通じての意味とは?通して・介してとの違いや類語・英語の紹介も
皆さんは、ビジネスシーンでも頻繁に使用される「~を通じて、介して」の使い方や意味、そしてその違いを知っていますか?この記事では、英語例文や「~を通して」などの類語表現なども取り入れながらこの表現について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
通じての意味とは?
通じての意味①情報を伝達するものを表す
通じての意味の1つ目は、「情報を伝達するもの、情報を伝達する媒介を表す」です。ここでの「通じる」の意味は「道筋やつながり」です。具体的には、「マスコミを通じて」「ネットを通じて」「テレビを通じて」などの形で使われるとこの意味を表します。
このように、形としては「通じて」の前にその情報や内容を伝達するものや媒介を持ってきて使用する形となっています。これらのことから、「通信・伝達などによる仲介」の意味が強い表現であるということが言えます。
通じての意味②「期間」を意味する
通じての意味の2つ目は、「期間を意味する」というものです。例えば、「季節を通じて」「生涯を通じて」「時代を通じて」などの形で用いられます。「通じて」にはもともと、「全体に及ぼす、全体を包括する」という意味があります。
これに、期間を表す「季節、生涯、時代」などの言葉が重なることで「その期間が全体に影響を及ぼしている」という意味を強めます。要は「季節で」「生涯で」「時代で」と端的に表現した時よりもそのかかった期間、時間の重みを強調できるということですね。
通じてと通して・介しての違いは?
通じてと通して・介しての違い①話し言葉か書き言葉かの違い
通じてと通して・介しての違いの1つ目は、「話し言葉か書き言葉かの違い」です。一般的に、「通じて、介して」は書き言葉で、「通して」は話し言葉で使われることが多いとされています。もっとシンプルに言うと、「通じて、介して」などの表現は少し堅い印象がある表現で、「通して」は少しカジュアルです。
これらの違いから、それぞれが書き言葉で使われるか口語で使われるかの違いが生まれてきます。特にビジネスシーンではそれぞれの表現をメールや公的文書などの書き言葉で使うのか、会議や相談などをする際の会話内で使うのかを自分でその都度判断して使い分けましょう。
通じてと通して・介しての違い②動作の主体性の違い
通じてと通して・介しての違いの2つ目は、「動作の主体性の違い」です。「通して」の表現の方がその動作を行う主語の主体性が強調され、「通じて・介して」の表現ではそれがさほど強調されないという違いがあるとされます。具体的な例文を挙げて考えてみましょう。
「彼は、一年を通してそのプロジェクトをやり遂げた。」という表現と「彼は、一年を通じて・介してそのプロジェクトをやり遂げた。」という二つの例文があったとします。この場合、前者の「通して」と表現した文章の方がこの文章の主語である「彼」が自分の積極的な意思でプロジェクトを成し遂げたことがより強調されます。
対して、後者の「通じて・介して」を用いた文章では主語の積極的な意思はあまり感じられません。「プロジェクトをやっていて、気付いたら一年経ってた」というニュアンスになります。基本的に、「通して」と「通じて・介して」の間には大きな意味の違いはないとされますが、それぞれの文章でニュアンスが微妙に異なります。
通じての使い方・例文は?
通じての使い方・例文①季節を通じて
通じての使い方・例文の1つ目は、「季節を通じて」です。具体的には、「弊社では、季節を通じてその時々の旬の食材を提供しています。」などの形で使用します。この場合、簡単な日本語に直すと「私たちの会社ではぞれぞれの季節ごとにいつも旬の食材を提供していますよ。」という意味になります。
自分や自分の会社、サービスが季節ごとにいつも行っていること、提供していることに特に焦点を当てて相手に伝えたい場合に使用すると効果的です。
通じての使い方・例文②メールを通じて
通じての使い方・例文の2つ目は、「メールを通じて」です。具体的には「大変恐縮ではありますが、先日メールを通じてお送りしましたアンケートのご回答を明日までに頂けますと幸せです。」などの形で使用します。これは簡単な表現に直すと「すみませんが、先日メールで送ったアンケートの回答を明日までにください。」
という意味になります。ビジネスでもほぼ毎日、メールでのやりとりをしている人がほとんどではないでしょうか。この表現をしっかり覚えておくと、相手側ともメール上で丁寧なやりとりを実現できます。
通じての使い方・例文③一年を通じて
通じての使い方・例文の3つ目は、「一年を通じて」です。具体的には「日本は、一年を通じて概ね暖かい国です。」などの形で使用します。簡単な日本語に直すと、「日本は一年、ずっと暖かい国です。」という意味になります。この「一年を通じて」という表現は「通じて」という言葉を使う表現のなかでも定番です。
このような理由から、ビジネス、日常会話含めこの表現を耳にすることも多いと思います。覚えておいて損はない表現ですので、ぜひこの機会にしっかり覚えて活用してみましょう。
通じての使い方・例文④インターネットを通じて
通じての使い方・例文の4つ目は、「インターネットを通じて」です。日本も年々、様々なサービスがインターネット上で行われるようになったことが背景となり、この表現を使う機会も増えました。具体的には「私は、自分の会社をインターネットを通じて見つけました。」などの形で使用します。
この文章の意味は「私は自分の会社をインターネットで見つけました。」という意味ですね。どこでそれを見つけたのか?ということに対してその媒介を少し堅いニュアンスで伝えています。
通じての使い方・例文⑤友人の紹介を通じて
通じての使い方・例文の5つ目は、「友人の紹介を通じて」という表現です。具体的には、「私と彼は、友人の紹介を通じて昨年知り合いました。」などの形で使用しまうす。3つ目の例文と同様、誰を介して知り合ったのか?ということを少し丁寧な表現で表しています。
このように、「通じて」という表現は物の媒体以外にも、人に対しても使用でき、誰かを介してという意味で使われることもあります。
ここまで、「通じて」の使い方と例文を5つご紹介してきましたが、いかがでしたか?下記の関連記事では、ビジネスメールでも定番のひょげんである「お陰様で」という表現の正しい意味や使い方などを徹底解説しています。当記事同様、例文や英語の使い方もご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
通じての類語は?
通じての類語①「によって」
通じての類語の1つ目は、「によって」です。例えば「教育を通じて生徒に食の大切さを伝えています。」という表現は、「教育によって生徒に食の大切さを伝えています。」という表現に置き換えることが可能です。「によって」の方が「通じて」よりも少しカジュアルなニュアンスになります。
その行為を行っている相手が自分より目上という訳ではなく、特に丁寧な表現を使用する必要はないと判断した場合、「によって」という類語表現を活用すると良いでしょう。
通じての類語②「をもって」
通じての類語の2つ目は、「をもって」です。具体的には、「このメールを通じて報告とします。」という文章は、「このメールをもって報告とします。」と置き換えることができます。どちらかと言うと、「をもって」という言葉を使用した時の方がより堅い響きを与えることになります。
特に書き言葉などで自分が相手に伝える内容に重みや重厚感を与えたい、と思った時に使用するとより効果的です。自分が伝えようとする内容と相手との関係性をよく見極めて使用してみましょう。
通じての類語③「で」
通じての類語の3つ目は、「で」です。具体的には、「彼は、先輩の指導を通じて成長した。」という文章を置き換えると、「彼は、先輩の指導で成長した。」という表現となります。この「で」を使った表現は、特に口語表現として世間一般に一番浸透している表現です。
端的に相手にその物事が起こった際の媒介について伝えたい場合、この類語表現「で」を使用してみましょう。かなり使い勝手の良い表現です。
通じての英語は?
通じての英語例文①inallseasons「季節を通じて」
通じての英語例文の1つ目は、「in all seasons」です。具体的には、「Japan has a warm weather in all seasons.」、「日本は季節を通じて温暖な気候です。」などの形で使用します。それぞれの季節を通して言える一般的なことを表す際に好んで使われています。
通じての英語例文②overtheweekend「週末を通じて」
「通じて」の英語例文の2つ目は、「over the weekend」です。具体的には、「What did you do over the weekend?」、「あなたは週末を通じて・通して何をしたんですか?」などの形で使用できます。
この表現はビジネスシーンでもカジュアルな日常生活の場面でも気軽に使える表現です。over the の後に続く言葉を 「month」「year」などに変えて、「先月、今月」あるいは「昨年、今年」などの意味として使うこともできます。このように、続く名詞を置き換えることで表現のバリエーションを増やせます。
通じての英語例文③throughoutone'slife
「通じて」の英語例文の3つ目は「throughout one's life」です。日本語では「一生を通じて」という意味になります。具体的には、「He made his dream come true throughout his life.」「彼は一生を通じて、自分の夢を実現した。」の形になります。
「one's」の部分にその行為の主体に合わせた所有格、「his, her, their, its」などをそれぞれ入れて応用することもできます。このthroughoutという言葉を使うと、「これだけの期間をかけて」という意味を強調して表現することとなります。日本語的に言うと、この部分が「通じて」です。
「通じて」を積極的に使ってコミュニケーションを円滑にしよう!
この記事では、「通じて」の正しい使い方と意味、「通して・介して」の意味やニュアンスの違いなどにも触れながら詳しくお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?あなたにも、「これは明日からでも活用できる!」という言い回しが見つかれば私も嬉しく思います。見つかった人はぜひすぐにでも活用してみてください。
また、今回の記事では「によって、もって、で」などの類語表現、更には実践的な英語例文もご紹介してきました。もちろん、「通じて」や「通して、介して」のみ使用しても悪くはないですが、類語表現や英語表現も積極的に使っていくことで表現の幅が広がり、自身の会話、コミュニケーションの質も確実に向上していきます。
下記の関連記事では、ビジネスでもプライベートでも頻繁に使われる「ご連絡いただければ幸いです」という表現について詳しくご紹介しています。この記事内では、実践的で具体的なメールでの使い方や例文、英語表現についても詳しく解説していますので、気になる方はこの記事と合わせてぜひチェックしてみてください。
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