課長の平均年収は?部長との違い・大企業や中小企業の給料についても

働くにあたってお給料は仕事をやる気にさせてくれる1つの材料です。この先出世して、課長や部長になったときに自分の年収はどのように変化するのか知っていますか。今回は課長の平均年収や部長との違い、大企業や中小企業の給料、役員について紹介していきます。

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課長と部長の違い

課長と部長の違い①部長は役員の一歩手前・課長は中間管理職

上司と部下

課長と部長の違い1つ目は「部長は役員の一歩手前、課長は中間管理職」です。課長と部長はどちらが上なのか理解していますか。役職の順としては、会長、社長、専務、部長、課長、係長、主任という順番になっています。その中でも、会長から専務までを役員といい、部長や課長、係長を管理職といいます。

課長は役員ではないので仕事の成果に関わらずに給料をもらえます。業種や組織形態にもよりますが、一般的に大学を卒業した新卒の社員が部長や課長になるには、課長には約17年、部長には約25年かかるといわれています。それだけの経験やキャリアを積まなければこのような管理職にはなれないということですね。

課長と部長の違い②業務遂行と部下の管理

ぎょうむ遂行

課長と部長の違い2つ目は「業務遂行と部下の管理」です。課長と部長の違いを一言で言うと、課長は「業務を遂行する役目」があり、部長は「部下の管理」を任されています。まず、部長は部下が速やかに業務遂行できるように方法を考えたり、部下の勤怠管理をしなければならない立場にいます。

課長の役割は速やかに滞りなく業務を遂行する役目があります。部長が考えた戦術やアドバイスで自分の部下と業務遂行させます。課長は10から100人ほどの人材を動かすのに対して、部長は100人以上の人間を動かします。どちらとも人の上に立って指揮をとりますが、具体的に違った役割が決められていたのですね。

課長と部長の違い③平均給料の差は約15万

ボーナス

課長と部長の違い3つ目は「平均給料の差は約15万円」です。平成24年度に厚生労働省が発表した賃金構造基本調査では、100人以上の労働者がいる企業では、男性の部長クラスのお給料は67万5500円、課長クラスのお給料は52万5100円と約15万円ほどの給料での差があります。

キャリアや仕事の能力がしっかり認められ、昇格し、お給料も上がるので働いている人にとっては役職がついたり昇格することは自分の頑張りや能力を認められていて嬉しいものですね。部長クラスの平均年齢は51歳、課長クラスの平均年齢は47歳ですので、経験が積まれてこそのものと実感しますね。

課長の平均年収は


課長の平均年収①全体平均は役員・社長の平均年収の3分の1の600万円

打ち合わせ

課長の平均年収1つ目は「全体平均は役員・社長の平均年収の3分の1の600万円」です。全業種での課長の平均年収は約600万円です。この年収は一般的な社長のおよそ3分の1の金額にあたります。実際、課長の平均年収は業種や企業の大きさによって年収は大きく異なっています。

課長の平均年収②大企業の給料支給800万円

お金の運搬

課長の平均年収2つ目は「大企業は800万円」です。実は、大企業の定義がないことを知っていますか?法律で「中小企業法」というものがあります。この法律によって各職種ごとに決められています。大企業は中小企業法に定められた企業以外となります。「資本金3億円以上、従業員300人以上」の会社は立派な大企業です。

そんな大企業の課長クラスの平均年収は800万円です。大企業の課長の多くは40代後半という年齢で、平均年収が一番高いのはコンサルティング業界です。会社が大きければそれだけの人がいるので、課長クラスの年齢も上の会社が多いです。大企業に入社をしたら課長クラスまでの道のりが長く感じられますね。

課長の平均年収③中小企業の給料支給は500万円

お金の差

課長の平均年収3つ目は「中小企業は500万円」です。「中小企業」とは、職種によりますが中小企業法によると「資本金3億円以下で従業員数が300人以下」の企業のことをさします。日本の企業の約99.7%がこの中小企業が占めています。

この中小企業の課長クラスの平均年収は500万円と大企業と比べて300万の差を感じるかもしれませんが、実は、大企業の課長クラスの年齢が40代後半に対して、中小企業の課長クラスの年齢は30代後半が多いのです。大企業に比べて、10年も早く課長クラスにたどり着けることができるのです。

課長の平均年収が高い企業10選

課長の平均年収が高い企業①キーエンス(大企業)


密会

課長の平均年収が高い企業1つ目は「キーエンス」です。課長の平均年収は1,793万円です。これは、最も課長の年代が多いと言われる40歳の平均年収です。「キーエンス」の業種は電子機器で、自動制御機器、計測機器、情報機器、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発や製造を行っている企業です。

実は、大企業電気機器メーカーの課長の平均年収はトップ3に入る業界です。この業界の大企業の平均年収は915万円、企業全体的に見ても、課長の平均年収は804万円と一般的な課長の平均年収よりも高いです。

課長の平均年収が高い企業②GCAサヴィアン(中小企業)

電子機器

課長の平均年収が高い企業2つ目は「GCAサヴィアン」です。課長の平均年収は1,551万円です。「GCAサヴィアン」は、日本・米国・欧州を中心に活動している国際的な合併と買収のアドバイザー会社です。多くの合併や買収関与をした企業です。

大企業のコンサルティング業界は大手企業の課長の平均年収が一番高く、その金額は939万円と平均年収が1,000万円も夢ではありませんね。「GCAサヴィアン」は中小企業ですが、大企業の役員レベルの年収ですね。

課長の平均年収が高い企業③日本M&Aセンター(中小企業)

交渉

課長の平均年収が高い企業3つ目は「日本M&Aセンター」です。課長の平均年収は先ほど2つ目で紹介した企業と同じ額の年収で1,551万円です。「日本M&Aセンター」とは日本の会社で、中堅の中小企業を対象に合併や買収をアドバイスする会社で、サービス業の1つです。

「課長の平均年収が高い企業②」で紹介した企業同様に、大企業では、課長の平均年収が一番高額なのはコンサルティング業界です。課長の平均年収が高い企業のトップ3にコンサルティング業が2社も入っています。また、どちらの企業も中小企業ですが、コンサルティング業界の課長の平均年収を大きく上回っています。

課長の平均年収が高い企業④野村ホールディングス(大企業)

コイン

課長の平均年収が高い企業4つ目は「野村ホールディングス」です。この企業の課長の平均年収は1,522万円です。「野村ホールディングス」とは、三和グループに属しているアジア最大級の投資銀行・証券持株会社です。世界的に影響のある企業です。

課長の平均年収が高い企業⑤朝日放送(大企業)

放送

課長の平均年収が高い企業5つ目は「朝日放送」です。課長の平均年収は1,427万円です。「朝日放送」は、西日本の最大手の民放で、日本の企業トップの放送企業です。朝日放送は日本の上昇企業会社ランキングで上位で勤続年数も19年と長いのも平均年収が高い理由の1つです。

課長の平均年収が高い企業⑥テレビ朝日ホールディングス(大企業)

ミーティング

課長の平均年収が高い企業6つ目は「テレビ朝日ホールディングス」です。この会社の平均年収は1,360万円です。「テレビ朝日ホールディングス」は国が認める認定放送持株会社です。高齢者層に強く、視聴率は民放キー局2位です。ネット放送では、多くの人が聞いたことがある「アベマTV」を展開しています。

課長の平均年収が高い企業⑦伊藤忠商事(大企業)

保険業界

課長の平均年収が高い企業7つ目は「伊藤忠商事」です。この企業の平均年収は1,343万円です。「伊藤忠商事」は日本の巨大総合商社です。特に、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野においては幅広く展開をしています。CMでもおなじみの企業で1度は見たことがあると思います。

一見、工場生産系の業界では課長の平均年収が低いイメージですが、実は全業界ので課長の平均年収が高いのです。中でも、化学素材メーカーや電子機器、精密機械のメーカー企業の課長の平均年収は約600万円から800万円と高額です。

課長の平均年収が高い企業⑧フジ・メディア・ホールディングス(大企業)

テレビ

課長の平均年収が高い企業8つ目は「フジ・メディア・ホールディングス」です。この企業の平均年収は1,336万円です。「フジ・メディア・ホールディングス」は、フジサンケイグループを統括する持株会社です。誰もが知っている「フジテレビジョン」は連結子会社になっています。

課長の平均年収が高い企業⑨ドリームインキュベーター(中小企業)

パソコンと女性

課長の平均年収が高い企業9つ目は「ドリームインキュベーター」です。この企業の平均年収は1,294万円です。「ドリームインキュベーター」は投資事業やコンサルティングを行う企業です。戦略コンサルティングやアジア展開支援、事業投資や育成、コンテンツマネジメントなど様々な事業展開をしています。

課長の平均年収が高い企業⑩三菱商事(大企業)

飲食店

課長の平均年収が高い企業10個目は「三菱商事」です。この企業の課長の平均年収は1,289万円です。この企業の名前も聞きなじみの企業の1つだと思います。「三菱商事」は、国内外に90の国に200拠点をもち、約1300社の連結対象会社があります。伊藤忠商事と並ぶ5大商業の1つです。

課長の年収は企業や業種で違う

いかがでしたか。課長の平均年収は業種や企業の規模によって違います。大企業では平均年収800万円、中小企業では平均500万円でした。課長のお給料の平均は600万円でした。また、コンサル業界や電気メーカー、精密機器メーカーは課長の平均年収が高く、大企業の部長レベルの年収に相当する企業もあって驚きですね。

企業によっては課長が多い、課長率が高い企業もあることを覚えておきましょう。大企業や中小企業の課長の平均年齢に差があることもポイントです。大企業では、多くの課長が40代後半、中小企業では30代後半という平均年齢でしたね。今回紹介した内容に関連した記事がありますので合わせて参考にしてください。

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