通関士の年収はどれくらい?年代・学歴別や通関士の将来性も!

通関士は国家資格がなければできない仕事で、食料品やアパレルなど輸入に携わる業務に不可欠な専門職です。社会に出てからも通関士を目指すことができます。今回は通関士の仕事やなるための方法、将来性に加え、年代や学歴による平均年収の違いについても説明します。

通関士とは?

通関士は輸入商品の通関手続きに関わる専門職

港

通関士とは、海外と貿易する際に物流関連を正規の手続きを踏んで行うことができる専門職です。輸入にあたって法律に抵触する品物が持ち込まれていないか、関税並びに消費税などを課税する対象ではないかをチェックし、手続きを遂行します。

具体的には、通関のための書類審査並びに審査後の記名・捺印が仕事です。また、海外からの積み荷に関する税関からの問い合わせに対応したり、税関検査に立ち会うこともあります。つまり、日本の貿易に関する窓口を一手に担っているといっても過言ではない仕事です。

通関士になるには国家資格が必要

資格

通関士はグローバル化が定着した現代では、需要がなくなることはない仕事です。その責任も重いことから、通関士になるためには国家資格の取得が義務付けられています。

試験内容は「通関業法」をはじめ、「関税法・関税定率法そのほか関税に関する法律及び外国為替・外国貿易管理法(第6章関連)」のほか、「通関書類の作成要領、その他通関手続きに関する実務」「通関業法」「関税定率法」「関税法」となっています。国家試験の合格率は10~20%と、難関資格です。

通関士になる方法とは?

通関士になる方法①大学やスクールで学ぶ

大学

通関士になる方法の1つ目は、大学の法学部あるいは経済学部、またはビジネス系の専門学校に進学して勉強することです。社会人向けに、通関士取得のためのコースを設けるスクールも増えています。私立文系の中でも学費が安いところについては、以下の記事を参考にしてください。

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通関士になる方法②通関業者に就職し実務経験を積む

コンテナ

通関士になる方法の2つ目は、通関業者に就職して実務経験を積むことです。就職先としては保税倉庫や、保税地域にある通関業者があげられます。未経験者でも、有資格者の下で仕事をすることで、流通や貿易の流れや仕組みを理解する機会に恵まれるので、資格試験の勉強に役立ちます。

また、そうした就職先で5年間の実務経験を積むと、国家試験の科目免除の得点が得られます。勉強すべき科目が減れば、それだけ合格に近づくことができるはずです。

通関士になる方法③独学で勉強する

独学

通関士になる方法の3つ目は、独学で便要することです。通関士の国家資格は、受験科目と項目それぞれで60点以上をとることができれば合格できます。そのため、働きながら通信教育などを受け、独学で合格を目指す人が少なくありません。試験も記述式ではなくマークシートなので、独学でも合格の可能性はあります。

通関士の年代別平均年収は?

通関士の平均年収は539万円

年収

需要がなくなることのない通関士の平均年収は、約539万円です。他の士業と比べると給料が低いのは、通関士には独立・開業するという選択肢がほとんどないからです。貿易や輸入関連の仕事をしている企業、あるいは通関士事務所に勤務することが前提なので、同年代の他の士業と比べると、給料が低い傾向があります。

しかし、日本の平均年収と比較すると十分に高い部類に入ります。また、需要がなくなることがない仕事でもあります。一般職の平均年収については、以下の記事を参考にしてみてください。

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通関士の年代別平均年収①20代

賞与

通関士の年代別平均年収の1つ目は、20代です。20~24歳の平均年収は307.2万円、25~29歳では382.7万円となっています。国家資格を取得したにしては、給料が低いと感じる人もいそうです。しかし、日本の平均年収でみると20代前半は262万円、後半は361万円となっています。

通関士の年代別平均年収②30代

30代

通関士の年代別平均年収の2つ目は、30代です。30~34歳の平均年収は420.4万円、35~39歳では479.7万円となっています。日本の平均年収でみると30代前半は407万円、後半は442万円となっていますから、給料が低いとはいえないでしょう。35歳の平均年収は、以下の記事を参照してください。

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通関士の年代別平均年収③40代

40代

通関士の年代別平均年収の3つ目は、40代です。40~44歳の平均年収は539万円、45~49歳では603.7万円となっています。日本の平均年収でみると40代前半は468.7万円、後半は496万円となっています。役職につく人が増える年代なので、低い給料から脱却できるようです。

通関士の年代別平均年収④50代

50代

通関士の年代別平均年収の4つ目は、50代です。50~54歳の平均年収は646.8万円、55~59歳では641.4万円となっています。日本の平均年収でみると50代前半は519万円、後半は516万円となっています。

他の士業だと独立・開業しているる人が多い年代なので、給料が低いと感じがちですが日本の平均年収を考えると、十分に高い部類に入ります。

通関士の年代別平均年収⑤60代

シニア

通関士の年代別平均年収の5つ目は、60代です。通関士は需要の高い仕事なので、シニアでも活躍できます。60~65歳の平均年収は、436.6万円となっています。日本の平均年収でみると60代前半は396万円、後半は314万円となっています。年金をもらうまで、安定した収入を見込めるのは魅力です。

通関士の学歴別平均年収は?

通関士の学歴別平均年収は学歴で差がつくことがある

違い

通関士の平均年収ですが、学歴によって差がつくことがあります。これは、通関士は会社に勤務するのが基本で、高卒と大卒では給料が異なるのが一般的だからです。また、通関士の国家試験は難易度が高く、高卒者で資格を取得する人が少ないことも関係しているようです。

通関士の学歴別平均年収①高卒は350~400万円と低い

高校

通関士の学歴別平均年収の1つ目は、高卒の場合です。高卒の通関士の平均年収は約350~400万円といわれています。地方勤務だと給料が安い傾向にあり、都心部だと500万円以上の年収を得ることもできます。

通関士の学歴別平均年収②大卒は400~450万円

大学

通関士の学歴別平均年収の2つ目は、大卒の場合です。大卒の通関士の平均年収は約400~450万円といわれています。ここには大学在籍中に通関士の資格を取得した、新卒者も含まれます。実際には通関業者に就職してから、資格取得を目指す人の方が多いです・

通関士の将来性は?

通関士の将来性①需要は高い

スタンプ

通関士の将来性の1つ目は、需要が高い仕事であることです。近年は関税の規制緩和が進み、海外との貿易取引が増え続けています。グローバル社会がスタンダードになった現代は、大手商社のみならず、中小企業も海外進出する傾向が強まっています。

通関業者は、営業所内に1名の国家資格保有者がいればよいことになっています。しかし、税関への輸出入申告が24時間対応になった今、貨物引き取りを急いでいる企業の依頼を受けるため、シフトを24時間制にする通関業者が増えることが予想されます。通関士の採用を増やそうと考える業者も、増えていくことでしょう。

また、通関士は書類作成だけが仕事ではありません。企業が品物を輸出入するにあたり、通関士にアドバイスを求めるケースも増えています。通関士の仕事自体が多様化しているため、需要が高くなることはあってもなくなることはないと考えられます。

通関士の将来性②低い給料から脱却するにはスキルアップが不可欠

スキルアップ

通関士の将来性の2つ目は、他の士業と比較すると低い給料脱却するためには、自分自身のスキルアップが不可欠ということです。通関業者に勤務する場合は、昇進することで給料アップが目指せます。

また、通関士の仕事は実務を行う通関業者以外にもニーズがあります。海外にクライアントを持っている大手企業に勤務することで、その知識を生かした仕事ができます。企業の規模が大きくなれば、比例して年収も上がるものです。その際には、コンサルティングのスキルを磨くことをおすすめします。

通関士の将来性③税関の認定をとるのがおすすめ

勉強

通関士の将来性の3つ目は、通関業者は税関の認定を取得するのがおすすめということです。税関の認定を受けることで、企業の信頼度がアップするからです。ただし、税関の認定を受けるためには貨物のセキュリティを確保するだけでなく、法令遵守が必須条件となります。

税関の認定を受けるのは簡単ではありませんが、それをクリアすれば税関手続きが簡素化されるというメリットがあります。迅速処理ができるようになることは、通関業者にとって大きな強みです。

通関士の将来性④年収アップを目指すなら就職先選びが重要

オフィス

通関士の将来性の4つ目は、年収アップを目指すなら就職先選びが重要だということです。通関士は、「陸上運送」や「倉庫」「海上運送」の会社からの需要が高いです。そして、どの職場を選ぶかで年収に違いが生まれます。

陸上運送会社の場合は、輸出入に関する書類作成と手続きに加え、航空会社を経由する貨物の業務があります。そのため、平均年収は約520万円となります。倉庫会社になると、海外の物流をスムーズに行うために貨物検査や関税計算などを担当します。ミスが許されない仕事ゆえに、平均年収は約615万円と高額です。

海上運送会社になると、海外と貿易するにあたり、輸出入に不可欠な書類の作成と手続きが主な業務となります。そのため、英語力が不可欠です。そのため、平均年収は約720万円となります。年収アップのために転職を考えているなら、TOEICスコアを700点以上取ることが必要でしょう。

キャリアアップのために通関士を目指そう!

キャリアアップ

今回は通関士の仕事やなるための方法、将来性に加え、年代や学歴による平均年収の違いについても説明しました。国家試験の難易度も高く、他の士業と比べると給料が低いのは否めませんが、企業に勤めて安定収入を得ることができる仕事です。需要の高い仕事に転職したいと考えているなら、通関士に挑戦するのはおすすめです。

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