当方の意味・読み方とは?使い方・例文や弊方などの類語・反対語も
当方という言葉の読み方や意味をご存知ですか。同じ意味がある弊方やこちらでと言った類語や反対語を正しく使えますか。当方の基本的な意味と当方を正しく使うための使い方を例文と合わせてご紹介します。ビジネスシーンで使う機会がある言葉を正しく使う参考にしてください。
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当方の意味・読み方とは?
当方の読み方とは「とうほう」
当方という言葉の読み方は「とうほう」です。「とう」は当の音読みです。訓読みをすると「あたる」と読みます。「ほう」は方の音読みです。訓読みの主な読み方は「かた」です。両方ともを音読みして「とうほう」という読み方になります。
当方の意味とは「自分のこと」
当方は自分のことを表わした言葉です。当方の当には「あてはまる」「そのものにあてはまること」という意味があります。方には「ふたつあるものの一方」「方面・方向」という意味があります。
ふたつの言葉にあるそれぞれの意味を合わせると当方は「自分の方」「こちら」という意味になります。ビジネスシーンでは個人的な意味の私という使い方はあまりせずに「私ども」という会社全体や自分の所属する部署を意味する言葉として使います。
当方は私の正しい使い方ではない
ビジネスシーンで使うことが多い当方は私の正しい使い方ではありません。自分のことを指す言葉ですので私という意味で間違って使っている人も少なくないですが、正しくは私どもという自分が属している方を意味する言葉です。個人を指す意味で使う言葉ではありません。
当方の使い方・例文は?
当方の使い方・例文「当方にて」
当方の使い方・例文は「当方にて」という使い方ができます。当方にての「にて」は現代使われている「~で」のもとになっている言葉です。「~によって」「~において」という言葉を省略したものです。当方にては「私どもにおいて」「私の会社において」という意味で使うことができる言葉です。
- ・当方にて注文内容を確認次第、再度ご連絡させていただきます。
- ・その件につきましては当方にてただいま調査中でございますのでお待ちくださいませ。
- ・正式な日程が決定しましたら、当方にてご連絡いたします。
当方の使い方「当方にて」を使った例文
当方の使い方・例文「当方より」
当方の使い方・例文は「当方より」という使い方ができます。当方よりの「より」にはその物事を行う場所を表わす言葉で「~から」という意味で使う言葉です。当方よりは「私どもから」「私の方から」という意味で使うことができる言葉です。
- ・お問い合わせ内容を担当者に確認次第、当方より折り返しご連絡させていただきます。
- ・その件は現在社内で調査中ですので調査終了次第、当方より結果をお伝えさせていただきます。
- ・当施設の利用者様より金品の落とし物をお預かりしましたら当方より警察に届け出いたします。
当方の使い方「当方より」を使った例文
ビジネスシーンでは当方を使う文章に「ご連絡差し上げます」という言葉を合わせて使うことがよくあります。その他の文章でも使うことが多い「ご連絡差し上げます」の正しい使い方を下の記事で説明しています。ビジネスシーンで正しい言葉遣いをするための参考にしてください。
当方の使い方・例文「当方は」
当方の使い方・例文は「当方は」という使い方ができます。「当方は」は「私どもは」「私の会社は」という意味で使うことができます。単語の後ろに「~は」をつけて文章にすることは基本的な使い方で一番頻繁に使うことができる表現とも言えます。前につく単語の意味を強調してくれる意味もあります。
- ・駐車場内でのトラブルにつきましては、当方は一切の責任を負いかねます。
- ・その件に関しましては当方はお答えする立場ではございませんので回答を控えさせていただきます。
- ・当方は、初めにかわしました契約内容にそって事業を進めて参りました。
当方の使い方「当方は」を使った例文
当方の類語・反対語は?
当方の類語「弊方」
当方の類語に「弊方」という言葉があります。弊方は「へいほう」という読み方をします。弊方は自分を下げることで相手を立てたいときに使う謙譲語です。「私ども」「私たち」という意味で使うことができます。当方よりもさらにへりくだった表現をしたいときに使う言葉でありお互いに同じ意味をもつ類語と言えます。
- ・弊方としましては御社からのご提案につきましてはすぐに返答できかねます。
- ・弊方が検討しました結果、今回は御社にお願いすることになりました。
- ・弊方にてただいま慎重に調査しておりますのでもうしばらくお待ちください。
当方の類語「弊方」を使った例文
謙譲語とは自分を下にすることで相手を立てる、へりくだった表現方法の敬語の一種です。
当方の類語「当社」
当方の類語に「当社」という言葉があります。当社は「とうしゃ」という読み方をします。当社の当には「あてはまる」「そのものにあてはまること」という意味があります。社には「やしろ」「土地の神」などの意味がありますが当社という言葉で使う場合は会社の意味で使います。
当社は自分が属している会社のことを表わす言葉です。当方には「私ども」という会社全体や自分の所属する部署の意味がありますので、当社と当方はお互いに同じ意味として使うことができる類語ということになります。
- ・当社は今年度より新システムを導入することで以前より30%稼働率をアップします。
- ・当社独自の調査を行った結果を明日の会議で発表します。
- ・ご提案内容の全てに目を通し検討を致しました結果、誠に残念ながら当社としてはお断りさせていただきます。
当方の類語「当社」を使った例文
当方の類語「こちらで」
当方の類語に「こちらで」という言葉があります。こちらは「話し手に近い方向」「話し手のいるところ」という意味があり自分の方を指す言葉として使います。こちらでの「で」はその動作や状況の具体的な物を表わす言葉で「が」と言い換えることもできます。
こちらでは「私の方で」「当社で」「当方が」という意味で使うことができます。当方は私どもがという自分の方を指す言葉ですので、こちらでと当方はお互いに同じ意味として使うことができる類語ということになります。
- ・新プロジェクト会議の日程と場所の調整はこちらで行います。
- ・市場調査と結果をデータ化する作業は全てこちらで行います。
- ・こちらで協議をさせていただいた上で、正式な回答をさせていただきます。
当方の類語「こちらで」を使った例文
当方の反対語「先方」
当方の反対語に「先方」という言葉があります。先方は「せんぽう」という読み方をします。先方の先には「交渉をする相手」「ある場所を基準とし、その前方」という意味があります。方には「ふたつあるものの一方」「方面・方向」という意味があります。
先方は「相手の人」「相手側」「相手方」という意味で使う言葉です。ビジネスシーンで使う場合は主に取引先などを指して使います。自分の方を指す当方とは真逆の意味で使う言葉ですので先方と当方は反対語ということになります。
当方の反対語である先方は敬称ではなく同じ立ち位置で使う言葉ですので相手が目の前にいる場合は失礼にあたります。身内間だけで使用するように注意して下さい。反対語の先方の意味や正しい使い方をもっと詳しく知りたい方は下の記事で紹介していますので参考にしてください。
- ・今回の契約を白紙に戻したいと先方より連絡がありました。
- ・契約内容を確認すると先方の意見を全てのむわけにはいきません。
- ・先日送ったデータの誤りは既に先方にお詫びをしてお許しを得ています。
当方の反対語「先方」を使った例文
当方の英語は?
当方の英語「We」
当方を英語で表現すると「We」になります。当方は私どもがという自分の方を指す言葉ですので日本語に訳すと「我々は」「私たちは」という意味になる「We」を使うことができます。
- ・We will make a decision on the matter
- ・その件に関しましては、当方にて(私たちが)決定をいたします。
当方の英語「We」を使った例文
当方の英語「Ourcompany」
当方を英語で表現すると「Our company」という英語になります。当方は会社全体や自分の所属する部署を指す言葉です。「Our company」を日本語に訳すと「私たちの会社」という意味になりますので。当方と同じ意味の言葉として使うことが可能です。
- ・Our company will make a decision on the matter
- ・その件に関しましては、当方にて(私たちの会社が)決定をいたします。
当方の英語「Ourcompany」を使った例文
当方は私どもという意味で使います
当方の意味と使い方をご紹介しましたが参考になりましたでしょうか。当方は自分のことを指す言葉です。日常の会話ではほとんど使うことはありませんがビジネスシーンでは頻繁に使われる言葉です。自分の会社や所属している部署を指す時の言葉として「私ども」という意味で使います。
当方の類語である当社や弊方などとも言い換えることができますので、使う場面に応じて適した言葉を使えるようになるために言葉の正しい意味と使う方を学びましょう。
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