一蓮托生(いちれんたくしょう)の意味とは?使い方・類語・英語表現も
一蓮托生(いちれんたくしょう)とは、仏教用語でありますが日常会話でも使われることがあります。今回は、一蓮托生の使い方や例文についてご紹介いたします。一蓮托生の使い方や例文を読むことで、言葉に対する理解を深めていきましょう。
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目次
一蓮托生(いちれんたくしょう)の意味や類語とは?
一蓮托生(いちれんたくしょう)の意味とは運命を共にすること
「一蓮托生(いちれんたくしょう)」の意味とは運命を共にすることです。もともと「一蓮托生」とは仏教用語です。人間は死後、極楽浄土に行くとされています。本来は「一蓮托生」とは、極楽浄土において、同じ蓮の花の上で生をうけるということを意味します。そのため、日常会話で使われる意味とは若干異なります。
日常会話では「一蓮托生(いちれんたくしょう)」とは、本来の意味から転じて、結果が悪い方に転じようとも良い方に転じようとも運命を共にすることを指すようになりました。「一蓮托生」とは、結果がどちらに転ぶか分からない状態の時に使われることが多いようです。スポーツ漫画などでもよく使われている言葉です。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の類語①旅は道連れ
一蓮托生(いちれんたくしょう)の類語1つ目は「旅は道連れ」です。「旅は道連れ、世は情け」というフレーズは割とよく使われています。「旅をするときに仲間がいると心強いように、世の中を生きていく上でも深い関係の人間がいると心強いものだ」という意味の類語です。
情けを持って旅に最後まで付き添うことで、相手も自分に対して情を持って最後まで尽くす覚悟をしてくれるものなのです。「一蓮托生」も最後まで運命を共にすることですので、意味は非常に似通っています。ただ相手を選ばないと、情を利用されるだけになるので気を付けましょう。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の類語②巻き添え
一蓮托生(いちれんたくしょう)の類語2つ目は「巻き添え」です。「一蓮托生」の類語ではありますが、「一蓮托生」よりも少しだけマイナスイメージの強い言葉です。例文を挙げると、「面倒ごとに巻き添えになる」や「事故に巻き添えになる」という使い方をします。
「一蓮托生」は、悪い結果になろうと良い結果になろうと最後まで運命を共にするという意味合いです。しかし「巻き添え」は悪い結果をともに共有するという意味合いが強い言葉です。この辺りは、区別して使い分けるように気を付けましょう。「巻き添え」をプラスイメージの例文と組み合わせると違和感があります。
関連記事において「破顔一笑の意味」が紹介されています。また「破顔一笑」という四字熟語に関連して、笑うに関しての座右の銘やことわざや四字熟語についても知ることが出来ます。就活や会話のネタとして、座右の銘を持っておくとよいかもしれません。興味のある方は、ぜひとも合わせてご覧になってみてください。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文は?
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文①ここまで来たら一蓮托生だ
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文1つ目は「ここまで来たら一蓮托生だ」です。「ここまで一緒に戦ってきたのだから、最後の結末がどうなろうとも運命を共にしよう」というニュアンスがこの例文には含まれています。辛くとも最後まで一緒にいようと誓うのは、絆のある仲間ならではのものです。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文②一蓮托生で勝ちを目指す
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文2つ目は「一蓮托生で勝ちを目指す」です。「チームメンバー全員の力を合わせて、勝利を勝ち取ることを目標にする」という意味の例文です。スポーツチームなどの間で、目標として掲げられていそうな言葉です。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文③生死も一蓮托生である
一蓮托生(いちれんたくしょう)の使い方・例文3つ目は「生死も一蓮托生である」です。おそらく日常生活で「生死も一蓮托生である」という例文は、あまり使わないのではないでしょうか。悲しいストーリーのドラマや悲劇では、よく使われていそうです。
最も有名な話でいうと「ロミオとジュリエット」が「生死も一蓮托生」を表しているのではないでしょうか。ラストは、ジュリエットが死んだと勘違いしたロミオが自殺します。そして眠りから覚めたジュリエットは、ロミオが死んでいるのを見て自らも死を選ぶ、大変悲しい愛の物語なのです。
関連記事において「眼福の意味」が紹介されています。「眼福」をかみ砕いて理解すると「目が幸せ」ということです。「目が幸せ」とはどういうことなのでしょうか。また、使い方や例文も分かるので、「眼福」という言葉を今日から使うことが出来ます。興味のある方は、合わせてご覧になってみてはいかがでしょうか。
一蓮托生(いちれんたくしょう)の英語表現は?
一蓮托生の英語表現①share_the_same_fate
一蓮托生の英語表現1つ目は「share the same fate」です。直訳すると「運命を共有する」ということです。まさに日本語に訳すと「一蓮托生」と同じ意味になります。夫婦の関係と似ています。結婚式の誓いの言葉で「健やかなるときも病めるときも愛することを誓いますか?」と聞かれます。
この誓いの言葉が、非常に「一蓮托生」という四字熟語と意味が似通っています。「一蓮托生」とはもともと仏教用語ですが、ロマンチックな言葉として使うこともできそうです。プロポーズの言葉としては固いかもしれませんが、女性としては嬉しく感じることもあるでしょう。
一蓮托生の英語表現②in_the_same_boat
一蓮托生の英語表現1つ目は「in the same boat」です。直訳すると「同じ船に乗っている」という意味です。今もそうですが、昔は特に航海は命がけのものでした。新たな土地や資源を求めて航海をしても、実際には遭難したり嵐に巻き込まれたりして上手くいかないことがほとんどでした。
上手くいけば豊かな暮らしが待っていますし、失敗すれば最悪の場合には死に至ります。同じ船に乗るとは、悪い結果も良い結果も受け入れるということなのです。「同じ船に乗る」という意味をかみ砕けば「一蓮托生」の意味と関連することがイメージしやすくなります。
一蓮托生の英語表現③common_destiny
一蓮托生の英語表現3つ目は「common destiny」です。日本語訳すると「共通の運命」です。先ほど紹介した2つの「一蓮托生」の英語表現よりも、直接的で分かりやすいことでしょう。英単語も比較的簡単ですので、まずはこの表現から覚えてみてはいかがでしょうか。
「common destiny」は形容詞と名詞の組み合わせですので、独立して使用することが出来ます。先ほど紹介した「in the same boat」などは文章と組み合わせて使わなければ、不自然になりますので注意をするようにしましょう。
関連記事において「足を運ぶの意味・敬語」が紹介されています。「足を運ぶ」の敬語は、知らないと使いこなすことはできないでしょう。また、類語や英語も合わせて確認することが出来るので、語彙力アップのチャンスです。語彙力が高くなると会話の内容も豊かになります。ぜひとも合わせてご覧になってください。
【番外編】日常で使える仏教用語は?
日常で使える仏教用語①達者
日常で使える仏教用語1つ目は「達者」です。ドラマや映画のラストシーンで「達者でな」という別れ際の言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。「達者」には、2つの意味があります。1つ目は、精神的かつ精神的に健康な状態であるということです。2つ目は、一芸に秀でている人の意味があります。
それぞれ例文を紹介します。「達者でな」とは「元気でいろよ」という意味です。「非常に歌が達者である」とは「非常に歌を歌うのが上手である」という意味です。使い方によって、意味が変わってくるものです。意外にも仏教用語であることをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
日常で使える仏教用語②畜生
日常で使える仏教用語2つ目は「畜生」です。何か悔しいことやしてやられた時に「畜生!」と一言吐き捨てます。もともと「畜生」とは、人間以外の動物のことを指します。前世で悪い行いをしたものは、人間以外の動物に生まれ変わるというのが仏教での考え方です。
人間に対して、人間以外の動物を意味する「畜生」という言葉を投げつけるのは、非常に失礼なことなのです。何かうまくいかなくなった時「こん畜生め!」と思わず呟いてしまう気持ちは分かります。しかし、本人を目の前に言うと、喧嘩になってしまうおそれがあるので控えておきましょう。
日常で使える仏教用語③他力本願
日常で使える仏教用語3つ目は「他力本願」です。お経の中でも出てくる四字熟語ですので、非常に仏教との結びつきがあります。「他力本願」の意味は、人の力に頼りきりで目標を達成しようとする姿勢のことです。例えば、グループワークなどになるとメインメンバーとその他に「他力本願」の人は必ずいるものです。
「他力本願」の仏教的な意味は、祈りを仏に捧げることで救いを求めるという意味です。もともとの「他力本願」の意味は、仏教の姿勢を表しているので、決して悪い意味ではありません。しかし、現在においては「他人に任せきり」などマイナスイメージのある言葉として使われることが多いのです。
一蓮托生は日常会話でも使える仏教用語!
「一蓮托生」は、スポーツや仕事など勝負事の場面で使われることが多いです。元々は仏教用語ですが、その意味が転じて日常会話でも使われるようになりました。きちんと「一蓮托生(いちれんたくしょう)」の意味や使い方を理解した上で、使ってみるようにしてみましょう。
また「一蓮托生」以外にも、日常会話で使える仏教用語は意外なことにたくさんあります。ぜひとも調べてみてください。「普段使ってるこの言葉も仏教からきていたの?」と驚かれることでしょう。また、英語表現も抑えておくと、海外の方とのコミュニケーションも楽しくとれるかもしれません。
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