「勉強させていただきます」の使い方を解説!ビジネスメールでも使える例文も紹介!
「勉強させていただきます」を正しく使えていますか?この記事では、「勉強させていただきます」の使い方を解説しています。「勉強させていただきます」の意味やビジネスメール例文、言い換えも知ることができますよ。謙虚で熱心な姿勢が伝わりやすくなるので、ぜひご覧ください。
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目次
「勉強させていただきます」の意味
意味①できないことに向き合う
1つ目は、できないことに向き合うという意味です。今の自分の力量では成し遂げられないけれど、物事から逃げることなく前向きに取り組みたい、という意思を表します。
意味②価格交渉に応じる
2つ目は、価格交渉に応じるという意味です。「勉強させていただきます」はかつて商人がお客様を立てて売る、という姿勢を元に商売をしていたことが語源となっています。「安くします」や「まけますよ」と言うのは露骨なので、「勉強」という表現を用いるようになりました。
販売する側からすると、価格を下げることで利益が少なくなってしまいます。けれども、お客様の満足度を高められるように、自分の儲けが減ってでも価格を下げるために無理をするのです。困難に立ち向かう様子を、「勉強」という言葉で間接的に使えることで、誠実な姿勢をアピールできます。
意味③努力する姿勢を示す
3つ目は、努力する姿勢を示す意味です。困難な状況を乗り越えるために、努力を惜しまない姿勢を相手に伝えられる表現となっています。自分が努め励むことで、できる範囲が広がったり相手のニーズに応えられたりする、というポジティブな言葉です。
「勉強させていただきます」の使い方
①目上の相手に対して使う
1つ目は、目上の相手に対して使います。「勉強させていただきます」は、自分が一歩下がり相手を立てるときに用いる、謙譲語という敬語に分類されます。そのため、ビジネスシーンにおいて上司や取引先・お客様など、自分よりも立場が上の相手に向けて使うものです。
②値引きを求められたときに使う
2つ目は、値引きを求められたときに使います。「勉強させていただきます」は、誠実で真面目な様子が伝わりやすいフレーズなので、相手に良い印象を与えることができますよ。値引きを要求されてもすぐに「No」と判断せず、お互い納得できる打開策を見いだす姿勢を示せます。
③値引きを提案する際に使う
3つ目は、値引きを提案する際に使います。取引先やお客様に対して自ら値引きする姿勢を示すときに、「お勉強させていただきます」と言います。
「値引きしますよ」とストレートに伝えると、相手によっては失礼だと感じてしまう場合があるからです。「お勉強」という言葉を用いることで、上品で謙虚な姿勢を表現するのもできます。
④メールや口頭で使う
4つ目は、メールや口頭で使います。「勉強させていただきます」は相手と会話をしているときや、メールのやり取りの際に用いるフレーズです。自ら努力する姿勢を示す場合は、「もしよろしければ」というクッション言葉を前に付けると、誠実な様子が伝わりやすくなります。
⑤履歴書や面接では使わない
5つ目は、履歴書や面接では使いません。「勉強させていただきます」というフレーズは、相手の意向に沿うために努力する姿勢を示すものとなっています。しかし、就職や転職で、自分が入りたいと思った会社に向けて使うのは不適切ですよ。
なぜなら、会社側としては社員に勉強してもらいたいために雇うわけではなく、働いてほしいというニーズがあるからです。そのため、「勉強させていただきます」は入社前ではなく、働き始めてからのビジネスシーンで使うようにしましょう。
「勉強させていただきます」のビジネスメールでも使える例文
①上司への例文
上司にメールで同行をお願いするときに、「勉強させていただきます」と伝えると、真面目な印象を与えることができます。また、仕事の指導を受けたり上司のプレゼンを聞いたりする前に使うと、「学び得たい」という姿勢が伝わりやすいです。
- ・〇月〇日にご同行いただけるとのことで、ありがとうございます。勉強させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
- ・本日の○○課長のプレゼンを通して、○○について勉強させていただきます。どうぞ、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
上司への例文
②取引先への例文
取引先とメールで価格交渉をする場合、お互いの顔が見えないので言葉選びが大切になります。値下げできないか尋ねられたり自ら値引きを提案したりするときに、「勉強させていただきます」と添えてください。柔らかい印象を与えるだけでなく、相手に譲歩する気持ちが伝わりやすくなります。
- ・それでは、5万円まで勉強させていただきます。
- ・100セットご契約いただけるのでしたら、10万円まで勉強させていただきます。
取引先への例文
③お客様への例文
お客様に商品やサービスを提案する際に、「勉強させていただきます」というフレーズを使います。前に「お」を付けて「お勉強」という言い方をすると、より丁寧な印象を与えられますよ。
- ・よろしければお勉強させていただきますので、気になる商品がありましたらご遠慮なくお申し付けください。
- ・お気に召された商品がありましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。できる限り、お勉強させていただきます。
お客様への例文
④英語の例文
英語での商談で使える「勉強させていただきます」、というニュアンスのフレーズがありますよ。日本語で「勉強させていただきます」は、価格交渉をしたりや譲歩する姿勢を示したりするときに用います。英語でも日本語と同じように、柔軟に対応することをアピールできる役立つ表現があるのです。
- ・Please let me consider that selling price and I’ll get back to you.(販売価格については社内で検討させてください)
- ・We can be flexible about the warranty period.(保証期間については柔軟に対応いたします)
- ・I'll get back to you on that by tomorrow after discussing with the head quarter.(本部と検討したうえで、明日までにご連絡させていただきます)
英語の例文
「勉強させていただきます」の言い換え
ここまで「勉強させていただきます」の、ビジネスメールでも使える例文をご紹介しました。「勉強させていただきます」の類語や同義語を上手く使うことで、相手に自分の意図が伝わりやすくなります。
①参考にさせていただきます
「参考にさせていただきます」は、「勉強させていただきます」の類語です。正しい敬語なのですが「勉強させていただきます」と違い、目上の相手に使ってはいけないケースがあります。なぜなら、参考にすることを一方的に伝える表現なので、目上の相手に対して使うと失礼だと捉えられてしまうからです。
しかし、感謝の気持ちを伝えたり相手に何かを依頼したりするときに、添えて使う場合は敬意を表することができます。また、相手の提案を断る際のクッション言葉としても使える類語です。
②学ばせていただきます
「学ばせていただきます」は、「勉強させていただきます」の同義語となっています。しかし、「勉強させていただきます」のように、値下げすることを間接的に伝える意味はありません。
自ら努力する姿勢や勉強に励むことを、謙虚な姿勢で告げるときに用います。そのため、上司や先輩など、目上の相手に対して使うことができる同義語です。
「勉強させていただきます」の意味を知って正しく使おう!
日本語で「勉強させていただきます」というのは、謙虚で熱心な姿勢を目上の相手に伝えたいときに用いる表現です。ビジネスシーンにおいては、主に価格交渉で使われるフレーズとなっています。取引先やお客様から値引きをお願いされた場合や、価格を下げての販売を提案する際に使いますよ。
また、上司に同行を頼んで承諾を得たときや先輩のプレゼンを聞く前に、「勉強させていただきます」と伝えるケースもあります。相手の仕事ぶりを見聞きして参考にすることで、スキルアップに繋がるよう努める、という意気込みをアピールできる表現です。
英語での商談では「勉強させていただきます」を直訳せずに、「譲歩することが可能」「検討します」など言い換えてください。「勉強させていただきます」の意味を知って、正しく使いましょう。以下の記事では、「させていただく」の敬語について解説していますので、ぜひご覧ください。
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