最終更新日: 2019/11/29 11:38 「できない」の正しい敬語表現を解説!言い換え表現やメールでの使い方も!

「できない」の敬語表現をご存知でしょうか?上司や取引先、お客様からの無理難題に、「できない」とそのまま言っては失礼になります。正しい敬語を使いましょう。こちらでは「できない」の丁寧語や謙譲語、言い換えた表現やビジネスメールの例文などをご紹介していきます。

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「できない」の敬語表現|丁寧語は?

丁寧語①できません

拒否する女性

「できません」は、「できる」の丁寧語である「できます」を否定形にしたものです。丁寧語としては正しい敬語表現ですが、端的に使うと相手に失礼に当たります。他の敬語を用いて多くを語る中に混ぜ込んで使うくらいなら、辛うじて許容されることもありますが、基本的にはビジネスの場では使わないようにしましょう。

丁寧語②できないです

無理だと軽く返す女性

「できないです」は、「できない」の末尾に丁寧語の「です」を付けて敬語にしたつもりの、ほぼタメ口です。相手に対して大変失礼ですので、ビジネスの場で使ってはいけません。



丁寧語③できませんでした

謝る女性

「できませんでした」は、丁寧語の「できません」に丁寧語の「です」を更に重ねて過去形にしたものです。「できません」と違って、こちらはビジネス敬語として、社外の相手にも使うことが出来ます。任された仕事を完遂出来なかったことを報告する際に使われる丁寧語です。

    「できませんでした」の使用例

  • ご期待に沿うことはできませんでした
  • ご要望にお応えすることは出来ませんでした

「できない」の敬語表現|謙譲語は?

謙譲語①できかねます





無理だと素っ気ない女性

「かねる」は、「しようとしてもできない」「するのが難しくできない」の意味を持つ言葉で、これ自体が「できない」を婉曲に表現し、ビジネスではよく使われます。末尾に丁寧語の「ます」も付いていて、敬語としては間違っていません。ただ、「できかねます」と言ってしまうとせっかくの婉曲表現がかなり直接的になってしまうので、実際には使わない方がいいでしょう。

謙譲語②いたしかねます

対応に困る男性

漢字を使う場合は「致しかねます」と書きます。「できない」の敬語表現において、ビジネスシーンで使うべき敬語は、この「いたしかねます」です。ただ、「いたしかねます」だけでは、何が「できない」のかは表現できません。

引き受けられないのなら「お引き受けいたしかねます」、対応できないのなら「ご対応いたしかねます」「対応は致しかねます」のように、「できない」ことを「いたしかねます」の前に付けて使います。使い方の傾向としては「ご(お)○○致しかねます」の表現はメールで、「○○は致しかねます」の表現は電話などの口頭で使われる傾向があります。



    「いたしかねます」の使用例

  • ご返答いたしかねます
  • 修理は致しかねます

「できない」の敬語表現の言い換え方|不可能な場合

不可能①ご○○いただけません

制止する男性

「ご○○いただけません」は「○○できません」の意味を表す謙譲語です。「○○」には、「利用」「入場」などの、「○○する」で動詞となる名詞が入ります。自分が出来ないのではなく、相手が「○○できない」「○○することは不可能である」ことを伝える表現です。

    「ご○○いただけません」の使用例

  • ご利用いただけません
  • ご乗車いただけません
  • ご入場いただけません

不可能②お断りせざるを得ない

苦し気に断る女性

「断るしかない」という意味です。「お断りせざるを得ません」と最後まで丁寧語にするか、「お断りせざるを得ない状況です」「お断りせざるを得ないのが実情でございます」などのようにして使います。

不可能③ご容赦いただければ幸いです

喜ぶ女性