もみじ(紅葉)の種類7選!人気の品種や庭木のおすすめと楓との違いは?
もみじは、秋になると美しく紅葉して楽しませてくれます。そんなもみじの種類はいくつあるのかご存知ですか?この記事では、モミジの人気品種や、庭木におすすめな種類をご紹介します。他にも、楓との違いや、人気の紅葉スポットなどお届けしてまいります!紅葉のことに詳しくなって、紅葉を今までより楽しみましょう。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
もみじとは?紅葉でモミジと読む意味・由来は?
紅葉(もみじ)はもともと「もみち」だった!
紅葉をもみじと読むようになった意味と由来を見ていきましょう。今では紅葉をもみじと読むのが当たり前になっていますが、元々「もみち」と呼ばれていました。
秋になると草木の葉が赤や黄色になることを「もみづ」や「もみつ(紅葉つ・黄葉つ)」といい、その連用形で「もみじ」が名詞へと変化して「もみち」となったのです。
平安時代に入りさらに呼び方が変化
平安時代になり、「もみち」の呼び方がさらに変化していきます。「ち」の部分が濁音になり、「もみぢ」から現在の「もみじ」へと変わります。このように途中で変化したことから、古い表記を見ると、紅葉は圧倒的に少なく、黄葉とされていることがほとんどなのです。
紅葉とは楓のこと!2つの違いは切れ込みの数
紅葉と楓はよく似ていますが、植物分類上でこの2つは分類されません。植物分類上で違いは無く、どちらも楓であり、カエデ科となります。盆栽や園芸界では、楓の中でも切れ込みが手のように5つ以上あるものが紅葉とされています。そして、切れ込みの数が3つのものを楓としています。
もみじ(紅葉)の種類|人気のモミジの品種は?
もみじ(紅葉)の種類①人気が高い品種のアカネ
1つ目のもみじ(紅葉)の種類は、アカネです。この紅葉は、芽吹きの時にアカネ色になるのが特徴的で、少しずつ葉が橙になり、黄色から黄緑になっていきます。紅葉の中でも人気が高い種類となっています。
もみじ(紅葉)の種類②大人っぽい雰囲気を持つ品種のノムラモミジ
2つ目のもみじ(紅葉)の種類は、ノムラモミジです。新芽の時には鮮やかな赤色、そこから濃い赤茶、赤紫へと変わっていきます。大人っぽい雰囲気を持った紅葉として人気を集めています。
もみじ(紅葉)の種類③人気!ピンクがソフトな印象のベニシチヘンゲ
3つ目のもみじ(紅葉)の種類は、ベニシチヘンゲです。葉が開く時期には縁がピンクに染まり、少しずつ淡くなっていきます。ソフトな印象の紅葉で、人気を集めています。
もみじ(紅葉)の種類④変化の美しさが人気のアカシダレ
4つ目のもみじ(紅葉)の種類は、アカシダレです。こちらの紅葉はしだれ系で、芽吹きの時には赤色、そこから赤紫に変わり、濃いグリーンから赤へと変わっていきます。様々な色に変化する様子は、いつ見ても美しく飽きることが無いと人気を集めています。
もみじ(紅葉)の種類⑤爽やかな色合いのアオシダレ
5つ目のもみじ(紅葉)の種類は、アオシダレです。こちらもアカシダレと同じくしだれタイプで、芽吹きの時には黄緑色、そこから少しずつ緑に変化し、赤みのある橙から黄色に変わっていきます。
もみじ(紅葉)の種類⑥個性的なニチリン
6つ目のもみじ(紅葉)の種類は、ニチリンです。こちらの紅葉の種類はオオモミジ系で、黄色の葉の上を赤く染めていきます。黄色と赤のコントラストが非常に美しい、個性的な外見をした人気の紅葉です。
もみじ(紅葉)の種類⑦飽きないと人気のチシオモミジ
7つ目のもみじ(紅葉)の種類は、チシオモミジです。新芽は鮮やかな赤で非常に美しく、見る人を惹き付けます。葉の真ん中から少しずつ緑色に染まり、緑のみになります。その後、秋になると橙になり、黄色に変わっていきます。季節ごとに姿を変える、見ていて飽きない人気の紅葉です。
もみじ(紅葉)の色の種類
もみじ(紅葉)の色の種類①葉が黄色になる「黄葉」
1つ目のもみじ(紅葉)の色の種類は、葉が黄色になる「黄葉」です。葉っぱの色素には、黄色のカロチノイドと緑色のクロロフィルがあります。
秋に入るとカロチノイドとクロロフィルのうちクロロフィルがいち早く分解されていきます。そのため、カロチノイドが残り黄色が強くなり、「黄葉」となるのです。カツラ、ムクロジ、ミズキなどが黄葉します。
もみじ(紅葉)の色の種類②葉が赤くなる「紅葉」
2つ目のもみじ(紅葉)の色の種類は、葉が赤くなる「紅葉」です。ダケカンバ、ヤマブキ、ミズナラなどの日照時間が少なくなるとクロロフィル分解されます。この時、葉に元々無い成分であるアントシアニンという赤色の色素が発生して葉が赤く変化し「紅葉」となります。
もみじ(紅葉)の色の種類③褐色になる褐葉(かつよう)
3つ目のもみじ(紅葉)の色の種類は、褐色になる褐葉(かつよう)です。ミズナラ、ケヤキ、クヌギなどの日照時間が少なくなると、緑の色素であるクロロフィルが分解されて消えるため、タンニン性である褐色の色素が目立ち「褐葉」になります。
もみじ(紅葉)の種類ごとの違いは?モミジの見分け方は?
もみじ(紅葉)の種類ごとの違いや見分け方①ヤマモミジの場合
1つ目に紹介するのは、ヤマモミジの見分け方です。ヤマモミジを見分ける時は、葉の大きさに注目します。6cm~9cmほどあり、切れ込みが7~9に分かれています。
秋になると源氏色や黄色やオレンジ色に変化し、翼果はブーメラン形かU字状になり実が下向きに実ります。実り方は③のオオモミジと同じなので、葉の大きさと切れ込みの数で見分けるといいでしょう。
もみじ(紅葉)の種類ごとの違いや見分け方②イロハモミジの場合
2つ目に紹介するのは、イロハモミジの見分け方です。イロハモミジの葉の大きさは4~6cmで、他の種類に比べて1番小さくなります。切れ込みの数は5~7で、秋になると朱色に変化するのが特徴的です。
翼果は水平になり、実の付き方はこの種類に限って上向きに実ります。ヤマモミジとオオモミジと違うので、イロハモミジを見分ける場合は、実の様子をよく観察するといいでしょう。
もみじ(紅葉)の種類ごとの違いや見分け方③オオモミジの場合
3つ目に紹介するのは、オオモミジの見分け方です。オオモミジの葉の大きさは7~10cmで、イロハモミジとヤマモミジに比べて大きめです。
葉の切れ込みの数は5~9になります。秋になると黄色や朱色に変化していきます。また、翼果はブーメラン形かU字状になり実が下向きに実ります。これは①のヤマモミジの場合と同じになるので、オオモミジを見分ける時は葉の大きさを見ることをおすすめします。
もみじ(モミジ)が紅葉する仕組みは?色が変わらない原因は?
紅葉は冬になると木が葉を落としはじめる
ここでは、もみじが紅葉する流れを解説してまいります。まず、落葉樹は季節が冬になると根っこ部分が水分を吸収できなくなるため、水分が足りなくなります。そのままだと葉から水分が蒸発してしまい、木が枯れてしまうことになります。その状況を防ぐために、自然と葉が落ちていくことになります。
黄色色素の黄色色素が浮き出て赤い色素へと変わり紅葉する
木が葉を落とそうと準備をしている時、葉の中に元々ある成分のカロチノイドという黄色色素の成分が浮き出てきます。そして、葉の要らない糖分が赤色素であるアントシアンへと変化していきます。このアントシアニンがだんだんと増えてきて葉全体が赤く染まった状態が紅葉です。
黄色色素が強い種類は赤くならない
紅葉の種類の中には、カツラ、ムクロジ、ミズキのように黄色色素のカロチノイドが強いタイプがあります。これらのタイプは赤くなることがありません。紅葉といえば赤色を思い浮かべる方が多いようですが、全てがそうではないのです。
もみじ(紅葉)は庭木として育てられる?育て方とおすすめ品種は?
庭木に最適!もみじの育て方とおすすめ品種①ひかさやま(日笠山)
1つ目の庭木におすすめなもみじ(紅葉)の育て方とおすすめ品種は、ひかさやま(日笠山)です。この品種は季節ごとに色を変え、楽しませてくれます。樹高は3~5m程度になります。芽吹き時には黄緑の新芽が紅色に開きます。
夏にはグリーン、秋になると赤黄色から赤紅、赤紫色に少しずつ変わっていきます。オールシーズン飽きることなく楽しめる品種としておすすめです。
この品種は水はけの良い場所を好み、肥料は2月に与えるのがベストとされています。日が当たる場所を好むのですが、葉が焼けてしまうので、強い日差しは避けるようにしましょう。また、水遣りは夏は水切れを起こさないようにたっぷり与えます。11月~12月頃に枯れた枝や徒長枝などを剪定します。
庭木に最適!もみじの育て方とおすすめ品種②サンゴカク(珊瑚閣)
2つ目の庭木におすすめなもみじ(紅葉)の育て方とおすすめ品種は、サンゴカク(珊瑚閣)です。この品種の大きな特徴は、真っ赤な幹です。冬の庭に鮮やかカラーが映えると人気を集めています。サンゴカクの樹高は3~4m程度になります。
新緑時には、黄緑の葉っぱと赤い幹の組み合わせが魅力的です。和風の庭でも洋風の庭でもマッチするの品種をお探しの方に最適でしょう。
水はけが良い肥沃な土壌に植えます。美しい紅葉を楽しむためには、日当たりが良い場所に植えるのがベストです。2~3時間の日当たりがいいでしょう。夏は水切れを起こさないように水を沢山与えます。また、剪定は5月中旬~7月か、10月下旬~12月となります。内側に伸びた枝、枯れた枝を落として細い枝を残します。
日本で美しいもみじ(モミジ)が見られるおすすめ紅葉スポットは?
日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポット①京都の神蔵寺
1つ目の日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポットは、京都の亀岡市にある神蔵寺です。創建1200年のこちらのお寺は、地元では有名な紅葉スポットです。ガイドブックに掲載されていないため、穴場スポットをお探しの方におすすめです。
日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポット②京都の東福寺
2つ目の日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポットは、京都の東福寺です。こちらのお寺は紅葉スポットとして全国的に知られています。およそ2000本の紅葉があり、圧巻の景色を楽しむことができます。
日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポット③滋賀県のメタセコイア並木
3つ目の日本のもみじ(モミジ)のおすすめスポットは、滋賀県のメタセコイア並木です。こちらの紅葉スポットには、約500本の紅葉が真っ直ぐな道路に沿って植えられており、美しいバランスを楽しむことができます。新日本街路樹百景にも選出されているんですよ。
紅葉観光は、節約デートの行き先として人気を集めています。お金を使わずに楽しめるデートプランを知りたい方には、下記の記事もおすすめですよ。費用を抑えるコツなど詳しく紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
海外で美しいもみじ(モミジ)が見られるおすすめ紅葉スポットは?
海外のおすすめ紅葉スポット①カナダのローレンシャン高原
1つ目の海外のおすすめ紅葉スポットは、カナダのローレンシャン高原です。カナダといえば、メープル街道が有名ですよね。ここの紅葉は大きな湖の周囲に生えており、格別な景色を味わうことができます。日本では見られない壮大な雰囲気の景色を楽しみたい方におすすめですよ。
海外のおすすめ紅葉スポット②イギリスのウェストンバート国立森林公園
2つ目の海外のおすすめ紅葉スポットは、イギリスのウェストンバート国立森林公園です。この公園は、テッドベリーというコッツウォルズ地方にある街にあります。
およそ1万6000本の木々が植えられており、紅葉のシーズンである10月中旬~11月中旬になると観光客で賑わいます。園内は広大で、様々な風景を満喫することができますよ。
海外のおすすめ紅葉スポット③アメリカのデナリ国立公園
3つ目の海外のおすすめ紅葉スポットは、アメリカのデナリ国立公園です。こちらの公園はアラスカに位置し、観光スポットとしても有名です。おすすめポイントは、紅葉とともに野生動物の姿も楽しめることです。
1年のうち秋はわずか2週間で、ほとんど雪です。紅葉がどうしても見たい場合は、8月末~9月中旬に訪れるようにしてくださいね。海外に出掛ける予定があるという方は、海外対応の電波時計があると便利ですよ。下記の記事では、おすすめの電波時計を紹介しています。是非チェックしてみてくださいね。
もみじ(紅葉)についての和歌5選!意味は?
もみじ(紅葉)についての和歌と意味①妻のことを思って詠った切ない和歌
1つ目に紹介するもみじ(紅葉)についての和歌は、「秋山之 黄葉乎茂 迷流 妹乎将求 山道不知母」で、読みは、「秋山の、黄葉(もみぢ)を茂み、惑(まど)ひぬる、妹(いも)を求めむ、山道(やまぢ)知らずも」です。
意味は、秋の山の紅葉が繁っており、いなくなった妻を探したくても探すことができない、です。亡くなった奥様のことを思って作られた和歌だそうで、切ない気持ちが伝わってきますね。
もみじ(紅葉)についての和歌と意味②黄葉をヘアアクセサリーにした和歌
2つ目に紹介するもみじ(紅葉)についての和歌は、「黄葉乎 落巻惜見 手折来而 今夜挿頭津 何物可将念」で、読みは 「黄葉(もみちば)を、散(ち)らまく惜(お)しみ、手折(たを)り来て、今夜(こよひ)かざしつ、何か思はむ」になります。
この和歌の意味は、黄葉が散ってしまうのが名残惜しく、そのため折ってきてヘアアクセサリーにしました、です。とても女性らしくて可愛い印象の和歌ですね。
もみじ(紅葉)についての和歌と意味③想像力を掻き立てられる和歌
3つ目に紹介するもみじ(紅葉)についての和歌は、「秋山乎 謹人懸勿 忘西 其黄葉乃 所思君」で、読みは「秋山を、ゆめ人懸(か)くな、忘れにし、その黄葉(もみちば)の、思ほゆらくに」です。
この和歌には、秋山の事は絶対に言わないで欲しい。なぜなら、黄葉を思い出してしまうから…です。何か紅葉に特別な記憶があるのだろうか?と思わず想像してしまう意味深な和歌です。
もみじ(紅葉)についての和歌と意味④景色が目に浮かぶような和歌
4つ目に紹介するのは、「九月 白露負而 足日木乃 山之将黄變 見幕下吉」で、読みは「九月(ながつき)の、白露(しらつゆ)負ひて、あしひきの、山のもみたむ、見まくしもよし」になります。
この和歌の意味は、白露をうけて紅葉した山の景色を見るのはいいでしょうね、です。黄葉を詠む歌なのですが、聞くだけで美しい景色が浮かんできそうです。
もみじ(紅葉)についての和歌と意味⑤離れている愛しい人を思った和歌
5つ目に紹介するのは、「獨耳 見者戀染 神名火乃 山黄葉 手折来君」で、読みは「ひとりのみ、見れば恋(こほ)しみ、神なびの、山の黄葉(もみちば)、手折(たを)り来(け)り君」です。
この和歌の意味は、紅葉を1人きりで見ていると寂しくなってきて、三輪山の紅葉を手折ってきましたよ、貴方、となります。離れている恋人か夫婦を思った和歌のようです。寂しい気持ちがひしひしと伝わってきます。
もみじの種類に詳しくなって楽しもう!
もみじの種類や、品種や、おすすめ紅葉スポットなどを紹介してまいりました。もみじのことに詳しくなれば、より紅葉を満喫することができそうですね。人気の紅葉観光スポットに出掛けて、楽しい時間を過ごしてくださいね!
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。