ツイッターで見かける「承前」ってどんな意味?類語や対義語・使い方も
ツイッターで最近よく見かける言葉「承前」ってどうゆう意味の言葉かご存知でしょうか。見かけていても知らないという人はたくさんいるのではないでしょうか。今回は「承前」の使い方や対義語・類語・使い方の例文などご紹介していきます。
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ツイッターで見かける「承前」ってどんな意味?
ツイッターで使用している「承前」という言葉
ツイッターユーザーなら一度はタイムラインで目にしたことがある「承前」という語句は、若者の中で流行っている流行り言葉などではなく三省堂が発行する国語辞典「大辞林」にも載っている日本のきちんとした語句の一つです。
2010年頃からツイッターで使用され始め、現在では様々なツイッターユーザーが使うようになっています。「承前」の正しい読み方は「しょうぜん」と読みます。言葉としてはパソコン画面で打つ方が多いでしょうが、きちんとした読み方も覚えておきましょう。
「承前」の意味は「前の文の続き」
承前の意味は「前の文を受け継ぐこと」「前の文の続き」「続きものの文章の初めなどに書く語句」になります。前と後にある文章の内容が続いていることを表現する言葉として使います。
「承前」がツイッターでよく使われている理由は、ツイッターの文字制限が関係しています。ツイッターは1回の投稿で140文字までとなっています。1回では書ききれない内容の場合、2回に分けて投稿する際に「承前」を使うと「前回のツイートの続き」だという意味を含ませることができて見ている側にも伝わります。
「承前」という言葉は日常会話やビジネス会話に使うよりも文章で使用されるほうが多い語句になります。文字で「承前」と書かれていたらまだ目に止まりますが会話の中で「承前」と言われてもピンとこないでしょう。文章があって始めて「承前」が活用できるわけです。それでは「承前」について詳しくご紹介していきましょう。
承前の類語3選
承前の類語①続き
承前の類語1つ目は「続き」です。「続き」の意味は「あるものの延長」「つながっていて次にあるもの」になり、「承前」の意味である「前の文の続き」と同等で使うことができる言葉になります。ツイッターなどで「承前」が多く使われているのも「続き」と書くより見栄えがよくてかっこいい語句であるからでしょう。
承前の類語②前述
承前の類語2つ目は「前述」です。「ぜんじゅつ」と読みます。「前述」の意味は「まえに述べたこと」「既に述べていること」になり、承前と同等の意味で使える言葉になります。「前途」と漢字が似ていて間違えやすいので気をつけましょう。「前途」は「いく先」「将来」という意味なので全然違う言葉になります。
「前述」は他にも「前陳(ぜんちん)」や「先述(せんじゅつ)」という同じく「まえに述べたこと」という意味を持つ類語があります。どの語句でも承前と同じ意味で使えます。
承前の類語③既出
承前の類語3つ目は「既出」です。「既出」の意味は「すでに出ているもの」「以前にすでに提示されていること」になります。「既出」という語句はアイディアという意味で使われることも多く文章を指す言葉ではありません。ただし文章の内容において使っている場合は承前と同様の意味で使うことができる語句になります。
「承りました」は「承前」と同じ「承」という漢字を使いますが読み方が全く異なり「うけたまわりました」と読みます。ビジネスの場でよく使う言葉である「承りました」の意味や英語、類語、使い方や例文など下記の記事で詳しくご紹介しています。承知しましたや了承いたしましたとの違いも含めて確認してみましょう。
承前の対義語3選
承前の対義語①後述
次は承前の対義語です。まず1つ目は「後述」です。「ごじゅつ」と読むこの語句は承前の類語として紹介した「前述」や「先述」の対義語になる言葉です。「後述」の意味は漢字の通り「後で述べること」になり、承前の「前の文の続き」の意味とは真逆の意味になります。
承前の対義語②下記
承前の対義語2つ目は「下記」です。「かき」と読むこの語句は説明文章などではよく使う言葉です。意味は「下または後に記してあること」「ある内容の下または後に書き記すこと」になり「後述」に意味が近いため、承前の対義語になります。
承前の対義語③後項
承前の対義語3つ目は「後項」です。「こうこう」と読むこの語句の意味は「同一文章の後の方にある事項」「後にあげた箇所」となり「後述」や「下記」とも近い意味を持っているので承前とも対義語といえます。
「拝承いたしました」は「承前」の「承」の字を使う言葉です。言葉としては知っているけど意味は知らないという人も多いのではないでしょうか。下記の記事では「拝承いたしました」の意味や類語、反対語、わかりやすい使い方や例文をご紹介しています。きちんとした意味を知り正しく使うためにもぜひ参照してみてください。
承前の使い方例文5選
承前の使い方例文①承前啓後
承前の使い方例文1つ目は「承前啓後」です。承前啓後は「昔からあるものや、継続してきた過去のものを受け継いで将来に生かしたり開拓していくこと」という意味があります。「承前啓後」の類義語には承先啓後、継往開来、承上啓下などがあります。
「承前啓後」は文化や学問について述べる際によく使われ、昔からある文化や文明を継承していく大切さを伝えている四文字熟語です。意味を踏まえて下記の例文を参考にして「承前啓後」を使ってみましょう。
・承前啓後に努め、先輩が守ってきた伝統をきちんと後輩に伝えていきましょう。
承前の使い方例文②続く・続いている
承前の使い方例文2つ目は「続く・続いている」です。上記でもご紹介していますが承前という言葉は前の文面や以前の投稿から続いていること、前の文章を受け継ぐことという意味があります。文章を作るにあたり承前は「続く」や「続いている」という意味でも使うことができます。例文は以下のようになります。
(承前)以上のことを踏まえ以下のようなことが推測できるでしょう。
承前の使い方例文③メール文を続けて送る場合
承前の使い方例文3つ目はメールで使う場合です。承前という言葉は前の文章から続いていることを表す語句なのでメール文でも使うことができます。少し前に送ったメールの内容から続きの内容を別のメールで送る際に冒頭に「承前」を使用すると相手に話の意味や意図が伝わりやすいです。
例文としては少し前にメールを送りそのすぐ後にメールを送る際に「お世話になっております。(承前)続いては、近年の売り上げ管理についてご提案させていただきます」という感じで使うことができます。
承前の使い方例文④ツイッターで制限文字を超えて投稿したい場合
承前の使い方例文4つ目はSNSで使う場合です。上記でもご紹介しましたが「承前」はツイッターで近年使われる言葉になってきました。ツイッターの制限文字140字以上の内容を投稿したい場合は、前の文章と次に投稿する文章とが続いていることを表現するにはとても便利な言葉になるからです。
ただし「今日はこんなことがおもしろかったよ〜」というような日常的なつぶやきには「承前」の語句を使うのは不向きです。「続き」と使う方がいいでしょう。どちらかというと記事や報告記事などの固めの内容の投稿の方が使い方としては合っているでしょう。
承前の使い方例文⑤原稿や記事が次のページにまたいでしまう場合
承前の使い方例文5つ目は原稿・記事で使う場合です。原稿や記事を作成していて文字数の関係で内容が次のページにまたいでしまったり、区切りで途切れてしまった場合など前の原稿から続いている内容であることを表現するのに「承前」の言葉が使えます。
例えば新聞内で「大相撲の春の地方巡業」の内容を伝えた時など区切りで途切れてしまったら「承前」を使っていましょう。新聞を読んでいる側も安心して読みやすくなるので便利です。
「承」の漢字には「他人の意図を受け入れる」という意味があり、ビジネスシーンでよく使う「ご了承」という語句も同等の意味を持って使います。下記の記事では「ご了承」の意味や使い方、類語、使い方やビジネス敬語が学べるおすすめの書籍もご紹介しています。ぜひ参照してみてくださいね。
承前の意味を知って正しく使いこなそう
承前は近年ツイッターでよく見かける言葉としてGoogleなどでも検索されるようになった言葉ですが、国語辞典にも乗っている昔から使っている立派な語句になります。会話で使うより文章を繋げる上で大事な役割をしてくれる語句なので、仕事上文章を作ったり記事を作ったりする人には使いやすい言葉でしょう。
上記でご紹介した内容を踏まえて、正しく「承前」を使ってみましょう。見栄えがかっこいい語句ですがむやみに使ってしまうと、意味のわからない文章になってしまうので気をつけましょう。
「承前」と同じく文章などでよく使う「快諾」という言葉の意味はご存知でしょうか。下記の記事では「快諾」の意味や使い方・メール例文、類語受諾や容認・承諾の使い方などをご紹介しています。ぜひ参照してみてくださいね。
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