ミスリードとは?伏線との違いや類語や使い方例文・小説や漫画も
ミスリードという言葉の意味や使い方について知っているでしょうか。ミスリードを誘うという使い方をされることが多いです。ミスリードと伏線も似ているようで実はそれぞれ少し違う言葉です。この記事では、ミスリードの詳しい意味や例文と使い方、類語などをまとめています。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
ミスリードとは?
ミスリードの意味とは読者の解釈を誤った方向へ誘う文章のこと
ミスリードの意味とは読者の解釈を誤った方向へ誘う文章のことです。小説や雑誌、新聞など文章がメインとなる媒体において発生する現象であり、文章の手法でもあります。例えば、相手の長所をたくさん述べて短所を簡潔に伝えるなど、情報量にかたよりを持たせて相手の印象を操作することを指します。
ミスリードは新聞・雑誌などの記事において見出しと本文が異なることも指す
ミスリードは新聞・雑誌などの記事において見出しと本文が異なることも指します。読者の目や注意を惹くために、あえて記事の内容とは乖離した見出しをつけることがあります。もちろん内容を読むと、記事の本当の趣旨が見出しと違うことに読者は気付きます。このような記事を読ませるテクニックの意味合いも持ちます。
ミスリードと伏線の違いは?
ミスリードと伏線の違い①ミスリードは解釈に影響を与える意図的な描写
ミスリードと伏線の違い1つ目は、ミスリードは解釈に影響を与える意図的な描写です。ミスリードとされる文章は、読者の解釈を誤った方向に誘導するよう、書き手によって仕組まれたものです。伏線にはないミスリード特有の特徴として、読者の解釈に影響を与える誘導作用のある文章が挙げられます。
ミスリードと伏線の違い②伏線は結末に繋げるために事前に用意された描写
ミスリードと伏線の違い2つ目は、伏線は結末に繋げるために事前に用意された描写です。伏線とされる描写は、クライマックスや物語の急展開に備えて、あらかじめ書き手が読者のために準備するものです。ミスリードにない伏線の特徴として、読者が物語の展開をスムーズに受け入れるためのクッション材の役割があります。
ミスリードの類語や反対語は?
ミスリードの類語①羊頭狗肉
ミスリードの類語1つ目は、羊頭狗肉です。見かけと実際の部分が一致しないことを指します。中国の書物の中に、店の看板に羊の頭を掲げているのに、実際に売られているのは犬の肉で誤魔化しているという話があり、宣伝は立派なのに中身が伴っていないという意味を表しています。
例文を挙げてみましょう。例えば「店構えは立派なのに品ぞろえは悪く、羊頭狗肉のようだった」「彼の口は達者だが実力はそれほどでもなく、羊頭狗肉といったところだった」「羊頭狗肉と聞いていたが、彼の腕前は想像以上のものだった」などです。ミスリードとは見かけと事実が一致しない点で共通しており類語といえます。
ミスリードの類語②有名無実
ミスリードの類語2つ目は、有名無実です。見かけばかりが立派で、内容が伴っていないことを指します。語源は中国の春秋時代の書物とされています。その時代の中国では、君主より大臣の方が権力がありました。しかし、韓宣子という大臣は地位に見合う財力がなかったため、それを嘆いたことが語源とされています。
例文を挙げてみましょう。例えば「知名度の割には彼の手腕は大したことがなく、有名無実のように思えた」「有名無実と噂されていたが、彼女は名前の通りの人物だった」「名前の通った学者に会いに行ったが、有名無実だとわかった」などです。ミスリードとは聞いた話と中身が違う点で共通しており、類語といえます。
ミスリードの反対語①正真正銘
ミスリードの反対語1つ目は、正真正銘です。嘘偽りなくそれが真実であり本物であることを指します。ミスリードとは真実性の部分で違いがあります。正真正銘は、本当のことを表す言葉ですが、ミスリードは、文章により読者に誤った解釈を与えることを指すため、本当のこととは言えません。そのため反対語といえます。
例文を挙げてみましょう。例えば「この絵画は正真正銘、あの有名な画家が描いた貴重なものだ」「正真正銘、本物のお宝を家の倉庫から見つけた」などです。ミスリードは見聞きした話を誤った解釈で捉えるのに対し、正真正銘は偽りなく真実であることを認識することを指すため反対語といえます。
ミスリードの反対語②真実
ミスリードの反対語2つ目は、真実です。それが偽りのない事実であることを指します。ミスリードとは、偽りの有無という点で違いがあります。真実は本当で隠しごとのないことを表す言葉ですが、ミスリードは、真実とは異なる、誤った解釈を与えることを指すため、二つの言葉は反対語といえます。
例文を挙げてみましょう。例えば「事件の真実を知るために、独自に捜査を開始した」「膨大な資料を読み取り、真実を探し続けた」などです。ミスリードは誤った解釈で話を読み進めていくのに対し、真実は本当の事実を見つけ出そうとすることを指すため反対語といえます。
ミスリードの使い方や例文7選
ミスリードの使い方・例文①文章をミスリードする
ミスリードの使い方・例文1つ目は、文章をミスリードするです。単純に文章を読んでミスリードによる誤った解釈をしてしまったことを指します。使用シーンとしては、自分が文章を読んでミスリードを起こしたり、ほかの人が解釈を誤った場合などに使えます。
例文を見てみましょう。例えば「この小説は巧妙な文章構成や技法により、読者がミスリードするように作られている」「相手がミスリードすることにより、話がかみ合わないことに気が付いた」などです。
ミスリードの使い方・例文②ミスリード目的で文章を作成する
ミスリードの使い方・例文2つ目は、ミスリード目的で文章を作成するです。読者に解釈を誤らせて文章を読ませるのが目的であることを指しています。使用シーンとしては、意図的にミスリードを文章上に仕込むことを表したい場合などに使えます。
例文を挙げてみると、例えば「読者がおどろくミステリー小説を書くために、ミスリード目的で文章を作成する」といった文章が考えられます。
ミスリードの使い方・例文③意図的に読者のミスリードを誘う
ミスリードの使い方・例文3つ目は、意図的に読者のミスリードを誘うです。文章技法により、読者の解釈を誤った方向へ誘導していくことを指しています。使用シーンとしては、わざと解釈を違う方向へもっていきたいことを示したい場合などに使えます。
例文を挙げてみると、例えば「記事を多くの人に読んでもらうために、意図的に読者のミスリードを誘うような見出しをつけた」「ミスリードを誘うような文章に惹かれて記事を読み進めた」などが考えられます。
ミスリードの使い方・例文④意図しないミスリードを招く
ミスリードの使い方・例文4つ目は、意図しないミスリードを招くです。読者に意図しない誤った解釈をさせてしまうことを指しています。使用シーンとしては、そのつもりがなかったのにも関わらず、読者の解釈が間違った方向で進んでしまったことを表したい場合などに使えます。
例文を挙げてみると、例えば「十分に校正をしたつもりだったが、記事の読者の意図しないミスリードを招くことになった」などが考えられます。
ミスリードの使い方・例文⑤読者のミスリードを狙う
ミスリードの使い方・例文5つ目は、読者のミスリードを狙うです。意図的に読者に誤った・偏った解釈を与えるよう、狙いすまして文章を構成することを指します。使用シーンとしては、小説や記事などの文章がメインとなる媒体で、何らかの目的のために、ミスリードが起きるような文章を作成する場合などに使えます。
例文を挙げてみると、例えば「彼は、読者のミスリードを狙うような文章表現がうまい小説作家として話題になった」などが考えられます。
ミスリードの使い方・例文⑥ミスリードの恐れがある
ミスリードの使い方・例文6つ目は、ミスリードの恐れがあるです。読者に誤解を与えたり、意図しない解釈となって悪影響を及ぼす可能性があることを指します。使用シーンとしては、意図的ではないミスリードが起こる懸念が感じられるような場合に使えます。
例文を挙げてみると、例えば「書き上げた記事を読み返すと、ミスリードの恐れがある文章を発見し、訂正した」などが考えられます。
ミスリードの使い方・例文⑦ミスリードの可能性がある
ミスリードの使い方・例文7つ目は、ミスリードの可能性があるです。読者が事実とは異なる解釈をしてしまったことが考えられることを指します。使用シーンとしては、意図的かどうかに関わらず、読み手の解釈が事実から脱線してしまっていることを表す場合などに使えます。
例文を挙げてみると、例えば「読んでいる漫画の話の展開の予測を立てたが、ミスリードの可能性があるとも感じた」などが考えられます。
ミスリードや伏線などのテクニックが凄いおすすめの本は?
おすすめの小説・漫画①デスノート
おすすめの小説・漫画1つ目は、デスノートです。名前を書くと、書かれた人間は死んでしまうというノートを拾った大学生の夜神月と、謎の探偵Lとの頭脳・心理戦が人気となったスリル・サスペンス漫画です。夜神月はノートを使い犯罪者を裁くキラという存在を自称して、世の中を変えようという決意から物語は始まります。
おすすめの小説・漫画②真夏の日の夢
おすすめの小説・漫画2つ目は、真夏の日の夢です。心理学の実験と称し7名の男女が密室に閉じ込められるところから始まります。ある事情で決められた数日間、部屋から誰も出てはいけない状況に置かれるのですが、日にちが終わりに近づくある日、密室から人が一人ずつ消えてしまうという事件が起こるミステリー物です。
ミスリードは小説や記事の読者を誤った解釈に誘導していくこと
以上がミスリードの意味や類語、例文などについてでした。主にミスリードを誘うという使われ方をすることが多い言葉で、読者の裏をかく文章技法でもあります。小説では巧みなミスリードにより、衝撃のラストを演出することもできます。ミスリードはいろんな場所で見かける言葉なので、この機会にぜひ覚えてみてくださいね。
ほかにもアテンドやバレットジャーナルの意味や、使い方をまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。