色々との敬語は?使い方や例文5選!事情/類語/捜索/諸々/ビジネス
日常でも使う「色々と」を敬語では何でしょうか。ビジネスメールでもよく使う「色々と」の正しい敬語や使い方を5つの例文を用いて解説いたします。類語の「事情」や「たくさん」の使い方、関連する「捜索」や「諸々」「ありがとう」「訴える」にも着目しています。ぜひ参考にしてください。
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色々との意味は?
「色々と」の意味①種類が多い
「色々と」とは、「色々(いろいろ)」と同じく「種類が多いさま」という意味です。この意味の場合は形容動詞になります。「色々」に「と」が加わることで、「色々と(何かをした)」と言う意味が含まれるということです。「色々と」をひと言付け加えることで「種類が多い」という意味を含ませることができます。
「色々と」の意味②あれこれと
「色々と」は「あれこれと」と同じ意味になります。「色々とありがとう」の中に「あれこれしてくれて」の意味を含めることができる言葉です。日常会話では、「色々ありがとう」と「と」を省いて使っても伝わります。
「色々と」の意味③多くの色
「色々」には、字のごとく「さまざまな色」の意味もあります。また、「襲の色目8かさねのいろめ)の」という女房装束の名詞としても使われます。ただこの場合は「色々と」ではなく「色々」に対する意味になり、「色々な春の花」などの使い方をします。
「色々と」の意味④たくさん
「色々と」は、「たくさん」という意味としても使うことができます。数が多いという物理的な意味としても、行為的な意味としても伝わります。この場合は副詞になります。
色々との敬語表現は?
「色々と」は重ね言葉なので敬語とは違う
「色々と」は重ね言葉に当てはまり、敬語でも述語などでもありません。たくさんの色があるようすを表現していますが、このような重ね言葉はほかにも「度々」や「重々」などがあります。何度も繰り返すという意味から、冠婚葬祭の場での使用はタブーとされています。
会話上で感謝する際の「色々と」は敬語表現としてOK
家族や友人に「色々とありがとう」と使うことは多いかと思います。そして、ビジネスシーンにおいても「色々とありがとうございました」と、会話上で使うのはOKとされています。ただし、上司や部下の関係での話し言葉としてはギリギリOKですが、別の敬語表現を使った方が望ましいです。
「色々とお世話になりました」と、挨拶で使われるシーンも多いです。先ほどの例のように、会話上での「色々と」は敬語表現としてOKとされています。信頼関係や、親しい関係性が築かれている場合でOKという意味です。全ての場合で当てはまるということではないのでご注意ください。
ビジネスメール上での「色々と」は敬語表現としてNG
ビジネスメール上での「色々と」は、敬語表現としてNGなので注意しましょう。先ほどのような、上司と部下の会話上ならギリギリOKですが書き言葉としてはタブーです。ビジネスメールでの正しい敬語表現は後半解説しています。次の例文もぜひ参考にしてください。
色々との敬語表現の使い方例文5選
色々との敬語表現の使い方例文①「色々とご指導いただき」
色々との敬語表現の使い方例文1つ目は、「色々とご指導いただき」です。上司や先輩、ジムのコーチなどの目上の人に対して「色々とご指導いただき、ありがとうございました。」と感謝したいときに使いましょう。
色々との敬語表現の使い方例文②「色々とご提示いただき」
色々との敬語表現の使い方例文2つ目は、「色々とご提示いただき」です。商談や自分のために資料を用意してくれた相手には、「色々と資料をご提示いただき、ありがとうございます。」とお礼の弁を述べることができます。ただし、ビジネスメールではNGです。会話上のやり取りだけにとどめておきましょう。
色々との敬語表現の使い方例文③「色々とありがとうございました」
色々との敬語表現の使い方例文3つ目は、「色々とありがとうございました」です。最もポピュラーな使い方ですが、「ありがとう」に「色々と」を加えることで感謝の気持ちがしっかりと伝わります。「色々と」は、たくさんの思いを込めることができるので、とても便利な言葉です。
「色々と」は便利な言葉である分、簡易的にも思われることがあります。丁寧に感謝の気持ちを伝えたい相手ならば、より具体的な内容を込めてみましょう。「あの時は手伝ってくださりありがとうございました。」などの方が、より感謝の気持ちが伝わります。
「ありがとうございます」という言葉を敬語に言い換えるときは何になるでしょうか?ビジネスシーンに通じる「大変ありがとうございます」を次の記事でまとめています。ぜひこちらもご覧ください。
色々との敬語表現の使い方例文④「色々と事情を推測する」
色々との敬語表現の使い方例文4つ目は、「色々と事情を推測する」です。「色々」と言われた時には、「事情」にどんな意味があるのか推測するものです。「察してほしい」といった意味でも「色々と」を使う場合もあります。「色々な事情があって」と言えば、「それ以上詮索しないでほしい」とも伝えることができます。
色々との敬語表現の使い方例文⑤「色々とお世話になりました」
色々との敬語表現や使い方例文5つ目は、「色々とお世話になりました」です。日常でもビジネスシーンでも使い勝手の良いフレーズです。未来についてなら「色々とお世話になると思いますが」とも使えます。ただし、「色々と」は目上の人に対して使うと失礼になってしまいます。
「色々とお世話になりました」を敬語表現に変換するなら、「お引き立ていただきありがとうございました」や、「ご愛顧いただきありがとうございました」などが適しています。「色々と」を使うよりも「大変お世話になりました」をチョイスしましょう。特に、ビジネスメールにおいては注意が必要です。
色々と諸々の違いは?
「色々と」と「諸々」の意味に違いはない
「色々と」と似ている言葉に「諸々(もろもろ)」があります。「諸々ありがとうございます」などと使われますが、「色々と」と「諸々」の意味に違いはありません。また、「諸々ありがとうございます」という言葉は、敬語表現としてはNGです。
「諸々」の意味は、「多くのもの、いろいろなもの、さまざまなもの」という意味があります。「その他諸々」や「諸々の件」などと日常会話やビジネスシーンでも多用されています。ナイーブな意味で「諸々の事情」といった使い方も多いです。都合のよい言葉ですが、状況に見合う言葉選びと使い方を行うようにしましょう。
ビジネスメールでは「色々と」ではなく「諸々」を用いる
会話言葉として「色々とありがとうございました」と敬語として使えるのは、親しい関係がある場合のみです。ビジネスメール上でなら「諸々のご配慮をいただきまして、ありがとうございました」といった使い方をします。
つい「色々とお世話になりました」という表現を使ってしまいがちですが、このフレーズは親しい間柄のみに留めるようにしましょう。「色々と」ではなく「諸々と」、または「大変」を優先して正しい敬語表現を行ってください。
色々との類語は?
色々との類語①諸々(もろもろ)
色々との類語1つ目は、「諸々(もろもろ)」です。先ほどの例文のように、ビジネスメールはもちろん目上の人に対する敬語として覚えておきたい言葉です。「色々と」ではカジュアルな会話言葉ですが、「諸々とありがとうございました。」という言葉も相応しくはありません。失礼な態度といった印象を与えてしまいます。
ほかにも「諸々」の使い方例文をあげると、「諸々の事情をご賢察の上、ご了承くださいますようお願い申し上げます。」や、「諸々の件かしこまりました。」などと連絡に対する返信として使うことができます。お礼以外も使える敬語なので、覚えておくと役立ちます。
「諸々」の使い方については次の記事でも詳しく解説しています。敬語として適当な表現を行いましょう。こちらをぜひ参考にしてください。
色々との類語②様々(さまざま)
色々との類語2つ目は、「様々(さまざま)」です。物や事柄をひっくるめた意味を持つ「色々と」とは異なり、「様々」の場合は実際にある物や人物を指して使います。「様々な料理」や「考え方は人様々」のような使い方をしますが、日常会話では使いません。主に文章言葉として使われています。
色々との類語③事情があって
色々との類語3つ目は、「事情があって」です。「ちょっと色々とあって」と言えば、「言いにくい事情がある」ことを察することができます。つまり、「色々と」の中には「事情」のほかに、「ワケがあって」や「ゴタゴタがありまして」などの意味を含ませることができます。
色々との類語④種々(しゅじゅ)
「色々と」との類語4つ目は、「種々(しゅじゅ)」です。「種々」とは、「種類や方法が多いさま」という意味があるので「色々と」とも同じような使い方ができます。「種々の理由により」や、「種々雑多な人々」といった感じで使います。
「種々」は「しゅじゅ」のほかに「しゅしゅ」と読むこともできます。また、「種種(くさぐさ)」という読み方をする場合もありますが、こちらは古典での言葉なので現代ではほぼ使うことはないでしょう。
色々との類語⑤たくさん
色々との類語5つ目は、「たくさん」です。「たくさんのプレゼント」や「たくさんの感謝の気持ち」などいった使い方をします。「数や分量の多いこと」という意味を持ちますが、「色々と」と同じ使い方ができます。
ビジネスシーンでの「たくさん」の使い方は、「たくさんの方々に支えていただきました」や「たくさんいらっしゃいました」などが相応しいです。物に対して使う言葉ですが、敬語表現をする場合は人に対しても使うことができます。
次の記事では、ビジネスメールで使える「お世話になりました」について紹介しています。よく使う言葉こそ、正しい意味を理解したいものです。ぜひこちらも合わせてご覧ください。
「色々と」の正しい敬語表現をしよう!
ここまで「色々と」の使い方について解説してきました。「色々と」は敬語表現として相応しいの?という点については、信頼関係のある間柄での会話言葉としてならOK。ビジネスメール上ではNGということをお伝えしました。「諸々」などの類語表現を用いて、正しい敬語表現を使いこなしていきましょう。
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