かねてよりの意味は?予てよりと兼ねてよりの違いや使い方・例文も
ビジネスや日常でも耳にすることが多い「かねてより」と言う言葉の意味や類語を紹介していきます。また、「予てより・兼ねてより」の意味の違いや「かねてより・かねてから」の意味の違い、「かてねてより」の使い方例文や誤った使い方なども紹介しています。
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目次
かねてよりの意味は?漢字は?
「かねてより」は漢字でかくと「予てより」か「兼ねてより」
「かねてより」は、漢字でかくと「予てより」か「兼ねてより」と書きます。「予てより」・「兼ねてより」のどちらの漢字を使っても間違いではありません。また、「予てより」・「兼ねてより」のどちらの漢字を使っても意味は変わりませんが、どちらかと言えば「予てより」の方が多く使われていると言えるでしょう。
かねてよりの意味は前もって・あらかじめ・以前からを意味する
かねてよりは、あらかじめ・以前から・前もってなどを意味する言葉です。「かねて」は、かねてよりと同じ意味以外に、以前に・前になども意味します。また、「より」は比較の標準や基準を意味する、「~から」と類語の言葉です。つまり、「かねてより」を使うと「以前から継続して○○している」と言うことを表現できます。
「かねて」と「より」はどちらも「その時を含む過去」を意味する言葉で、同じ意味を持つ言葉が重なった重言(じゅうげん)です。「馬から落馬した」「頭痛が痛い」なども重言で、一般的に重言は話し言葉で使うのが良いと言われています。そのため、「かねてより」は、できるだけ文章での使用は避けましょう。
「かねてより」と同じく「ひとえに」と言う言葉も、仕事の場面で使用する機会が多い言葉です。そこで、下記記事では「ひとえに」の意味や使い方例文などを紹介しています。また、「ひとえに」の正しい漢字なども下記記事で紹介されていますので、「ひとえに」の使い方がくわしく知りたい方なども必見です。
予てよりと兼ねてよりの違いは?
予てよりと兼ねてよりの違いは特になし
予てよりと兼ねてよりの違いは、特にありません。「兼」は前もってなどを意味する言葉で、「予」は前もって・かねて・あらかじめなどの意味を持っています。どちらも間違いではありませんが、「兼」には2つ以上の物を合わせると言う意味もあるので、意味を明確にするために「予てより」が多く使われています。
かねてより・かねてからの違いはない
かねてより・かねてからの大きな違いはありません。どちらも、動作や事柄の起点・発端などを意味する言葉です。「かねて」は、前もって・以前より・あらかじめ・前になどを意味します。また、「かねてより」の「より」は比較の標準や基準などを意味し、「かねてから」の「から」は動作・作用の起点などを意味する言葉です。
「通じて」・「かねてから」・「かねてより」などは、ビジネスでの話し言葉でも多数使わる言葉です。そこで、下記記事では「通じて」の意味や類語、「通じて」と「通して」「介して」との違いなどを紹介しています。また、「通じて」の英語での表現方法などもチェック可能です。
かねてよりの使い方・例文
かねてよりの使い方例文①ビジネスシーンでの使い方例文
かねてよりの使い方例文1つ目は、ビジネスシーンでの使い方例文です。例文は、「かねてよりご案内しております新規部署を立ち上げることとなりました」、「かねてよりご依頼のありました〇案について、問題が判明しました」です。この使い方は、前から案内・依頼していた件について、再度案内・報告するニュアンスです。
かねてよりの使い方例文②日常での使い方例文
かねてよりの使い方例文2つ目は、日常での使い方例文です。例文は、「かねてより興味のあった料理を始めてみました」、「スーパーに立ち寄ったところ、かねてより捜していた旬の果物を見つけた」です。この使い方は、以前から気になっていた事柄や物について説明する使い方と言えます。
かねてよりの使い方例文③電話での使い方例文
かねてよりの使い方例文3つ目は、電話での使い方例文です。例文は、「かねてよりご案内しておりました、こちらの案に決定しました」、「かねてよりご相談しておりました〇案の見積書です」などです。この使い方は、前から案内や相談していた件について、決定事項や関連書類を電話で案内する使い方と言えます。
かねてよりの使い方例文④その他の使い方例文
かねてよりの使い方例文4つ目は、その他の使い方例文です。例文は、「○○さんの活躍はかねてより聞いております」、「かねてより○○様のお噂は伺っております」などです。この使い方は、以前から特定の人物に関しての噂や評判を知っているという使い方です。
「かねてより」は話し言葉として主に使用されていますが、「所存です」はビジネスシーンでも話し言葉・書き言葉の両方でよく使われている言葉です。そこで、「所存です」の意味や「所存であります」の使い方例文なども紹介していますので、ビジネスシーンでの語彙力をより広げたい方などもぜひご覧ください。
かねてより・かねてからの誤用例文
かねてより・かねてからの誤用例文①かねてより予定
かねてよりの誤用例文1つ目は、かねてより予定です。前もってを意味する「かねて」・「予定」を続ける「かねてより予定」と言う言葉は、同じ意味を持つ言葉を繰り返すことになってしまいます。これらの言葉は「重言」と呼ばれており、できるだけ避ける方が良い言葉です。予定を計画や都合などに置き換えて使いましょう。
かねてより・かねてからの誤用例文②予てより予想
かねてよりの誤用例文2つ目は、かねてより予想です。前もって検討をつけることを表す「予想」は、前もってを意味する「かねてより」と組み合わせると重言になってしまいます。重言は相手に違和感を与える場合も多いので、「かねてより予想」の予想を推測などに言い換えて使いましょう。
「かねてより」は、敬語と組み合わせて使われることが多い言葉です。また、丁寧語の「がございます」は目上の方にも使える言葉で、様々なシーンで使用されています。そこで、「がございます」の使い方や誤った使い方、質問がございますなどの使用例もチェック可能です。
かねてよりの類語
かねてよりの類語①前々から
かねてよりの類語1つ目は、前々からです。前々からは、以前から・かなり前からなどを意味します。使い方例文は、「彼女の活躍は、前々から知っていました」「前々から買いたいと思っていましたが、そのお店にはありませんでした」などです。
かねてよりの類語②以前から
かねてよりの類語2つ目は、以前からです。「以前」は基準となる時や期間を含む言葉で、「以前から」はそれより前・その前などを意味します。使い方例文は、「以前から彼女のことを思っていました」「その件を以前から心配していました」などです。
かねてよりの類語③あらかじめ
かねてよりの類語3つ目は、あらかじめです。「あらかじめ」は漢字で「予め」と書き、物事が始まる前に物事をするさまなどを意味します。使い方例文は、「予めご了承ください」「あらかじめ調べておく」などです。また、「あらかじめ」の類語は「前もって」などです。
かねてよりの類語④元来(がんらい)
かねてよりの類語4つ目は、元来(がんらい)です。元来は、「もともと」や「そもそも」を意味する言葉で、はじめからそのような状態であることも意味します。元来の使い方は、「彼は元来そういった性格である」「彼女は元来体が弱い」「○○さんは元来誠実な人柄だ」などです。
「かねてより」「何卒」は、仕事の会話やメールなどでも使われることが多い言葉です。そこで、何卒(なにとぞ)の使い方や類語などを下記記事で紹介しています。また、「何卒」を含む文章などで多く使われている「何卒ご了承ください」「何卒ご理解ください」などの意味や例文なども下記記事でチェック可能です。
「かねてより」の英語例文
かねてよりの英語例文①inadvance
かねてよりの英語例文1つ目は、in advanceです。in advanceは、あらかじめ・かねてから・かねてよりなどを意味します。例文は、a promise made in advance「かねてより約束していた」、to guess in advance「かねてより推量していた」などです。
かねてよりの英語例文②foralongtime
かねてよりの英語や使い方例文2つ目は、for a long timeです。for a long timeは、かねてより・以前からずっと・長期間にわたってなどを意味します。例文は、I have wanted to see you for a long time「かねてより会いたいと思っていた」です。
「かねてより」をビジネス・日常シーンで正しく使おう
「かねてより」は、職場の会話や文章だけでなく日常生活でも使う機会のある言葉です。また、「かねてから」を始めとする「兼ねてより」「予てより」の類語を知っておくと、語彙力を上げることにもつながります。「かねてより」の意味や誤った使い方を知って、ぜひ「かねてより」をより正しく使いこなしてください。
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