「お教え願えますでしょうか」の正しい使い方は?ビジネスメールでの例文も解説!
「お教え願えますでしょうか」を、正しく使えていますか?この記事では、「お教え願えますでしょうか」の正しい使い方や、ビジネスメールでの例文をご紹介しています。「お教え願えますでしょうか」の敬語の種類や類語、英語表現も知ることができますので、ぜひご覧ください。
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目次
「お教え願えますでしょうか」の正しい使い方は?
①相手から何か聞き出したい時に使う
1つ目は、相手から何か聞き出したい時に使うことです。連絡先や要望などの情報を相手から得たい時に、「お教え願えますでしょうか」と言います。ビジネスシーンにおいて「教えてください」だとフランク過ぎるため、より丁寧な伝え方をするのです。
②教えてほしいことを謙虚な姿勢で伝える時に使う
2つ目は、教えてほしいことを謙虚な姿勢で伝える使い方です。教えを乞う時に、「教えてください」と言う伝え方だと、丁寧さに欠けた印象となってしまいます。相手に向けて自分からお願いをするわけですから、控えめに「お教え願えますでしょうか」と伺うことが大切です。
③目上の相手に対して使う
3つ目は、目上の相手に対して使うことです。「お教え願えますでしょうか」はとても丁寧な敬語表現であるため、自分と同等の立場の相手や目下の人に向けて使いません。先輩や上司・取引先やお客様に対して、「お教え願えますでしょうか」と使いましょう。
④会話・電話・メールで使う
4つ目は、会話・電話・メールで使うことです。「お教え願えますでしょうか」は、ビジネス上の会話や電話・メールなどでよく使う敬語表現となっています。教えるかどうか相手に判断をゆだねることができるため、強制力が無く柔らかい印象を与えられますよ。
⑤社内や社外の相手に向けて使う
5つ目は、社内や社外の相手に向けた使い方です。「お教え願えますでしょうか」は、相手に敬意を表することができる敬語表現となっています。そのため、社内だけでなく、取引先や顧客などの社外の人に対して使うことができますよ。
⑥クッション言葉を併用して使う
6つ目は、クッション言葉と併用した使い方です。クッション言葉とは、より良いコミニケーションを図るために必要なもので、ビジネスシーンで多く使われます。
教えてほしいというメインのお願いを伝える前に、クッション言葉を添えると相手に対する配慮が伝わりやすいです。例えば、「お手数をおかけしますが」と前置きすると、「手間を取らせて恐縮ですが」という気持ちを伝えることができます。
また、「差し支えなければ」は「都合が悪くなければ」や、「不都合なら拒否されても大丈夫です」という意味で用いますよ。教えてほしい内容や状況に合ったクッション言葉を添えて、「お教え願えますでしょうか」を使いましょう。
- ・よろしければ
- ・可能であれば
- ・恐れ入りますが
- ・ご面倒でなければ
- ・差し支えなければ
- ・お手数をおかけしますが
「お教え願えますでしょうか」と併用しやすいクッション言葉
「お教え願えますでしょうか」の敬語の種類は?
①尊敬語
「お教え願えますでしょうか」の、「お教え」の部分は尊敬語となっています。尊敬語とは何か動作をする人に対して敬う気持ちを表すもので、動詞の前に「お」を付けるのが特徴です。それにより、「教える」の前に「お」を付けることで、「お教え」という尊敬語になります。
②丁寧語
「お教え願えますでしょうか」の、「願えますでしょうか」の部分は丁寧語です。「願う」を可能形にすると「願えます」となり、語尾の「ます」は丁寧語になります。そして、「~だろうか」を丁寧語にしたものが、「~でしょうか」という敬語表現です。
「お教え願えますでしょうか」のビジネスメールでの例文
①社内の場合
1つ目は、社内の人に向けたビジネスメール例文です。業務のやり方や相手のスケジュールなどについて質問する時に、「お教え願えませんでしょうか」という敬語表現を使います。教えるために相手は時間を割くことになるため、配慮する気持ちが伝わるような文章にするのがポイントです。
- ・送別会の候補日の中から、○○部長のご都合のよろしい日時をお教え願えますでしょうか。
- ・差し支えなければ、○○さんの都合がよろしい時間帯に、出張報告書の書き方をお教え願えますでしょうか。
社内の人に向けたビジネスメール例文
②社外の場合
2つ目は、取引期先や顧客へ向けたビジネスメール例文です。社外の人と良好な関係が築けるように、「お教え願えますでしょうか」を使います。メールは顔や声色が分からないため、気遣いが伝わるような丁寧な表現を心掛けましょう。
- ・お手数をおかけしますが、製品の裏に記載しております商品番号をお教え願えますでしょうか。
- ・よろしければ、○○様の希望日をお教え願えますでしょうか。
社外の人に向けたビジネスメール例文
「お教え願えますでしょうか」の類語
①お教えいただければ幸いです
1つ目は、「お教えいただければ幸いです」です。「教えてもらえると嬉しいです」という意味なので、目上の相手に柔らかくお願いしたい時の敬語表現として適していますよ。また、「幸いです」には、「ありがたいです」というニュアンスも含まれるため、控えめな印象を与えることができます。
②お教えいただきたく存じます
2つ目は、「お教えいただきたく存じます」です。「存じます」は「思います」の謙譲語なので、目上の相手に謙虚な様子で「教えてください」と伝えることができます。「教えてもらいたいと思います」という意味ですが、とてもかしこまった敬語表現なので、メールや書類での使用がおすすめです。
③ご教示いただきたく存じます
3つ目は、「ご教示いただきたく存じます」です。「教えること」を意味する「ご教示(ごきょうじ)」を用いた敬語表現で、さまざまなビジネスシーンでよく使われます。目上の相手に向けて、「教えてほしいです」という意思を丁寧に柔らかく伝えられますよ。
④ご教示のほどお願い致します
4つ目は、「ご教示のほどお願い致します」です。「~してくれるよう」という意味の「のほど」を使った敬語表現で、断定的な言い回しを避けることができますよ。
⑤ご教示賜りますようお願い申し上げます
5つ目は、「ご教示賜りますようお願い申し上げます」です。「してもらう」の謙譲語である「賜ります」を用いた敬語表現で、目上の相手に対して自分が一歩下がった謙虚な様子が伝わります。とても丁寧でかしこまった印象を与えるため、ビジネスメールでの使用に適しています。
また、社内の役員や重要な取引先も参加する会議で用いるのはOKですが、親しい間柄の先輩に使うと違和感を与えやすいです。TPOや相手との関係性を踏まえて、「ご教示賜りますようお願い申し上げます」を使いましょう。
「お教え願えますでしょうか」の英語表現
①解決方法を教えてもらいたい場合
解決方法を教えてもらいたいなら、「How do I solve this?」という英語表現になります。「どうやって解決したらいいですか?」という意味となっており、電話やメールで使うことができますよ。
②正確な情報を教えてほしい場合
正確な情報を教えてほしい時は、「Could you inform me of ~ ?」という敬語表現がおすすめです。もしくは、「Please inform me of~?」という聞き方もあります。
「~について伺えますか?」という意味のとても丁寧な英語表現で、住所や電話番号などを尋ねる際に用いますよ。使う時のポイントは、「inform 人 of 案件」という文章にすることです。
例えば、電話番号を聞くなら「Please inform me of your phone number.」と伝えましょう。「電話番号をお教え願えますでしょうか」という意味なので、とてもかしこまった聞き方ができます。
③教えてほしいことを丁寧に伝えたい場合
教えてほしいことを丁寧に伝えたい場合は、「Please let me know~」という英語表現がおすすめですよ。「Please let me know if there are any requests.」は、顧客や取引先向けです。
「ご要望があれば教えてください」という意味で、相手のニーズを謙虚な姿勢で伺うことができます。そのため、「Please let me know~」は、会話やメールの締めの言葉として用いてもOKです。
④かしこまった様子で教えてほしいと伝えたい場合
かしこまった様子で教えてほしいと伝えたい時には、「Would you let us know~?」を使いましょう。「Would you let us know if you have any questions?」は、丁寧な表現です。
「もし質問があるようなら教えていただけますか?」という意味で、目上の相手に用いることができます。「Would you let us know~?」は社内だけでなく、取引先や顧客など社外の相手に向けて使える英語です。
⑤tell meはかしこまったビジネスシーンに相応しくない
tell meはかしこまったビジネスシーンに、相応しくない英語表現だとされています。「Could you tell me ~ ? 」は、同僚や部下などフランクな間柄で使うのは問題ありません。「Please tell me if you have any questions.」は、社内で使用できます。
しかし、「質問があればすぐに教えてくださいね」というカジュアルな表現なので、使う相手を選びましょう。重要な取引先や顧客に対して用いるのは不向きであるため、使うと相手に違和感を与えてしまいます。
「お教え願えますでしょうか」をビジネスシーンで正しく使おう!
「お教え願えますでしょうか」は、目上の相手から何か聞き出したい時に用いる敬語表現です。クッション言葉を添えたり状況に応じて類語に言い換えたりすると、謙虚で丁寧な姿勢が相手に伝わりやすくなります。
「お教え願えますでしょうか」をビジネスシーンで正しく使い、相手と良好な関係を築きましょう。以下の記事では、教えてくださいの丁寧なビジネス敬語をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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