目から鱗(うろこ)が落ちるの意味・使い方・例文とは?由来や類語も

目から鱗(うろこ)が落ちるとは日常でもよく使われる言葉です。馴染みある言葉ですが、どのような使い方をすればいいのか例文をあげてみました。また、この言葉にはどのような意味があるのか、何が語源の由来となっているのかなども説明します。

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目から鱗(うろこ)が落ちるの意味や類語とは?

目から鱗(うろこ)が落ちるとは新しい発想で驚いたり感心したりする意味

女性

目から鱗(うろこ)が落ちるとは、何かのきっかけで思いもしなかった新しい発想を得て驚く、または感心するような心境を表す言葉です。

例えば今まで知らなかった知識を得て、「知らなかった!」「そうだったのか!」と思う事がありますよね。そのようなときに使う言葉が、「目から鱗(うろこ)が落ちる」です。

日常会話で使う際は「目から鱗が落ちた」や「目から鱗」など、言い回しを変えたり省略したりする場合もありますね。知らない知識や発想に驚いた時に使うといいでしょう。なお「感心する」についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。

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目から鱗(うろこ)が落ちるの類語①腑に落ちる

男女

目から鱗(うろこ)が落ちるの類語、1つ目は「腑に落ちる」です。腑に落ちるとは「納得する」や「理解する」と言った意味を持つ言葉です。

目から鱗(うろこ)が落ちるとの違いは、こちらは新しい発想を知り感心するようなニュアンスが込められている一方で、腑に落ちるは物事を理解して納得するというニュアンスになります。

また、否定する言い方で「腑に落ちない」とも使いますね。これは、「納得できない」や「理解できない」という意味になり、日常ではこちらの言葉もよく使われるでしょう。

目から鱗(うろこ)が落ちるの類語②開眼

絵かき

目から鱗(うろこ)が落ちるの類語、2つ目は「開眼」です。「開眼する」というのは文字通り目を開けるという意味だけでなく、物事の本質をよく理解するという意味もあります。

はっきりと物事をとらえて理解することで、その筋のコツを掴むことを開眼と言います。例えば専門的な知識を身に着けコツを掴み活躍するとしたら、「職人として開眼した」という使い方もできます。

しかし目から鱗(うろこ)が落ちるとは若干ニュアンスが異なる為、使い方には注意しましょう。知識を得たり物事を理解したりするという意味は似ています。

目から鱗(うろこ)が落ちるの語源や由来とは?


目から鱗(うろこ)が落ちるの語源や由来は新約聖書

聖書

目から鱗(うろこ)が落ちるという言葉の語源や由来は、意外なことに新約聖書が関係しています。日本語のことわざや慣用句は中国由来のものも多くありますが、聖書とは意外ですね。

そして目から鱗(うろこ)が落ちるという言葉は、新約聖書の中にある使徒行伝(しとぎょうでん)という一節で使われています。この部分に「目から鱗のようなものが落ち目が見えるようになる」という文章があります。

これが、現在日本で使われている「目から鱗(うろこ)が落ちる」の由来となっているのです。聖書が語源とは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。

目から鱗(うろこ)が落ちるの由来となった新約聖書のシーン

十字架

では、新約聖書の中で目から鱗(うろこ)が落ちるという言葉はどのようにして使われたのでしょうか。大宣教師である使徒のパウロは、昔サウロと名乗っていました。

その頃サウロはキリスト教徒を迫害する存在でしたが、ある時旅の途中でイエスの魂に遭遇し、強い光を浴びて視力を失ってしまいます。サウロはイエスに祈りをささげると、元通り目が見えるようになりました。

この時、サウロの目からはまるで鱗のようなものが落ちたと言われています。こうしてサウロはパウロと改名し、キリスト教を伝える為に回心したと言われています。これは「サウロの回心」と呼ばれるエピソードです。

目から鱗(うろこ)が落ちるが表す鱗は薄いものだったと考えられる

目

新約聖書の使徒行伝という物語が元になって生まれた目から鱗(うろこ)が落ちるという言葉ですが、そもそもこの鱗とはどのようなものなのでしょうか?

これは文字通り魚の鱗で、目の表面に魚の鱗が貼り付いている為見えづらかった状況が、鱗が落ちることで鮮明に見えるようになったという意味になります。

なお、物語の舞台になった土地が内陸部の高地だったことから、この鱗は分厚くしっかりしたものではなく薄い鱗ではないかと言われています。現代風に言うと「フィルター」でしょうか?

目から鱗(うろこ)が落ちるの使い方・例文とは?

目から鱗が落ちるの使い方と例文①逆転の発想に目から鱗が落ちた


パズル

目から鱗が落ちるの使い方と例文、1つ目は「逆転の発想に目から鱗が落ちた」です。目から鱗が落ちるは、落ちた、など過去形に言い換えても問題ありません。

例えば何かアイディアが欲しい時に、一方的な視点からばかり考えてしまうことがありますよね。この時別の誰かが逆転の発想でアイディアを出すと、ハッとして感心することもあるでしょう。

まさしくこのような時に、「目から鱗が落ちる」という言葉が使えます。「その発想はなかった」と思った時に、使ってみてはいかがでしょうか。

目から鱗が落ちるの使い方と例文②物事の由来を調べて目から鱗が落ちる

図書館

目から鱗が落ちるの使い方と例文、2つ目は「物事の由来を調べて目から鱗が落ちる」です。なるほど、そういう意味だったのかと思った時に使えます。

「目から鱗が落ちる」という言葉の由来を知って、まさに目から鱗が落ちる思いをした人も多いのではないでしょうか。今まで知らなかった意外な知識に驚いた時に使えます。

日常で何気なく使っている言葉や物に関して、由来を知らないものはたくさんありますよね。そんな時はその由来を調べて、目から鱗が落ちる思いをしてみてはいかがでしょうか。

目から鱗が落ちるの使い方と例文③スマホの意外な機能に目から鱗が落ちる

女性

目から鱗が落ちるの使い方と例文、3つ目は「スマホの意外な機能に目から鱗が落ちる」です。日常でよく使うスマホですが、機能が多すぎて使いこなせない場合も多いですよね。

実はこんな機能が付いていると知った時に、驚く方もいるでしょう。まさかこんな使い方があったなんて!という時の心境は、目から鱗が落ちる思いですよね。スマホに限らず今まで知らなかった新機能を知った時に、目から鱗が落ちる思いになるでしょう。

知っているようで知らないことは日常でもよくあるので、目から鱗が落ちる機会も多いはずです。ちなみに目から鱗が落ちる使い方もできる格安スマホに関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

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目から鱗が落ちるの使い方と例文④便利な裏技を知って目から鱗が落ちる

男性

目から鱗が落ちるの使い方と例文、4つ目は「便利な裏技を知って目から鱗が落ちる」です。生活を少しだけ便利にする裏技というものがありますが、これを知った時はまさしく目から鱗が落ちる思いになります。

例えば「スーパーのレジ袋を簡単に開ける裏技」や「洋服のシミを綺麗に落とす裏技」などを知った時は、驚きと同時に感心したのではないでしょうか。

このような驚きと知識を得た時に、目から鱗が落ちるという言葉が使えます。豆知識や裏技、トリビアなどを知った時に使ってみるといいでしょう。

目から鱗が落ちるの使い方と例文⑤的確なアドバイスに目から鱗が落ちた

男女

目から鱗が落ちるの使い方と例文、5つ目は「的確なアドバイスに目から鱗が落ちた」です。仕事やプライベートで他人からアドバイスを受けることがあるでしょう。

その時、自分の発想ではまず考えられないような斬新な着眼点でアドバイスが貰える時もありますよね。そんな時こそ、まさに目から鱗が落ちるという言葉の使いどころです。

意外な視点からのアドバイスに、ハッとさせられることも多いでしょう。目から鱗が落ちるとはこのような時にも使えるので、アドバイスしてくれた相手に「目から鱗が落ちました」とお礼を伝えてもいいですね。

目から鱗(うろこ)が落ちる以外で日常で使えることわざは?

日常で使えることわざ①猫に小判

指輪

目から鱗(うろこ)が落ちる以外で日常で使えることわざ、1つ目は「猫に小判」です。小判の価値もわからない猫に小判を与えたところで無駄という言葉で、価値のわからない人には価値のあるものを与えても無駄という意味になります。

似たような言葉で「豚に真珠」もありますよね。こちらも真珠の価値がわからない豚に真珠を与えても無駄である、という意味になります。どちらも同じ意味を持つことわざです。

日常で使う場合「おしゃれに無頓着な相手に宝石をプレゼントしても猫に小判だよ」などです。例え価値があるものでも、相手にその価値が理解できなければ意味がないですね。

日常で使えることわざ②灯台下暗し

男性

目から鱗(うろこ)が落ちる以外で日常で使えることわざ、2つ目は「灯台下暗し」です。身近な物事であるほどよく気付かずに見落としてしまうという意味があります。

灯台というのは海の近くで照らしている大きな建物ではなく、昔使われていた照明器具の事です。灯台を置いたすぐ真下は、意外と光が届かず暗いものですよね。

そのように、明るいものでもすぐ下は暗くよく見えないという事です。例文は「なくした鍵をずっと探していたらポケットに入っていたので灯台下暗しだった」などです。

日常で使えることわざ③塵も積もれば山となる

コイン

目から鱗(うろこ)が落ちる以外で日常で使えることわざ、3つ目は「塵も積もれば山となる」です。塵のように小さなものも、積み重なればいずれ大きな山になるという意味です。

コツコツと努力を重ねればいずれ大きな力になるというポジティブな意味に使われますが、小さな物事だと思って疎かにするなという戒めの意味も込められています。

例文は「塵も積もれば山になるという気持ちで1円玉貯金を続けた結果、ついに1万円が貯まった」などです。例え一つは小さなものでも、積み重なれば必ず大きな成果につながるでしょう。

日常で使えることわざ④火のないところに煙は立たぬ

火山

目から鱗(うろこ)が落ちる以外で日常で使えることわざ、4つ目は「火のないところに煙は立たぬ」です。煙は火があるからこそ出るもので、人の噂も何かしらの根拠がなければ噂も立たないという意味です。

一見適当なデマや噂話にしか思えないものでも、そういった話が明るみになるということは、何らかの根拠がその根元にあるということです。案外デマと思いきやそうでもないという意味ですね。

例文は「あのアイドル、熱愛報道が出て弁解していたけど火のないところに煙は立たぬって言うし本当に付き合っているかもね」などです。人間隠し切れない物事もあるので、どこかでそれが明るみになってしまうかもしれませんね。

目から鱗(うろこ)が落ちるの使い方を覚えて日常に役立てよう!

目から鱗(うろこ)が落ちるという言葉の意味や使い方、またその由来などについてご紹介しました。日常でよく使われる言葉ですが、聖書に書かれた一説が由来というのは意外でしたね。

元々聖書に書かれていた言葉が由来で、日本語でも日常的に使われるようになりました。鱗というのはものの例えですが、現在でも物事がはっきりと見える様子という語源から「よく理解する」という意味で使われます。

今回は目から鱗が落ちるという言葉の使い方や例文もご紹介しました。日常で使う際は言葉の意味をよく理解し、正しい使い方をしましょう!


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