黙祷とは?捧げる時間や仕方・司会の挨拶の言葉の例文3選も
黙祷とは一体、どのようにするのが正解なのでしょうか。この記事では黙祷について、祈りを捧げる時間や仕方・司会の挨拶の言葉の例文を3選にしてご紹介します。黙祷をする機会に備えて、今のうちに正しい方法を身につけておきましょう。
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黙祷とは?
黙祷とは無言のまま心の中で祈りを捧げること
黙祷とは無言のまま心の中で祈ることを指す言葉です。主に人が亡くなった時に行われる行為で、死者を弔い、冥福を祈る目的があります。他にも、神に向けて黙祷を捧げる場合もあります。黙祷は1912年、明治天皇の大喪の礼の際に行われたのが始まりだと言われています。
多くの人が亡くなった場所や時間に合わせて黙祷をされることが多く、一例としては終戦記念日や震災、大災害があった日、アスリートがゲーム中に亡くなった場合などです。日本ではお祈りの際深く頭を下げたり合唱をしたりしますが、黙祷はそのようなことをせず目を瞑って無言を貫き祈りを捧げます。
以下に関連記事として、物故者という言葉の意味や使い方、読み方についてまとめられたものがあります。「物故者」とは故人のことを指す言葉なのですが、その正しい使い方などを把握している人は少ないはずです。普段なかなかお目にかからない言葉ですが、ここでこの記事に目を通すことで、新たな語彙を身に付けましょう。
黙祷は日本のみならず世界共通で行われている
黙祷は日本のみならず世界共通で行われています。祈りを捧げる行為かつ「黙祷」という名称を見ると、つい日本に限定して行われている行為のように思えるでしょう。しかし実際は、世界共通で行われている行為なのです。死者に対してだけではなく神仏に祈りを捧げる行為でもあることから勘違いしている人も多いでしょう。
世界共通で行われていることから分かるように、黙祷は、宗教に関係なく誰でも祈りを捧げることができます。これは、死者を弔う気持ちやそれに伴う祈りは、宗教をも越えて世界共通であることからです。
黙祷の仕方と時間
黙祷の仕方
「祈り」を捧げるときくと、神社で行うような「二拝二拍手一礼」のような厳格なルールがあるものを彷彿とする人もいるでしょう。しかし、黙祷においてはそのような一見難しいようにも思える決まりごとはありません。ではどのようにすれば良いのかというと、文字通り黙って目を瞑り祈りを捧げるだけです。
黙祷を一人ではなく一斉に行う場合、アナウンスが入ったらそれに従って起立し、目を瞑りましょう。黙祷は基本的に起立した状態で行うため、あらかじめ念頭に置いておくべきです。知らないと取り残されることになりかねないので、注意しておきましょう。
以下に関連記事として、「偲ぶ」の意味について紹介されたものがあります。「悼む」との違いや、「偲ぶ会」「故人を偲ぶ」などといった使い方をする際には、どのようにするのが適しているのかがまとめられています。お葬式など人の死に関連することは、この機会にできるだけ知識を蓄えておくようにしましょう。
黙祷の時間はおおよそ1分
黙祷の時間はおおよそ1分とされています。もちろん、それより短い場合もあれば長い場合もありますが、基本的には時間は1分程度だと思っておくようにしましょう。黙祷の時間に関しては定められたものがあるわけではないので、その場その場に応じて周りに合わせることも必要と言えます。
ただ、この1分の黙祷は、広島や長崎で開かれた平和式典、終戦記念日の式典、阪神大震災や東日本大震災の追悼式典などにおいても採用されています。このように黙祷とは一般的には1分前後の時間であることがほとんどなので、この1分間という時間に祈りを込めるようにしましょう。
以下に関連記事として、喪中の挨拶のマナーについて紹介がなされているものがあります。新年のメールの文例やハガキの文面についてもまとめられているので、もし身内の方が亡くなってしまった場合は参考にしてください。普段知る機会のない喪中のマナーであるだけに、この機会にしっかりと押さえておくようにしましょう。
黙祷の挨拶のポイント
黙祷の挨拶のポイント①座ったままの黙祷には注意が必要
黙祷の挨拶のポイント一つ目は、座ったままの黙祷には注意が必要であるということです。黙祷に決まりはなく、座ったまま祈りを捧げることも可能と言えば可能です。しかし、座ったままの黙祷には賛否があるというのも事実です。周りが起立している中で自分一人だけ座っていては、黙祷を拒否したと見なされることもあります。
誤解を生んでしまわないようにするためにも、可能である限りなるべく黙祷は立って行うようにした方が良いでしょう。ただ、信じている宗教や国によっては立つのではなくひざまずいて祈りを捧げるのがデフォルトとされている場合もあるので、必ずしも起立するべきというわけではありません。そこは臨機応変に対応しましょう。
黙祷の挨拶のポイント②黙祷の終わりの言葉
黙祷の挨拶のポイント二つ目は、黙祷の終わりの言葉についてです。黙祷の挨拶というと、どうしても最初に全員に起立を促すアナウンスを想像してしまいがちなものです。しかし、黙祷の挨拶というとそれだけではありません。司会の人が終わりの言葉で締めくくるまでが黙祷の一連の流れなのです。
では黙祷の終わりの言葉とはどのようなものにすれば良いのかというと、「ありがとうございます。おなおりください。」というのが一般的です。また、「ご起立ください」などといったように立つことを促した場合は、「ご着席ください」ということで黙祷終了の合図となります。終わりの言葉もきちんと把握しておきましょう。
黙祷の挨拶のポイント③司会の原稿は決まり文句をベースにする
黙祷の挨拶のポイント三つ目は、司会の原稿は決まり文句をベースにすることです。黙祷には決まった例文があります。そのテンプレートは「それではこれから故人に対し、黙祷を捧げたいと思います。ご起立ください。」というものです。これを参考にし、場合や偲ぶ相手に合わせて自分なりに表現を変えることが大切です。
基本的な黙祷の挨拶の方法を無視してしまうと、きちんと形式立てて行うことが難しくなってしまいます。黙祷とは故人に祈りを捧げる行為です。その目的をきちんと達成するためには、同じ場にいる全員が結束して祈ることが大切です。それを促す挨拶は、適当に行うのではなくきちんと執り行うようにしましょう。
黙祷の挨拶のポイント④黙祷をするタイミングについて
黙祷の挨拶のポイント四つ目は黙祷をするタイミングについてです。黙祷をするタイミングがわからないことには、司会者として黙祷を促すこともできないでしょう。黙祷をするタイミングとして適しているのは、式典の序盤です。盛り上がる前に黙祷をするのが一般的なので、開会直後のタイミングで黙祷をするようにしましょう。
葬儀や追悼式などの式典の際にはこの順番を度外視することはできません。「黙祷は最初のうちに行う」と意識しておくようにすると間違いを犯すようなことはないでしょう。まず開会の挨拶をしてから、黙祷をするようにしてください。最初からいきなり黙祷をするのが正しいというわけでもないので注意しましょう。
黙祷の挨拶の仕方と例文3選
黙祷の挨拶の仕方と例文①黙祷準備のアナウンス
黙祷の挨拶の仕方と例文一つ目は、黙祷準備のアナウンスです。黙祷を始める前に、まず準備をしてもらう必要があります。そこで司会者はアナウンスを入れることになります。例文は「お亡くなりになられた方々に黙祷を捧げます。皆様ご起立ください。」で、参加者全体へ向かって黙祷をするために起立することを促しましょう。
この挨拶をすれば、その場にいる参加者はアナウンス通り起立をしてくれるはずです。ただ全員が起立したことを確認してから黙祷に移るようにしなくても構いません。中には足が不自由で立つことができない人もいるでしょうし、起立するのが義務というわけではありません。ただ早まる必要もないので頃合いを見計らいましょう。
以下に関連記事として、司会・主催者の開会の挨拶例文を17選にしてまとめたものがあります。お葬式での挨拶とは異なる内容ですが、何か別の場面で視界を頼まれた時は是非参考にしてみてください。その場を取り仕切る役目のある司会者は、どのような状況においてもきちんと挨拶ができるようにしておくべきです。
黙祷の挨拶の仕方と例文②「黙祷」と合図を出す
黙祷の挨拶の仕方と例文二つ目は、「黙祷」と合図を出すことです。最初のアナウンスによって参加者の大多数が起立し、一呼吸おいて準備ができたように感じられたら「黙祷」と合図を出すようにしましょう。合図を出すことによって、皆が一斉に黙祷にうつります。ただ一言ごくシンプルに「黙祷」というだけで構いません。
他に何か言う必要もないので、全体を見渡して黙祷をする準備が整ったようであれば速やかに合図を出すようにしましょう。時間はだいたい1分くらいです。厳密にはかる必要はありませんが、ある程度しっかりと祈りを捧げることができたと感じるまでは黙祷を続けるようにしましょう。1分あれば祈ることができるはずです。
この間司会者も同じく黙祷を捧げるようにしましょう。合図を出して、1分間数えることにばかり気をとられないようにしてください。その場にいる全員が一体となって黙祷をすることが大切なのです。
黙祷の挨拶の仕方と例文③「お直りください」の合図を出す
黙祷の挨拶の仕方と例文三つ目は、「お直りください」の合図を出すことです。1分ほどに及ぶ黙祷をし終えたら、キリの良いタイミングで終わりの合図を出しましょう。ただ、場合によっては黙祷中にサイレンが鳴ることもあるので、その場合は音が鳴り止んでから「お直りください」の合図を出すようにしましょう。
また、黙祷の終わりの挨拶には、「お直りください」の他に「ご着席ください」といったものがあります。起立を促した場合は「ご着席ください」というのが自然な流れでもあるので、臨機応変に使い分けるようにしましょう。
以下に関連記事として、友引の意味についてまとめられたものがあります。通夜や葬式に良いのかどうかに関しての記述もあるので、身近な人が亡くなった場合は参考にしてみてください。結婚や入籍には良いのかなど、カレンダーに書かれている「友引」について、あなたの知らなかった知識が手に入ること間違いなしです。
黙祷の仕方を覚えておこう
死者を弔う黙祷ですが、その正しい方法について把握していたという人は少ないのではないでしょうか。ここできちんと黙祷の仕方を覚えておくことで、生前お世話になった人へ弔う気持ちをきちんと届けることができるようにしましょう。また、お葬式の司会や例文についても、この記事を参考にして考えるようにしてください。
黙祷の仕方についてきちんと把握しておくことができたら、いざ黙祷をしなければならない場において困ることもなくなるはずです。死者を心から弔いたい場面で黙祷の仕方にばかり囚われてしまうことで、気持ちを込められなくなることのないよう十分に気をつけてください。事前に知って準備をしておくことが大切です。
また、お葬式以外の場面でも、黙祷をする可能性のあるシーンはいくつか存在します。人が亡くなった時に行うことの多い黙祷ですから、例えば終戦記念日の式典や遠く離れた地に住む故人の冥福を祈るときなど、様々な場面において祈りを捧げる可能性があります。その一つ一つにしっかり対応できるようにしておいてくださいね。
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