不手際の意味とは?使い方と類語・英語の例文も|こちらの/度重なる
度重なるこちらの不手際から、先方にお詫びをしなければならないこと、なくてもいいのにありますよね。そもそも「不手際」とはどんな意味があるのか、類語には何があるのかご存知でしょうか?海外取引があれば、英語でのお詫びも考えられます。そんな時の為に、例文を用いて不手際の使い方をご紹介しましょう。
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不手際とは?意味は?
不手際(ふてぎわ)とは「手際が悪い」という意味
不手際とは、手際の悪いことを指します。手際のことを「手腕」「技量」等を指していますが、それを”不”で否定していますね。そのことから、手際が良いという言葉とは逆になる「手際が悪い」という表現するときに用います。不手際という熟語自体の造りを分解してみると、その意味の見当もつけやすいというものですね。
不手際にはいくつかの意味があり、技術や適性など腕前の悪さ、物事の出来が悪いこと、またはその様子を表現する時などに使います。多くはお詫びをする時に用いる言葉です。また、ビジネスでは、不注意からの重大な過ちなど、お詫びとは別に報告するときにも使われますね。ミスという言葉よりも重たい表現に感じるでしょう。
不手際は敬語でもある
また、お客様や目上の方に使い、目下の人には使わない為、敬語の部類と言えるでしょう。実際に使うときは、その前後の言葉に丁寧な配慮が必要で、とても大切な言葉の一つです。使う時は、文書やメールなら何度も確認します。口頭であるなら、取り返しのつかないことにもなりかねない為、十分に気をつけて使いましょう。
不手際の使い方とは?例文5選!
不手際の使い方|例文①シンプルなお詫び
不手際を使った例文1つ目は「こちらの不手際で、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。」です。ビジネスで、一般的に使われることの多い、お詫び文と言えるでしょう。まず、お詫びは迅速であることを優先して、ごくシンプルにお詫びをすることがポイントになります。
一般的に多く使われる例文です。不手際を起したときは、お詫びは迅速に行うのが重要です。その後に付け加えて具体的に過ちの内容を説明したり、正規の対処をしたりと進めていくのです。こちらの部分は、弊社や私などを変更することで、企業でも個人としても使えて、お詫びの例文として幅広く使うことができるでしょう。
不手際の使い方|例文②あて先が複数
不手際を使った例文2つ目は「皆様には、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしたことを陳謝いたします。」です。1つ目の例文と似ていますが、複数をあて先にしたものになります。これを書き出しとして、不手際の経緯などを加えることで、お詫びの文書やメールを作成することもできるでしょう。
これは、お客様やマンションの住人、取引先など、複数のあて先を想定した例文です。企業や自治体など、様々な場面でお詫びとして使います。張り出すなど掲示する場合は、不手際の内容や二度と繰り返さないという決意、対策なども一緒に載せることもあります。
不手際の使い方|例文③度重なる不手際
不手際を使った例文3つ目は「度重なる不手際により、大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。」です。不手際を重ねてしまったときに使います。不手際とは、繰り返さないための対策を立て、二度と起さないことが大変重要なのです。例文の一つとしてあげましたが、もっとも使いたくない文章です。
同じ相手に、不手際を繰り返し行った場合に使います。前回と違った不手際でも、またかとなれば同じことです。文章を作成するなら、何人かの目で確認するなど、その文章自体にも注意を払う必要がありますね。誤字などがあった場合は、さらに相手を不愉快な思いにさせて、大ごとにも発展しかねませんので、気をつけましょう。
不手際の使い方|例文④お礼を伝える
不手際を使った例文4つ目は「この度は、こちらの不手際にもかかわらず、契約の続行を了承していただき誠にありがとうございます。二度とこのようなことが起こらぬよう指導、管理を徹底いたす所存でございます。」です。自分と相手との間に、契約や約束など何らかのつながりを継続していただいたことへのお礼としています。
こちらは、不手際を対応し終えた後の相手に対してのお礼と、今後は過ちを繰り返さないという決意や、その具体的な対処法を加えた例文になります。主に、お客様や取引先などに使うことが多く、今後も相手に気持ちよく利用していただけるように、誠意の伝わる文章を作りましょう。
不手際の使い方|例文⑤こちらの不手際に対応する
不手際を使った例文5つ目は「万が一、不手際などございましたら遠慮なくお申し付け下さい。」です。こちらが何らかの対応をした後、お客様には些細なことでも、不手際があれば対応するという、配慮の気持ちがこもった表現です。万全な受け入れ体制であることも示すことができ、相手に安心感を与えられることでしょう。
こちらは、相手からの注文や要望などに対応した後、使われることが多い例文です。商品の説明や店で買い物をしたときなど「ご不明な点がございましたらお問い合わせ下さい。」という言葉が使われますが、さらに一歩踏み込んだ使い方と言えます。ただし、不手際の対応後に使う言葉ではありませんので、気をつけて下さいね。
こちらの不手際が前提である
こちらの不手際が前提であることを踏まえて、不手際という言葉を組み入れた文章を作ることが大切です。また、不手際というと悪い印象ばかりかと思いますが、例文によっては、相手に安心感を与えたり、こちらからのお礼の気持ちを表すことで、よい印象も与えることができます。どちらにしても、迅速に慎重に進めましょう。
不手際の類語と使い方例文とは?
不手際の類語①技術や適性に欠けている
技術や適性についての不手際の類語なら、「不器用」「下手」「拙い(つたない)」があげられます。自分は不器用、料理は下手、拙い知識、などと使われます。技術不足や、適性に合わないことを表しますね。不器用は技術的なこと、下手はすることがうまくないこと、拙いは能力が劣っていることなどの意味を持ちます。
「不器用」「下手」「拙い」の使い方例文です。
不器用 | 不器用な私でも作ることが出来ました。 |
下手 | 下手に手出しすると見栄えが悪くなります。 |
拙い | 拙い翻訳で申し訳ございません。 |
不手際の類語②不注意による過ち
こちらの不注意によっての不手際の類語なら「落ち度」「過失」「過ち」があげられるでしょう。重大な過失だ、過ちをおかす、私の落ち度で、などのように使われます。原因が不注意から来ているのを表していますね。因みに、過失はあやまちやしくじりを、落ち度は過失や失敗というように、同じような意味を持つ類語です。
「落ち度」「過失」「過ち」の使い方例文です。
落ち度 | 私の落ち度により、このような事態を招いて申し訳ございません。 |
過失 | 弊社による重大な過失と受け止めております。 |
過ち | 過ちをおかして申し訳ございませんでした。 |
不手際の類語③その様子や結果
その様子を表す不手際の類語なら、「不始末」「不首尾」があげられるでしょう。火の不始末、不首尾に終わる、などのように使われます。物事の悪い様子や結果を表しています。因みに、不始末は始末の仕方や都合が悪いことを意味しており、不首尾は矛盾、または都合が悪い、上司からの評判が悪いことを意味しています。
「不始末」「不首尾」の使い方例文です。
不始末 | 火の不始末による火事でした。 |
不首尾 | 準備を進めましたが、不首尾に終わりました。 |
不手際の類語も、様々であることがわかりましたね。その意味は、あまり良い印象を持てませんが、不手際の例文のように、前後の言葉の用い方によっては、よい伝え方にも変わることでしょう。フォローするとき、かばうときなどにも使えると思いますので、相手によい印象を与える言葉として、類語も使っていきたいですね。
不手際の英語の使い方例文とは?
不手際を使った英語の例文①お詫び自体を重ねる
不手際を使った英語の例文1つ目は【We are very sorry again for our mistake.】です。翻訳は「弊社の不手際を重ねてお詫び致します。」で、企業からの何度目かのお詫びか、人が代わってのお詫びなのでしょう。ビジネスで多く使われる「mistake」の代表的な例です。
We are very sorry again for our mistake./弊社の不手際を重ねてお詫びいたします。
引用元: ウェブリオ株式会社
不手際を使った英語の例文②技術不足を強調したお詫び
不手際を使った英語の例文2つ目は【I apologize for my clumsiness.】です。翻訳は「私は不手際をお詫びします。」で、一番シンプルなお詫び文です。単語としても不手際の本来の意味を持っていて、うっかりミスというより、技術不足などの意味を強調できると言える、使い方の一つでしょう。
I apologize for my clumsiness./私は不手際をお詫びします。
引用元: ウェブリオ株式会社
不手際を使った英語の例文③お詫びと到着予定に関するお願い
不手際を使った英語の例文3つ目は【The item Items will be delivered to your place in about an hour.Please forgive our mismanagement and Please wait a little longer.】です。
翻訳は「ご注文の品は約1時間でお届けします。何卒こちらの不手際をお許しのうえ、もう少々お待ち下さい。」になります。この英語の例文は、品物の到着が想定よりも遅れているのでしょう。この例文には「mismanagement(管理ミス)」が使われていますので、「mistake」側の使い方と言えますね。
mismanagement and wait more several hours./何卒こちらの不手際をお許しのうえ、
引用元: ウェブリオ株式会社
単語としての不手際
不手際は、単語として調べると「clumsiness」「awkwardness」「bungling(しくじり)」が代表的なようです。また、「不手際な」は、「clumsy」「awkward」になります 。でも、お詫びとしての使い方となると、mistake(mistakenly)を使うことが多いでしょう。
不手際は使い方によってよい印象も与えられる
普段の生活の中では「不手際」などあまり聞くことはなく、使うこともない言葉ですがいかがでしたか?メディアから聞こえる不手際とというと、不正や不良品などを耳にするため、多くの使い方は、お詫びに用いるのが特徴的と言えるでしょう。また、反省したり、不手際をしないように、自分自身に注意を促すこともできますね。
でも、「不手際」とは奥深いもので、使い方によっては、よい印象を与えることができます。不手際をしても、相手に感謝したり関係をより強くする、そんなことにも使うことができるのです。不手際を組み込むことにより、相手にお礼を伝えられたり、安心してもらえるなど、よいことにつながるのなら、使いたくなるでしょう。
普段はあまり使わない言葉でも、意味を理解してさり気なく使うことで、自然と身につくことはよくあることです。これを機会に「不手際」を使った、よい表現を見つけてみましょう。この他にも、言葉の意味や例文がありますので、関連記事もぜひご覧下さい。不手際をよい意味に使うヒントにもつながりますよ。
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