「ミーハー」の意味やイメージとは?語源は?類語8選!最近/多分/英語
「ミーハー」という言葉にどんなイメージを持っておられますか?英語の語源だと思いますか?「ミーハー」の語源は多分知らない人の方が多いと思います。ここでは、最近ではあまり使われなくなった「ミーハー」とはどういった言葉か、その意味や使い方、類語などについてわかりやすくご紹介しています。
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「ミーハー」の意味は?
最近はあまり使われなくなった「ミーハー」という言葉
「ミーハー」という言葉は最近はテレビでも、あるいは文字としてもあまり見かけなくなりました。「ミーハー」という言葉は、メディアでは少なくとも1990年代ぐらいまでは割と頻繁に使われていました。ですが今の若い世代では、「ミーハー」という言葉を知らない人が多いです。
「ミーハー」という言葉のイメージ
「ミーハー」という言葉には、「格調高い」とか「重厚」というイメージはありません。「ミーハー」という言葉を使いなれた人には、「ミーハー」という言葉に、「浮ついた」とか「軽妙な」「軽薄な」というイメージを持っておられると思います。「ミーハー」という言葉のイメージは「軽薄」そのものなのです。
「ミーハー」の意味とは「軽薄な若者文化とそれに飛び付く人のこと」
「ミーハー」とは、「世の中の俗っぽい流行にすぐに飛びつく人のこと」です。昨日まで全く興味がなかったことが流行り出したら、すぐにそれらの流行に飛びついて熱狂する人のことや、そういう人たちが飛びつく流行している文化のことを「ミーハー」と言います。
「ミーハー」の元々の意味とは「若い女性たちの軽薄な文化」のこと
「ミーハー」が元々意味していたのは流行に左右されやすい若い女性たちのことです。「ミーハー」という言葉が流行し始めたのは昭和初期の事でした。その時には「ミーハー」は「軽薄な流行にすぐに飛びつく若い女性」とか、「若い女性たちの間で流行している文化」の意味がありました。
昭和初期と現在とでの「ミーハー」の意味の違い
「ミーハー」という言葉は、昭和初期には若い女性たちが飛び付く軽薄な流行」や「その文化」を指していました。なので、当時は「ミーハー」という言葉の対象は若い女性たちに限定されていました。ですが現代では「ミーハー」は男女問わない軽薄な若者文化と、軽薄な流行に飛びつく人全般を意味しています。
「ミーハー」という言葉ができたのは昭和初期
前述のように、「ミーハー」という言葉ができたのは昭和初期の頃です。「ミーハー」の語源説にはいくつかあって、はっきりしていません。ですがそれらの語源ができた時期のはじめのうちは、明らかに「ミーハー」と呼ばれているのは「若い女性たち」だけで、男性や中高年は「ミーハー」とは呼ばれませんでした。
「ミーハー」の語源は?
「ミーハー」の語源説①「みぃちゃんはぁちゃん」
「ミーハー」の語源説の1つ目は「みぃちゃん、はぁちゃん」説です。昭和初期の頃には、「みぃちゃん」とか「はぁちゃん」というニックネームで呼ばれる若い女性たちが多かったことから、若い女性たちの間で流行している文化のことを「ミーハー」と称するようになったという説です。
「ミーハー」の語源説②「長谷川一夫の映画」
「ミーハー」の語源説の2つ目は「長谷川一夫の映画」です。俳優の長谷川一夫(当時の芸名は林長二郎)のデビュー作の映画「稚児の剣法」から来ているという説で、彼は大変なイケメンだったので、彼に夢中になる若い女性ファンがたくさんいたことから、彼女たちを指して「ミーハー」と呼ぶようになったということです。
「ミーハー」の語源説③「英語me&her」
「ミーハー」の語源説の3つ目は「英語のme&her」です。目新しいものが好きな若者が、自分のことを「me」、彼女のことを「her」と呼んでいたことから、流行にすぐに飛びつく軽薄な若者のことを「ミーハー」と呼ぶようになったという説です。
「ミーハー」の類語8選
「ミーハー」の類語①「みぃはぁ族」
「ミーハー」の類語の1つ目は「みぃはぁ族」です。「みぃはぁ族」とは女性の呼び名の「みぃちゃん」「はぁちゃん」から来ていて、当時は「みよこ」「はなこ」という名前の女性が多く、そういった女性たちのニックネームが「みぃちゃん」「はぁちゃん」だったことから、若い女性のことを「みぃはぁ族」と呼んだのです。
「ミーハー」の類語②「ミーちゃんハーちゃん」
「ミーハー」の類語の2つ目は「ミーちゃんハーちゃん」です。「ミーちゃんハーちゃん」の語源は、「みぃはぁ族」と全く同じで使われ方の全く同じ、 流行当時の若い女性のことを指して「ミーちゃんハーちゃん」と呼びました。「ミーちゃんハーちゃん」のような名前の関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
「ミーハー」の類語③「にわかファン」
「ミーハー」の類語の3つ目は「にわかファン」です。「にわかファン」とは、それまでまったく関心を持っていなかったことに対して、何かがキッカケになって熱中するようになる人のことを意味します。「ミーハー」との違いは、「にわかファン」が熱中することは必ずしも、世間一般で流行していることではないことです。
「ミーハー」の類語④「お調子者」
「ミーハー」の類語の4つ目は「お調子者」です。「お調子者」とは、おっちょこちょいで軽はずみな人や、軽薄な人ことを言います。他人に対して、軽はずみに調子を合わせるような人を指して今でもよく使われる言葉です。「お調子者」のように、ちょっと変わった人たちについての記事がありますので、合わせてご覧ください。
「ミーハー」の類語⑤「C調」
「ミーハー」の類語の5つ目は「C調」です。「C調」とは「お調子者」とまったく同じ意味です。「ちょうしいい」という言葉を逆さまに読む「しいちょう」からできた言葉です。1960年代からジャスマン等の間で流行した言葉です。流行に関係する、「モダン」の意味についての記事がありますので、合わせてご覧ください。
「ミーハー」の類語⑥「ソーラー族」
「ミーハー」の類語の6つ目は「ソーラー族」です。「ソーラー族」という言葉ができたのは昭和30年頃です。音階のドレミファソラシドのソとラから来ていて、ソとラがミとファ(ハー)よりも高音であることから、「ミーハーな若者よりはマシ」という意味で作られたのが「ソーラー族」です。
「ミーハー」の類語⑦「新し物好き」
「ミーハー」の類語の7つ目は「新し物好き」です。「新し物好き」とは、新しくできたものや、新奇なものが好きな人のことを指します。「新し物好き」の多くは、特に欧米諸国で流行したものにすぐに飛びつく傾向があります。「新し物好き」という言葉は「目新しい物好き」と言い換えることもできます。
「ミーハー」の類語⑧「流行かぶれ」
「ミーハー」の類語の8つ目は「流行かぶれ」です。「流行かぶれ」とは、 一時的に流行しているものに対して熱狂する人のことをいいます。「流行かぶれ」の人は、そのものが流行しているというだけの理由で、熱心に追いかけようとする傾向があり、自分が本来そのものが好きかどうかはあまり問題にしません。
「ミーハー」の使い方は?
「ミーハー」の使い方①「あいつはミーハーなことが嫌いなんだ」
「ミーハー」の使い方の1つ目は「あいつはミーハーなことが嫌いなんだ」です。この例文の意味は、「あいつは軽薄な流行文化が嫌いなんだ」という意味です。1人称を主語にすると、「私はミーハーなことが嫌いなんです」という言い方もできます。
「ミーハー」の使い方②「あいつは多分ミーハーだ」
「ミーハー」の使い方の2つ目は「あいつは多分ミーハーだ」です。この例文では、「ミーハー」は「ミーハーなことが好きな人」という意味です。なので「あいつは多分ミーハーなことが好きな人だ」という意味になります。通常は、「私はミーハーです」とはあまり言いません。
「ミーハー」の使い方③「あいつの趣味ってミーハーっぽいよね」
「ミーハー」の使い方の3つ目は「あいつの趣味ってミーハーっぽいよね」です。この例文での「ミーハーっぽい」の意味は、「流行かぶれのような」の意味ですので、この例文の意味は、「あいつは流行かぶれのようなものが好きだよな」です。
「ミーハー」の使い方④「あいつってミーハーなイメージだよね」
「ミーハー」の使い方の4つ目は「あいつってミーハーなイメージだよね」です。「ミーハーなイメージ」とは、「流行かぶれしやすい印象がある」とか、「流行りものにすぐに飛びつきそうな印象がある」ということなので、「あいつってミーハーなイメージだよね」は、流行かぶれしやすい傾向のある人を指して使う表現です。
「ミーハー」の使い方⑤「あいつはミーハー趣味だから多分新しもの好きだ」
「ミーハー」の使い方の5つ目は「あいつはミーハー趣味だから多分新しもの好きだ」です。「ミーハー趣味」は「ミーハーな趣味」、つまり「軽薄な趣味」「流行を追うような趣味」の意味なので「あいつはミーハー趣味だから多分新しもの好きだ」とは、「あいつは流行かぶれだから多分新しもの好きな性格だ」という意味です。
流行語は流動する!使っている人が少なくなった「ミーハー」という言葉
現在では、若い世代の人たちが「ミーハー」という言葉を使うことはあまりありませんが、今でも中高年以上の方々には、結構「ミーハー」を使っておられる人もいるので、聞いたことくらいはあるでしょう。「ミーハー」の8つの類語も、かつては誰もが意味を知っていた言葉で、テレビでも頻繁に使われてきた言葉でした。
若者文化は流動的で、去年はやっていたものが今年にはすたれることも往々にあります。古典の中にも「今時の若い者は」という表現が見られますので、年長者にとって若い世代のやることなすことが軽薄に見えるのは、今に始まった事ではありません。ですが明治維新以降の流行の回転の早さは尋常ではなく見えます。
「流行かぶれ」や.「新しもの好き」という言葉を使う若い世代は多いでしょうが、「ミーハー」や「C調」という言葉を使わないとか、まったく知らない人は多いでしょう。このように流行はさまざまに変わります。流行に左右されるよりも、流行ぐらいでは変わらない、確かなものに目を向ける法花利口な生き方かもしれません。
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