思いますは敬語?ビジネスメールでの言い換え方や思うの謙譲語も
「思います」は適切な敬語なのかどうか考えたことはありますか?「思います」は、ビジネスメールにおいて使い勝手の良い敬語である「存じます」に、言い換えることもできます。多様な表現が可能な「思います」という敬語について、詳しくまとめてみたので、是非参考にしてみてください。
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目次
思いますは敬語?尊敬語や謙譲語も
「思います・思う」の敬語・尊敬語表現①「思われる」
思いますの敬語・尊敬語表現は「思われる」です。尊敬語は相手に尊敬を表すために使う言葉なので、目上の方に使います。相手が思っているという表現を尊敬語で表すと「上司はこう思われる」という表現の仕方になります。
「思われる」のほかにも「お考えになる」「お思いになる」といった表現も可能です。目上の方に使うときは、「お思いになる」という表現が一般的な表現になります。
- ・〇〇と思っていらっしゃる
- ・〇〇とお思いになられる
「思われる」の表現
「思います・思う」の敬語・謙譲語表現①「存じます」
思いますの敬語・謙譲語表現は「存じます」です。謙譲語は自分のことを表現する敬語で、相手に対してへりくだった表現をするときに使います。上司など目上の相手は、ビジネス上の付き合いのある相手に対して使われることが多いです。
使い方としては、「〇〇かと存じます。」という表現になります。上司や目上の方をお話しをするときは、「思います」という表現よりも丁寧な印象を与えることができます。
- ・〇〇かと存じます
- ・〇〇だと存じておりましたが
「存じます」の表現
「思います・思う」の敬語・謙譲語表現②「所存です」
思いますの敬語・謙譲語表現その2は、「所存です」という表現です。所存ですは、思いますを謙譲語表現したときの言葉になります。〇〇したい所存です、といった使い方をします。ビジネスの相手や、目上の方に自分の思いを伝えるときに多く使われる表現です。
「所存です」と「存じます」は似ている表現ですが、「所存です」の方がやや堅苦しい文章になります。やわらかい文章の感じを出したいのであれば、「存じます」を使った方が良いでしょう。逆にかっちりとした表現にしたい場合は「所存です」を使ってください。
- ・〇〇したい所存です
- ・〇日までに送付させていただく所存です
「所存です」の表現
「思います・思う」の敬語・謙譲語表現③「存じ上げる」
思いますの敬語・謙譲語表現その3は、「存じ上げる」です。存じ上げるは、知っていますや、思っていますといった意味合いがある言葉になります。思っているというよりは、知っているというニュアンスの方が大きいですが、思っていますというニュアンスで使われることもあります。
- ・そのように存じ上げております
- ・今回のご訪問の日時は存じ上げております
「存じ上げる」の表現
思いますをビジネスで使うときのポイント
ビジネスでのポイント①尊敬語・謙譲語を使う
ビジネスでのポイントその1は、尊敬語や謙譲語を使うということです。ビジネスシーンでは、「思います」をそのまま使うことはあまりありません。比較的親しい間柄や同僚など、それほど上下関係が厳しくない場合は「思います」をそのまま用いることもあります。
ただし目上の方や上司、ビジネス上での付き合いでは尊敬語の「思われます」や、「存じております」などを使う方が、相手に良い印象を与えることができるでしょう。ビジネスでは尊敬語や謙譲語がスムーズに使えるようになると便利です。
- ・そのように思われるのですか
- ・そのように思っていらっしゃるのですね
- ・どうしてそのようにお思いになったのですか?
- ・その件については存じ上げております
- ・そのようにお考えなのは存じております
- ・〇〇させていただきたい所存です
「思います」の尊敬語・謙譲語の表現
ビジネスでのポイント②考えております・思いましたは状況に合わせて使う
ビジネスでのポイントその2は、考えております・思いましたの丁寧語や尊敬語、謙譲語は状況に合わせて使うということです。考えております・思いましたは丁寧な表現ではありませんが、同僚などには使いやすい表現です。「思う」の敬語表現は「思います」のほか「思われる」「存じ上げる」など様々な表現があります。
「思われる」の表現の仕方も、「思っておられる」や「思っていらっしゃる」など色々です。どのような言葉を使うのかは、思っている人が自分なのか、相手なのか、また目上の方なのか身近な同僚などなのかによっても変えていくと良いでしょう。
- ・お思いになった
- ・思われた
- ・思っていらっしゃる
目上の方への丁寧な表現
ビジネスでのポイント③自分が思っているときは謙譲語を使う
ビジネスでのポイントその3は、自分が何かを思っているときは謙譲語を使うということです。「思います」の謙譲語には主に「存じます」や「所存です」といった言葉があります。口語で「所存です」はあまり使いませんが、メールなどの文章ではよく使われます。
あまり話をする機会のないビジネス上の関係の方や、目上の方には存じます、所存です、といった表現を使うようにすると印象が良くなります。
- ・〇〇にお住まいと存じます
- ・〇時にお約束があるかと存じます
- ・〇時にお伺いしたい所存です
- ・お礼の品をお届けする所存です
「存じます」「所存です」の表現
思いますのビジネスでの言い換え方・メール例も
ビジネスでの言い換え・メール例①思っていらっしゃる
ビジネスでの言い換え・メール例その1は「思っていらっしゃる」です。「思います」の思っている人が相手で、上司などの目上の方の場合は尊敬語を使います。思いますの尊敬語は、「お思いになる」や「思っていらっしゃる」なので、そういった言葉を使うと失礼にあたりません。
ちなみに「お思い」「思っていらっしゃる」は口語で使うことが多く、メールなどの文章ではあまり使いません。メールなどの文章で表現するときは、「お考え」や「ご理解いただいている」などの表現を使うと良いでしょう。
- ・社長はそのように思っていらっしゃるのですね
- ・先方は〇時に来てほしいとお思いのようです
「思っていらっしゃる」の例文
ビジネスでの言い換え・メール例②存じます
ビジネスでの言い換え・メール例その2は、「存じます」です。「思います」の思っている人物が自分の場合は、「存じます」という謙譲語表現を使うのが適当です。存じますは自分をへりくだって表現する単語で、ビジネスシーンではよく使われる表現になります。存じますの使い方を覚えておくと便利でしょう。
存じますはメールなどの文章表現では、よく用いられる表現です。定型文などでも様々な表現があるので一通り覚えておくとすぐに使うことができます。口語でもあまり身近ではない上司と話すときに使うと、良い印象を与えることができるでしょう。
- ・〇時にお伺いさせていただきたく存じます
- ・今回のお話はぜひお受けしたく存じます
「存じます」の例文
ビジネスでの言い換え・メール例③所存です
ビジネスでの言い換え・メール例その3は、「所存です」です。「思います」の謙譲語には、「所存です」といった表現もあります。〇〇にさせていただきたい所存です、といった使い方をします。口語で使うというよりも、メールなどの文書でよく使われます。
どちらかというと固めの表現になるので、相手に対してやさしい印象を与えたいときは「存じます」を使うようにしてください。口語の場合「所存です」を使うと、お堅い印象になりすぎて違和感を感じさせてしまうこともあるので注意が必要です。
- ・〇〇でお会いしたい所存です
- ・期日までにはお送りさせていただく所存です
「所存です」の例文
ビジネスでの言い換え・メール例④存じ上げます
ビジネスでの言い換え・メール例その4は、「存じ上げます」です。「思います」の謙譲語には「存じ上げます」という表現もあります。存じ上げますは、存じますよりも、そのことについては知っていますというニュアンスが大きいですが、メールなどの文章ではよく使われている表現なので言い換えに使うと便利でしょう。
- ・この度は大変お喜びのことと存じ上げます
- ・今回のご来訪の件については存じ上げております
「存じ上げます」の例文
また、下記の記事は「どういたしまして」の語源と意味について書かれた記事です。そのほか類語の使い方や敬語の言いかえについても紹介されています。「どういたしまして」の語源と意味に興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
思いますの英語表現
思いますの英語表現①guess
思いますの英語表現その1は、guessです。thinkはビジネス表現ではあまり使わないようです。guessは思うという意味で、I guess ~といったように使います。ニュアンスとしては、たぶん大丈夫だと思うけど、どうだろうかといったやや不安が残るような表現になります。
thinkよりはカジュアルではないものの、ややくだけた表現になるので公的な文章にはあまり使われない単語です。公的な文章で「思います」を表現するときは下記のsupposeの方が適当でしょう。
- ・I guess so.(私はそのように思います。)
- ・I gues you're choice is good.(あなたの選択で良いと思います。)
「guess」の例文
思いますの英語表現②suppose
思いますの英語表現その2は、supposeです。こちらもguess同様、推測の意味合いが多い単語になります。たぶんだけどそう思うといったニュアンスで使われることが多いでしょう。私はそう思うけど、どうだろうね?といった雰囲気の文章になります。
またかっちりとした印象を与えることができる単語なので、正式な文章を書くときに多く使われます。公的な文章を書くときはsupposeを使った方が、良い印象を与えられるでしょう。
- ・I suppose so.(たぶんそうだと思います)
- ・I suppose I can do it.(たぶんできると思います。)
「suppose」の例文
思いますの英語表現③believe
思いますの英語表現その3は、believeです。believeは希望的観測を述べるときに使います。推測とともに期待も込められているときによく使われる単語です。ニュアンスとしてはできると信じているよ、といった具合になります。
前向きにそう思っている、という思いを伝える単語なので相手に良いパフォーマンスを期待しているときにも使われます。希望的な観測を伝えたいときは、guessやsupposeよりもbelieveを使った方が良いでしょう。
- ・I believe i can do it.(私はできると思います。)
- ・I strongly believe.(私は強くそう思います。)
「believe」の例文
また、下記の記事は「お変わりございませんか」の例文について書かれた記事です。そのほか敬語表現や手紙などでの返事の書き方についても紹介されています。「お変わりございませんか」の例文について興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
「思います」はビジネスでは「思われる」「所存」を使いましょう
「思います」は「思う」の敬語なので、一見丁寧な表現ですがビジネスや公の文章ではあまり適切な表現ではありません。親しい間柄の同僚や近い上司相手に使うことはありますが、目上の方やビジネスの相手に対しては「思われる」や「所存です」といった表現を使うようにすると良いでしょう。
また、下記の記事は「よろしいでしょうか」の使い方について書かれた記事です。「よろしいでしょうか」の例文や返答方法、敬語の言いかえや英語表現についても紹介されています。「よろしいでしょうか」の使い方に興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
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