遣い、配慮」という意味で使われます。
これも1つ目の例文と同様、少しフォーマルなニュアンスを持つ表現ですので、丁寧さを保ちながら相手に使用することができます。メールなどの文面でも使用することが可能です。
「心中お察しします」の英語の使い方と例文③Iknowwhat
「心中お察しします」の英語の使い方と例文の3つ目は、「I know what you're going through.」です。これを直訳すると「私はあなたの状況が分かります。」です。この表現は、1つ目、2つ目の例文よりもややカジュアルな響きがありますので、割と距離の近い友人や知り合いに用います。
「心中お察しします」の類語は?
「心中お察しします」の類語①「お気持ちお察しします」
「心中お察しします」の類語の1つ目は、「お気持ちお察しします」です。これは、「心中」という言葉をより簡単な「お気持ち」という言葉に変換して使うものです。具体的には、「この度の台風では通勤が大変でしたね。お気持ちお察しします。」などの形で用いられます。
「心中」から始まるフレーズよりも少しカジュアルで距離の近い感じのある表現ですので、すでに仲の良い人やお知り合いに対してよく使われます。相手に何かトラブルなどがあった場合、どちらかがこのような表現を使って気遣いを表せると、当人もなんだか安心した気持ちになりますね。
「心中お察しします」の類語②「ご心労お察しします」
「心中お察しします」の類語の2つ目は、「ご心労お察しします」です。「ご心労」とは、「ご苦労、ご心配」という言葉にも置き換えられ、同義です。「心中」の場合は、相手の心配の気持ちだけにとどまらず、相手の持つ漠然とした「気持ち」に気遣いを置いていますが、「心労」となると相手の苦労や心配に限定されます。
具体的な例としては、「今年度は~業界にも少しずつ景気低迷による影響が見られるようになってきました。貴社のご心労お察しします。」などの形で用いられます。こちら側が相手がおそらく心配や苦労を感じているだろう、という状況を気遣う目的で使用します。
「心中お察しします」の類語③「拝察いたします」
「心中お察しします」の類語の3つ目は、「拝察いたします」です。この「拝察」とは、簡単に言うと「相手の気持ちを察すること」です。「心中お察しします」や「心中お察しいたします」とほぼ同義で使われます。
具体的な例としては、「この度は事業撤退を決断されたとのこと、お気持ち拝察いたします」などの形で使用します。イメージとしてはかなり堅いイメージがある表現ですので、ビジネスでは会議や公式文書内での書き言葉などで使われることが多いでしょう。
「心中お察しします」の使い方の注意点は?
「心中お察しします」「心中お察しいたします」の使い方の注意点①
「心中お察しします」「心中お察しいたします」の使い方の注意点の1つ目は、おめでたい場面では使用しないことです。今まで見てきた通り、「心中お察しします」やその類語表現は相手がトラブルや不幸に見舞われた際に使用するものです。相手の結婚や昇進などおめでたい場面で使用するのは不適切です。
万が一、これらの場面でこの表現を使用すると、かなり相手に失礼なイメージを与えてしまうことになりかねませんので、適切な場面で使用するように注意しましょう。
「心中お察しします」「心中お察しいたします」の使い方の注意点②
「心中お察しします」「心中お察しいたします」の使い方の注意点の2つ目は、目上の人に対して使用する際は特に注意を払うことです。「心中お察しします」とその類語表現は、基本的には全て敬語表現です。しかし、その基本的な意味が「あなたの気持ちが分かる」というものです。
したがって、相手によっては不快に感じる人もまれにいます。特に「自分は相手より上なんだ」という強い自覚がある人は、「何で歳も役職も下の人にこんなことを言われなければならないんだ」と思う場合もあります。相手の性格や相手との関係性にもよりますが、このフレーズを目上の人に使う場合は特に注意しましょう。
「心中お察しします」を使って日々のコミュニケーションを楽しもう!
この記事では、「心中お察しします」や「心中お察しいたします」などの敬語・類語表現、や使い方などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?相手との関係性を築く上で、相手の気持ちに寄り添ってあげることは大変重要な役割を果たします。この表現を使用することが皆さんの会話の質向上に繋がればと思います。
特にこの記事ではビジネスシーンでも使える例文から英語例文まで本当に数多くの表現をご紹介してきましたので、今日からでもすぐに活用し、日々のコミュニケーションをぜひ楽しんでみてくださいね。慣れるまで少しかかるかもしれませんが、日々の生活の中でコツコツ使っていけば、必ずうまく使えるようになるでしょう。
下記の関連記事内では、今回のような自分を気遣う言葉を相手からもらった時にそれに返答する際に使える、「ご心配ありがとうございます」というフレーズについて取り上げています。記事内では、当記事同様、メールでも使える敬語・類語表現を沢山ご紹介し、英語例文も解説していますよ。合わせてチェックしてみてください。
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