稀有の読み方や意味とは?希有/稀有な存在/稀有に終わる/稀有な人
稀有な存在とか、稀有な人、稀有に終わるという言葉を見聞きしたことがあるでしょう。きゆう?けう?と読み方を迷う人もたくさんいるのではないでしょうか。そこで今回は、稀有の意味と読み方、さらに、希有との違いについても紹介します。
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稀有の読み方や意味とは?
稀有の読み方と意味①稀有は「きゆう」ではなく「けう」と読む
稀有の読み方と意味の1つ目は、稀有は「きゆう」ではなく「けう」と読むことです。稀有の「稀」という字は、1文字では「き」と読む漢字です。さらに、稀有の「有」という字もまた、「ゆう」と読む漢字となっています。
そのため、読み方がわからない人の中には「きゆう」とストレートに読んでしまう人も少なくありません。しかし残念ながら、こちらは「けう」と読むことが決められている漢字ですので、漢字のテストでの回答では「きゆう」は誤りとされてしまいます。
ちなみにみなさんのパソコンでも、「稀有」という漢字は「きゆう」と打ってもなかなか変換されないことでしょう。「きゆう」という言葉から1つずつ漢字を変換させて無理やり単語を作り上げる人もいますが、「けう」と入力すれば、大抵のパソコンなら一発で変換することが可能です。
稀有の読み方と意味②稀有とは珍しいことを指す言葉である
稀有の読み方と意味の2つ目は、稀有とは珍しいことを指す言葉であることです。稀有の「稀」という漢字は、音読みをすると「まれ」と読みます。まれという言葉は、珍しいことを指す言葉ですので、稀有という言葉も珍しいことを指す言葉であると言えます。
また、稀有には珍しいという意味以外にも「並外れた」という意味が当てはまります。珍しいということは普通ではないと言い換えることができるので、稀有という言葉は並外れたとか、けた外れのといったポジティブな意味合いが強い言葉としても捉えることができます。
ちなみに、2019年惜しまれながら引退をされた力士の稀勢の里関の名前にも「稀」の字が入っています。しこ名の由来はまさに「稀なる(並外れた)勢い」を持って上に上がるという願いが込められてつけられたと言われてます。
稀有と希有の違いとは?
稀有と希有の違いは漢字の違いだけ!
稀有と似た漢字の1つに、「希有」という漢字があります。この2つの違いはどこにあるのかというと、それはズバリ漢字だけであると言えます。そもそも、「稀」と「希」は常用漢字であるか常用外漢字であるかだけで、意味は全く同じことを表します。
常用漢字とは、私たちが目にする法令や公文書、さらには新聞やテレビといったメディアなどの社会の中で広く一般的に使うことのできる漢字のことを言います。これは国が定めており、2,136種類もの漢字が常用漢字に指定されています。
その中で「稀」と「希」は同様の意味を持つ漢字とされており、「稀」は常用外漢字、「希」は常用漢字と指定されているのです。そのため、稀有も希有も元々は同じ使い方ができる同様の言葉であると認識することができます。
ニュアンスで使い分ける
もしあなたが、どうしても稀有と希有を使い分けたいと考えているのであれば、ニュアンスで使い分けるのはいかがでしょうか。例えば、稀有という漢字は希有に比べてやや、イメージ的に珍しさが上である印象が強いです。
その珍しいというイメージを強く印象付けて使いたいという場合には、稀有を使ってみるという自分なりのルールを設けると、ニュアンスによる使い分けをすることができます。また、希有の「希」という字は、希望のようにポジティブなイメージで使われることも多いですので、人物に当てはめて使うのも1つの手です。
例えば、普段はめったに顔を見せない人が姿を現したという嬉しいニュースの際、「あの人が出席するなんて希有なことだ!」のように、リスペクトを込めて使い分けることで、あなたなりのニュアンスでの違いによる使い分けができます。
稀有の使い方・例文は?
稀有の使い方と例文①あの人は稀有な人だ
希有の使い方と例文の1つ目は、「あの人は稀有な人だ。」です。稀有な人というと、珍しい人のように思うかもしれませんが、稀有には並外れたという意味も含まれているため、素晴らしい能力を持ったと解釈することもできます。
「稀有な人」というとあまり顔を出さない人や、めったに見ることがないような人を思うこともあるでしょう。しかしながら稀有な人とは、「並外れた人」のように、その人の能力をほめたたえるリスクペクトを表した言葉でもあります。
もしあなたが、「稀有な人だ」と言われた場合には、「変な人ってこと?」と気にして思うのではなく、並外れた能力を持っている!とか、ほめられている!と脳内で変換をしてみると、素直に言葉を喜ぶことができるでしょう。
稀有の使い方と例文②今やガラケーは稀有な存在である
稀有の使い方と例文の2つ目は、「今やガラケーは稀有な存在である。」です。この例文における稀有な存在とは、そのままの意味である珍しいことを指します。そのため、この例文に敢えて解釈を入れるとすれば、「今やガラケーはとっても珍しいものである。」となります。
ちなみに、ガラケーという言葉自体、実は稀有を象徴する言葉でもあります。そもそもガラケーとは、ガラパゴス携帯の略称です。ガラパゴス諸島のように、独自の進化を遂げている様をもじってつけられました。この様からもわかる通り、世界的に見てもガラケーは非常に珍しいもの、稀有なものであることがわかります。
ただし、この場合の「今やガラケーは稀有な存在である。」にはそこまでの意図は感じられません。現代日本では圧倒的にガラケーに比べてスマホの普及率が高くなっています。そうした珍しさを揶揄した言葉であると捉えるのが一般的でしょう。
稀有の使い方と例文|番外編|稀有に終わる
稀有の使い方と例文の番外編は「稀有に終わる。」です。実は、この例は全くの誤りの例なのです。珍しいという意味を持つ「稀有に終わる。」では、意味がよくわからないため、言葉としては間違いであると言えるのです。しかし、人によっては「稀有に終わる。」という言葉を見聞きしたことがあるという人がいることでしょう。
実はこの言葉の元ネタとなっているのは「杞憂に終わる。」という言葉なのです。「杞憂」とは「きゆう」と読み、稀有の間違いやすい読み方である「きゆう」と同じ読み方です。それらを混同したことで生まれたのが、「稀有に終わる。」という誤った文章なのです。
ちなみに、「稀有に終わる。」と似た「杞憂に終わる。」の意味は、取り越し苦労をするという意味です。わかりやすく言うと、いらない心配をするということですので、稀有とは似ても似つかない言葉であることがわかります。もし「稀有に終わる。」という言葉を使っている人がいたら、誤りであることを教えてあげましょう。
稀有の類語は?
稀有の類語①希少
稀有の類語の1つ目は、希少です。希少は、稀有と同じ意味で使うことができる言葉で、珍しいという言葉で言い換えることができます。希少価値があるや、希少な生き物など、非常に珍しい状態を表すときに使用することができます。
希少という言葉は、英語を使うとすれば、レアという言葉があてはまります。それに則って言うと、希少な価値を持つものはレアなアイテムなんて呼ばれ方もしています。非常に珍しいものを例える際は、稀有よりも希少を使う機会の方が多い傾向にあり、希少を使って珍しさを表現する人も多いです。
稀有の類語②非凡
稀有の類語の2つ目は、非凡です。非凡という言葉を聞くとなんとなく、凡人的なイメージを思い浮かべる人も多いことでしょう。しかし、非凡という言葉は実はその真逆に存在する言葉なのです。そもそも、「凡」という字は普通とか、ありふれたという意味を表す言葉です。
「非(あらず)」という漢字をプラスすることで、普通やありふれた状態を打ち消すことになります。つまり、非凡とは普通ではないとか、ありふれた状態ではないと言い換えることができるのです。稀有には並外れたという意味も含まれているため、類語であると判断することができます。
稀有の類語③稀覯
稀有の類語の3つ目は、稀覯です。この漢字は、「きこう」と読みます。稀覯は、稀有と同じ「稀」の字が入り、珍しい意味合いを持ちます。さらに、「覯」の字には出会うや出くわすといった意味合いを持ちます。これらをまとめると、稀覯は珍しいことに出会うとか、珍しいことに出くわすといった意味があると言えるのです。
稀有の意味もまた、珍しいことという意味を持っているため、稀覯とだいたい同じ意味で使うことができる、類語であると判断することができます。ただし、稀覯は稀有に比べて一般的に広く使われている言葉というわけではありません。漢字も難しいので、使う機会はないかもしれませんが、覚えておくとよいでしょう。
稀有の類語⑤超凡
稀有の類語の5つ目は、超凡です。超凡は、「凡を超す」と書くことから普通を超えた状態であることがわかります。そのため、珍しいとか並外れたという意味を持つ、稀有の類語であると判断することができます。しかし、超凡の「超」の字は、予想以上のパワーを秘めている漢字です。
「超」の1字には、限度以上のとか、とびきりのといった意味があります。そのため、稀有と類語ではあるものの、度合いで行くと超凡の方が並外れている、けた違いであると位置づけることができます。ちなみに、超凡のように凡の字が入る言葉として、先ほど紹介した非凡が存在します。超凡は非凡よりも度合いが高いものです。
稀有の類語④異色
稀有の類語の4つ目は、異色です。異色と聞くと、なんとなく変わり者とか、突飛なイメージが強い印象があります。しかし、異色の本来の意味はありふれたものとは異なるさまといった意味を持つ言葉ですので、稀有とそう変わらない意味を持ちます。
ただし、先ほど言った通りニュアンスとして異色は、変わっているという言葉に当てはまるイメージが強いため、稀有な人に比べ「あなたは異色な人ね。」のように人物に当てはめて使うには、少々難がある言葉であると言えます。ニュアンスによって異なる類語であると覚えておきましょう。
ちなみに、異色というと映画の中でもよく使われている言葉です。異色の映画を作り出す有名監督の多くは、天才肌であることも多いです。次の記事では、そんな天才肌タイプの性格や特徴を紹介しています。天才肌を持つ稀有な人について、もっと知ってみたい方は是非参考にしてみてください。
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉は?
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉①「並外れた存在」
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉の1つ目は、「並外れた存在」です。この人物の能力が非常に優れているといった場合に、並外れた存在という言葉を使うことができます。仕事ができるとか、運動能力が高いのような場合に、並外れた存在という言葉を使うことができます。
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉②「希代の存在」
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉の2つ目は、「希代の存在」です。希代とは、近年まれにみるといった意味を持つ言葉で、ワイドショーなどでも一時期にぎわった言葉であります。そのため、そのイメージからか人物に使うにはやや、悪い印象で使われることも多い言葉です。
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉③「優秀な存在」
「稀有な存在」以外の人柄を表す言葉の3つ目は「優秀な存在」です。一番ストレートに相手の優秀さを表す言葉でもあります。稀有な存在に比べ、相手の能力の高さを表現している言葉ですので、素直に受け取ると嬉しい言葉でもあります。
「稀有」を正しく使いこなそう!
稀有という言葉を人に使った場合、正しい意味を知らずに使うと失礼にあたることもあります。意味を正しく理解し、相手を傷つけることがないよう気を付けなければなりません。また、「稀有に終わる」のように誤って覚えて使っていることも少なくありません。みなさんも、意味を理解し、正しく使えるようになりましょう!
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