卒論の考察の書き方って?書けないと悩むあなたに例文とコツを分かりやすく紹介!

あなたは、卒論の考察の書き方で悩んでいませんか?卒論には様々な章立てがあり、それぞれの章にはある程度決まった形式と書き方があります。この記事では、その中でも卒論の考察の書き方について、ご紹介します。考察とまとめの違いも知れるので、ぜひ参考にしてみましょう。

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卒論の考察の書き方とは?

①結論として何が分かったかを書く

カフェ

卒論の考察部分には、まず結論として何が分かったかを書きます。言い換えると、自分の研究の調査・分析の結果を解釈し、目的部分で述べた研究課題への回答となる「命題」を引き出します。同部分が、卒論の考察で中心となる内容です。

提示する「命題」には、従来の研究の限界を示した上で独自の見解が示されている必要があります。従来の実験や研究、文献についてのまとめやその再説をするだけでは不十分です。「考察が書けない」という方は、まず自分の命題が何なのかを考えてから、卒論全体を構成しましょう。

②命題に条件などがあれば但し書きする

昼寝

次に、命題に条件などがあれば但し書きをします。自分の実験や研究の内容にもよりますが、多くの場合、「自分の命題は確実に正しいと言える」と証明しうる範囲や条件は限定されているはずです。考察部分ではこのことについてきちんと触れ、読み手に内容が分かるようにします。

多くの場合、自分が示す命題とそれに関わる付帯条件が卒論の結論となります。但し書きがないとこの結論の内容も変わってきてしまい、読み手にも自分が何を発見したのか、何を主張したいのかが伝わりにくくなります。きちんと明示するようにしましょう。

③手続きに対する補足説明をする

本

卒論の考察部分では、手続きに対する補足説明も行います。先の対象と方法に示した、自らが採用した実験・調査、分析に関わる手続きについて、特に弱点が指摘できそうな部分を補足説明します。相手が手続きの方法について、矛盾や誤解をするのを防ぐ役割を果たします。


特に、自分の実験や調査において従来のものとは異なる新しい手続きを採用した場合は、読み手も誤解を抱く可能性が高まります。しっかり理解し、払拭できるような書き方で構成するように努めましょう。他文献の書き方を参考にするのも有効です。

④自分の新たな知見を記す

知見

次に、自分の新たな知見を記します。卒論の読み手に自分の新たな発見と、それに関する主張を明示するとても重要な場所です。自分の新たな知見と、自分が当たった複数の文献内から取り出した先行研究を比較しながら、新たな知見への価値を上手く主張します。

自ら行った実験と研究、分析の正当性を冷静に述べながら、いかに重要であり、文献として当たった先行研究とはどんな違いがあるか?を明確に述べましょう。構成次第で、読み手の注意を卒論の最後まで引けるかがかかってきます。ぜひ何度も推敲して構成にもこだわりましょう。

⑤得られた認識の含意を書く

パソコン

最後に、得られた認識の含意を書きます。認識の合意、すなわちインプリ―ションは、自分で必要と判断した場合のみ書きます。仮説的ではあるが、実験や調査を通して示唆されることなどを盛り込む部分です。

認識の合意というより、何かの提言の内容になると判断した場合は、卒論の次の構成部分、「結語」に譲る方が妥当とされます。自分が導き題した内容に沿って、どちらの部分に構成する方が妥当か?を十分に吟味してみてください。

卒論の考察の書き方のコツと例文

①内容に合わせて言い回しもバライエティを持たせる


勉強

卒論の考察で使用する例文には、内容に合わせて言い回しもバライエティを持たせましょう。それぞれの例文が考察のどの構成部分に使用されるか?によって、書き方も変わってきます。下に、考察部分で使用可能な例文と書き方一覧をまとめておきます。

    卒論の考察部分に使用可能な例文・書き方まとめ一覧

  • まず最初に、~の問題について考察する。
  • 第一に~である。第二に~である。
  • 初めに~。次に~。最後に~。
  • これに対しては、~と考えることができる。一方で、~。
  • 最近の研究で、~は~と言われている。しかし、本研究では~ということが分かった。

②自分の調査結果・分析に基づかないことは書かない

まとめ

自分の調査結果・分析に基づかないことは書かないということは、卒論で考察を書く際のコツです。卒論で書く内容は、あくまで自分の実験・調査、分析で分かったことです。例えば自分の調査では立証できなかったのに、あたかも立証できたかのように何かを書くことはできません。

また、他文献や先行研究で分かったことを自分の研究で分かったことのように書くこともできません。何を書くか迷った末に、他人の研究や主張を盗用することは禁じられています。コツを抑えて、あくまで自分の調査結果・分析に基づいた内容にしましょう。

③仮説がどこまで立証できたかを明記する

デスク

仮説がどこまで立証できたかを明記するのもコツの一つです。読み手にとって、研究結果がどこまで正確であるかが分かる、という点が非常に重要です。明示するため、命題説明部分でしっかりとどこまで仮説が立証できたかを書きましょう。

卒論の考察の目的とは?


結果・結論までの道筋を示す

窓

結果・結論までの道筋を示す、というのが卒論の考察の目的の一つです。読み手があなたの考察部分を読んだだけで、「研究の結果が~で、結論は~だ。」と分かるようにまとめ上げましょう。卒論の次に続く部分が相手にとって読みやすいものになります。

自分の独自の考えを説明する

独自

自分の独自の考えを説明するのも卒論の考察の目的の一つと言えます。自分が当たった文献や先行研究の単なるまとめではなく、独自の知見や考えを説明する目的を意識してみてください。使用すべき書き方や例文も自ずと見えてきます。

【番外編】卒論の考察とまとめの違いとは?

以上までで、卒論の考察について詳しく解説してきました。最後に、番外編として迷いやすい卒論の考察とまとめの違いについて説明していきます。双方の違いがいまいち分からない、という方は参考にしてみましょう。

卒論の考察は自分の論が中心

お昼

卒論の考察は、自分の論が中心です。卒論全体のまとめではなく、「自分の研究で新たにどんなことが分かったか?」に着目して書きます。卒論全体を見渡すというよりは、研究結果と得られた新たな知見にだけフォーカスする意識を持って書くのがコツです。

卒論のまとめは研究全体で得られたことが中心

友達

卒論のまとめは、研究全体を通して得られたことを書きます。自分の知見中心に論を展開する考察に対して、まとめはそれ以外の研究部分も加味した上で自分の考えをまとめた構成にします。まとめ部分も考察部分と同じく、卒論で重要な役割を果たすので力を入れて取り組みましょう。

正しい書き方とコツを知って卒論の考察を書こう!

学校

理系・文系に関わらず、多くの大学や学校機関で卒論の提出が義務化されています。文献の調査の仕方からまとめ方、さらに卒論の書き方を知っておくことは大変重要です。

卒論の考察部分は、研究の結果や結論への橋渡しの役割をする部分です。書くためのコツはいくつか存在しますが、基本的な点さえおさえておけば意外と簡単なことが分かります。あなたも、ぜひ当記事内容を参考にして、正しい書き方とコツで卒論の考察を書いてみてください。

下記関連記事では、卒論の面白いテーマの例を厳選して分かりやすくまとめています。卒論にふさわしい、面白いテーマが決まっていない、という方に特におすすめです。やりやすい卒業論文・卒業研究の決め方についても学ぶことができます。卒論の執筆を控える人にとっては大変役立つ内容ですのでぜひチェックしてみましょう。

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