やるせないの意味は？漢字・類語・例文ややりきれない気持ちの解消法も

やるせないの意味とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、遣る瀬無いという言葉について、漢字・類語・例文や、やりきれない気持ちの解消法などをご紹介します。なんとも言えない、やり場のない気持ちに襲われた時の参考にしてください。

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1 やるせないの意味や漢字は？類語も
2 やるせないの使い方・例文
3 やるせない気持ちの解消法5選
4 やるせないの言葉の意味を正しく理解しよう

やるせないの意味や漢字は？類語も

やるせないの意味

やるせないの意味には、「思いを晴らすすべがなく切ない」「施すすべがなくどうしようもない」「気持ちに余裕がない」などといったものがあります。つまり、やり場のない無念な気持ちを表す言葉として、「やるせない」を使うことができます。ここから、あまり良い意味を持つ言葉ではないことが分かるでしょう。

やるせないは漢字で「遣る瀬無い」

やるせないは漢字で「遣る瀬無い」という表現になります。そもそも「やるせない」とは「遣る瀬がない」が由来となっている表現です。川で舟を渡っている時、岸に着けたいのになかなか着ける瀬が見つからずに、川でどうして良いのかわからない状況に陥ってしまっている状況を指して「遣る瀬がない」と言います。

これが転じて、どうしようもない状況を表す言葉として「やるせない」という表現が使われるようになったと考えると、漢字表現が「遣る瀬無い」になるのも容易く理解できるのではないでしょうか。やるせないという言葉を使う時は、この豆知識も持っておくと話を広げることができそうです。

やるせないの類語は「鬱憤」「やり場のない」「やりきれない」

やるせないの類語には「鬱憤」「やり場のない」「やりきれない」などがあります。どれもプラスのイメージを持ったものではないことわかるのではないでしょうか。どうしようもなくやり場のないマイナスの感情を持った時は、やるせないだけでなく、このような言葉を使って何とも言えない気持ちを表現することもできます。

ただ、「やるせない」と「やりきれない」の両者には違いも見られます。「やるせない」とは胸が鬱憤としていて晴れない状況を表す言葉ですが、一方の「やりきれない」とは「我慢できない、もう耐えることができない」という状況を表す言葉です。

すなわち、「やるせない」とはスッキリしない気持ちのことを表す言葉なのですが、「やりきれない」とはもう無理だ、と投げ出したくなるような気持ちのことを表す言葉であると理解しておきましょう。類語とはいえ、明確には意味が違うので場面に応じて使い分けることが必要となります。

やるせないの使い方・例文

やるせないの使い方・例文①「やるせない気持ちでいっぱいだ」

やるせないの使い方・例文一つ目は、「やるせない気持ちでいっぱいだ」です。やり場のない気持ちによって感情がいっぱいいっぱいになってしまった時は、このような使い方をしてみましょう。どこにやって良いのかわからないやり場のない気持ちに押しつぶされそうな時に使うことのできる表現方法です。

以下に関連記事として、感慨深いの意味についてまとめられたものがあります。やるせないという言葉の意味について知ったら、感慨深いなど別の言葉の意味についても知ることで日本語への理解を深めましょう。例文も紹介されているので、正しく言葉を使えるようになること間違いなしです。

やるせないの使い方・例文②「やるせない感情に支配される」

やるせないの使い方・例文二つ目は、「やるせない感情に支配される」です。やるせない気持ちはやるせない感情とも言い換えることができます。そんな感情で頭がいっぱいになってしまった時は、この例文のような使い方をしてみましょう。

やるせないの使い方・例文③「恋人を失ってやるせない感情だ」

やるせないの使い方・例文三つ目は、「恋人を失ってやるせない感情だ」です。恋人を失ってしまって取り返すことができないなどといった状況において、やり場のない感情を表すときにこのような使い方をすることができます。この感情をどこにぶつけて良いものか、と思い悩んだ時にぴったりの表現と言えるでしょう。

やるせないの使い方・例文④「当時を思い出すとやるせない気持ちになる」

やるせないの使い方・例文四つ目は、「当時を思い出すとやるせない気持ちになる」です。過去のことを振り返って遣る瀬無い気持ちだったことを表現するために、このような使い方をすることもできます。現在やるせない気持ちが続いていなくても、過去形にして使うこともできるのです。

振り返った時においてのみ遣る瀬無い気持ちになるという場合でも、こうした表現を使うことによって、どうしようもないと感じる気持ちを表現することができます。いま現在やるせない気持ちを持ち続けていなくても、このようにして表現の方法によってはやるせないという言葉を用いることは可能です。

以下に関連記事として、「やぶさかではない」という言葉の意味や語源についてまとめられたものがあります。何処と無く「やるせない」という言葉の響きと似ているようにも思える「やぶさかではない」という表現ですが、正しい意味とはどのようなものなのでしょうか。語彙を増やすためにもチェックしておいてください。

やるせない気持ちの解消法5選

やるせない気持ちの解消法①別のことに集中する

やるせない気持ちの解消法一つ目は、別のことに集中することです。自分が何に対してやるせない気持ちを抱いているのかが判明したら、あとは別のことに集中するようにしましょう。原因となってことに向き合い続けていては、いつまでたっても遣る瀬無い気持ちを解消することはできません。

趣味でも仕事でも、なんでも良いので別のことで頭をいっぱいにするような解消法を実践してください。それによってその分野で自分の才能を開花させることができるかもしれませんし、進捗を生むことだってできるかもしれません。遣る瀬無い気持ちを抱え続けるのではなく、それをエネルギーに変えてみませんか？

以下に関連記事として、ライフワークの意味についてまとめられたものがあります。遣る瀬無い気持ちを解消するにあたって、ライフワークを持つことがオススメです。趣味との違いやライフワークの見つけ方についても紹介されている以下の記事は、やるせない気持ちを持つあなたの味方となってくれるに違いないでしょう。

やるせない気持ちの解消法②時間が解決してくれるのを待つ

やるせない気持ちの解消法二つ目は、時間が解決してくれるのを待つことです。やるせない気持ちだけでなく暗い気持ち全般に言えることですが、最終的には時間が解決してくれるはずです。自分で努力をすることも大切ですが、それでもダメなら時間が解決してくれるのをおとなしく待つのも一つの手です。

遣る瀬無い気持ちをなんとかしようとすればするほど、自分自身を追い込んだり疲れさせてしまうことがあります。それが怖いなら、黙って時間が解決してくれるのを待つようにしましょう。どんなに渦巻いた感情も、それなりの時間が経過すれば薄れていくことでしょう。

やるせない気持ちの解消法③ポジティブ思考に切り替える

やるせない気持ちの解消法三つ目は、ポジティブ思考に切り替えることです。普段からネガティブに物事を捉えてしまいがちだという人は特に、遣る瀬無い気持ちを解消するべくポジテォイブ思考に切り替えてみましょう。とはいえ、簡単にポジティブ思考に切り替えることのできる人はいません。

そこに至るまでには様々な苦労をすることになるでしょう。しかし、実際にポジティブ思考に切り替えることができたら、やるせない気持ちなどどこかへ飛んでいってしまうはずです。どうしても解消することのできない遣る瀬無い気持ちに襲われてしまったら、なんでも明るく考えることから始めてみて下さい。

以下に関連記事として、鈍感力を鍛える方法についてまとめられたものがあります。やるせない気持ちを解消するにあたって、ポジティブ思考に切り替えることが大切です。ですが、具体的にポジティブ思考になる方法を理解している人は少ないでしょう。そこで以下の記事を参考にすれば、前向きになれること間違いなしです。

やるせない気持ちの解消法④誰かに話を聞いてもらう

やるせない気持ちの解消法四つ目は、誰かに話を聞いてもらうことです。やるせない気持ちを抱えたら、それを誰かに打ち明けてみましょう。一人で抱え込んでいてはなかなかそこから脱することはできません。信頼できる他人はもちろん、なんでも打ち明けて良いと思える知らない人に相談をするのも一つの手です。

誰かに話を聞いてもらうまでは、やるせない気持ちとどう向き合って良いのかわからずに困惑してしまうこともあるでしょう。しかし、実際になぜ自分がやるせない気持ちを背負ってしまっているのか、人に話すことで明確にしてみると、不思議と気持ちが晴れることもあります。どうしようもないときは他人の力を借りてください。