保証と保障の違いとは?意味や英語と補償との使い分け方や例文も
保証と保障は、身元の保証や安全を保障するなど、さまざまな場面で使われる言葉です。今回は、保証と保障の意味や英語、使い分け方、例文を紹介します。同じ「ほしょう」と読む補償との違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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保証と保障の意味の違いとは?英語は?
保証とは約束や義務を負うという意味
ほしょう [保証] 〈スル〉 (1) 確かだと請け合うこと. (2) 〔法〕 他人の債務を肩代わりする義務を負うこと.
引用元: 三省堂 Web Dictionary
保証には2つの意味があります。1つ目は、人や物事に対して責任を約束できる・請け合うことができるという意味があり、責任を持ったうえで損をさせないという約束ができることを示しています。
2つ目は、請け負う、債務の代行や肩代わりの義務を負うという意味があります。借金をする際の連帯保証人などは2つ目の意味の債務の肩代わりにあたります。また、保証の字に使われている証には「証(あかし)」と「証明」という意味があります。
商品の品質や生命保険、電化製品を購入した時などに付いてくる保証書なども、保証を使っています。他にも人柄や期間、成果や結果などを保証する場合も保証を用います。そのため、保証には、証明するという意味があると覚えておくと便利ですよ。
保証を表す英語
保証を表す英語表現は、「security」や「guarantee」、「warranty」、「assurance」、「pledge」などがあります。
「security」には、負債や支払いの保証という意味や財政的な安定、防衛などの意味があり、「guarantee」には、約束や裏付け、引き受け、品質の保証という意味があります。
保証だけでなく、許可証という意味もある「warranty」や、保険や確実性があるという意味の「assurance」、契りという意味もある「pledge」なども保証の英語表記として使えます。同じ保証を表す英語でも、それぞれ意味が異なるので、英語を使う際は適切な保証を表す英語を使ってくださいね。
- ・A guarantee on a smartphone.(スマートフォンの保証。)
- ・I can guarantee the quality of that product.(私はその製品についての品質保証ができます。)
- ・This is not covered by the warranty.(これは保証対象外です。)
保証を表す英語の例文
保障とは保護するという意味
ほしょう [保障] 〈スル〉 危険や災害による損害をこうむらないように保護すること
引用元: 三省堂 Web Dictionary
保障とは権利を保護したり、障害や損害を防いで守ったりするという意味があります。事前に障害や損害を被る可能性があることがわかっている場合、その障害や損害を被らないように保護することを保障と言います。警備などもこちらの保障が当てはまります。
保障は政治関連の事柄でも、「国家安全保障」や「社会保障」、「人権保障」など、国や社会、国民に対して多く使われる言葉でもあります。保障は、安全や自由など権利を保護するものとして覚えておくのがおすすめですよ!
保障を表す英語
保障を表す英語表現は、「security」と「guarantee」があります。どちらの単語も保証の意味もありますが、権利を保護したり、障害や損害を見込んで守ったりするという保障の意味としても使えます。
使い方は、安全を保障する時や警備、社会保障などで守るという意味の場合は、「security」を使い、品質の保証など保証に近い意味を用いて、事前に障害や損害を被る可能性があることがわかっている場合の保障は「guarantee」を使うことをおすすめします。
また、「protection」も保障の英語として使われることがあります。「protection」には保護や擁護などの意味があるので、保障の英語表記としても活用できます。
- ・national security.(国家の安全保障)
- ・Guarantee of Status.(身分の保障)
- ・Guaranteed Payment at Piece Rates.(出来高払い制の保障給)
保障を表す英語の例文
保証と保障の使い分け方は?
保証と保障の使い分け方①保証の場合
保証と保障の使い分け方1つ目として、保証の場合の使い分け方を紹介します。保証は、物事を始める際に損害を与えないことを約束するという意味があるため、自信を持って大丈夫だと言い切れる時に保証を使用しましょう。
また、保証には債務の代行義務を負うことなど、法律も関わる責任重大な意味もあるので、それぞれの意味に適した場面で保証を使うことをおすすめします。
保証と保障の使い分け方②保障の場合
保証と保障の使い分け方2つ目として、保障の場合の使い分け方を紹介します。保障は保証に比べて人や物というよりは、状況や事態によって生じる損害や障害から守る・保護するという意味が強いです。
そのため保障は、国家の安全を守る時や国民の収入や老後、生活に対して使うことが多いので、国家や社会に関することは保障と覚えておくと便利です。
保証と保障の使い分け方③両方の意味を理解する
保証と保障の使い分け方3つ目は、保証と保障の両方の意味を理解して覚えておくことです。保証は、責任を持って請け負うことや、債務の代行や肩代わりの義務を負うことと覚えましょう。
保障は、安全を保障する時や生活、収入、老後などの権利を守りたい・保護したい時に使える言葉として理解しておけば、保証と保障の意味の違いを覚えられますよ!
保証・保障と同じように、読み方が似ている所用・私用・所要・諸用の意味について、関連記事で詳しく紹介しています。使い方や例文も紹介されているので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
保証と保障の例文は?
保証と保障の例文①命の保証をする
保証と保障の例文1つ目は、「命の保証をする」です。身元や命などの「ほしょう」は「保証」を使います。理由は、命や身元に対して、保証には責任を持って約束するという意味があるからです。
命や身元以外にも、商品の品質や人柄、期間、成果や結果など、相手に対して責任を持って保証することができる場面でも保証を使うことができます。
- ・商品の品質を保証する。
- ・彼女は素晴らしい性格なので、人柄を保証する。
- ・3日以内の納品を保証する。
- ・プロジェクトでの成果を保証する。
その他の「保証する」の例文
保証と保障の例文②保証できない
保証と保障の例文2つ目は、「保証できない」です。保証には、債務の代行の義務を負うという意味もあり、借金の際の連帯保証人などが当てはまります。
この債務の代行の義務とは、責任を持ち、代わりを務めるという義務が求められるため、大きな責任が発生します。このような条件を引き受けられない場合は「保証できない」を使用しましょう。
商品の品質や身分証明、期間、成果や結果に対して責任を持てない場合も「保証できない」が当てはまります。状況に応じて保証を使ってみてくださいね!
- ・軽い気持ちで債務の代行の保証はできない。
- ・期間外の保証はできない。
- ・彼の身分を証明できないため、保証できない。
その他の「保証できない」の例文
保証と保障の例文③安全を保障する
保証と保障の例文3つ目は、「安全を保障する」です。保障は、損害や障害から守ることや保護するという意味があるので、外部からの攻撃などから身を守りたい時に使用します。国が国家の安全を守る時や、国民の収入、生活、老後を保護や守る時などにも「保障する」を用います。
また、保障は障害や損害を被る可能性があることがわかっている場合、その障害や損害を被らないように守ることを意味しているので、前もって損害や障害が見込まれている状況を保護する時に使いましょう。
- ・収入を保障する。
- ・自由を保障する。
- ・老後を保障する。
- ・身分を保障する。
その他の「保障する」の例文
保証と保障の例文④保障されない
保証と保障の例文4つ目は、「保障されない」です。3つ目の安全や自由、収入などの権利を「保障する」とは反対に、「保障されない」は公的医療保障などで保障されない部分などを指す時などに使います。
他にも、生命保険などで対象外になってしまう治療などをするときにも「保障されない」を使用します。理由は、生命保険の場合は、入院などで通常の生活を送ることが難しくなることを前提に保険の契約をしているので、保証ではなく、保障の方を使います。
年金のなどは、年金をしっかりと収めていれば、一定の年齢以上生きていることで得られる年金を指しているので、支払うことを約束する保証を使うようにしましょう。また、損害保険の場合は、補償が使われるので注意が必要です。
- ・安全が保障されない
- ・生命保険では保障されない
その他の「保障されない」の例文
保証や保障と補償との違いは?
補償とは補って償うという意味
ほしょう [補償] 〈スル〉 損害を補い償うこと.
引用元: 三省堂 Web Dictionary
補償とは、物事の欠損部分を補って償うという意味があります。補償は企業による補償サービスもあれば、国による補償もあり、金銭や土地など財産に関わるものを補って償います。また、補償は精神的・身体的な部分まで、さまざまなものを指すことができます。
国家が補償する損失補償や、刑事補償などがあります。損失補償は、私有地などを公的に利用する際などに支払われえる補償のことです。刑事補償は日本国憲法第40条に書かれている通り、無罪判決を受けた被告が国に対して補償を求めることができるということを意味しています。
クレジットカードなど金銭的な損失を補うサービスも補償と呼ばれており、クレジットカードの盗難被害にあった時などに役立ちます。他にも、補償には精神的な面で補うことも含まれており、自分の技術力など劣っている部分を補おうとすることも補償すると言うことがあります。
保証や保障と補償との違い①保証と補償の場合
保証や保障と補償との違い1つ目として、保証と補償の違いを紹介します。保証の意味の責任を持ち大丈夫だと約束するという、請け負う損失を受けていない状態のことに対し、補償は欠けている部分を補って償うという意味があり、損失を受けた状態のことを示しています。
このように、保証と補償は意味に違いがあるため、保証と補償のお互いの意味をしっかり理解していれば、簡単に使い分けることができます。
保証や保障と補償との違い②保障と補償の場合
保証や保障と補償との違い2つ目として、保障と補償の違いを紹介します。補償は先ほども紹介したように、欠損した部分を補って償うことを意味しています。一方の保障も保証と同じように、補償とは意味が違い、欠損した部分のことを指しているわけではありません。
保障は、社会保障や安全を守る保障など、損害や障害を被る可能性があり、その損害や障害を被らないように守るという意味があります。そのため、補償の意味である、補って償うという意味はないため、こちらも同じ意味で使用することはできません。
クレジットカードにも補償制度があります。関連記事では、クレジットカードが悪用された時の対処法や補償について解説しているので、こちらもぜひご覧ください。
保証と保障の意味の違いを知って活用してみよう!
保証と保障の意味や英語、使い分け方、例文、補償との違いなどを紹介させていただきました。保証には約束や義務を負うという意味があり、保障には保護するや守るという意味があります。
また、補償には欠損した部分を補って償うという意味があります。保証と保障、補償はそれぞれ意味が異なるので、使い方や違いを知って、ぜひ活用してみてくださいね!
関連記事では、保証・保障・補償と同じように、誤用しやすい眼福の意味について、詳しく紹介しています。誤用されやすい言葉や使い方や例文以外にも耳福や口福についても紹介されているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!
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