女性の臨床検査技師の平均年収は一般女性より高い?家庭との両立についても紹介!

医療現場で不可欠な臨床検査技師として、活躍する女性は数多いです。国家資格が必要なこともあり、平均年収が一般女性より多いのでは?と疑問に思う人もいることでしょう。ここでは女性の臨床検査技師の仕事内容や年代別の平均年収、家庭と両立が可能なのかについて説明します。

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臨床検査技師とは?

臨床検査技師は医療現場であらゆる検査を行う専門職

病院のチーム

臨床検査技師とは、医師の指示のもとで診察に欠かせない様々な検査を担当する専門職です。検査を行うことで問診ではわからなかった病気の原因を見つけ、その結果を報告することで医師が治療方針を立てます。現代の医療現場いおいて欠かせない仕事であり、数多くの女性が活躍しています。

女性も多い臨床検査技師になるには国家資格が必要

勉強

臨床検査技師は女性が多い職種であり、結婚や育児と両立している人も少なくありません。しかし、その仕事に就くためには国家資格を取得する必要があります。2019年2月に行われた臨床検査技師の国家試験の合格率は75.2%と前年を下回っており、高いとはいえません。

臨床検査技師になるためには、臨床検査技師養成課程がある4年制大学、または3年生の短期大学や専門学校に進学し、定められた課程を修了する必要があります。そうでなければ、臨床検査技師の国家試験の受験資格を得ることはできません。臨床検査技師の詳細については、以下の記事が参考になります。

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臨床検査技師の仕事内容とは?

臨床検査技師の仕事内容①検体検査

検査室

臨床検査技師の仕事内容の1つ目は、検体検査を行うことです。具体的には患者さんから採取した血液や尿、便、髄液などの検体を調べることです。医療現場では「血液検査」「生化学検査」「微生物検査」「病理検査」などが、検体検査に含まれます。

検査によって使用する機器が異なり、そのデータを分析する役割を担います。医療機器や検査技術は日進月歩なので、常に勉強が欠かせないといえます。

臨床検査技師の仕事内容②生理機能検査

心電図

臨床検査技師の仕事内容の2つ目は、「生理機能検査」です。具体的には「心電図検査」や「脳波検査」「超音波検査」「肺機能検査」などです。男性・女性を問わず、臨床検査技師は患者さんの身体を直接調べることになります。心電図やエコー画像に基づき、病変部を見つける必要があるため、スキルと経験が求められます。

女性の臨床検査技師が活躍できる職場は?

女性の臨床検査技師が活躍できる職場①病院

病院の検査室

女性の臨床検査技師が活躍できる職場の1つ目は、病院です。病院の規模によっては、女性の臨床検査技師でも大病院や救急施設のある医療機関に勤務すると、夜勤があることがあります。また、中規模な医療機関の場合はオンコール体制の勤務もありえます。

入院施設のある病院に勤務する場合は、病棟に患者さんがいるため、休日にシフトが入ることもあります。結婚や育児と仕事を両立させたい女性にとっては、こうしたシフト制の職場は退職の確率が高いといえるかもしれません。

しかし、入院施設のないクリニックなどの医療機関い勤務することで、結婚しても育児と両立できる可能性は高いものになるはずです。一方で、臨床検査技師の人数が少ないことが多く、急に休むのが難しいという側面もあります。病院への応募については、以下の記事を参考にしてください。

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女性の臨床検査技師が活躍できる職場②検査センター

臨床検査センター

女性の臨床検査技師が活躍できる職場の2つ目は、検査センターです。近年は24時間稼働する検査センターも多く、その場合は大病院や救急外来のある医療機関のように、夜勤を含めたシフト制での勤務になります。

検査センターの仕事は病院やクリニックでの仕事と比べると残業が多く、手当がつく分、年収が高い傾向にあるようです。しかし、結婚相手や育児を考えると、周囲の協力を得られなければ仕事との両立が難しく、体力も必要です。

女性の臨床検査技師が活躍できる職場③健診センター

健診センター

女性の臨床検査技師が活躍できる職場の3つ目は、健診センターです。様々な企業の健康診査を行う健診センターでの勤務には、夜勤もオンコールもありません。そのため、結婚や育児と両立できる可能性が高い職場といえます。


しかし、勤務先によっては健診バスに乗車して遠方まで出かけたり、土日祝日でも健診を受け付けるところもあります。とはいえ、平日を含めた週休2日制で、健診は予約制で残業も少ないことを考えると、結婚や育児と仕事を勝率させたい女性には、おすすめの職場といえそうです。

女性の臨床検査技師の平均年収は?年代別にご紹介

女性の臨床検査技師の平均年収は454万円

年収

女性の臨床検査技師の平均年収は454万円といわれています。「民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は432万円ですから、それよりは高いといえます。

しかし、男性の臨床検査技師の平均年収は515万円となっており、61万円の開きがあるように見えます。しかし、職種を問わない平均年収を比較すると男性は514万円、女性は272万円となっています。そう考えると、臨床検査技師は男女の収入格差が少ない職種といえます。

そして、夜勤やオンコールがある医療機関に努めている場合、その分の手当てが出るため、残業の少ないクリニックや健診センターに勤務する人より、年収が高いのが一般的です。

年代別の女性臨床検査技師における平均年収①20代

20代

年代別の女性臨床検査技師における平均年収の1つ目は、20代です。高校卒業後に最短で国家試験を取得すると、21歳で就職することになります。21~24歳の女性の臨床検査技師の平均年収は342万円です。それが25~29歳になると、419万円にあがります。

男性の臨床検査技師の場合、21~24歳の平均年収は345万円とそれほど差はありません。しかし、25~29歳の男性の臨床検査技師の平均年収は430万円となっており、年収に開きが生まれているようです。25歳の平均年収については、以下の記事を参考にしてください。

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年代別の女性臨床検査技師における平均年収②30代

採血

年代別の女性臨床検査技師における平均年収の2つ目は、30代です。30~34歳の女性の臨床検査技師の平均年収は424万円です。それが35~39歳になると、435万円にアップします。


同年代の男性の臨床検査技師の平均年収は30~34歳で487万円、35~39歳で517万円となっています。女性は30代になると、結婚や育児により勤務形態を変えるケースが少なくないことも影響していると考えられます。35歳の平均年収については、以下の記事が参考になります。

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年代別の女性臨床検査技師における平均年収③40代

40代

年代別の女性臨床検査技師における平均年収の3つ目は、40代です。40~44歳の女性の臨床検査技師の平均年収は482万円、45~49歳では525万円となります。

同年代の男性の臨床検査技師の平均年収は40~44歳で586万円、45~49歳で592万円となっています。この年代は、男性は管理職に就く人が多いことも影響しているようです。

年代別の女性臨床検査技師における平均年収④50代

50代

年代別の女性臨床検査技師における平均年収の4つ目は、50代です。50~54歳の年代別の女性臨床検査技師における平均年収は550万円です。55~59歳になると、523万円と下がります。

同年代の男性の臨床検査技師の平均は50~54歳で676万円、55~59歳で659万円となっています。この年代の女性は、結婚や育児を機に一度仕事を退職した人も多く、再就職の形態が正社員でない人が多いことも影響していると考えられます。

年代別の女性臨床検査技師における平均年収⑤60代

60代

年代別の女性臨床検査技師における平均年収の5つ目は、60代です。60~64歳の女性の臨床検査技師の平均年収は413万円、65~69歳だと358万円となります。

同年代の男性の臨床検査技師の平均年収は、440万円となっています。国家資格があるので、シニアになっても働ける可能性が高い職種といえます。

女性の臨床検査技師は仕事と家庭を両立できる?

女性の臨床検査技師が仕事と家庭を両立する方法①育休がとれる職場を探す

親子

女性の臨床検査技師が仕事と家庭を両立する方法の1つ目は、育休がとりやすい職場を見つけることです。臨床検査技師の約7割が女性といわれていますが、どんな医療機関に勤務しているかで、産休や育休のとりやすさが変わります。

そこで、妊娠や出産をする前に希望の職場に転職しておくことをおすすめします。その際、産休や育休の取得実績があり、実際に復帰して働いている女性の臨床検査技師がいる医療機関を選ぶのがベストです。

また大病院などの場合は、院内保育所を設けているところが増えてきています。そうした医療機関も、育児と仕事を両立しやすいでしょう。ただし、院内保育所が24時間対応なのか、病児保育は可能なのかによって、働きやすさが変わることも覚えておいてください。

女性の臨床検査技師が仕事と家庭を両立する方法②勤務形態を変える

家族

女性の臨床検査技師が仕事と家庭を両立する方法の2つ目は、勤務形態を変えることです。臨床検査技師は、正社員の中途採用が少ない職種とされています。時短勤務や夜勤免除など、育児との両立がはかれる職場でない場合、正社員として働き続けるのが難しいケースがあるのも事実です。

その場合は、パートタイマーや派遣社員として復職するという方法があります。そうすれば、自分の都合に合わせて勤務時間や職場を選ぶことができます。家庭の事情やライフスタイルに合う働き方について、家族も交えて話し合ってみるとよいでしょう。

女性の臨床検査技師の仕事内容と平均年収を考慮して家庭との両立を目指そう

臨床検査技師

女性の臨床検査技師の仕事内容や年代別の平均年収、家庭と両立が可能なのかについて、お話ししてきました。国家資格があるので一度離職しても、復職をすることは可能です。仕事内容や平均年収、勤務形態などを考慮して、家庭と仕事が両立できる働き方を探してみてください。

その他国家資格には「弁護士」もあります。安定した収入のある印象ですが、平均年収はどれくらいになるでしょうか。以下の関連記事もご確認ください。

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