プロダクトとは?知っておきたいその意味や各業界別の使い方を徹底解説!
プロダクトの正しい意味をご存知ですか?実は、プロダクトという言葉は、業種ごとに異なる意味合いで使われています。さらに、プロダクトを使ったビジネス用語も少なくありません。プロダクトと、それを含む用語を業種別にご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね!
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目次
ビジネス用語でのプロダクトの意味は?
日本での意味|製品
プロダクトの広義は「製品」です。英語の「product」が、製品という意味で日本に浸透しました。あくまでも、プロダクトは、工場で大量生産されるものを指す言葉です。個人で作られるものは、プロダクトとは呼ばれません。
英語の意味|製品・成果
英語の「product」には、製品や成果という意味があります。「product」が持つ製品という意味には、工業製品に限らず、自然に産出される物も含まれます。また、成果は、長年の努力で得られた良い結果、という意味合いで使われています。一般に、日本ではこの意味で使われることはありません。
【広告業界】プロダクトの意味や用語は?
意味|商品・宣伝の方法
広告業界でのプロダクトは、宣伝する商品や企業を指します。本来のプロダクトは、はっきりとした形のある物を指す言葉ですが、広告業界ではそれに限りません。広告する対象となるものであれば、企業のような形のない物も指します。それに加え、「宣伝の方法」という意味合いを持つこともあります。
用語①プロダクトプレイスメント
広告業界には、プロダクトプレイスメントと呼ばれる広告手法があります。プロダクトプレイスメントとは、劇中に商品や企業名を登場させる宣伝方法です。一般的な広告媒体とは異なり、映画やドラマ、アニメの中に商品を登場させるので、確実に視聴者の目にとまるという利点があります。
この宣伝手法は、商品を深く知ってもらうものではありません。商品や企業自体を、広く認知するために使われる方法です。作品とのタイアップがしやすいというメリットもあり、近年よく使われています。プロダクトプレイスメントは、「Product Placement」の頭文字をとって、PPと表記することもあります。
用語②プロダクトベネフィット
広告業界でよく使われるビジネス用語に、プロダクトベネフィットがあります。ベネフィットは、利益を意味する英語です。つまり、プロダクトベネフィットとは、商品が消費者にもたらす利益のことを表すのです。広告業界では、商品を使うことで得られるメリットを強調し、消費者の感情に訴えることが効果的とされています。
そこで、商品の特徴を宣伝するのではなく、その特徴から考えられる利点を明確に示すのです。このように、広告業界には、独自の用語や宣伝手法があります。下の関連記事では、広告に関する類語を詳しく説明しています。広告業界で必要な言葉なので、ぜひチェックしてください。
【IT業界】プロダクトの意味や用語は?
意味|ICT機器とソフトウェア
IT業界で使われるプロダクトは、パソコンやスマートフォンなどの機器と、それに関するソフトウェアを意味しています。IT業界では、ソフトウェアのように、実体のないものもプロダクトと呼びます。IT機器の使用に付随し、製品として売られているものは全て、プロダクトとまとめられるのです。
用語①プロダクトキー
IT業界で使われるビジネス用語に、プロダクトキーがあります。プロダクトキーとは、パソコンやソフトウェアなどの、製品に付けられる識別番号のことです。英数字の羅列を用いて、製品ごとにプロダクトキーを割り当てています。
プロダクトキーは、主にソフトウェアを機器にインストールする時の、ライセンス認証で使用されています。プロダクトキーを確認することで、製品が正規品であることを確認し、不正利用を防ぐのです。プロダクトキーは、プロダクトコードやシリアルナンバーと呼ばれることもあります。
用語②プロダクトマネージャー
IT業界を中心に増えている役職に、プロダクトマネージャーがあります。プロダクトマネージャーとは、製品の開発からリリースまでの管理を行う仕事です。新しい役職でもあるので、はっきりとした概念はありません。また、プロジェクトマネージャーと混同されることもありますが、これらの二つには違いがあります。
IT業界でのプロダクトマネージャーは、主に市場や顧客のニーズに合わせた製品を作り上げるために、その道筋を作り、チームを統制する仕事を指すことが多いようです。対してプロジェクトマネージャーは、コストや納期の管理に重きをおいた役職です。
用語③プロダクトデータマネジメント
IT業界のビジネス用語には、プロダクトデータマネジメントと呼ばれるものもあります。これは、設計図や材料など、製品に関わる全てのデータを一括で管理する方法です。これらを、各部門で共有することで、より効率的に作業ができるようになります。これを遂行する職種が、プロダクトデータマネージャーです。
ビジネス用語でのプロダクトの使い方は?
使い方①単体で使う
ビジネス用語のプロダクトが、単体で使われるときは「製品」という意味合いが強くなります。例えば「プロダクトを作る」のように、プロダクトを製品という語に置き換えても、意味が通じるような使い方が多いでしょう。この場合、あえてプロダクトという言い方はせず、製品と言うことも多いようです。
業種によっては、製品という意味では使われない場合もあります。一般的なビジネス用語では、プロダクトは製品と同じ意味の言葉ですが、特有の意味を持たせている業種もあります。身をおいている業種によって、正しい使い方を確認することが必要です。
単体でのプロダクトは「製品」と言う意味で使用するのが一般的です。
使い方②複合語にする
「プロダクト」は複合語で使われることもあります。ビジネス用語には「プロダクト」と英単語を使った複合語が多数存在しています。例えば「プロダクトデザイナー」や「プロダクトマーケティング」などの使い方がその例です。この場合、業種ごとに「プロダクト」の意味も異なります。
複合語として使用する場合の「プロダクト」は、製品とそれに関わる作業などを、包括的に表すことが多いようです。また、役職の名前になることもあります。ビジネス用語として広く定着しているものもあれば、そうでないものや、元々の英単語とは意味が異なるものもあります。業種ごとに、きちんと意味を確認しましょう。
後ろに名詞を付けて複合語にします。意味は業種ごとに異なります。
様々な分野でのプロダクトの意味や使い方は?
①金融業界の場合
金融業界の「プロダクト」は、投資や保険などの金融商品や、その業務を表す言葉として使われています。他業種と比べても、金融業界の「プロダクト」は、独自の使い方をされていると言えます。英語の「product」にはない意味合いで用いられているので、注意が必要です。
この意味で使われる複合語に「プロダクトコントロール」があります。これは、金融商品の損益などを管理する業務のことです。この業務に携わる人は、「プロダクトコントローラ」と呼ばれています。
②マーケティングの場合
マーケティングの分野での「プロダクト」は、商品や、商品の販売に関する方針を表す言葉として使われています。マーケティング分野の用語の中には「プロダクトアウト」というものがあります。これは、作り手の意思を尊重する考え方です。
具体的には、まず、作り手が持てる技術の中で最高の物を作り、完成した製品を元に販売戦略を考えるという方法になっています。つまり、いい物を作ればそこにニーズが生まれる、という考え方がプロダクトアウトです。
対して、市場のニーズを元に製品を作る、という考え方もあります。これは「マーケットイン」と呼ばれ、プロダクトアウトの対義語とされています。
③デザイン業界の場合
デザイン業界では、製品化されるもののデザインを「プロダクトデザイン」と呼びます。デザインするものは、家具や家電、生活雑貨などの身の回りにあるものから、飛行機や医療機器などまで多岐に亘ります。つまり、デザイン業界でのプロダクトは、「形のある製品全て」を表す単語と言えます。
「プロダクトデザイン」の類語に「インダストリアルデザイン」があります。インダストリアルは、英語で「工業の」を意味する形容詞です。つまり、工業製品に特化したデザインをインダストリアルデザインと呼日ます。また、プロダクトデザインはインダストリアルデザインも包括する言葉でもあります。
④マネジメント分野の場合
経営やコンサルをはじめとするマネジメントの分野では、プロダクトを商品や事業という意味で用いています。この意味で使われる用語には、「プロダクトポートフォリオ」があります。これは、ボストンコンサルティンググループによって提唱された、製品や事業の収益能力を判断して、管理する方法です。
製品や事業を「cash cow(金の生る木)」、「star(花形)」、「question mark(問題児)」、「dog(負け犬)」の4つに分類します。そして、経営資源を分配する指標とするのです。プロダクトポートフォリオは、マネジメントに限らず、IT業界や広告業界などでも広く使われています。
プロダクトの意味を正しく理解して使いこなそう
プロダクトは、元々英語の「product」から派生した外来語です。しかし、日本に浸透しているプロダクトという単語は、本来の英語の意味とは大きく異なる意味合いで使われることも多いのです。さらに、業種ごとに細かくニュアンスも異なります。
また、プロダクトと他の英語を組み合わせた複合語も多数存在します。本来の英単語とは、異なる意味で使われていることも多々あるので、一つずつ意味を確認することをおすすめします。ビジネス用語は、時代とともに変化するものです。この機会に、ビジネス用語を覚え直すのもいいのではないでしょうか。
下の関連記事では、英語が元となったビジネス用語の意味と使い方をご紹介しています。「ローンチ」や「キャッチアップ」は最近よく目にしますね。正しく使えていますか?ぜひ、関連記事で確認してください。
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