旨の読み方や意味は?類語や英語・そのやこのを使った使い方や例文も
旨は、「し」「むね」「うま」と読みます。使い方は、「その旨(そのむね)を伝える」「参加の旨(むね)を伝える」などがあります。この記事では、旨の意味や使い方例文、英語表現などを紹介します。ぜひビジネスの場でお役立てください。
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旨の読み方や意味
旨の読み方は「し」「むね」「うま」
旨の読み方は「し」「むね」「うま」と3つあります。主旨や趣旨、要旨などの場合は「し」と読みます。その旨やこの旨など、連体詞のこそあど言葉が先についている場合は「むね」と読みます。旨いや旨しの場合は「うま」と読みます。
旨とは考えの内容や述べた事という意味
旨とは、考えの内容や述べた事という意味です。ビジネスなどの場においては、何かを話した直後に「その旨」「この旨」などを使います。この場合は、先に話した内容を指します。例えば「電車の遅延により遅れますので、この旨を伝えてください」といった場合は、「電車の遅延により遅れる」ことを意味します。
また、重要なもの・中心となるものという意味も含まれています。「学生は勉学を旨とする」は、学生は勉強することが主であり第一とする、という意味になります。また、旨いの場合は、食べ物や飲み物の味がおいしいという意味になります。
「旨」の使い方は色々ありますが、ビジネスの場では「その旨」と使われている場合が多いです。下記の記事では「その旨」という言葉を中心に使い方や例文、英語や類語を紹介しています。「旨」と「その旨」では若干意味が違ってくるので、こちらも参考にしてみてください。
旨の類語や英語
旨の類語①考え
旨の類語一つ目は、「考え」です。例えば、「参加したい方は、その旨をお伝えください」という使い方の場合だと、参加したいと考えていることを伝えてほしいと言っている意味になります。そのため、「その考えをお伝えください」と言い換えても不自然ではありません。
また、「どんな理由があっても締切に遅れた場合は失格とします、その旨ご了承ください。」の場合は、どんな理由があっても締切に遅れたら失格にするという考えを納得してもらいたいという意味になります。
旨の類語②述べた内容
旨の類語二つ目は、「述べた内容」です。例えば、「明日は急用で休みますので、その旨を伝えて下さい」の場合、「その旨」は「急用で明日休む事」を意味します。これを「今述べた内容を伝えて下さい」と言い換えることもできます。
その旨・この旨といった使い方の場合は直前に述べた内容の事を指すので、そのまま言い換えられます。もっと簡単にくだけた言い方をするのなら、「今言った内容」「今言ったこと」でも同じ意味の類語になります。
旨の類語③このことを
旨の類語三つ目は、「このことを」です。例えば、「今は従業員は募集していませんので、この旨をホームページに載せておきましょう」という場合、従業員を募集していないことを指します。これを「このことをホームページに載せておきましょう」と言い換えても充分意味は通じます。
ただし、「このことを」はビジネスなどの場で使用するには表現が少し幼く感じてしまいます。また、重要なことを意味していても、あまり重要に聞こえません。意味は伝わりやすいですが、シーンに合わせて使い分けましょう。
旨の類語④重要
旨の類語四つ目は、「重要」です。例えば「安全を旨とする」という文の場合は、安全を第一とする、重要とするという意味になります。「その旨」や「この旨」の使い方の場合でも、事前に述べた内容が重要である事が多いです。その場合は、述べた内容を指すと共に、それが重要であるという意味を表しています。
旨は他にも色々な言葉で言い換えることも可能ですが、ビジネスなどの場で使われる場合は、それに重要性を持たせて緊張感を感じさせる意味もあります。プライベートでも使えるような簡単な言い回しや幼い言い方だとふさわしくないので、旨という言葉を適度に使っていく必要があります。
旨の英語①effect
旨の英語一つ目は、「effect」です。読み方は「エフェクト」です。趣旨や要点といった意味があります。「to the effect that」で「~という旨の」という意味になります。that以下に、その旨を指す意味の英文が続きます。toの前には、手紙や声明など、その旨が何に表されていたかが入ります。
例えば、「receive a letter to the effect that~」で、「~という旨の手紙を受け取る」という意味の英語表現になります。
旨の英語②purport
旨の英語二つ目は、「purport」です。読み方は「パーポート」です。意味は、意図・目的・~を意味する、などがあります。「letter purporting that~」で、「~という意味の手紙」という意味の英語表現になります。
また、「make it a principle to do」で、「~を旨とする」という意味の英語表現になります。この場合の旨は、第一とする・重要とするという意味の旨になります。
旨の使い方(その旨やこの旨)・例文も
旨の使い方例文①その旨(この旨)を伝える
旨の使い方例文一つ目は、「その旨(この旨)を伝える」です。これは主に、直前に述べられた内容を誰かに伝える時に使われます。例文としては、「本日は欠席しますので、その旨を教授にお伝えください」「イベントの内容が変更になりましたので、その旨を担当に伝えておきます」などがあります。
一つ目の意味は「本日は欠席しますので、本日は欠席する事を教授にお伝えください」となりますが、同じ文章を何度も言うと、くどく聞こえてしまいます。「その旨」を使うと文章がすっきりとして、分かりやすくなります。
この場合に述べられているのは、欠席するということ、イベントの内容が変更になったという「事実」となります。「その旨を伝える」の場合は、「何を伝えるのか」だけではなく「誰に」も入れるとより分かりやすい文章となります。
旨の使い方例文②その旨ご了承下さい
旨の使い方例文二つ目は、「その旨ご了承下さい」です。例文としては、「天候悪化の為、本日の企画は中止させていただきます。その旨ご了承ください」などがあります。これは、天候悪化が理由で企画を中止にするけれど、そのことを納得して欲しいという意味になります。
「了承」は、ビジネスやかしこまったシーンではよく目にする言葉の一つです。色々な使い方を知っておくと、表現の幅が広がるので便利です。下記の記事では、ご了承の意味や使い方、類語などを紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
旨の使い方例文③その旨承知いたしました
旨の使い方例文三つ目は、「その旨承知いたしました」です。上司や取引先など、先方から何か伝えられた際、メール等で返事をする時に使います。例文としては、「その旨承知いたしました、確認しだいすぐに連絡させていただきます」などがあります。相手から伝えられた内容をしっかり理解したことを伝える時に使います。
旨の使い方例文④その旨連絡ください
旨の使い方例文四つ目は、「その旨連絡ください」です。例文としては、「何か質問や気付いたことがありましたら、その旨ご連絡ください」などがあります。これは、質問や気づいたことがあったら、連絡をしてほしいと相手にお願いをしている内容になります。
「ご連絡ください」は、ビジネスの場ではよく使う文章のひとつです。正しく使えている自信はありますか?下記の記事では、「ご連絡ください」の正しい敬語表現や使う時のポイント3選、英語表現についてを紹介しています。どんな職場でも使用頻度の高い文章なので、ぜひ参考にしてみてください。
旨の使い方例文⑤旨とする
旨の使い方例文五つ目は、「旨とする」です。これは、重要である・重要とする・第一とする、といった意味になります。例文としては「正確さを旨とする」「実力主義を旨とする」などがあります。ビジネスの場で使う頻度は低いかもしれませんが、社則などで掲げられている場合があるかもしれません。
旨の使い方例文⑥参加する旨を伝える
旨の使い方例文六つ目は、「参加する旨を伝える」です。長い文章を意味する時は「その旨」や「この旨」を使って先に述べた内容を指しましたが、この場合は「参加する意向を伝える」という意味になります。他にも「バイトを辞める旨を伝えた」「受験したい旨を伝える」などの例文があります。
自分の考えや思っていること、意見にそのまま「旨」をつけて使う事で、かしこまった表現になるのでビジネスなどの場で使うのにふさわしい表現になります。
旨の使い方例文⑦~の旨を通知する
旨の使い方例文七つ目は、「~の旨を通知する」です。例文としては、「合格の旨を通知する」などがあります。この場合は、「合格したことを通知する」という意味になります。
旨の指す文章が長い場合は「その旨」「この旨」を使って文章を作った方が文章がすっきりして分かりやすくなりますが、短い場合はそのまま旨を付けて使っても問題ありません。他にも、「書類作成が完了した旨を報告する」「明日来社する旨を伝える」などがあります。この場合も「した事」や「する事」という意味になります。
旨の色々な使い方を知って正しく使おう
旨には、考えの内容や述べた事という意味がありました。類語には「考え」や「このことを」などがあり、言い換えることもできました。しかし、ビジネスなどの場などで使うにはかしこまった表現の方がいいので、同じ意味を持っていても「旨」を使った方がいいですね。
英語表現では、「effect」で「~という旨の」、「purport」で「~を旨とする」という英文を作る事ができます。ビジネスの場で英語でやりとりする機会がある時は活用してみて下さい。実際のビジネスの場では、「その旨」という使い方が多いです。同じ言葉を繰り返す必要もなく、文章が読みやすくなるからです。
他にも、意向を表したり、短い言葉を意味する時にはそのまま「旨」を付けて使います。「した事」や「する事」と言うより、ぐっと丁寧でかしこまった表現になるのでおすすめです。「旨」を正しく使う事で、ひとつ上の社会人に見えるので、ぜひマスターしてみてくださいね。
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