正鵠を得るの意味は?正鵠を射るの類語や反対語・誤用しやすい慣用句も
あなたは、「正鵠を得る」や「正鵠を射る」という言葉の意味を知っていますか?当記事では、要点を抑えながらその意味や反対語、類語表現などについても詳しくお伝えしていきます。興味のある方は新しい学びがあると思いますのでぜひ参考にしてみてください。
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目次
正鵠を得ると正鵠を射るどちらが誤用?
正鵠を得ると正鵠を射るはどちらも誤用ではないとされている
まず、「正鵠を得る」と「正鵠を射る」は現代では、どちらも誤用ではないとされています。辞書などを引くとどちらの表現もその意味の紹介と共に取り扱われています。
元々は「正鵠を射る」から「正鵠を得る」が使用されるようになった
元々は、「正鵠を射る」から「正鵠を得る」が使用されるようになったとされています。その意味では、「正鵠を射る」が元々の正式な使い方と言えますが、先述した通り、どちらの言葉も同じくらいの割合で現在では使用されています。
基本的に言葉というのは、「それを今現代で使用して相手に意味が伝わるかどうか」が重要となってきます。簡単に言うと、その実用性が問われるということですね。この観点から考えてみても、「正鵠を射る」や「正鵠を得る」のどちらからが誤用ということは言えない、ということになります。
正鵠を得るの意味や語源は?
正鵠を得るの意味は「要点をつかむ」
正鵠を得るの意味は、簡単に言うと「要点をつかむ」です。「要点」とは分かりやすく言うと「ポイント」です。例を挙げましょう。例えば、約50ページにも及ぶ論文があったとします。それを読んだ後で、その内容をまだ知らない人に説明する時、ある程度そのポイントをつかんで伝えますよね。
このプロセスそのものが、「正鵠を得る」、その意味の「要点をつかむ」となります。仕事でも、例えば会議中に話されたポイントをつかむ、あるいは上司の話のポイントを掴むというのは必須のスキルですよね。
正鵠を得るの語源は「的・要点」を意味する「正鵠」と「得る」
正鵠を得るの語源は「的・要点」を意味する「正鵠」と「得る」です。まず、前半の言葉「正鵠」は、どちらの漢字も「的」を意味する感じとされています。「得る」はそのまま、字の如く「獲得する」という意味です。
これらそれぞれの語源の意味が重なって、先にご紹介した「要点をつかむ」という意味になります。特に「正鵠」という言葉は現代ではあまり見かけない表現ですが、これを機会にそれが「的」を意味するというのを覚えておきましょう。
正鵠を得るの類語や反対語は?
正鵠を得るの類語①的を得る
正鵠を得るの類語の1つ目は、「的を得る」です。これは、「正鵠を得る」と全く同じ意味を表す類語で。「要点をつかむ」とも言い換えられます。
この類語を使用した例文を挙げると、例えば「彼は常に的を得た発言をする。」などがあります。この類語は、日常生活でも良く耳にする方が多いのではないかと思います。
正鵠を得るの類語②本質を掴む
正鵠を得るの類語の2つ目は、「本質を掴む」です。「本質」とは、「物事の核や中心となること」です。この類語も、「正鵠を得る」とほぼ同義語として使用することができます。
具体的な例文を挙げると、例えば「彼女は物事の本質を掴んで話をするのが上手い。」などがあります。一連の会話や物事の動きの中で、その本質を抽出して語るのが上手い人に出会うことが希にありますよね。この例文はまさにそんな人を描写するのに使える例文です。
正鵠を得るの反対語①正鵠を失う
正鵠を得るの反対語の1つ目は、「正鵠を失う」です。これは、文字通り、この表現の反対語だということが分かると思います。意味としては、「要点を失う」となります。
この反対語を使用した例文を挙げてみると、例えば「彼女は混乱して完全に正鵠を失ってしまった。」などがあります。「正鵠を得る」や「正鵠を射る」に比べると汎用性が高いとは言えない表現ですが、余裕のある方はこの反対語の意味と使い方も覚えておきましょう。
正鵠を得るの反対語②本質を失う
正鵠を得るの反対語の2つ目は、「本質を失う」です。これも、文字通り反対の意味を持つ表現だと分かりやすいですね。具体的な例文としては、例えば「彼女は本質を失った行動を取ってしまった。」などがあります。
この2つ目の反対語である「本質を失う」の方が1つ目でご紹介した「正鵠を失う」よりも使用することが多い傾向にあります。これを機会にしっかり覚えておきましょう。
正鵠を得るの使い方や例文9選
正鵠を得るの使い方や例文①彼の正鵠を得る意見は周囲を驚かせた
正鵠を得るの使い方や例文の1つ目は、「彼の正鵠を得る意見は周囲を驚かせた。」です。これは、「彼の要点を掴んだ意見は周りを驚かせてた」という意味になります。
仕事でも、思考力が高く論理性を持って周りを納得させるのが得意な人というのがいると思います。そんな人に対しては、年齢や役職の別を問わず、周りが驚いたり感心したりしてしまいますよね。
正鵠を得るの使い方や例文②彼女の指摘はいつも正鵠を得ている
正鵠を得るの使い方や例文の2つ目は、「彼女の指摘はいつも正鵠を得ている」です。これは、「彼女の指摘は常に要点を得ている」という意味です。
この例文の人物のように、特に仕事では感情的になりすぎず、正しく人や状況を批判できる能力というのが必要になってきます。社会人になりたての時期は難しいかもしれませんが、徐々にこの力を養っていきましょう。
正鵠を得るの使い方や例文③見事に相手に正鵠を得られ言葉を失った
正鵠を得るの使い方や例文の3つ目は、「見事に相手に正鵠を得られ言葉を失った。」です。これは、「完璧に相手に的を得たことを言われて言い返す言葉が見つからなかった」という意味です。
あなたも、相手に痛いところを突かれて唖然としたことが一度はあるのではないでしょうか?この例文はまさにそんな状況を上手く描写したものです。
正鵠を得るの使い方や例文④会議で正鵠を得る発言ができると評価も上がる
正鵠を得るの使い方や例文の4つ目は、「会議で正鵠を得る発言ができると評価も上がる。」です。これは、「会議で的を得たことを言えると自分の評価も上がる」という意味です。
仕事では、基本的に例文のように上手く自分をアピールしていくというスキルも重要となってきます。その場合にこの「正鵠を得る」または「正鵠を射る」ことができるというスキルが有利に働きそうです。
正鵠を得るの使い方や例文⑤部下は正鵠を得ることを私にも言ってくる
正鵠を得るの使い方や例文の5つ目は、「部下は正鵠を得ることを私にも言ってくる。」です。これは、「部下は要点を得たことを上司である私にも言ってくる」という意味を表します。
特に日本文化では、年齢と仕事の実力や人格のレベルは比例すると基本的には信じられていますが、それは真実ではありません。あなたは年上でも仕事ができない人、逆に年下でも仕事ができる人を見たことがあると思います。例文のような状況は気まずいですが、いい仕事を共にやっていくという点では有利です。
正鵠を得るの使い方や例文⑥仕事で正鵠を得ることができるようになったのは
正鵠を得るの使い方や例文の6つ目は、「仕事で正鵠を得ることができるようになったのはここ数年だ。」です。これは、「仕事で要点を得られるようになったのはここ数年になってからだ」という意味です。
日本には、「石の上にも三年」ということわざがありますが、近年、ある調査でも一つの物事を極めるにはそれに最低一万時間取り組む必要があるとの結果が得られていそうです。そこまでしないと、仕事で正鵠を得るのは難しいということですね。
正鵠を得るの使い方や例文⑦私の上司は常に正鵠を得た発言をする人だ
正鵠を得るの使い方や例文の7つ目は、「私の上司は常に正鵠を得た発言をする人だ。」です。これは、「私の上司はいつも的を得た発言をする人だ」という意味です。
まれに、上司という立場ながら自分の好き嫌いで部下を差別したり、独裁的なマネージメントをする人がいます。それに対して、例文のような上司であれば部下も安心してしっかり仕事に打ち込めそうですね。
正鵠を得るの使い方や例文⑧私も早く正鵠を得られるようになりたい
正鵠を得るの使い方や例文の8つ目は、「私も早く正鵠を得られるようになりたい。」です。これは、「私も早く的を得たことをする、もしくはそんな発言ができるようになりたい」という意味です。
先述した通り、物事をある程度のレベルにするには少し時間がかかります。その間、本来ならば焦る必要はないのですが、気持ちとしてはこの例文のように焦ることもありますよね。仕事であればなおさらです。
正鵠を得るの使い方や例文⑨正鵠を得ることを目標として仕事に励む
正鵠を得るの使い方や例文の9つ目は、「正鵠を得ることを目標として仕事に励む。」です。これは、「的を得たことができるようにそのことを目指して仕事を頑張る」という意味です。
誤用しやすい慣用句は?
誤用しやすい慣用句①情けは人の為ならず
誤用しやすい慣用句の1つ目は、「情けは人の為ならず」です。この良くある意味の誤用は「人助けは相手のためにならず、甘やかせるだけ」ですが、本来の意味は「人助けは相手のためではなく、自分のためになる大切な行為だ」という意味だとされています。
誤用しやすい慣用句②忸怩たる思い
誤用しやすい慣用句の2つ目は、「忸怩たる思い」です。この慣用句の良くある意味の誤用は、「悔しく思うこと」ですが、正しくは「恥ずかしく思うこと」だとされています。
「正鵠を得る」という言葉をマスターして仕事にも生かしていこう!
当記事では、「正鵠を得る」という言葉の意味や具体的な使い方について詳しくお伝えしてきました。正鵠を射るも誤用ではなく、どちらも現代では実用的に使用されているということが分かりましたね。あなたもこの言葉をしっかりマスターして、自分の仕事にも生かしてみてください。
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