拙いの意味や類語は?読み方や英語・説明や文章での使い方や例文も
ビジネス・日常会話・文章で目にしたり、使用する「拙い」という言葉の意味をご存知ですか?意外と知らない方も多い?知らないと恥ずかしい「拙い」を簡単に説明致します。また、意味に加えて読み方や類語、例文、使い方までレクチャーいたしますのでぜひご覧下さい。
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拙いの読み方や意味・類語も
拙いの読み方は「つたない」「まずい」
拙いの読み方は「つたない」です。他に「まずい」という読み方をすることもできますが、一般的には前者の「つたない」という読み方をします。また、「まずい」という読み方をする場合でも、「拙い」は「不味い」とは全く違う意味を持つ言葉なので気をつけてください。
拙いの意味は「巧みでないこと」「能力が劣っていること」「不運」
拙いの意味は「巧みでないこと」「能力が劣っていること」「不運」です。どれをとっても良い意味の言葉ではないことが分かるでしょう。またここからも理解できるように、「まずい」とは「美味しくない」という意味ではなく、「上手でない」という意味の言葉です。
拙いの類語は「稚拙ながら」「下手」「未熟」「不恰好」
拙いの類語には「稚拙ながら(ちせつ)」「下手(へた)」「未熟(みじゅく)」「不恰好(ふかっこう)」などがあります。類語の稚拙ながらとは「幼稚で未熟なこと」下手とは「手際が悪いこと」未熟とは「熟練していないこと」不恰好とは「格好が悪く見栄えがしないこと」を指す類語です。
拙いの使い方・例文も
拙いの使い方・例文①拙い演奏だったがどこか胸に沁みいるものがあった
拙いの使い方・例文一つ目は、「拙い演奏だったがどこか胸に沁みいるものがあった」です。楽器の演奏やパフォーマンスを鑑賞したときなど、技術力はそれほどでも気持ちが込められていたということを強調したい場合に使うようにしてください。技術以外のことを褒めたい場合「拙い」を用いると印象的になります。
ただ褒めるのではなく、一旦「拙い」としてある意味貶すような発言をすることで、そのあとに発する長所がより良いものとして伝わるのです。このように「拙い」の後に逆説を用いればポジティブな意味で言葉を用いることができます。
拙いの使い方・例文②拙い説明ではございますが何卒よろしくお願い致します
拙いの使い方・例文二つ目は、「拙い説明ではございますが何卒よろしくお願い致します」です。拙い説明であることを申し訳ないとしながらも、現状で理解してもらえるように努めたいときに使うようにしましょう。社内でのプレゼンテーションなどのときに使うことができる表現なので覚えておくようにしてください。
以下に関連記事として、「ご査収」という言葉のビジネスでの使い方についてまとめられたものがあります。「ご査収ください」などという例文はよく聞かれますが、具体的にはどのようにして使うのが適切なのでしょうか。この記事を読めば、「ご査収」という言葉について理解しビジネスで使えるようになること間違いなしです。
拙いの使い方・例文③拙い文章で恐縮ですがご拝読ください
拙いの使い方・例文三つ目は、「拙い文章で恐縮ですがご拝読ください」です。拙い文章であると自覚している場合もそうではない場合も、一旦謙遜してこのような使い方をすることがあります。特に目上の人に対して文書を提出するような場合は、謙遜して「拙いですが」と付け加えることが多いでしょう。
一旦このようにへりくだっておくことで、一種保険をかけることができます。コミュニケーションが円滑になる作用もあるので、一旦「拙い」ということを認めた上で物申すのはときに必要なことです。
以下に関連記事として、文章力についてまとめられたものがあります。自分の書いた文章に自信があっても「拙い文章」とへりくだることはありますが、文章力をつければ謙遜しすぎることなく気持ちよく文章を読んでもらえるようになるはずです。この記事を読んでトレーニング方法を参考にしつつ、文章力を高めてみませんか?
拙いの使い方・例文④拙いながらも気持ちの伝わる言葉だった
拙いの使い方・例文四つ目は、「拙いながらも気持ちの伝わる言葉だった」です。他人が何かを力説してくれたときに、それを賞賛する表現として使うと良いでしょう。ただ、相手に面と向かって「拙い」という言葉を用いてしまうのは、いうまでもなく失礼にあたってしまうので注意した方が良いと言えます。
ですが、部下に対して「拙い」と用いるのは問題ない場合もあります。激励をする意味合いで「拙い」と用いつつも褒めるようにすると、相手はより一層向上心を持って頑張ろうと思えるのではないでしょうか。「拙い」は使い方によって、その熱意を買うような場合は褒め言葉になることもあるのです。
以下に関連記事として、「申し訳ありません」や「申し訳ございません」の例文についてまとめられたものがあります。類語や英語、返事の仕方についても紹介されているので、是非参考にしてみてください。ビジネスシーンや日常生活において、怒らせてしまった先方に謝罪をする際に役立つこと間違いなしです。
拙いの使い方・例文⑤私の子供はまだ5歳なので言葉遣いが拙い
拙いの使い方・例文五つ目は、「私の子供はまだ5歳なので言葉遣いが拙い」です。子供がまだ小さく、言葉遣いがままならないときに使うことのできる例文です。ただ単に下手であるという意味でも使うことのできる「拙い」という言葉ですが、このように幼い子供がまだ技能を習得していないときにも使うことができます。
以下に関連記事として、下手の横好きという言葉について、その意味や使い方などがまとめられたものがあります。拙いという言葉の類義語でもある「下手」ですが、それを使ったこのことわざにはどのような意味があるのでしょうか。この記事を読めば、「拙い」の類語からことわざと、視野を広げて物知りになれることでしょう。
拙いの使い方・例文⑥公募した作文は稚拙なものながら楽しんで読めた
拙いの使い方・例文六つ目は、「拙い」を用いた例文です。「学生から公募した作文は拙い表現であったが、テーマが分かりやすく楽しんで読むことができた」です。技術力的には低い作品ではあるものの、選定したテーマがわかりやすく理解するに及んだという状況を表しています。
拙いの英語表現
拙いの英語表現①clumsy
拙いの英語表現一つ目は、「clumsy」です。多くの人にとって、あまり馴染みがない英単語なのではないでしょうか。「clumsy」という英単語には、「不器用な」「下手な」「ぎこちない」という意味が含まれています。ここから、「拙い」の英語表現としては適切なものであることがわかるのではないでしょうか。
実際に「clumsy」を用いれば「a clumsy apology.」で「まずい弁解」「a clumsy dancer」で「下手くそなダンサー」といったような表現をすることができます。この「clumsy」には他にも「不器用だ」というような意味もあるので下手な様を表す言葉として多用することができます。
拙いの英語表現②poor
拙いの英語表現二つ目は、「poor」です。この単語に関しては聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。意味には、「貧しい」「貧乏な」「乏しい」「弱い」「貧弱な」「不十分な」などといったものがあります。「clumsy」とはまた違ったニュアンスを持つ英単語ですが、同義語と言えます。
「a poor cook 」で「下手な料理人」「Poor English」で「下手な英語」などといった使い方をすることができます。拙いことを指して「Poor」を使うことができるので、一つの表現方法として覚えておくと良いでしょう。ただ、「貧しい」という意味合いが強くなるので使用の際には注意も必要です。
拙いの英語表現③unskillful
拙いの英語表現三つ目は、「unskillful」です。意味には、「下手な」「不器用な」「不細工な」「拙劣な」などといったものが挙げられます。「an unskillful actor」で「大根役者」という意味になり、「an unskillful painting」で「下手くそな絵画」という意味です。
技術が下手であることを「being unskillful at performing a technique」などという表現をすることもできます。様々な言い回しができる言葉です。英語が苦手な人も、「unskillful」という一語だけで「下手」であることがなんとなく理解できるのではないでしょうか。
拙いと稚拙の違いは
拙いと稚拙の違い①「稚拙」は未熟で子供っぽく下手であること
拙いと稚拙の違い一つ目は、「稚拙」は「未熟で子供っぽく下手であること」を指す言葉であるということです。稚拙(ちせつ)とは、「拙い」の漢字が使われていることから、その意味は程遠いものではありません。ただ、「拙い」と比べると、「未熟」で「子供っぽい」というニュアンスが強い言葉です。
以下は「稚拙」を用いた例文です。「彼女の話は稚拙でありながらにして、どこか感情に強く訴えかけてくる側面がある」です。子供っぽい説明と語彙で構成された言葉でありながらにして、どこか感情を揺さぶる部分があるという場合において、このような使い方をすることができます。
拙いと稚拙の違い②「拙い」は技術がまだ熟練していないこと
拙いと稚拙の違い二つ目は、「拙い」は「技術がまだ熟練していないこと」を指す言葉であるということです。「拙い」には「稚拙」に比べ、「技術的に熟練度が足りず、優れていない」というニュアンスを強く含む言葉です。あからさまな違いではないものの、多少の差が見られることを理解できるのではないでしょうか。
このように、「拙い」と「稚拙」には細かな違いが見られます。一見同じようにも思える言葉ですが、場面に合わせて適切な使い方ができるようになると、日本語をもっと好きになれるはずです。難しいという人は、「稚拙」にはより幼いニュアンスが含まれていると覚えておくようにすると良いでしょう。
以下に関連記事として、「倣う」という言葉の読み方や意味についてまとめられたものがあります。使い方や例文、類語や「習う」との違いについても紹介されているので、「拙い」という言葉以外にも様々な表現方法を身に付けたいというあなたは是非参考にしてみてください。記事を参考にしつつ語彙力を増やしましょう。
拙いという言葉について正しく理解しよう!
拙いという言葉について正しく理解をしておくことで、ビジネスシーンにおいてはもちろんのこと、日常生活において表現の幅が広がること間違いなしです。登場回数もシーンも多い言葉であるだけに、自分のボキャブラリーの中に加えておくに越したことはないでしょう。これを機会にぜひ覚えておいてください。
拙いには「つたない」以外にも「まずい」という読み方があったことなどは、初めて知ったという人が多いのではないでしょうか。こうして普段使っている何気ない言葉の中でも知らなかった側面が見られることは多く存在します。よく知っていると思っている言葉でも、あなたの知らない一面があるかもしれません。
ここで紹介した「拙い」という言葉以外にも、関連記事から様々な言葉の本当の意味を学んでおいてください。知っている言葉の数が多ければ多いほど、あなたの毎日はより豊かになっていくことでしょう。正しく意味を知っている日本語の数を増やして、胸を張って色々な表現方法を使えるようになってくださいね。
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