日本の少子高齢化社会の原因10選とは？問題点と今後の解決策と対策5選も

少子高齢化社会とはいつから始まった？定義は？

少子高齢化は昭和50年代から言われており既に40年経過

「少子高齢化」という言葉はよく耳にしても、その言葉がいつから言われているのかを知っている人はあまりいないと思います。実は、少子高齢化という言葉の歴史は古く、既に40年以上経過しているというから驚きです。しかし、まだ昭和50年の時点ではこの問題がどれだけ深刻な問題かという事までは予測できませんでした。

今の時代、一人の女性が産む子供の数は、1人を切っている程ですので、そう考えるとこの事がこれから先の日本にどのような影響を与えるのかという事は、容易に予測できると思います。

少子高齢化の定義とは生産年齢人口の減少と65歳以上の人口の増加が必須

少子高齢化の定義とは、どんな事があるのでしょう。少子高齢化とは、「人口全体に占める子供の数が減り、65歳以上の高齢者の割合が増える現象」の事を言います。また、この現象は、先進諸国に共通して見られる現象としても広く知られています。女性の晩婚化や出生率の低下に伴い、高齢者の割合は増える一方です。

女性の晩婚化の背景には、女性の社会進出が主な原因でもありますが、それに伴い出産後も仕事を続ける人が増えたので、仕事とのバランスを考えて子供の数を減らしている事も原因と考えられます。ここに、子供に人気の習い事をまとめた記事があるので今、一人の子供にどれだけ教育費を掛けるのかという参考にしてみて下さい。

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日本の少子高齢化の原因・理由10選！

日本の少子高齢化の原因・理由①女性の社会進出に伴う晩婚化

日本の少子高齢化の原因と理由の1つ目は、「女性の社会進出に伴う晩婚化」です。今では、女性の管理職というのも珍しくなくなってきました。それ故、結婚のタイミングを失ってしまったり、結婚に対するメリットを感じなくなってくる事による晩婚化も少子高齢化の問題として深刻なポイントになってきています。

日本の少子高齢化の原因・理由②平均寿命が伸びている

日本の少子高齢化の原因と理由の2つ目は「日本の平均寿命が年々伸びている」です。昔に比べ、年々医学の進歩もあり、長生きする人が増えているのも事実です。数十年の間に平均寿命は10歳以上伸びているのです。しかし、子供の数は減る一方ですので、生産年齢人口に掛かる負担は増える一方な理由がよくわかると思います。

日本の少子高齢化の原因・理由③団塊の世代が高齢化している

日本の少子高齢化の原因と理由の3つ目は「団塊の世代が高齢化している」です。「ベビーラッシュ」と呼ばれた時代に生まれた人達が徐々に年を取り、65歳以上となってきている事も少子高齢化に拍車をかけています。65歳以上の人がグッと増えたのも団塊の世代と呼ばれる人達の影響が大きいという事です。

日本の少子高齢化の原因・理由④未婚者数の増加

日本の少子高齢化の原因と理由の4つ目は、「未婚者数の増加」です。男女共に、独身者数は年々増加しています。もちろん、結婚願望があってもなかなか良い縁に恵まれないという人もいると思いますが、それでも自ら独身でいたいと思っている人も増加傾向にあります。この事も少子高齢化に影響を与えていると言えます。

日本の少子高齢化の原因・理由⑤核家族化による少子化

日本の少子高齢化の原因と理由の5つ目は、「核家族化による少子化」です。昔は、同居が一般的だったので子育てをする上でも大人の目が行き届かないという事もなかったと思います。しかし、核家族化により子供の面倒を見る大人の数が減った事により、多くの子供の面倒を見るのが困難になったのも少子化の原因と言えます。

日本の少子高齢化の原因・理由⑥子育てに関する金銭的負担の増加

日本の少子高齢化の原因と理由の6つ目は「子育てに関する金銭的負担の増加」です。幼稚園から大学まで約1,000万ものお金が最低限必要と言われる今、一人の子供に掛ける金銭的負担は増加の一途を辿っています。習い事なども含めると、多大なお金が必要となる事を考えると子供の数に制限を設けるのは当然だと思います。

日本の少子高齢化の原因・理由⑦社会における価値観の変化

日本の少子高齢化の原因と理由の7つ目は、「価値観の変化」です。子供を持つこと自体は、望んでいたとしても、どうしても子育ての負担は母親である女性に掛かってくるのは否めません。その為、自分のしたい事ができなくなってしまうという懸念から出産する事を先延ばしにしてしまう事も多くあると思います。

日本の少子高齢化の原因・理由⑧貧困層の増加

日本の少子高齢化の原因と理由の8つ目は、「貧困層の増加」です。正社員の割合よりも非正規社員の割合の方が増えている日本では、貧困世帯と呼ばれるような年収が低い世帯が増えている事も原因と言えます。また、それにより結婚自体を諦めている人も多くいるのが現状です。それが結果として、少子化に繋がっているのです。

日本の少子高齢化の原因・理由⑨出産や育児に対する環境が未整備

日本の少子高齢化の原因と理由の9つ目は、「出産や育児に対する社会の環境が未整備である」という事です。産後も仕事を続けたいと思っても、預け先である保育園に空きがなければ仕事に復帰する事は難しいですよね。また、女性が結婚や出産で一旦離職してしまうと、なかなか再就職しにくいというのも原因の一つと言えます。

日本の少子高齢化の原因・理由⑩都市部への人口の集中

日本の少子高齢化の原因と理由の10個目は「都市部への人口の集中」です。UターンやIターンで地元に戻る人が増えているとはいえ、まだまだ都会に出て行く若者は絶えません。そのまま都市部に就職し家族を設けて生活していけば、当然の事ながら物価の高騰などが原因で子供の教育費も嵩むので、子供の数も少なくなります。

やはり、都市部に行くに従って、一人の子供に掛ける教育費というのは高くなる傾向になります。習い事などにおいても子供全てに同じものを習わせようと思えば高くなるのは目に見えていますよね。ここに、日本の少子高齢化の原因と問題点をまとめた記事があるので、併せて読んでみて下さい。その問題点が見えてくるはずです。

日本の少子高齢化の問題点とは？

日本の少子高齢化の問題点①年金制度の崩壊

日本の少子高齢化の問題点1つ目は、「年金制度の崩壊」です。年金というのは、生産年齢人口の人たちが働いたお金を徴収する事により、年金として高齢者に支払っています。一昔前には、労働人口が多かったので上手く回っていましたが、少子高齢化によりそのサイクルが崩壊しつつあります。

今は、まだ支給年齢を引き上げたり、徴収料を引き上げたりして何とか賄っていますが、これもいずれは完全に崩壊してしまう事は、目に見えています。そういう意味でも、今の若者はお金を使わない事が社会問題となっていますが、貯金して堅実な人が増えているというのも納得ですよね。

日本の少子高齢化の問題点②医療費の高騰

日本の少子高齢化の問題点2つ目は、「医療費の高騰」です。高齢になればなるほど、体のあちこちに何かしらの不調を来たしてしまうというのは仕方ありません。しかし、高齢者の多くは医療費が1割～3割負担で済んでいます。その肩代わりをしているのが労働人口なのです。少子高齢化が進めばこれも崩壊してしまうでしょう。

ここに、最近よく聞く2020年問題とは一体何なのか、という事をまとめた記事があるので、併せて読んでみて下さい。これを見れば、これから先の日本の社会の行く末が理解できると思います。

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様々な原因・要因による日本の少子高齢化社会の今後とは？

今後は老介護の問題が深刻化する

少子高齢化が日本において今後、どのような影響を与えるのかを見ていきましょう。まずは、「老介護の問題が深刻化する」です。一人っ子という人も多い今、両親の介護に直面している人も多いでしょう。また、介護士の不足も問題となっている今、自宅介護も余儀なくされてしまう人も増えて行くはずです。

過疎化がさらに深刻化する

次に挙げられるのが、「過疎化がさらに深刻化する」です。昔栄えた町であっても、徐々に若者が減り、町から活気がなくなった事でより若者たちは敬遠するようになってしまい、そのままその町の平均年齢は高まる一方という悪循環が日本のあちこちで問題となっています。

国が貧困化する

このままいけば、最終的に「国が貧困化してしまう」という事態にまで陥ってしまう懸念があります。国の財源でもある税金を納める若者が減れば、必然的に税収も減ってしまうので国自体が貧困化となってしまうのです。早急に年金制度の改革を行わなければ、若者世代は重税に苦しむ事になってしまいます。

ここに、日本の少子高齢化社会の現状や原因、問題点やこれからの日本への影響などについてより詳しく説明している記事があるので、併せて読んでみて下さい。

様々な原因で起きた日本の少子高齢化への対策と解決策5選！

日本の少子高齢化への対策と解決策①厚生労働省の働き方改革を見直す

日本の少子高齢化への対策と解決策1つ目は「厚生労働省の働き方改革を見直す」です。男性が家事や育児を手伝ってくれても、共働きの場合にはどうしてもその負担は女性に重く圧し掛かります。また、共働きでなければ生活していけないという世帯も多くあるので、そういう意味でも整備する必要性は大いにあります。

日本の少子高齢化への対策と解決策②定年制の廃止

日本の少子高齢化への対策と解決策2つ目は「定年制の廃止」です。日本では、60歳を定年としている会社が一般的で、再雇用されても非正規社員としての雇用しか行っていない企業がほとんどです。しかし、定年を迎えても貴重な人材は数多くおり、60歳というのはまだまだ元気な世代ですので定年制の廃止も必要と言えます。

日本の少子高齢化への対策と解決策③地域での助け合い

日本の少子高齢化への対策と解決策3つ目は「地域での助け合い」です。核家族化により、地域や近所付き合いを好まない人が増えています。しかし、いざという時には知り合いが身近にいた方がメリットが多いのは目に見えています。また、介護を一人で抱えているという場合には、手助けしてくれる相手は貴重です。

日本の少子高齢化への対策と解決策④海外の労働力

日本の少子高齢化への対策と解決策4つ目は「海外の労働力」です。今では、コンビニや工事現場などの働き手として多くの外国人がいるのを目にするのも珍しくはなくなってきました。少子化が進めば当たり前ですが税収を得る事ができなくなるので、海外の労働力を積極的に取り入れるのも視野に入れる必要があります。

日本の少子高齢化への対策と解決策⑤寝たきり老人を作らない

日本の少子高齢化への対策と解決策5つ目は「寝たきり老人を作らない」です。健康な老後を送る為には、早い段階から健康な体つくりというのは必須となります。足腰をしっかり保てるように筋肉を付けたり、適度な運動や外出する機会を増やすなどは大事な事です。それにより、介護を必要としない老後にも繋がります。

ここに、少子高齢化の原因やその対策について、言及している記事がありますので併せて読んでみて下さい。少子高齢化は、一人一人の意識によっても変えていける問題ですので、そういう意味でももう少し、国民がその解決策を意識していかなければいけないと思います。

少子高齢化は思っているよりも深刻な問題と捉えよう

今回は、「少子高齢化の原因・理由」をテーマに、その対策や問題点に至るまで紹介してきましたが、いかがでしたか？少子高齢化の問題は、私たちが考えているよりも深刻な問題である事は、間違いないでしょう。しかし、この問題の解決には、国民一人一人の意識を変えていく事が大事です。ぜひ興味を持って取り組みましょう。