就活で卒論について聞かれたら?面接官の意図に合った回答ができるポイントを紹介!
「卒業論文について教えてください。」そう就活の面接で聞かれたら、戸惑う学生さんもいますよね。今回は就活で卒論について聞かれるときの意図と回答ポイントおよび例をご紹介します。また就活と卒論を両立するポイントも合わせて記載しますので、参考にして下さいね。
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目次
卒論について質問する面接官の意図とは?
仕事への取り組み姿勢を探る
面接官が卒論について質問する意図のひとつに「取り組み姿勢を知りたい」というのがあります。これは就活と両立できるよう、提出期限に間に合うように計画的に取り組めているか、意欲的に取り組めているか、を見ているのです。
この卒論への取り組み姿勢は「仕事への取組み姿勢」につながります。企業には売り上げなど目標に対する経営計画があり、部署ごとにも落とし込まれて年間計画、さらには数か年計画が組まれています。そのため、社員一人ひとりも計画性をもって仕事に取り組む必要があるのです。
あなたが将来会社で働いたときに仕事にどんな姿勢で、計画性をもって遂行できるか、を卒論への取り組み方で面接官は判断します。
人柄と探求心・知的好奇心を探る
面接官にどうしてそのテーマを選んだか、選定理由を聞かれる場合があります。この場合はあなたの人柄および探求心・知的好奇心を探ります。
どうしてテーマを選んだか、という回答で面接官はあなたが興味があることを探ります。興味を知ることであたなの人柄を判断し、企業とのマッチ度を面接官は採用のポイントと見極めています。
またそのテーマに対してどれくらい調べがついているのか、どれほどテーマを追求しているのかも採用のポイントです。そこには仕事のある課題に対して時間を惜しまず徹底的に学ぶ姿勢があるのか、という意図が含まれています。
コミュニケーション能力を探る
面接官はあなたの卒論のテーマについては詳しくない、もしくは全くわからない場合があります。その卒論のテーマが簡潔に説明されているかが評価のポイントになるのです。
例えば会議では短時間の中で簡潔にあなたの考えをプレゼンテーションしたり、意見を述べる必要があります。それは会議には時間制限があるからです。
面接という短い時間の中で端的かつ明確に聞かれたことに対して回答できるか、そういったプレゼンテーション能力を卒論の質問を通して面接官は評価します。
就活の面接における卒論の質問への回答ポイント
卒論のテーマを簡潔に伝える
まず卒論のテーマは何ですか?という質問に対して、「〇〇についてです」と結論から述べましょう。結論から述べるのは、卒論に限らず意識してください。
そして、そのテーマについて一言、二言で説明できるようにしましょう。先ほども述べたように卒論のテーマの意図にはプレゼンテーション能力を探ることが含まれます。
あなたの扱うテーマについて、知らない人がすぐに理解できるか?がポイントです。別の学部の友達や両親に一度説明してみて本当に伝わるか、を確かめるのもよい方法です。
なぜそのテーマにしたか一言二言で伝える
面接官は面接を通してあなた自身がどういう人物なのか、を知るために質問をしています。その一つが卒論についてです。面接官は卒論の質問を通じてあなたの興味を知り、あなたの人柄を深く知ることができます。
例えば文学がテーマであれば、「読書好き」が伝わるだけでなく「知らないことを知り、さらにその先について探求心のある人物である」ということが面接官に伝えることができます。
卒論完成までの計画を簡潔に伝える
企業が知りたいのは、内容ではなくあなたの取組み姿勢です。どんな風にテーマを決めて、どのような計画で仕上げるのか、これからどのように取り組んでいくのか、を面接官に説明し、就活と両立しながら計画的に進めていることをアピールしましょう。
例えば「私の卒論のテーマはエミール・ゾラのボヌール・デ・ダム研究です。デパートが幼い頃から好きで、エミール・ゾラがデパートの起源と言われているボンマルシェ店を題材に小説を書いたことを知り、深く追求したいと考えました。現在は参考文献を読んでおり9月までにすべて読み終える予定です。」と計画まで答えます。
すると計画性があるだけでなく、意欲をもって取り組んでいることがアピールできます。ただ注意したいのが、詳細であればあるほどいいわけではないことです。この質問を通して面接官は入社後の仕事への取り組み姿勢を探る意図があります。意図に沿って応えられるよう卒論完成までのイメージを固めましょう。
注意すべきは専門用語
注意すべきポイントは専門用語です。大学で数年間勉強しているあなたにとっては普通かもしれない言葉が、全員に伝わるとは限りません。
例えば、あなたが経済学部出身の面接官であるとしましょう。哲学科の学生から突然「エピクロス派(紀元前4世紀末の哲学者エピクロスから始まる学派)」という言葉が出てきたら戸惑いませんか?
繰り返し述べえているように、卒論の質問にはコミュニケーション能力を探る意図もあります。その場にいる全員があなたの話す内容が理解できよう、専門用語はなるべく避けましょう。どうしても使う場合は、補足として簡潔に説明してください。
ESで卒論の質問に回答する場合は?
簡潔に卒論の内容と計画を書く
ESとなると、文字数も限られているので難しい…と思っている方もいるでしょう。しかしその心配はありません。先述した面接の回答内容をより簡潔に書けば問題はありません。
例えば「卒業論文のテーマは〇〇です。」と端的に始め、「卒業論文を進めるにあたり現在は参考文献を読み込んでいます。9月までにすべて終え10月より執筆開始を計画しています。」と計画および実行内容を書きます。就活と両立しながら計画的に取り組んでいることをアピールし、仕事への取組み姿勢を伝えます。
うまくまとめられるか不安…という方は字数を気にせずまず書き出してみてください。それから文章を削ったり、書き換えたりして文字数を合わせることをおすすめします。
詳細にしすぎないことがポイント
ESでは、卒論の内容を詳しく書く必要はありません。なぜならば、卒論の詳細よりも採用担当者が知りたいのは、あなたの人柄や仕事への取組み姿勢であるからです。
どんなことに興味があるかは知りたいことであるものの、採用担当者は日々たくさんの履歴書を読みます。人柄や取組み姿勢が知りたいにも関わらず、卒論の内容について詳細に書いてあると意図したこと反しているため、読まれない可能性が出てきます。
読み手の採用担当者の立場に立って、内容について詳細に書くのではなく取り組み姿勢や計画性をESには書きましょう。一文を長くしないようにするのもESを書く時のポイントです。
卒論と就活を両立するためのポイントは?
卒論と就活のスケジュールを書き出す
卒論と就活のざっくりとしたスケジュールを書き出してみましょう。例えば、卒論の提出は12月末、内定は7~9月の間と期限からざっくり書き出してみましょう。
面接期間は3月~7月であるので、その間卒論にどれくらい時間がさけるのか、を余裕をもって考えましょう。すると卒論の執筆期間は10月中旬~12月末、参考文献を読んだり探したりする期間が5月~9月、とざっくりとした計画を立てることができます。
計画をざっくり書くメリットは多少ずれたとしても軌道修正ができることです。計画からずれてしまった、と焦ることなく卒論と就活を上手に両立させましょう。
就活期間もなるべく学校に行く
就活期間も、アルバイト以外の時間はなるべく学校に行くことをおすすめします。なぜならば隙間時間を利用することができるからです。
もちろん企業研究をすることも大切です。しかし就職するためには大学を卒業しなければなりません。隙間時間を参考文献探しに充てるなどし、早くから両立を意識して取組みましょう。
また学校に行くことで友達と会う可能性も高くなります。友達と話すことで息抜きにもなるうえ、就活や卒論の情報交換もできますよ。
就活と同じようにメモを忘れない
多くの人は就活ノートを持っているでしょう。卒論も同じようにメモをとるようにすると、後々役に立ちます。メモはノートでも大きめの単語帳でも構いません。なくさないように裏紙などは避けましょう。
説明会や面接が重なっている就活の時期は参考文献を読み込むのは難しいです。しかし文献を探すことはできます。良さそう、参考になりそう、と思った参考文献はしっかりメモをするようにしましょう。後回しにすると忘れてしまう可能性があります。
メモをしておくことで就活と卒論をしっかり両立できるだけでなく、卒論に本格的に取り組んだ時に役に立ちます。さらに社会人になってもメモをとることは大切なことです。早いうちからメモをとる癖をつけましょう。
卒論が未定・もしくは卒論がない場合は?
未定の場合
時期によっては卒論の内容どころかテーマが未定の場合もあります。その場合は「未定」と正直に答えるのではなく、やりたいテーマを述べましょう。なぜならば「未定」と答えることで、いい印象を持たれず面接に影響する可能性があるからです。
例えば「テーマは定まっていませんが、女性の労働について研究したいと考えております。日本の女性をとりまく労働環境は日々変化しており~」など回答したらどうでしょう。これからやるべきことが定まっているとしていい印象を抱きませんか?
それがあなたの仕事への取組み姿勢にも通じます。これからしっかり取り組んでいく意欲があるので、課題からも逃げずに仕事に取り組める、と面接官にいい印象を与えることができますよ。
卒論がない場合
学部学科によっては卒論がない場合があります。その場合はゼミでの研究内容および課題に対する進め方を回答しましょう。研究内容であなたの興味および人柄を、進め方であなたの仕事に対する計画性を面接官に伝えることができます。
例としては、「私の所属するゼミでは卒論がないため、弁論大会に力を入れておりました。」から始め、どのように進めたか、どんな葛藤があったのかを述べましょう。
最後にその体験から学んだこと、さらには社会人になった時にその学んだことをどう活かしていきたいか、を述べられると面接官に好印象を与えることができます。
卒論と就活を上手に両立し最後の学生生活を楽しもう
卒論の質問はあなたの人柄や計画性、仕事への取組み姿勢などを探る意図があります。ゼミで卒論がない方も、回答の仕方によっては卒論の人と同じようにあなたの人柄、計画性、仕事の取り組み姿勢を伝えることができます。
あくまで今回ご紹介した回答はひとつの例ですので、あなたという人柄が伝わるように工夫してください。早い段階から就活と学業を両立し、内定も卒業も勝ち取り最後の学生生活を楽しみましょう。
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