紆余曲折の意味とは?類語や「紆余曲折ありましたが」を使った例文も

あなたは、「紆余曲折ありましたが」などの例文でも知られるこの紆余曲折(うようきょくせつ)という言葉の意味やその使い方を知っていますか?この記事ではこの意味に加え、類語表現、羽陽曲折などについても詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

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紆余曲折の意味とは?

紆余曲折の意味とは「物事が順調にいかず複雑な経緯をたどること」

複雑な経緯に沈む女性

紆余曲折(うようきょくせつ)の意味とは、「物事が順調にいかず複雑な経緯をたどること」です。より簡単な日本語にすると、「何かが思うようにいかず、そのプロセスが複雑になってしまうこと」となります。この意味から考えてみると、ほとんどの人の人生は紆余曲折だとも言えそうですよね。

この紆余曲折という言葉は、取り方によっては「目標に到達するまでに色んなことが起こる」ということなのでネガティブな意味にもなり得ます。しかし、逆に何もトラブルの起こらないことばかりしていても、自分の成長は見込めません。ある程度紆余曲折がある人生の方がおもしろいことは間違いないでしょう。

紆余曲折の意味は何かを達成した際などによく使用される

達成を知らせるスピーチ

紆余曲折の意味は、何かを達成した際などによく使用されます。具体的には、例えば何かの成果を発表する会議やスピーチの場などです。特に「こんなに大変なプロセスを経てやっとこれを達成した」というストーリーを相手にシェアしたい際などにこの言葉を入れると効果的でしょう。

基本的に人は、「私は何の苦労もなくここまできました」というような平凡な内容の話に興味を持ち引き込まれることはありません。「紆余曲折ありましたが」などの形で、色んなことがあったと話す方が相手を話しに引き込めます。この点から言うと、この言葉はスピーチを行う上でも活用できそうですね。

羽陽曲折(うようきょくせつ)とは?

羽陽曲折(うようきょくせつ)とは「紆余曲折」の誤用

拒否

羽陽曲折(うようきょくせつ)とは「紆余曲折」の誤用です。この羽陽曲折という書き方は、手紙や特にメールなどで良く使われていますが、これは誤用で、正しくは紆余曲折です。ただ、音的にはどちら「うようきょくせつ」となるので輪をかけて紛らわしいと言えます。

この誤用が生まれた最大の理由は、パソコンのタイピングで「うようきょくせつ」と打ってそれを漢字に変換した場合に最初に出てくるのがこの「羽陽曲折」だからでしょう。この点から言っても、特にメールや他文書など、パソコンを使ってこの表現を使用する際にはこの誤用に注意が必要と言えそうです。


羽陽曲折(うようきょくせつ)は誤用なので使用しないよう注意する

お断り

これは今回の羽陽曲折だけにとどまりませんが、基本的に誤用は日常生活で使用しないように細心の注意を払うようにしてください。良く、誤用だけど伝わるので適当に使えれば良いか、と間違った形のものをそのまま使用する人がいますがそれはおすすめできません。

特にもう学生ではなく、社会に出ている方なら分かると思いますが、社会人として会社で働く場合はそれなりの言葉遣いやマナーを求められます。これは日本のみならず、世界共通です。今一度、「羽陽曲折」が誤用であることと誤用が起きやすい場面について情報を自分の中で整理してその誤用を避けましょう。

以上までで、「紆余曲折」という言葉の意味や使い方、またその誤用とそれに対する注意点などの解説がありましたが、いかがでしたか?下記関連記事内では、「羽陽曲折」と同じく誤用されがちな「すべからく」という言葉について分かりやすくまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

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紆余曲折の類語5選

紆余曲折の類語①二転三転

図書館

紆余曲折の類語の1つ目は、「二転三転」です。これは「にてんさんてん」と読む表現で、意味は「物事やその内容、状況が何度も変わること」です。この類語は、基本的には軸が定まらず何か変化する様子を指すのでネガティブな意味を持つものとして使用されることが多いです。

具体的な例文を挙げると、例えば「彼の意見は常に二転三転している。」などがあります。これは、例えば自分の考え方や意見に一貫性がない人について描写する際に使用できます。また、「例の案件が二転三転している。」など人様子ではなく特定の状況に対して使用することも可能です。

紆余曲折の類語②行ったり来たり

本

紆余曲折の類語の2つ目は、「行ったり来たり」です。これは「何かの状況が上手く進展しない様子」を意味する類語です。具体的な例文を挙げると、例えば「その契約の内容は行ったり来たりしてなかなか本決まり。」などが挙げられます。

この例文のように、何かの状況が一直線に進展していくということは希で、文字通りどこかを「行ったり来たり」することは多々あります。特にビジネスの世界では当たり前に起こりますよね。この状況に自分が振り回されないように意識して仕事に取り組みましょう。

紆余曲折の類語③試行錯誤

図書館と男性

紆余曲折の類語の3つ目は、「試行錯誤」です。これは、「しこうさくご」と読み、「色々と試してみた末に最終的には解決に至るような行動をすること」を意味します。例えば、「彼は新しいメニューの開発のために数か月間試行錯誤した。」などの例文が挙げられます。

この「試行錯誤」という類語は、多くの場合は問題に積極的に取り組む姿勢として受け止められるので、ポジティブな意味を表すものとして使用されます。仕事でも常に諦めず試行錯誤を繰り返す人は高い評価を得やすいですよね。

紆余曲折の類語④悪戦苦闘

悪戦苦闘

紆余曲折の類語の4つ目は、「悪戦苦闘」です。これは、「あくせんくとう」と読む類語です。意味は「とても困難な状況の中で苦しみを伴いながら努力をすること」です。例文としては、例えば「彼女は受験勉強に悪戦苦闘していた。」などが挙げられます。

もちろん、学業でも仕事でも目の前の道には困難などなく、努力なしで進むことができれば嬉しいですが、やはりそう簡単にはいきません。ある程度「悪戦苦闘」しながら進んでいかなくてはならない期間が人生にもあるのが普通だと言えるでしょう。

紆余曲折の類語⑤多事多難

多事多難

紆余曲折の類語の5つ目は、「多事多難」です。これは、「たじたなん」と読み、「事件や困難が多い様子」を表します。具体的な例文を挙げると、例えば「彼女の人生は多事多難なものだった。」などがあります。このように、誰かの人生や状況を描写する類語としても使用可能です。


紆余曲折の使い方例文5選

紆余曲折の使い方例文①紆余曲折を経てようやくここまできました

笑顔のビジネスマン

紆余曲折の使い方例文の1つ目は、「紆余曲折を経てようやくここまできました」です。これは、「物事が順調にいかず複雑な経緯をたどりましたが、やっとここまっできました」という意味の例文です。何かを達成したことを相手に伝える際に使用できます。

このように話すと、「なかなか苦労をしてここまできた人なんだな」という印象を相手に与えられます。もちろん、押しつけがましく自分の苦労や努力について語るのは賢明とは言えませんが、ストーリー性を持って話したい場合は有効な例文です。

紆余曲折の使い方例文②紆余曲折ありましたがお陰様でここまでたどり着く

思いを馳せる社員

紆余曲折の使い方例文の2つ目は、「紆余曲折ありましたがお陰様でここまでたどり着くことができました。」です。これは、「色々な経緯がありましたが皆さんのお陰でここまでくることができた」という意味を表す例文えです。

例文後半では周囲への感謝の意を述べているので相手からの共感も得られやすく活用しやすい例文だと言えます。仕事でも何でも自分の実力と思うのではなく、周りの協力あってのものだと謙虚な気持ちを忘れずにいたいものですね。

紆余曲折の使い方例文③紆余曲折ありつつも何とかここまできました

目標に到達

紆余曲折の使い方例文の3つ目は、「紆余曲折ありつつも何とかここまできました。」です。これは、「色々な複雑な経緯がありましたが何とかここまできました」という意味を表します。

この例文も、スピーチなどで良く使われる表現となります。この後に具体的にどんな経緯をたどったかについて詳しく述べると相手の注意も引けて興味深いスピーチにすることが可能でしょう。

紆余曲折の使い方例文④彼の人生は紆余曲折の多い人生です

紆余曲折の多い人生

紆余曲折の使い方例文の4つ目は、「彼の人生は紆余曲折の多い人生です。」です。これは、「彼の人生は複雑な経緯をたどる大変なことが多い人生だ」という意味を表します。このように、この表現は特定の人の人生を描写するのにも使用できます。この言い回しを聞いた相手は「一体どんな人生なの?」と興味を持つはずです。

紆余曲折の使い方例文⑤紆余曲折の末決断しました

決断

紆余曲折の使い方例文の5つ目は、「紆余曲折の末決断しました。」です。これは、「複雑な経緯をたどった後、最終的に決断した」という意味の例文です。この表現を使うと何かを決断するのに大変な苦労があったのだろうということが相手に伝わります。

特に相手に自分が手掛けてきたことの偉大さや大変さを訴えたい場合は効果的な例文です。しかし、もちろんそれを強調しるぎると少し高慢なイメージを与えてしまうのでその点には注意して使用しましょう。

紆余曲折という言葉の意味を理解して会話の中でも積極的に活用していこう!

できるビジネスマン

当記事では、紆余曲折(うようきょくせつ)という言葉の意味とその具体的な使い方を「紆余曲折ありましたが」などの例文を交えてお伝えしてきました。漢字が少し読みにくいというのもあり、その意味や使い方について今まで正しい理解がなかったという方も少なくないかもしれません。

また、この紆余曲折(うようきょくせつ)という言葉はスピーチなどで使用すると相手に強い印象を与えられる効果的な表現であるということが分かりました。ぜひあなたもこの言葉の意味や使い方をしっかり理解して、会話やスピーチなどの場面で積極的に使用してみてくださいね。

下記関連記事内では、紆余曲折と同じく四字熟語である「奮励努力」という言葉の意味について分かりやすく説明しています。当記事と同じく、使い方や具体的な例文の紹介もあります。「努力」「熱心」などこの四字熟語に関わる他の表現についても学べますので、興味のある方はこの記事内容もぜひ参考にしてみてください。

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