「造詣が深い」の意味や読み方は?類語や使い方7選!褒める/ある/浅い

造詣が深いという言葉は、相手を心底褒める場合によく使われる言葉です。ここではその意味や読み方を再確認するとともに、造詣が深いという言葉を実践的に使う7つの文例を紹介します。また類語も確認しつつ、日本語の表現力を上げる手がかりになる内容になっています。

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造詣が深いの読み方は?

造詣が深いの読み方は「ぞうけいがふかい」

積み重ねた本

造詣が深いの読み方は「ぞうけいがふかい」です。この言葉は読み方を知らなければ、中々最初から読めない言葉になります。何故なら「造詣」の「詣」を「けい」という読み方で読む機会は少ないからです。「詣」という言葉は「初詣」という言葉で「はつもうで」という読み方をするイメージが先行することが多い言葉です。

造詣が深いの読み方は特殊なので間違いがないよう注意が必要

2人での仕事

造詣が深いの読み方は、特殊なので間違いがないよう注意が必要です。造詣が深いという言葉はそれぞれの漢字の読み方を知るのではなく、熟語としての読み方を覚えておくべきなのです。ちなみに他の読み方はありませんので「ぞうけいがふかい」という読み方を覚えておけば間違いはなくなります。

造詣が深いの意味は?

造詣が深いの意味①物事に対して豊富な知識や経験があること

見上げる女性

造詣が深いの意味の1つ目は物事に対して豊富な知識や経験があることです。造詣が深いという言葉は基本的に相手を褒める言葉であり、相手の豊富な知識や経験がある場合にのみ、この言葉を使います。そのため、ちょっとした知識を披露しただけで相手に造詣が深いと言えば、相手もそれを単なるお世辞と感じてしまうでしょう。

そして造詣が深いという言葉はその深い知識と豊富な経験を褒める言葉であるため、他人に対してその人のことを推薦する時に使う言葉でもあります。誰かを推薦する場合に知識や経験を事細かく説明せず、造詣が深いという言葉をうまく盛り込んで説明することで、相手に対してその人が十分な能力を持つことを示せるのです。

造詣が深いの意味②ある分野に対して他に追随を許さない能力を有すること

見上げる女性

造詣が深いの意味の2つ目は、ある分野に対して他に追随を許さない能力を有することです。造詣が深いという言葉は数ある類語と比較しても上位に数えられる賞賛の言葉であると言えます。何故なら造詣が深いという言葉は、基本的にその分野においては自分が知っている中でもトップを争うような人に使う言葉だからです。

そのため、下手に造詣が深いという言葉を乱発して人を褒めるようなことをすると、その人の言葉が軽い印象になってしまいます。それはその事柄に関してだけではなく、他のことに関してもその人が言っている内容について、信憑性がないと思われてしまうのです。


造詣が深いの意味③この言葉が示す知識や経験は主に学問や芸術面を指す

3人の会社員

造詣が深いの意味の3つ目ですが、この言葉が示す知識や経験は主に学問や芸術面を指します。造詣が深いという言葉が知識や経験が深いことを示すと説明してきましたが、何にでも使える言葉というわけではありません。例えば「英語に造詣が深い」と言えなくないのですが、他の類語の方が適切な場合が多くなっています。

何故なら英語というカテゴリについてその歴史や文法の学術的なことを話すのであれば造詣が深いという表現も当てはまるのですが、多くの場合英語は話すことや読み書きについてスキルがあるか否かが議論されるので、造詣が深いという言葉を使うと違った意味で能力が高いと勘違いされてしまうのです。

「彼は英文法について造詣が深いので研究の観点や教授法を学ぶには最適な人だと思います」「彼は英会話に精通しているので、同時通訳は彼が適任だと思う」といった形で使い分けます。どちらを使うか迷う場合もありますが、知識や感性を褒めるなら造詣が深いを使い、能力面を褒める場合には精通など他の類語を使います。

造詣が深いの使い方は?

造詣が深いの使い方①学問に関しての専門性が高い場合

黒板と貯金箱

造詣が深いの使い方の1つ目は、学問に関しての専門性が高い場合です。例えば大学の教授に対して、あるいはその分野に関して本を出版しているようなプロフェッショナルに対して、知識や経験が豊富であることを称賛し褒める時に使う言葉になります。そのため、この言葉を使う対象は相当に限定されることになります。

造詣が深いの使い方②芸術性の高さを褒める場合

絵を描く女性

造詣が深いの使い方の2つ目は、芸術性の高さを褒める場合です。造詣が深いという言葉は芸術に対しても使う言葉になります。例えば陶芸家に対して使ったり、音楽家に対して使ったりもします。相手に対して、その芸術性を最大限に認める場合にのみ使える言葉になります。

造詣が深いの使い方の例文7選

造詣が深いの使い方の例文①相手のスキルや知識を高く評価する場合

腕を組む男性

造詣が深いの使い方の例文の1つ目は、相手のスキルや知識を高く評価する場合を紹介します。相手のスキルや知識を高く評価する場合には「彼はスポーツ力学に関しての造詣が深いので、トレーナー陣に加えるのは一考だと思う」といった形で使います。これはスポーツ力学の知識や経験を最大限に評価した言い回しとなります。

この例文のように造詣が深いという言葉の使い方は、基本的に面と向かって相手に対して褒める場合に使う言葉ではなく、第三者として相手を評価し、それを誰かに伝える場合に使う言い回しになります。

造詣が深いの使い方の例文②経験や知識が浅い人と比較する場合

朝日と会社員

造詣が深いの使い方の例文の2つ目は、経験や知識が浅い人と比較する場合を紹介します。経験や知識が浅い人と比較する場合には「高橋教授の動向はまさに遺伝学に造詣が深いことを示している。ほとんどの人が実験過程を問題視している中で、高橋教授だけが実験素材に目を付けていた」といった形で使います。

誰かと比較する場合には「〇〇さんよりも造詣が深い」と言っても十分に伝わるのですが、例文のように実際の行動を示して比較することで、その人の造詣の深さがより引き立つことになります。言葉だけで何とかするのではなく、この例文のように状況を具体的にイメージさせることで説得力が非常に強い文章になります。

造詣が深いの使い方の例文③専門性の高さを称える場合

ミーティングの風景

造詣が深いの使い方の例文の3つ目は専門性の高さを称える場合を紹介します。専門性の高さを称える場合は「伊藤教授はグレゴリオ聖歌の権威ですが谷助教授も非常に造詣が深く数年後には伊藤教授を超えると言われています。実際に和声の分野では伊藤教授も含めて右に出る者はいないと言われています」といった形になります。

相手の専門性の高さを称える場合には例文のように、実際に専門性が高い人と比較することで真実味が出てきます。ただし、例文のような言い方は使い方を間違えると教授に失礼だと思われる可能性があるので、例えば和声以外の分野では断然教授が勝っているなどのフォローも考えながら使う必要があります。

造詣が深いの使い方の例文④人を褒める場合

2人での仕事

造詣が深いの使い方の例文の4つ目は人を褒める場合を紹介します。褒める場合は「彼は仕事だけの男ではない。水脈に関しての造詣が深いが、それを仕事に生かしているだけではなく、発展途上国でのボランティアでも活用している。本当に心優しい男だ」といった形で使います。造詣が深いという言葉を使い人を褒めています。

例文のような形で、実際のエピソードをまじえつつ造詣が深いという言葉を使って褒めることで、相手を称賛するニュアンスがしっかり伝わる文章になります。

ちなみに下記の関連記事は褒めると誉めるの違いを紹介しているおすすめの内容です。造詣が深いという言葉は相手を褒める時に使うことが多い言葉なので、下記の記事も是非参考にしてください!


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造詣が深いの使い方の例文⑤作品を評価する場合

2人での仕事

造詣が深いの使い方の例文の5つ目は、作品を評価する場合を紹介します。作品を紹介する場合には「この水墨画は井上氏の作品です。作品には彼の造詣の深さが表れています。特にこの濃淡の使い分けは、日本国内でも水墨画に造詣が深い彼にしかできないものです」といった形で使います。

例文については「作品には彼の造詣の深さが表れています」という部分を「作品には濃い部分よりも淡い部分を強調するかのような彼独自のタッチが使われています」などとした方が、より造詣の深さが際立ちます。

「造詣が深い」「造詣の深さ」という表現を2つ使いたかったので例文はそのような文章にしましたが、本来は同じような言葉は極力重ねない方が締まりある文章になります。

造詣が深いの使い方の例文⑥業界でトップクラスの知識や経験を評価する場合

サングラスの女性

造詣が深いの使い方の例文の6つ目は、業界でトップクラスの知識や経験を評価する場合を紹介します。業界でトップクラスの知識や経験を評価する場合には「彼は浮力に関して造詣が深く、世界でも彼の右に出る者はいないでしょう。これは私見ではなく、業界の誰に聞いてもそのように答えるでしょう」といった形になります。

例文のような形で「右に出る者はいない」といった表現を使いつつも、その根拠を示すことでそれを見ている相手に対して説得力を持たせることができます。「造詣が深い」という言葉だけでは内容が薄くなるので、造詣が深いという言葉を示す場合には誰にでも分かる根拠を示すことが大切です。

造詣が深いの使い方の例文⑦歴史的な芸術作品の感想を述べる場合

真面目な男性

造詣が深いの使い方の例文の7つ目は、歴史的な芸術作品の感想を述べる場合を紹介します。歴史的な芸術作品の感想を述べる場合には「この彫刻は歴史的な価値があるだけではなく、製作者の造詣の深さが滲み出ている。まさに動き出しそうだという表現はこの作品のためにあるといっても過言ではない」といった形で使います。

彫刻が動き出しそうだという比喩だけだと作品の素晴らしさが中々伝わらないものですが、例文のように造詣の深さという表現を盛り込むことで、品評に深みを出しています。ここからさらに彫刻のどの部分がどのように動き出しそうなのかを、熱を込めて伝えることで相手に対する説得力はさらに増します。

造詣が深いの類語は?

造詣が深いの類語①精通

2人での仕事

造詣が深いの類語の1つ目は「精通」です。「精通」という類語は一つの物事に対しての知識や経験が豊富である様を示しています。造詣が深いと同じ意味合いで使われることもあります。例えば「彼は橋梁の設計に精通している」といった形で「〇〇は××に精通している」という形式で使います。

「精通」という類語に関しても何かに精通している主語と、何に精通しているのかを示している目的語がなければ使えない言葉になります。主語と目的語がなければ意味が通じない言葉となるので注意が必要です。ただし特定の主語について話をしている場合には主語が一時的に省略されることがあります。

造詣が深いの類語②博識

2人での握手

造詣が深いの類語の2つ目は「博識」です。「博識」という類語は、様々な物ごとに対して広く知識を有していることを示す言葉になります。造詣が深いという言葉が一つの物事に対しての知識や経験を示していることに対して、「博識」という類語表現は一つの物事に限定されない幅広い知識を意味しています。

そのため、知識を有していることを称賛する意味を持つ言葉として「造詣が深い」と「博識」は類語関係にあると言えます。また、博識かつ何かの分野に対して造詣が深いという人もいます。そういった意味では、2つの表現が同じ場面で使われることも少なくはないのです。

造詣が深いの類語③~に明るい

頑張る女性

造詣が深いの類語の3つ目は「~に明るい」という表現です。「~に明るい」という類語表現は、何かに詳しいことを示す際に使う言葉です。「造詣が深い」という言葉は、その物事に対して専門性を有していたり、それに近い状況を意味していますが、「~に明るい」という表現は単に詳しいことを意味しています。

そのため「~に明るい」という表現の方が「造詣が深い」という言葉よりも多く使われます。しかしながら人を褒める時に「~に明るい」という表現では相手に対する賞賛の意味合いが足りない場合があります。相手の知識を心から賞賛したい場合には「造詣が深い」という言葉の方が状況にマッチしています。

造詣が深いという言葉を使いこなして表現力を上げよう!

造詣が深いという言葉は、相手を称賛する際にバリエーションに加えておきたい言葉です。そして、何かに対して人を推薦する際にも説得力が出てきます。

ここでは造詣が深いという言葉の意味やその使い方、そして類語表現まで紹介してきました。ここで紹介した造詣が深いという言葉の知識を今後何かに役立ててもらえたらうれしです!


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