ピンキリの意味とは?使い方や例文7選!語源や類語に由来は?英語表記も

物事の良し悪しを「ピンキリ」と表現することがあります。きちんとした意味を知りたいとは思いませんか。また、変わった響きの言葉なので、語源や由来も気になるところです。花札に由来しているとも言われるピンキリの意味を、類語などと一緒にチェックしてみましょう。

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ピンキリの意味とは?

ピンキリの意味①ピンキリは略語

文字を切るハサミ

ピンキリの意味の1つ目は、ピンキリは略語だということです。もともとは、「ピンからキリまで」という形で使用する表現です。そのまま使うには少し長いため、「ピン」と「キリ」だけを抜粋して、言いやすい形にしたんですね。

ピンキリの意味②ピンキリとは最上から最低までを表す言葉

ドルマークの上の男女

ピンキリの意味の2つ目は、最上から最低までを表す言葉になることです。とくに値段を表すことが多いですね。また、品質やランクなど、物事の良し悪しを示すためにも用いられます。ちなみに、上または良いものが「ピン」、下または悪いものが「キリ」と表現されます。

ピンキリが定着したのは、江戸時代のころと言われています。定着したばかりのときは、下または悪いものに対して「ピン」、上またはよいものに対して「キリ」と表現されていたと伝えられています。

ピンキリの語源は?

ピンキリの語源①かるたで「ピンからキリまで」が誕生

いろいろなタロットカード

ピンキリの語源の1つ目は、「ピンからキリまで」の語源は、かるたに由来するというものです。16世紀の後半ごろに、ポルトガルから西洋のトランプが日本に伝えられたとされています。この西洋のトランプをもとにして出来上がったのが、「天正かるた」という国産トランプです。

天正かるたは、4種の絵柄に1から12までの数字が揃ったもので、1を「ピン」12を「キリ」と呼んで遊んでいました。「ピンからキリまで」という表現は、「天正かるた」の呼び方を語源に誕生し、普及したと考えられています。「1から12まで」または「最初から最後の札まで」という使い方で誕生したんですね。

ゲームを通じて新しい言葉が誕生したり、普及したりするのは、いつの時代でも変わりません。現代でも、ゲームをきっかけに使われるようになった言葉がたくさんあります。こちらの記事では、ゲームでよく使われる「チート」の意味や語源をまとめています。ぜひご覧ください。

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ピンキリの語源②ポルトガル語がピンキリの由来

黒板に書かれたアルファベットと教師

ピンキリの語源の2つ目は、ピンキリの語源はポルトガル語に由来するということです。ポルトガルから伝えられた西洋トランプをもとにした「天正かるた」では、1を「ピン」12を「キリ」としていたことには触れましたね。


なぜ1が「ピン」なのかというと、ポルトガル語の「pinta(ピンタ)」が語源であるためだと言われています。「pinta」は、点や斑点を意味します。天正かるたの札には、それぞれ点数が描かれていたため、1点札を「pinta」と呼び表していました。普及するにつれて「ピン」という音に訛ったんですね。

「キリ」は、ポルトガル語で十字架を意味する「cruz(クルツ)」が語源だとされています。十字架の形は、漢字の「十」に似ていますね。1から10という、ちょうど良い数字の区切りと共通するため、終わりを意味する言葉になりました。使われるうちに「クルツ」が「キリ」に訛ったと考えられています。

かるたもポルトガル語

現在では日本語として当たり前に使われている「かるた」という言葉ですが、こちらも語源はポルトガル語になります。札やカードを意味する「carta(カルタ)」が由来となって、現在の「かるた」となりました。ピンキリといい、かるたといい、西洋のトランプが日本語に与えた影響は、とても大きかったんですね。

ピンキリの語源③キリは花札に由来

桜の枝にとまる鳥

ピンキリの語源の3つ目は、キリの語源は花札に由来するという説もあることです。花札は、それぞれの札に12ヶ月の四季折々の花が描かれています。1年の最後の月となる、12月の札に描かれているのは、「桐(きり)の花」です。花札の最後に描かれたのが桐なので、終わりを「キリ」と表現しているという説です。

しかし、花札の起源は、天正かるたに由来するとも言われています。天正かるたでの呼び方が影響して、12月の花札に対して「キリ」と表現していた可能性もあります。「キリ」の音が由来となって、花札の最後の図柄が「桐」に決まった可能性もゼロとは言えませんね。

ピンキリの語源④キリは区切りに由来

イラストの階段を登る女性

ピンキリの語源の4つ目は、キリは「区切り」という言葉に由来するという説もあることです。物事の切れ目を意味する言葉で、「きり」と省略されて使われることもあります。「キリをつける」や「キリのいい」のような使われ方もされますね。物事の切れ目が、終わりという意味に転じた言葉だとされています。

ピンキリの使い方は?

ピンキリの使い方①宝石など価値のある物の値段を表すために使う

いろいろなアクセサリー

ピンキリの使い方の1つ目は、宝石など価値のある物の値段を表すために使うものです。ピンキリの使い方はさまざまですが、基本的に値段を示すことが多い表現です。例えば、同じ種類の宝石でも、色や形、傷の有無などで値段も異なってきますね。

同じ種類の物の値段を分類して、ピンを高い物、キリを安い物として使っていきます。ショッピングに出かけたときなどに使ってみましょう。

買い物やショッピングをするなら、質はピンで、値段はキリであることが望ましいですね。たくさんある商品の中から、良いものを選ぶコツや知識を知っておくと便利です。こちらの記事では、数ある業務スーパーの商品の中から厳選された、おすすめのものを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

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ピンキリの使い方②人や物などの質を表すために使う

良い心と悪い心を比べる

ピンキリの使い方の2つ目は、人や物などの質を表すために使うものです。例えば、同じイケメンというくくりの中でも、いろいろなタイプの人がいますね。イケメンでも、人柄が悪かったりすると、ぐっと質が下がります。また、ブランド品などの、物でも同じですね。材料や職人によって、質や異なってきます。

同じくくりで分類できる人や物を対象に、質の良い人や物をピン、質の悪い人や物をキリとして使っていきます。ただし、人の場合は、それぞれの個性を評価することになるので、使い方には注意が必要です。

ピンキリの使い方③物事の水準を表すために使う

チャートを見て悩む男性

ピンキリの使い方の3つ目は、物事の水準やランクを表すために使うものです。例えば、生活や経済状況などは、高い水準と低い水準に分けることができますね。水準が高いものをピン、低いものをキリとして使っていきましょう。

ピンキリの使い方④花札の腕などレベルを表すために使う

レストランでメモをする店員

ピンキリの使い方の4つ目は、花札の腕など、レベルを表すために使うものです。学力や実績、ゲームや習い事の腕など、レベルの高い低いで分類できるものに用いることができます。レベルをはかりながら、使っていきましょう。

ピンキリの使い方例文7選

ピンキリの使い方例文①値段に関する例文

コインとお札

ピンキリの使い方例文の1つ目は、値段に関するものです。いちばん高い値段から、いちばん安い値段までというニュアンスで使います。例文としては、「同じダイヤモンドでも、値段はピンキリなんだね」のようなものが考えられます。

ピンキリの使い方例文②人に関する例文

腕を組んで窓際に立つ女性

ピンキリの使い方例文の2つ目は、人に関するものです。特定のカテゴリーの人の、人柄や実力などを基準にして使います。例文としては、「寿司職人といってもピンキリだから、あまり期待しないほうがいい」のようなものが考えられます。この場合は、実力が低い可能性があると考えていることが分かります。


ピンキリの使い方例文③物に関する例文

男性用の小物いろいろ

ピンキリの使い方例文の3つ目は、物に関するものです。とくに、品質という点を基準して使います。天然と養殖、オーダーメイドと量産品のように、品質が明らかに違う物は数多く存在しますね。例文としては、「レザーバッグといっても、本革から合皮のものまでピンキリだ」のようなものが考えられます。

ピンキリの使い方例文④生活に関する例文

家の中でくつろぐ家族

ピンキリの使い方例文の4つ目は、生活に関する例文です。基本的に、裕福な生活をしているかそうでないかで使い方を決めることができます。例文としては、「サラリーマン家庭はピンキリだ。家族構成や年収によって異なる」のような使い方が考えられます。

ピンキリの使い方例文⑤飲食店に関する例文

天津飯

ピンキリの使い方例文の5つ目は、飲食店に関する例文です。ミシュランで星がつくように、飲食店の味や雰囲気の良し悪しを気にする人は多いですね。例文としては、「美味しいラーメン屋はピンキリだけど、このお店は自信を持っておすすめするよ」のようなものが考えられます。

ピンキリの使い方例文⑥レベルに関する例文

ろくろで壺をつくる

ピンキリの使い方例文の6つ目は、レベルに関する例文です。主観的なものでも、客観的なものでも、レベルで分けられるなら大丈夫です。例文としては、「進学校でも、教育内容のレベルはピンキリだ」のような使い方が考えられます。

ピンキリの使い方例文⑦職種に関する例文

手首に包帯を巻く看護師

ピンキリの使い方例文の7つ目は、職種に関する例文です。同じ職種でも、勤務先や給料の額などでグレードが異なりますね。例文としては、「弁護士でもピンキリだ。食べていくにもやっとの人もいる」のような使い方が考えられます。

ピンキリの英語表現は?

英語表現①値段を意味する表現

本と豚を両手で持つ女性

英語表現の1つ目は、値段を意味する表現である、「Wide range of prices」です。幅広い価格帯と訳することができる英語ですね。ピンキリの使い方のなかでも、値段を表したいときに用いると良いでしょう。

英語表現②物の良し悪しを意味する表現

英語の文章と四つ葉のクローバー

英語表現の2つ目は、物の良し悪しを意味する表現である、「It’s a mix of good and bad」です。良い物と、悪い物が混ざっているという言い方になりますね。ピンキリの使い方のなかでも、質や水準などを表したいときに用いると良いでしょう。

ピンキリの類語は?

類語①玉石混交

アクセサリーのパーツ

類語の1つ目は、「玉石混交(ぎょくせきこんこう)」です。「玉」は、球形に磨かれた宝石などを意味します。貴重な宝石とただの石といった、良いものと悪いものが、区別なく混じっている状態のことを指す類語です。物だけでなく、賢い人と愚かな人というふうに、人に対しても使われる表現となっています。

玉石混交について、さらに詳しく調べてみたい方は、こちらの記事の内容を確認してみましょう。使い方や類語、英語での表現まで、しっかりとまとめられています。使い方の参考になることが、盛りだくさんですよ。

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類語②当たり外れ

喜ぶ男性とがっかりする男性

類語の2つ目は、「当たり外れ(あたりはずれ)」です。「当たり」を良いもの「外れ」を悪いものとして、一定の基準に達したものと、そうでないものがあることを意味します。物の良し悪し以外には、予想などが当たったり外れたりすること、物事が成功したり失敗したりするときにも使われる表現となっています。

類語③多種多様

さまざまな色の口紅

類語の3つ目は、「多種多様(たしゅたよう)」です。「多種」は種類が多いこと、「多様」はいろいろなタイプのものを表します。種類が多く、さまざまな性質や状態、現象などが存在することを意味する類語です。こちらも、物に対してだけでなく、人に対して用いることができます。

ピンキリに惑わされないようにしよう

最上のものと最低のものを表現することができるピンキリは、どちらが上で、どちらが下なのか、迷ってしまうことがよくあります。昔と現代での使い方が、逆転しているためだと考えられますね。現代では、ピンが上だという解釈で大丈夫です。物の良し悪しを判断しながら、いろいろと使ってみてくださいね。


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