【星空】を表す言葉まとめ!星に関する表現24選&星座の異名も紹介!
星空を表す言葉は、意外に豊富であることをご存知ですか?星空の状態によって表現が違ったり、星座の思いがけない異名があったりするので、まとめてご紹介していきますね。星を使った言葉や、平安時代に用いられていた珍しい表現などもあるので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
夜空を表す表現|星空を表す言葉5選
①星降る夜(ほしふるよる)
「星降る夜」は、夜空一面に星が輝く様子を表す言葉です。流星群に関する言葉のようにも思えますが、満天の星空を指していたのですね。画家のゴッホの作品の一つに「星降る夜」と訳されているものがありますが、夜空に輝く星は、流れていません。
②雨夜の星(あまよのほし)
「雨夜の星」は、雨雲に隠された星空を表す言葉です。例え目で見えなくても、雨雲の上には星空が広がっていますね。転じて、あっても見えないものや、極めてまれなものを例える意味を持つようにもなりました。雨の日の夜空に関する、素敵な表現です。
③綺羅星(きらぼし)
夜空に関する表現には、「綺羅星」という美しい響きのものもあります。「綺羅」とは、綾織の絹を表す言葉で、華やかさや美しさ、権勢が盛んなことも指します。つまり「綺羅星」とは、夜空で美しく光り輝く、無数の星を指すのですね。強い輝きを放つことから、金星そのものを指すこともあります。
④星屑(ほしくず)
「星屑」も、夜空に関する表現のバリエーションの一つです。夜空に散らばって光る無数の星を指す言葉ですね。「綺羅星」とは対照的に、夜空に小さく光って見える、たくさんの星という意味を含んでいます。控えめな美しさの星空を表しているのですね。
⑤星月夜(ほしづきよ)
「星月夜」は、よく晴れて、星の光が月のように明るい夜のことを言います。「星と月が出ている夜」という意味で勘違いされがちですが、実は月が出ていない星空のことだったのですね。意外性たっぷりの、夜空に関する表現です。
星を使った季語|星空を表す言葉4選
①星朧(ほしおぼろ)
「星朧」は、星を使った春を表す言葉です。「朧」とは、ぼんやりとして不明瞭な状態のことです。春は空が霞んで景色が朦朧として見えますね。「星朧」は、春のなかばに見えるかすかな光の星や、潤んだような光を放つ星のことを指します。
②星涼し(ほしすずし)
星を使った夏を表す言葉には、「星涼し」というものがあります。夏の夜の鮮やかな星を指す言葉で、ひとときの涼しさが感じられます。暑い夏に、涼をもとめながら星空の下を散策するときに、使ってみるのはいかがでしょうか。
③流れ星(ながれぼし)
「流れ星」は、星を使った秋の季語になります。馴染み深い言葉であるだけに、秋を表す言葉になっているのは驚きですね。しかし、立秋から立冬までの季節には、流星群が見られることを考えると納得です。「星流る」や「星飛ぶ」、「星走る」と表現されることもあります。
④冴ゆる星(さゆるほし)
「冴ゆる星」は、冬を表す言葉です。「冴ゆる」は、寒さが極まり、大気が澄んでいる状態のことをいいます。「冴ゆる星」であれば、澄みきった空に星が輝いている様子を表します。透徹した寒さの夜に、空を見上げて楽しんでみてください。
星と星座の異名|星空を表す言葉6選
①心星(しんぼし)
「心星」は、北極星の異名となる言葉です。地球上からは、すべての星が北極星を中心に巡っているように見えることが関係していると言われています。「天の芯棒」として扱われていた星だったのですね。北極星のタイムラプス動画をみると、たしかに「心星」だと納得できますよ。
②熒惑(けいこく)
火星の異名となるのは、「熒惑」という言葉です。古代中国での呼び名で、光度の変化などが激しいことから、大接近が災いの前兆になるとしてつけられた名前だと言われています。和名では、「災星」や「炎星」とも呼ばれます。
③七曜(しちよう)
「七曜」は、「太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星」の異名となります。地上から肉眼で見える7つの星のことですね。一週間の曜日の語源ともなっている表現です。地球から見える星を、まとめて表したいときに使ってみるのはいかがでしょうか。
④碇星(いかりぼし)
「碇星」は、カシオペア座の異名です。星座の形が「W」の形に見えることが、碇を連想させたと言われています。主に、瀬戸内海から東北地方で使われてきた異名ですね。昔の日本人は、カシオペアの星座から、いろいろな物を連想してきたため「山形星」「蝶子星」「弓星」とも呼ばれていました。
⑤鼓星(つづみぼし)
星座の異名には、「鼓星」というオリオン座を表すものもあります。三ツ星を中心にして見ると、立てた鼓の形になるためですね。三ツ星が、ちょうどくびれの部分にあたります。また、三ツ星そのものにも、「三太郎星」や「三大師様」、「三つ神様」という異名がありますよ。
⑥昴(すばる)
「昴」は、牡牛座にあるプレアデス星団の異名です。集まって一つになるという意味の「統ばる(すばる)」が語源だと言われていますね。星座の中の6つの星が肉眼で見えることから、「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれます。某自動車メーカーのロゴマークも、数えるときちんと6つありますよ。
星に関する雅語|星空を表す言葉3選
①星影(ほしかげ)
星に関する雅語には、「星影」というものがあります。雅語とは、平安時代に使われていた古典の正しい言葉のことです。古典では、「かげ」は日や月、灯火などの光を意味します。つまり、雅語における星影は、星の暗い部分のことではなく「星の光」や「星あかり」を意味する言葉になるのですね。
②夕星(ゆうずつ)
「夕星」は、金星のことを表す雅語です。夕方の西の空で、きわだって明るく見えることから名付けられたと考えられています。雅語でなければ、「宵の明星」や「一番星」という名前で呼ばれることもありますね。昔から金星は、様々な名前を与えられてきました。
③水無川(みなしがわ)
「水無川」は、雅語において天の川を意味する言葉です。天に流れる星の川なので、たしかに水は存在しませんね。七夕にまつわる和歌の中に見られる表現だと言われています。織姫と彦星は、水無川を越えて逢瀬を重ねていたのでしょう。
星を使った表現|星空を表す言葉3選
①星の数ほど
「星の数ほど」は、数が非常に多いことを意味する比喩表現です。語源は、言うまでもなく大量の星が輝く星空ですね。実際に見える星空のように、何千億もの数がなくても、非常に多いと感じられれば使うことができる表現です。
②図星
「図星」は、「人の指摘がそのとおりであること」を意味する言葉ですが、語源は弓道用語にあると言われています。弓道の的の中心にある黒丸は、「星」と呼ばれます。冬至のころに弱くなる太陽に向かって弓を射て、復活させる儀式があったことから、的の中心が「星」と呼ばれるようになったのです。
弓道で、的の真ん中の星を射ることが転じて、現在の「図星」の意味になったと考えられています。星空とは全く関係がない言葉のようにも見えますが、恒星である太陽に関係していたのには驚きですね。太陽という星を使った表現です。
③目星をつける
「目星をつける」は、「見当をつけること」や「目標として定めること」を意味します。「目星」には、昔から「目印」という意味が含まれていました。古代の旅人が、夜空の星を見ながら方向を探っていたことから誕生した言葉ではないかと言われています。
星座の特徴を表す星座言葉3選
ここまでは、星空を表す言葉を中心にご紹介してきました。しかし、星に関する言葉には、星座の特徴を表す星座言葉という珍しいものもあります。誕生石や花言葉のような使い方をするものなので、番外編としてご紹介しますね。
①楽天家
「楽天家」は1月1日の星座言葉です。星座言葉は、日付ごとに星座の特徴を表す言葉になります。花言葉のようなものですね。365日分のすべてに揃っているので、誕生日の言葉を探してみると楽しいですよ。1月1日は、琴座α星に属していて、「心が穏やかな楽天家」という言葉を持ちます。
②自己犠牲
2月14日の星座言葉は、自己犠牲です。やぎ座δ星に属するもので、正式には「情の深い自己犠牲」になります。面白いことに、バレンタインデーの由来となった聖バレンタインは、結婚を禁じられた恋人たちの助けとなり殉教したと伝えられています。
③リーダーシップ
クリスマス・イブとなる12月24日の星座言葉は、リーダーシップです。ヘルクレス座ο星に属し、正式には「統率力に優れたリーダーシップ」という言葉になります。恋人とのクリスマスを楽しく過ごすには、かねてからのプランを実行できる、統率力が大事なのかもしれません。
星空を表す言葉だけでなく、空そのものを表す言葉も探してみたい方は、こちらの記事を併せてご覧ください。空に関する表現が、分かりやすくまとめられてありますよ。
星空を表す言葉はバリエーション豊富
星空を表す言葉は、あまりなさそうな印象はありませんでしたか?調べてみると、思っていた以上にたくさん見つかりますよ。星を使った言葉や星座言葉なども、まだまだあるので探してみてくださいね。知らなかった意外な表現を、発見できる可能性がありますよ。
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