時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますの意味とは?読み方/例文
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などの挨拶文としても使われる「時下」の意味や読み方について詳しく紹介していきます。また、「拝啓時下」を始めとする「時下」の使い方や例文、類語、手紙の構成などについて幅広く紹介しています。
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時下の意味・読み方とは?
挨拶文に使われることの多い「時下」の意味とはこの頃・最近・今
挨拶文に使われることの多い「時下」の意味とは、この頃・最近・今です。「時下」は、一般的に手紙やメールの冒頭の挨拶文の中で使用されています。また、仕事・プライベートに関係なく使える言葉で、組み合わせる言葉や文によっては目上の方にも使用可能です。さらに、「時下ますます」など決まったフレーズも多いです。
「拝啓」や「ご清栄のことと」と一緒に使われる「時下」の読み方は「じか」
「拝啓」や「ご清栄のことと」などと一緒に使われる「時下」の読み方は、「じか」です。「時下」は、手紙の冒頭の挨拶文の中で「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」や「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」など、相手の健康や幸せ、繁栄などを慶んでいることを伝える際にも多く使用されています。
読み方が「じか」の「時下」は冒頭で使用する
読み方が「じか」の「時下」は、冒頭で使用する言葉です。そのため、手紙やメールなどで「時下」を含む文は、主文や末文では使用しません。また、「時下」を含む言葉は決まり文句となっている場合が多いので、意味と一緒に言葉の組み合わせ方をそのまま覚えておくと良いでしょう。下記の使い方や例文を参考にしてください。
「時下」は、手紙でも使用されることの多い言葉です。手紙のマナーでは、最初に時候の挨拶文から書き出すのが一般的と言えます。そこで、下記記事では4月上旬の時候の挨拶の例文を10個紹介しています。ビジネスシーンに合う時候の挨拶だけでなく、プライベートの手紙に合うカジュアルな挨拶文なども紹介れています。
時下の使い方・例文は?
時下の使い方・例文①時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
時下の使い方・例文1つ目は、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げますです。使い方は、このところ一層程度が増している様子を意味する「時下ますます」に、相手の健康や繁栄を祝う言葉の「清栄」を組み合わせています。さらに、相手を祝福する言葉を言うことを意味する「お慶び申し上げます」を合わせた使い方です。
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、このごろますます健康・繁栄されている様子のお祝いの言葉を言わせていただきますと言う意味です。また、会社宛てや個人宛てに関係なく、どちら宛てのメールや手紙にも使用できます。さらに、目上の方にも使用できる敬語です。
例文は、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます」です。この例文では、この頃ますます繁栄されている様子のお祝いをいわせていただきます。日頃の特別な親切を心から感謝していますと言う意味を表現しています。
時下の使い方・例文②時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
時下の使い方・例文2つ目は、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げますです。この使い方は、相手が幸福に暮らしていることを祝う「ご清祥」を使っています。時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げますは、最近さらに幸福に暮らされている様子のお祝いを言わせていただきますと言う意味です。
また、ご清祥は相手の健康や無事をお祝いする意味を持つ言葉なので、会社宛・個人宛てどちら宛てにも使用可能です。しかし、一般的に個人宛ての手紙やメールに使うのが適していると言われています。
例文は、「時下ますますご清祥の事とお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り有難くお礼申し上げます」です。この例文は、最近ますます幸福に暮らされている様子をお祝いさせていただきます。日頃から特別に目をかけていただいていることをありがたく思っており、お礼をいわせていただきますと言う意味です。
時下の使い方・例文③時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます
時下の使い方・例文3つ目は、時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げますです。この使い方は、栄えることを意味する「盛栄」の丁寧語「ご盛栄」で、相手が栄えている様子を表現しています。時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げますは、最近さらに栄えておられる様子のお祝いを言いますと言う意味です。
また、個人宛て・会社宛てに関係なく使えるフレーズで、相手の商売などの繁栄を祝う気持ちを表現する際にも使用できます。例文は、「時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます」です。
この例文は、最近さらに栄えておられる様子のお祝いを言わせていただきます。日頃から特別に贔屓にしていただき大変感謝していることをお伝えしますと言うニュアンスです。
時下の使い方・例文④時下ますますご多祥の段お慶び申し上げます
時下の使い方・例文4つ目は、時下ますますご多祥の段お慶び申し上げますです。この使い方は、幸せが多いことを意味する「ご多祥」を使い、相手の幸せが多い様子を祝う気持ちを表しています。時下ますますご多祥の段お慶び申し上げますは、この頃さらに幸福そうな様子のお祝いを言わせていただきますと言う意味です。
また、手紙やメールの挨拶文として、個人宛て・会社宛てに関係なく使えるフレーズと言えます。例文は、「時下ますますご多祥の段お慶び申し上げます。また平素より一方ならぬご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます」です。
この例文は、最近さらに幸福な様子のお祝いを言わせていただきます。日頃から特別に引き立てていただいていることを大変感謝していますと言う意味を表現しています。
時下の使い方・例文⑤拝啓時下ますます
時下の使い方・例文5つ目は、拝啓時下ますますです。拝啓時下ますますは、つつしんで言わせていただきますと言う意味の「拝啓」に、このごろますますを意味する「時下ますます」を組み合わせた使い方です。「拝啓時下ますます」に続く言葉は、上で紹介したフレーズをそのままあてはめて使用できます。
拝啓時下ますますを使う場合は、頭語として「拝啓」が使用されているので、結語である「敬具」を文末に使用します。例文は、「拝啓時下ますます御健勝のこととお喜び申し上げます」です。この例文は、このごろさらに健康でおられる様子のお祝いを言わせていただきますと言う意味です。「ご健勝」は個人宛てに使います。
「拝啓時下ますます」や「時下ますます」と言うフレーズは、手紙やメールの書き出しにも多く利用されています。そこで、下記記事では「はじめまして」をメールの書き出しに使いたい場合や初めてメールを送る相手への例文などを紹介しています。また、メールにぴったりな挨拶の敬語や英語表現なども紹介しています。
時下の類語は?
時下の類語・読み方①近頃(ちかごろ)
時下の類語・読み方1つ目は、近頃(ちかごろ)です。近頃は、ちょっと前から現在までを漠然とさす言葉で、話し言葉として使用されることが多いと言えます。また、時間の幅は「昨今」や「このごろ」と同じ程度で使われることが多いです。
時下の類語・読み方②此の頃(このごろ)
時下の類語・読み方2つ目は、此の頃(このごろ)です。このごろは、「この頃」と漢字で書く場合もあります。また、近い過去・少し前から今まで・このところなどを意味する言葉です。さらに、時間の幅は「近頃」や「昨今」などと同程度での使用が多いです。
時下の類語・読み方③最近(さいきん)
時下の類語・読み方3つ目は、最近(さいきん)です。最近は、現在に一番近い未来・少し前から今まで・ちょっと前などを意味します。時間幅は、「近頃」や「昨今」、「このごろ」よりもが広いと言えます。
時下の類語・読み方④昨今(さっこん)
時下の類語・読み方4つ目は、昨今(さっこん)です。昨今は、昨日今日・少し前から現在までをおおまかに表します。「近頃」や「このごろ」と同程度の時間幅を表現することの多い言葉です。
時下の類語・読み方⑤目下(もっか)
時下の類語・読み方5つ目は、目下(もっか)です。目下は、現在・ただ今・過去と未来の境などを意味します。また、今に非常に近い時を意味する言葉で、上記の類語の中で最も時間幅が短い言葉として使われることが多いです。
時下は文章で主に使用されますが、時下の類語で紹介した言葉は話し言葉で使用されることが多いです。「お元気で」と言う言葉も会話の中で使用されることが多いので、下記記事では「お元気で」を手紙などで使いたい場合の例文や書き方などを紹介しています。また、「お元気で」の英語の表現方法などもチェックできます。
手紙の書き方・構成は?
手紙の書き方・構成①前文
手紙の書き方・構成1つ目は、前文です。前文とは手紙の書き方で最も最初に書かれる部分で、時候の挨拶・相手&自分の安否・頭語などを書きます。拝啓や時下、ご清栄のこととなども前文に使用する言葉です。「時下」は、「○○が美しい季節となりました」などの季語を含む挨拶文と置き換えることができます。
手紙の書き方・構成②主文
手紙の書き方・構成2つ目は、主文です。主文とは、手紙の主となる部分で、手紙の目的や用件を説明する文章を指します。主文の書き出しには、「さて」や「このたびは」などを使うのがおすすめです。
手紙の書き方・構成③末文
手紙の書き方・構成3つ目は、末文です。末文には、結びの言葉として、相手の健康や相手との親しいつきあいが今後も続くことを願う言葉などを書きましょう。また、頭語と呼ばれる「拝啓」などに合わせた結語「敬具」を記入します。頭語「前略」には、結語の「草々」を使います。
手紙の書き方・構成④後付
手紙の書き方・構成4つ目は、後付です。後付には、日付や署名、宛名、脇付などを記入します。署名は自分の名前、宛名は相手の名前に様を付けて書きましょう。脇付とは、侍史・貴下などの相手への敬意を表す言葉です。署名は右か下、宛名は左か上に配置し、脇付は宛名の右か下に合わせて記入しましょう。
「時下」は季節に関係なく使えますが、季節に合わせた時候の挨拶を前文に書きたいと考える方もいるのではないでしょうか。そこで、下記記事では9月にぴったりな時候の挨拶文を7つ紹介しています。9月の上旬にぴったりな季語や手紙の結びなども紹介されていますし、ビジネス用の手紙のポイントなどもチェック可能です。
「時下」を手紙やメールなどで正しく使いこなそう
「時下」と言う言葉は、時候の挨拶で大活躍する言葉です。また、時下は季節に関係なく使用できるので、季語を探す手間なども省略できます。「時下」を含むフレーズを覚えておくと、ビジネスメールなどの書き出しに迷うことも少なくなります。ぜひ、時下を含む文やフレーズを覚えて、正しく使いこなしていきましょう。
「時下」は、メールや手紙などでも使用頻度の高い言葉です。そこで、メールや手紙の文末に「拝」と言う漢字が書かれている場合はどんな意味があるのかについて下記記事でくわしく紹介しています。また、「拝」の使い方や使用例なども紹介されていますので、ぜひ下記記事で「拝」の意味についてもチェックしてください。
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