金輪際とは?こんりんざいの意味・由来・語源・類語・使い方は?
あなたは「金輪際(こんりんざい)」という言葉の正しい使い方を知っていますか?ドラマの会話などで時々耳にしますよね。「金輪際(こんりんざい)」の意味って何?由来・語源も含めて、正しい使い方をご紹介します。例文つきで分かりやすく解説していきます。
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目次
金輪際とは?意味・由来・語源は?
「金輪際(こんりんざい)」の意味は「決して」「断じて」
「金輪際(こんりんざい)」という言葉は、「決して」「断じて」という意味です。また、「金輪際(こんりんざい)」という言葉は副詞(動詞や形容詞を修飾する)として使われています。「金輪際(こんりんざい)」の後ろに動詞や形容詞がくる形です。
「金輪際(こんりんざい)」の後ろには否定の言葉が入ります。そのため、強い否定を表すときに用いられるのです。「死ぬまで」「一生涯」という意味合いがあります。
「金輪際(こんりんざい)」のもう一つの意味は「とことん」「どこまでも」
「金輪際(こんりんざい)」のもつもう一つの意味は、「とことん」「どこまでも」です。この意味で用いられる場合、「金輪際(こんりんざい)」の後ろには否定しない言葉が入ります。
江戸時代の小説などでは、「とことん」「どこまでも」の意味で用いられていました。しかし現代ではこの意味で用いられることはほとんどなく、上記の「決して」「断じて」という意味で用いられています。
「金輪際(こんりんざい)」の由来・語源は「三輪」
「金輪際(こんりんざい)」という言葉は元は仏教用語で、「三輪」のうち地の層を意味する「金輪」のきわである「金輪際(こんりんざい)」は、「地の果て」という意味があり、由来・語源はここからきています。
仏教の宇宙論によると、上から「金輪」「水輪」「風輪」の「三輪」で大地は支えられています。「金輪」という層の下に「水輪」が、「水輪」という層の下に「風輪」という層が重なっており、宇宙に浮かんでいます。
「金輪」は海の下にある地の層です。そのため、「水輪」と「金輪」の境目は人間界において最も下を指すため、「地の果て」であることから「金輪際(こんりんざい)」は物事の極限を表すようになりました。
金輪際(こんりんざい)の使い方とは?例文5選!
「金輪際(こんりんざい)」例文①「もう金輪際ごめんだ」
「金輪際(こんりんざい)」の使い方1つ目は、「もう金輪際ごめんだ。」です。例えば、「見知らぬ人に話しかけられて予定に遅れてしまった。」というような場面で使うことができます。簡単に言い換えると、「もうこんなことは二度と起きてほしくない。」ということです。
「金輪際(こんりんざい)」例文②「あの人とは金輪際会わない」
「金輪際(こんりんざい)」の使い方2つ目は、「あの人とは金輪際会わない。」です。例えば、「信じていたのに裏切られた。」や「傷つくようなひどいことをされた。」というような場面で使うことができます。簡単に言い換えると、「あの人とは一生会わない。」ということです。
「金輪際(こんりんざい)」例文③「もう金輪際詐欺には遭いたくない」
「金輪際(こんりんざい)」の使い方3つ目は、「もう金輪際、詐欺には遭いたくない。」です。例えば、「詐欺に遭って50万騙し取られてしまった。」というような場面で使うことができます。簡単に言い換えると、「もう二度と詐欺には遭いたくない。」ということです。
「金輪際(こんりんざい)」例文④「彼に金輪際お金を貸すものか」
「金輪際(こんりんざい)」の使い方4つ目は、「彼に金輪際お金を貸すものか。」です。例えば、「突然連絡してきた知り合いにお金を騙し取られた。」や「お金を貸したら彼は娯楽に使ってしまった。」というような場面で使うことができます。簡単に言い換えると、「今後一切彼にお金を貸すものか。」ということです。
「金輪際(こんりんざい)」例文⑤「金輪際このようなことはないように」
「金輪際(こんりんざい)」の使い方5つ目は、「金輪際このようなことはないように。」です。例えば、「部下が取り返しのつかない失敗をしてしまった。」というような場面で使うことができます。簡単に言い換えると、「もう二度とこのようなことはないように。」ということです。
金輪際(こんりんざい)の類語と使い方例文とは?
「金輪際(こんりんざい)」の類語・使い方例文①「一切」
「金輪際(こんりんざい)」の類語1つ目は、「一切(いっさい)」です。「一切」は名詞と副詞の2つの意味があります。名詞としての意味は、「すべて」「全部」です。副詞としての意味は「まったく」「全然」という意味で、後ろに否定の言葉が入ります。
この類語の使い方としては、「金輪際(こんりんざい)」と同じ副詞の意味をもつ場合、例えば「夫は子供の行事に一切参加しない。」や「これからお小遣いは一切あげません。」というような形で使うことができます。
「金輪際(こんりんざい)」の類語・使い方例文②「絶対」
「金輪際(こんりんざい)」の類語2つ目は、「絶対(ぜったい)」です。「絶対」は名詞かつ形容動詞と、副詞的に用いられる場合の2つの意味ががあります。名詞かつ形容動詞としての意味は、「比較されるものや対立するものが他にないこと。」や「他に制限されるものがないこと。」です。
副詞的に用いられる場合の「絶対」の意味は、「何があっても」です。この類語の使い方としては、副詞的に用いられる場合「絶対に泣かない。」や「絶対やり遂げてみせる。」というような形で使うことができます。
読み方が同じである「絶体(ぜったい)」という言葉もあります。「対」と「体」で漢字をよく間違えやすいので気をつけてください。
「金輪際(こんりんざい)」の類語・使い方例文③「もう決して」
「金輪際(こんりんざい)」の類語3つ目は、「もう決して」です。「もう」と「決して」が合体した言葉であり、どちらも副詞です。「もう」はいくつか意味がありますが、「決して」と一緒に使われる場合「これ以上同じことを繰り返したくない。」という意味になります。「決して」は、「どんなことがあっても」です。
この類語の使い方としては、「もう決してこんなことはしない。」や「もう決して忘れない。」というような形で使うことができます。
「金輪際(こんりんざい)」の類語・使い方例文④「神に誓って」
「金輪際(こんりんざい)」の類語4つ目は、「神に誓って」です。「神に」と副詞である「誓って」が合体した言葉です。「誓って」という言葉は、「必ずや」「きっと」という意味があります。「神に誓って」は誓う相手が「神」であることから、より強い意志を表しています。
この類語の使い方としては、「神に誓って悪さはしていない。」や「神に誓って嘘はついていない。」というような形で使うことができます。
「金輪際(こんりんざい)」の由来・語源から分かる「強い否定の意志」
類語を見てきましたが、「金輪際(こんりんざい)」の由来・語源と照らし合わせてみると、どうでしょうか。「金輪際(こんりんざい)」の由来・語源である「水輪」と「金輪」の境目は「地の果て」という意味をもち、それが「強い否定の意志」を表すことに繋がることは、類語からも分かります。
金輪際(こんりんざい)の英語と使い方例文とは?
「金輪際(こんりんざい)」の英語は「never」
「金輪際(こんりんざい)」を英語でいうと「never」です。「never」は日本語に訳してみると、こういう表現になります。
- ・決して…ない。
- ・いまだかつて…ない。
- ・いつも…ない。
- ・全く…ない。
「never」の日本語訳
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文①「never」
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文1つ目は、「Never say never.」です。「never」は「決して…ない。」という意味があるので、「決してneverと言わないで」となり、分かりやすくいうと「金輪際『できない』なんて言わないで」という訳になります。
もう少し噛み砕いて言うと、「『私になんてできない』なんて言わないで、あなたにもできるよ。」という激励の意味を持つ言葉です。ネイティブがスラングとして使います。
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文②「never・ever」
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文2つ目は、「I will never, ever speak to you again.」です。「never,ever」は「never」を「ever」がさらに強調して、「二度とない」という意味になります。
よって「I will never, ever speak to you again.」は、「金輪際、もう君には話しかけないから。」という訳になります。
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文③「last・time」
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文3つ目は、「This is the last time.」です。訳すと「これで最後だ。」となります。つまり次がない事から、噛み砕いて言うと「これで最後だから、金輪際ないように。」という表現になります。
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文④「on・no・account」
「金輪際(こんりんざい)」の英語の例文4つ目は、「On no account must you commit a crime.」です。「on no account」はイディオムで「どんな理由があろうとも」、「commit a crime」は、「罪をおかす」という意味をそれぞれもっています。
よって「On no account must you commit a crime.」は、「金輪際、決して罪をおかしてはいけない」という訳になります。
「金輪際(こんりんざい)」を正しく使って語彙力を高めよう!
当記事では「金輪際(こんりんざい)」という言葉の意味と正しい使い方を、由来・語源を交えてご紹介しました。改めて調べてみると新しい発見や気づきがあるかもしれませんね。
言葉には一つ一つ由来・語源があります。言葉の歴史にも触れて、難しい言葉を新たに知り、日常会話やビジネスで活用してみましょう。「もっと語彙力を高めたい!」という方は下記内容も参考にしてみてください。
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