カンスト(カウンターストップ)の意味とは?レベルカンストなど使い方も
「カンスト」は、カウンターストップを略した言葉ですが、語源を見ても意味が曖昧ですね。いったい何のカウントが止まってしまうというのでしょうか。レベルカンストなどの使い方といっしょに、カンストの謎を解いていきたいと思います。
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目次
カンスト(カウンターストップ)の意味とは?
カンスト(カウンターストップ)の意味①レベルなど数値が上限に達すること
カンスト(カウンターストップ)の意味の1つ目は、数値の計数が上限に達することです。主にコンピューターの分野で使用される言葉で、とくにゲームに関係する数値に用いられます。キャラクターのレベルや能力を示すパラメーターの数値、スコアの最高得点などが該当しますね。
最大の能力値は999、最高得点は100といったように、あらかじめ設定された数値に達すると、計数をストップするようにプログラムされています。計数がストップするまで、数値を上げた状態のことを、カンストと表現するのです。
数値の上限が設定されている理由は、単純にコンピューターの処理能力の限界を超えるためです。特定の数値を超えると、動作不良や破損の可能性が生じるので計数をストップさせておく必要があります。また、ゲームによっては能力値を際限なく増やしてしまうと、ゲームバランスが崩れるため上限が設定されることもあります。
カンスト(カウンターストップ)の意味②最高レベルの状態にいること
カンスト(カウンターストップ)の意味の2つ目は、最高レベルの状態にいることです。ゲームにおいて、レベルや能力値などの数値を上限まで上げるということは、他に並ぶものがないほど優れていることになりますね。また、今以上のレベルは存在しない状態に至ったということにもなります。
そのため、ゲーム内におけるすべての要素を含めて「最高レベルの状態」にいることを表すこともあります。お金やアイテムの所持数、ゲーム内イベントのコンプリート状態まで、あらゆることが関係します。
カンスト(カウンターストップ)の意味③ゲームの終わりとなること
カンスト(カウンターストップ)の意味の3つ目は、ゲームの終わりとなることです。ゲームの楽しみ方はさまざまですが、レベルや能力値、スコアなどを上限にまであげてしまうと、先がなくなってしまいますね。転じて、「ゲームを終わらせることができた」という意味を含むことがあります。
カンスト(カウンターストップ)以外にも、ゲーム関連で意味が分かりにくい言葉は、たくさんあります。例えば、「ギミック」という言葉はご存知でしょうか?詳しい意味を確認してみたい方は、こちらの記事をチェックしてみましょう。ゲーム用語としての意味から、ビジネス用語としての意味までまとめられています。
カンスト(カウンターストップ)は和製英語?
カンスト(カウンターストップ)とは和製英語
カンストは、「Counter(カウンター)」と「Stop(ストップ)」という表現を組み合わせた和製英語です。「カウンター」と「ストップ」で、「計数」が「止まる」ことを表現しているんですね。「カウンターストップ」の、それぞれの頭の2文字をとって、カンストと略しています。
とうぜんですが、カンスト(カウンターストップ)が通じるのは、日本だけとなります。オンラインゲームが主流となっている現在では、さまざまな国の人とゲームを通じて英語で交流することも増えてきていますが、残念ながら「カンスト」の意味が通じることはありません。通じるとすれば日本のゲーム事情に詳しい人ですね。
英語圏で通じるようにすると「最大値」
カンストを英語圏で通じるようにするとすれば、最大値に達するという意味となる、「Maximum value(point) of counter」という表現が考えられます。
また、カンストに直接対応するような表現は、英語には存在しないため用途によって表現が変わることもあります。例えば、レベルをカンストさせた場合は、「Max level」のような表現ですね。この他にも、パラメーターや最高得点など、何を対象にするかによって英語表現が異なってきます。
カンストの使い方例5選
カンストの使い方例①パズドラでお馴染み「カンストダメージ」
カンストの使い方例の1つ目は、パズドラでお馴染みの「カンストダメージ」です。スマートホン向けの無料ゲームである「パズル&ドラゴンズ」で、敵を攻撃した際に与えられる最高ダメージの数値が、21億以上あることから話題になりました。
例えば、「カンストダメージ連発で楽勝だった」のような使い方ですね。もちろん、ダメージ以外のものに使ってもOKですし、パズドラ以外のゲームで使用してもOKです。「カンスト○○」という組み合わせで使ってみましょう。
カンストの使い方例②FGOのQPが有名「所持金カンスト」
カンストの使い方例の2つ目は、FGOのQPで有名な「所持金カンスト」です。スマートホン向けゲームである「Fate/Grand Order(FGO)」には、QPと呼ばれるゲーム内通貨が存在します。キャラクターの強化などに必須なのですが、ほぼ10億でカンストすることが判明して話題になりました。
例えば、「所持金カンストが原因で、アイテムが売れなくなった」や「QPカンストでクエストが受けられない」のような使い方がされています。基本的に「○○カンスト」という組み合わせにすれば、FGOのゲーム内通貨以外でも使用することができます。
カンストの使い方例③最高レベル到達を報告「カンストした」
カンストの使い方例の3つ目は、最高レベル到達を報告する「カンストした」です。こちらも、パズドラのランキングダンジョンなどで、よく使われる表現です。全ユーザーがスコアを競い合うダンジョンであるため、順位1%の中に食い込めば「カンストした」ことになります。
例えば、「遅くなったけど、やっとカンストした」や、「めっちゃ大変だったけどカンストしました!」のような使い方で、SNSで最高レベルに到達したことを報告する例が、たくさん見られます。
カンストの使い方例④やり込みすぎた状態の「カンストになる」
カンストの使い方例の4つ目は、やり込みすぎた状態の「カンストになる」です。最高得点を叩き出したり、キャラクターのパラメーターをすべて上限までに上げたりした状態ですね。「~になる」と表現していることから、終わってしまうのを残念がるニュアンスも含まれます。
例えば、「カンストになったら、ゲームを続ける意味がなくなってしまう」や「最高点を出したので、カンストになりました」のような使い方ですね。やり込みすぎた結果、ゲームが終わりになってしまうことを、残念に思う気持ちがあるときに使いましょう。
カンストの使い方例⑤基本はやっぱり「レベルカンスト」
カンストの使い方例の5つ目は、基本中の基本となる「レベルカンスト」です。キャラクターの強さの段階を表す数値が、上限に達したときに使います。カンストの使い方のなかで、最もスタンダードで使用率が高い表現だと考えられています。
例えば、「早くレベルカンストさせたいので、経験値を2倍にするアイテムを大量に使おう」のような使い方ですね。RPGゲームで、キャラクターを育てて、強さの基準となる「レベル」を最大限にまで上げたときに使ってみましょう。
記事を読んでいるうちに、ゲームをやりこんでカンストさせてみたくなった方は、こちらの記事も併せてチェックしてみましょう。一人でも大人数でもできるPS4のおすすめゲームをまとめています。RPGだけでなく、さまざまなジャンルのものが揃っているので、お気に入りの一本を選んでみてくださいね。
カンストの類語4選
カンストの類語①計測終了
カンストの類語の1つ目は、「計測終了」です。「カウンターストップ」を、そのまま日本語に置き換えたときの表現ですね。ものの数量を計ることが完了したという意味になります。これ以上は、数字を重ねていくことができない状態になったとき「カンスト」の類語となります。
ただし、意図的に計測を終了させた場合は、類語とはならないので注意しましょう。類語とするには、あくまで「計測することができない」という状態になっている必要があります。
カンストの類語②最大値
カンストの類語の2つ目は、「最大値」です。数学などで、関数の変域内の値で、最も大きなもののことを表す言葉です。具体的な限りが設定されるわけではありませんが、最も大きな値に達することができたという意味で、類語として使用できます。
具体的な限りがあるものを表現したい場合は、「上限値」を類語にして使うと良いですね。カンストの意味はいろいろあるので、一番しっくりくるものを選びましょう。
カンストの類語③限界点
カンストの類語の3つ目は、「限界点」です。これ以上は超えることができない、限界にいることを表す言葉です。カンストの意味のなかで、「最高レベルの状態」にあるときと似た使い方ができる類語となっています。こちらも、レベルや能力値、得点や所持金など、いろいろなものを対象にして使うことができます。
カンストの類語④ゲームクリア
カンストの類語の4つ目は、「ゲームクリア」です。ゲームなどで、すべての目標を達成したときに用いられる表現ですね。カンストの持つ、ゲームのすべての要素を上限にまであげて、これ以上ゲームを続ける意味がなくなってしまった「ゲーム終了」の意味に似た類語となります。
人によっては、ゲームの目標がカンストである場合もあるので、「カンスト=ゲームクリア」と考えることができます。ゲームクリアが、和製英語である点も同じですね。ただし、ゲームクリアはエンドロールまでを見れば終了ですが、カンストはエンドロールを見ずにゲームを続けていくことが可能です。
ゲーム以外の分野で「カンスト」が使用されるのは?
ゲーム以外の分野でのカンスト①プログラミングで使用
ゲーム以外の分野でのカンストの1つ目は、プログラミングで使用するものです。機械的なオーバーフローを発生させないために、きちんとした値の上限を設定する必要があります。こちらの上限に対して、カンストと表現する場合があります。
例えば、「こちらのプログラミングでは、100万の位をカンストの設定値にした」のようなものですね。不具合を出さないために大事な設定となります。
ちなみに、プログラミングにおける代表的なカンストの例は、1999年の終わりに話題になった、コンピューターの2000年問題となります。設定された年数のカウントの上限が超えることで、さまざまな機械的な誤作動が警戒されました。
ゲーム以外の分野でのカンスト②SNSなどで使用
ゲーム以外の分野でのカンストの2つ目は、LINEなどのSNSで使用されるものです。トーク件数や友達ごとの通知件数など、数字をカウントする機能がついているもので、上限が設定されているものに対して使うことができます。
例えば、「LINEのトーク件数がカンストした」のような使い方ですね。ちなみに、LINEのトーク件数や友達ごとの通知件数は、999でカンストすることが分かっています。この他にも、具体的な数値でカウントできるものに対して使用することが可能です。
ゲーム以外の分野でのカンスト③物の数などで使用
ゲーム以外の分野でのカンストの3つ目は、物などで使用されるものです。これ以上にはないほどの数を買ったり、溜めたりした場合に使うことができます。「最高レベルの状態の数」という意味での、比喩的な使い方ですね。常識では考えられない数が出たときに使用することが可能です。
例えば、「新製品の売上は、カンストの域に達するほどの数字を出している」のように使います。新記録の数字を出したときに使ってみると良いでしょう。
ゲーム以外の分野でのカンスト④人や動物の能力や魅力で使用
ゲーム以外の分野でのカンストの4つ目は、人や動物で使用するものです。こちらも比喩的な表現で、人や動物の持つ能力や魅力が、「最高レベルの状態」に達したことを伝えるために使われるものです。具体的な数値で表現することはできませんが、主観的でも「最高レベルの状態」であると感じたときに使います。
例えば、とても頭の良い人に対して「○○さんは、賢さがカンストしている」と使うことがあります。また、愛くるしい動物の画像などに対して「この猫、可愛さがカンストしている」と使うケースもあります。
カンストはいろいろな場面で使える
ゲーム用語としての印象が強いカンストですが、使い方を見てみると、意外といろいろな場面で使えることがわかります。ゲーム内の数値の計数だけに限らず、物の数や、人の能力や魅力に対しても使われるケースがあることには、驚きですね。
ゲームに馴染みがある人にとっては、使い慣れた言葉かもしれませんが、ゲーム以外の分野でも使ってみるのも楽しそうです。意味の説明を求められたら、こちらでご紹介したことを思い出してみてくださいね。
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