「催告書」の意味と読み方は?催告状と督促状の違いや無視した結果も
催告書(さいこくしょ)はどのような場合に届くかご存じでしょうか。今回は催告書(催促状)の読み方や、督促状と催告状の違いについて紹介します。また催告状を無視すると、最終的にどのようになるのかについても紹介しているので、参考にしてみてください。
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催告書とは?
催告書の読み方は「さいこくしょ」
催告書の読み方としては「さいこくしょ」と読み、全て音読みで発音します。「催」という漢字の読み方「サイ」とは、他に催眠、催事場、開催などで使用されており、意味として何か行事を催すという意味の他に「促す」「せきたてる」というような意味も含まれています。
また「告」という漢字の読み方「コク」には「知らせる」「つげる」という意味で使用される告白、告知、広告などで使用されたり、「訴える」という意味で使用される告白、原告などで使用されています。このように漢字の意味や読み方から、催告書がどのような書面であるのかイメージすることができます。
催告書(催促状)の「催告」とは約束事を守るために促すこと
催告書(催促状)に含まれている「催告」には、ある特定の人に対して、約束したことを守ってもらうことを要求するという意味があります。現代社会では相手に強制的に約束事を守ってもらうようなことはできないため、催告という形で約束を守ってもらうことを促すという形をとる必要があります。
「催告」という言葉を使用する場合においての約束事は、基本的には契約という様に認識して問題ありません。例えばお金を借り返済するという契約や、商品やサービスを購入した際に代金を支払うというようなことが契約に当てはまります。
催告書(催促状)とは書面上で催告すること
催告書(催促状)とは、契約に従った行動を要求するということを書面上で行ったものを指しています。あくまでも相手が自主的に契約に従った行動を促す目的であることから、強制的な効力はありません。しかしながら、催告書が届いたということは契約違反に対して守るように相手から促されているため、対処が必要となります。
催告書では最終支払期日が記載されていることがほとんどで、この最終期日を守らなかった場合にはしかるべき対応をしますといった強い言葉で記載されていることが多いです。またこの催告書は裁判において自分の主張に対しての証拠となることからも、重要な書類であると考えられます。
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催告状と督促状の違いは?
催告状と督促状の違い①同じような意味合いをもっている
催告状と同じような書類として督促状がありますが、督促状についても「相手に対して契約に従った行動を促すための書類」であることから催告状と同様の意味と役割を持って使用されています。
しかし、一般的な実務においては督促状、催告状の順番で行われており、それぞれ異なる役割をもって送られています。そのため督促状が届いた時点で対処すれば催告状が送られることはないため、督促状と比較して催告状は目にする機会が少ない書類といえます。
催告状と督促状の違い②督促状は文面がソフトな場合が多い
催告状と督促状の違いとして上げられるものとしては、それぞれの書類に記載されている文面に違いがあります。督促状とは支払期日から数週間程度で発送され、比較的早い段階で送られる書類です。その内容も「支払期日過ぎてますが、忘れていませんか」という様なもので、柔らかい文面であることが特徴といえます。
支払期日を過ぎてしまった段階では、ただ単純に支払いを忘れていた、支払い期日を単純に勘違いしていて払っていなかったという可能性も十分に考えられるため、最初に送られる督促状は、柔らかい文面で支払いを促しています。
催告状と督促状の違い③催促状は最終段階の可能性が高い
催告状と督促状の違いとして次にあげられるのが、催告状や催促状は支払期日からかなりの日数経過してから送られる書類であることから、内容も最終の催告をしている文面という点です。督促状数回程度送られることが多く、それでも支払いがない場合には、催告状として最終催告する流れが一般的です。
そのため幾度にわたって督促しているのにも限らず支払いが行われない場合は、故意に支払われていないと判断し「催告状」という形で最終催告というような内容となっており、「法的処置をもっての請求」などの強い文面で書かれています。
催告状と督促状の違い④催告書は内容証明郵便で届くことが多い
催告状と督促状の違いとしても最も大きな違いとしては、催告状は内容証明郵便で届くことが多いという点です。内容証明郵便とは、郵便物が誰が誰へ送り、どのような内容であるのかを郵便局が公的に証明してくれている書類のことです。
これにより、裁判になった際に書類を確実に受け取ったことを証明することができるだけでなく、借金・税金の請求の時効を6ヶ月ほど一時停止させることができます。そのため催告状は、裁判を視野に入れて送っている書類であるため、催告状が届いた場合は早急な対処が必要となります。
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催告書が届いた時の対処法は?
催告書が届いた時の対処法①期日内に支払いを行う
催告書が届いた時の対処法として1つ目は、催促状に記載されている支払期日までに支払いを行うことです。催告書とは契約に従った行動を促す目的があることから、請求書と同じような側面も持っています。そのため、催告書に記載されている支払期日までに支払いを完了すれば問題はありません。
そのため催告書が届いて1番に行う対処法としては、事情によってどうしてもお金が支払えないなどの特別な事情がある場合以外には、催告書に書かれた事を期日までに実行するということが大切です。
催告書が届いた時の対処法②支払いができない場合は連絡する
催告書が届いた時の対処法として2つ目は、どうしても事情があって支払いができない状況である場合には、催告書に記載されている連絡先に早急に連絡するということです。事故や入院、失業などのやむを得ない場合には、支払いができない事情を伝えることでどのように対処したら良いか仰ぐことが大切です。
場合によっては、場合によって支払期日を支払い可能な時期まで延長してくれたり、分割での支払いなど打開案を提案してくれる場合があります。そのため、支払えないからと無視するのではなく、まずは相談するということで払う意思があることを伝えるのが大切です。
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催告書を無視するとどうなる?
催告書を無視すると危険①支払督促が簡易裁判所から届く
催告書は数回送られることが多いですが、それらを全て無視してしまうと、簡易裁判所から「支払督促」が特別送達という本人に手渡しする必要がある形式で送られます。文面も命令口調で非常に厳しい口調で行われていますが、同封されている異議申立てを2週間以内に行えば効力を失効することができます。
異議申立書は裁判所から届く支払督促と共に同封されているので、支払督促に同意できない旨をフォーマットに従い記載して2週間以内に到着するように送りましょう。この意義申立書を忘れてしまうと、最悪の場合には財産が差し押さえられる可能性があるため注意しましょう。
催告書を無視すると危険②地方裁判所からの呼び出し
支払督促の異議申立てを行いしばらくすると、地方裁判所から「民事訴訟」による呼び出しがあります。裁判所が平日の日付を指定しているため、場合によっては会社を休む必要があります。またこの裁判の出頭は本人の自由のため出頭しなくても問題ないですが、どちらの場合でも契約を守っていないため敗訴となります。
また判決は仮執行宣言付きであることがほとんどであるため、本来判決確定後に行う差し押さえなどの強制執行を判決前に行うことができます。これにより、判決前に財産を隠したりすることを防ぐことができます。
催告書を無視すると危険③強制執行
判決が出た後、控訴などを行わなければ2週間で判決が確定します。判決確定したら強制執行に着手し、動産・不動産・給料・預金の差し押さえの3種類のいずれかの強制執行が行われます。
給料の差し押さえの場合には、会社に自分が契約を無視し裁判を行ったことの連絡が行きます。そのため会社に居づらい環境になってしまう可能性があることから、裁判になる前の段階で対処しておくことが大切です。
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催告書とはどういう書類なのかを理解して正しく対処しよう
支払いが滞っていた場合に届く催告書(催促状)や督促状ですが、無視するのは大変危険です。それぞれの読み方やどのようなタイミングで届くのか、どのような意味があるのかを理解して強制執行をされないために正しく対処するようにしましょう。
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