ビジネス文書の結び・締めの言葉18選|手紙やメールの最後の挨拶は?

ビジネス文書の結び・締めの言葉はたくさんありすぎて、何を使っていいか悩みますね。手紙の場合とメールの場合では、文末の挨拶言葉は変わってきます。今回はそんなビジネス文書に使える結び・締めの挨拶言葉を18選と、手紙やメールの最後に使える挨拶言葉や、時期の挨拶言葉などをご紹介します。

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ビジネス文書で結びの挨拶を書く理由は?

ビジネス文書で結びの挨拶を書く理由①きちんと文書を締める役目がある

文書を締める

ビジネス文書で結びの挨拶を書く理由の1つ目は、「きちんと文書を締める役目がある」からです。文書や手紙、メールの最後に結びの挨拶がない場合、中途半端で愛想のない印象になってしまいます。恰好をつけるためにも、結びの挨拶をきちんと書くことが、ビジネスマナーとして大切なことなのです。

ビジネス文書で結び挨拶を書く理由②業務連絡事項が終わったと知らせる役目

業務連絡事項

ビジネス文書で結びの挨拶を書く理由の2つ目は、「業務連絡事項が終わったと知らせる役目」があることです。文書やメールでクライアントに連絡を取る場合、大抵はビジネスに大切な業務連絡事項の内容か、相手に対して何かしらの挨拶をするための内容かの、どちらかの文書またはメールになります。

前項の場合は、業務連絡だけ記入して、そこでプツンと文章が終わっていては、相手には中途半端な内容として受け止められてしまいます。それでは相手も混乱しますし、ビジネスマナー的にもNGです。業務連絡が終わったら、きちんと「内容は以上で終わりました」と知らせるために、締めの挨拶として結び言葉を使用します。

ビジネス文書には、要件や連絡事項を書く際のルールがあります。それは「記・以上」を書くことです。前文の後に「記」中央に書き、必要事項を書いた後、左下に「以上」と書いて締めくくります。下記の関連記事には、そんな「記・以上」の使い方をご紹介しています。ぜひ併せて読んで、正しいビジネス文書を使ってください。

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ビジネス文書で必要な項目6選|書く位置も

ビジネス文書で必要な項目①日付

日付

ビジネス文書で必要な項目の1つ目は、「日付」です。書く場所は「用紙の1段目の右上」に書きます。日付は西暦でも和暦でも構いません。例えば「令和×年×月×日」、または「20××年×月×日」のような感じです。日付は基本的には文書を書いた日を記入しますが、必要によっては未来日を記入します。過去日はNGです。

ビジネス文書で必要な項目②クライアントの会社名又は担当者名

クライアントの会社名又は担当者名

ビジネス文書で必要な項目の2つ目は、「クライアントの会社名又は担当者名」です。書く場所は「用紙の2段目の左側」です。クライアントの会社名だけの場合は、「××会社御中」と書き、担当者がいる場合は2段目に「××会社 ××課(部)」、3段目に「担当者氏名様」と書きます。後者の場合は会社名に御中は不要です。

ビジネス文書で必要な項目③貴社の会社名と担当者の氏名

貴社の会社名と担当者

ビジネス文書で必要な項目の3つ目は、「貴社の会社名と担当者の氏名」です。書く場所は「用紙の3段目(又は4段目)の右側」です。貴社名、住所、連絡先、所属部署、担当者氏名の順で一段づつ改行して書きます。必要ならば担当者名の横に印を押します。また、請求書の場合は貴社名の上に角印(または代表印)を押します。


ビジネス文書で必要な項目④文書のタイトル

文書のタイトル

ビジネス文書で必要な項目の4つ目は、「文書のタイトル」です。書く場所は③の下の段で「中央揃え」です。タイトルはなるべく簡単で、分かりやすく書くことが必要です。例えば「お見積書送付について」や、「価格改正のお知らせ」など、簡潔でパッと見て理解できることが大切です。ダラダラと長く書くのは控えましょう。

ビジネス文書で必要な項目⑤前文・内容

前文・内容

ビジネス文書で必要な項目の5つ目は、「前文・挨拶」です。書く場所は④の下の段で「右側」から書き出し、1行目は1マス空けて書きます。「拝啓 ××の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」が一般的な書き出しです。次に改行して、この送付状がどんな内容の文章なのかを簡潔に書きます。

例えば「さて、下記の件について、御請求書を同封いたします」などです。大切なのは「簡潔」で「分かりやすい」文面です。特に手紙などではダラダラと内容を書き綴るのはNGです。できるだけ「簡潔で分かりやすい」が、送付状の役割であり役目だと思ってください。

ビジネス文書で必要な項目⑥締めの挨拶

締めの挨拶

ビジネス文書で必要な項目の6つ目は、「締めの挨拶」です。書く場所は⑤の内容に続けて書きます。例えば「ご査収のほどよろしくお願いいたします」や、「ご確認のほど、どうぞよろしくお願い致します」などです。もし⑤の前文で「拝啓」などの頭語を書いている場合は、改行して「敬具」を右側に書きます。

ビジネス文書の結び・締めの言葉5選|手紙の場合の挨拶は?

【ビジネス文書】手紙の結び・締めの言葉①敬具

敬具

ビジネス文書の手紙の結び・締めの言葉の1つ目は、「敬具」です。他には「かしこ」などです。頭語に「拝啓」つけた後は、必ず「敬具」で終わらせないといけません。それがビジネス文書のルールです。例えば「拝啓 ××の候、皆様におかれましては…どうぞよろしくお願い致します」の後、改行して「敬具」です。

【ビジネス文書】手紙の結び・締めの言葉②敬白

敬白

ビジネス文書の手紙の結び・締めの言葉の2つ目は、「敬白」です。頭語は「拝啓」や「恭啓」などです。使い方としては「恭啓 ××の候 いかがお過ごしでしょうか…よろしくお願いいたします」の前文の最後に、1行空けて「敬白」を右寄せで書きます。目上の方へのお手紙や文書には「恭啓・敬白」を使うと無難です。

【ビジネス文書】手紙の結び・締めの言葉③拝具

拝具

ビジネス文書の手紙の結び・締めの言葉の3つ目は、「拝具」です。頭語は「拝啓」や「拝上」などです。使い方としては「拝啓 ××の候 貴社におかれましては…よろしくお願いいたします」の前文の最後に、1行空けて「拝具」を右寄せで書きます。一般的なビジネス文書にも使用できる丁寧な挨拶言葉です。

【ビジネス文書】手紙の結び・締めの言葉④謹白

謹白

ビジネス文書の手紙の結び・締めの言葉の4つ目は、「謹白」です。頭語は「謹啓」や「謹呈」などです。「謹啓」には「謹んで申し上げます」の意味があり、目上の方への文書に用います。使い方としては「謹啓 ××の候 貴社ますますのご発展…お願いいたします」の前文の最後に、1行空けて「謹白」と右寄せで書きます。

【ビジネス文書】手紙の結び・締め・最後の言葉⑤草々

草々

ビジネス文書の手紙の結び・締めの言葉の5つ目は、「草々」です。頭語は「急啓」など、急ぎの要件の際に用いることが多い末語です。使い方としては「急啓 この度は××について」といきなり本文に入ったりします。後文は「…お願いいたします」などで、最後に1行空けて末文に「草々」と右寄せで書くことが一般的です。

ビジネス文書の結び・締めの言葉5選|メールの場合の挨拶は?

【ビジネス文書】メールの結び・締め・末文言葉①よろしくお願いいたします

よろしくお願いいたします

ビジネス文書のメールの結び・締めの言葉の1つ目は、「よろしくお願いいたします」です。ごくごく一般的で、どのシーンでも使用できる結び・締めの言葉です。相手にお願いする気持ちを強めに表現したい時や、より丁寧に表現したい時には「何卒(なにとぞ)」や「どうぞ」を付けると、より丁寧な言葉になります。

【ビジネス文書】メールの結び・締めの言葉②ご検討くださいませ

ご検討くださいませ

ビジネス文書のメールの結び・締めの言葉の2つ目は、「ご検討くださいませ」です。ご査収とは「内容をよく確認して、お受け取り下さい」という意味です。請求書や契約書など、内容をよく確認してほしい際の結び・締め言葉に用います。例えば「ご請求書をお送りいたします。ご査収のほどよろしくお願いします」などです。

【ビジネス文書】メールの結び・締め言葉③お力添えのほどお願いいたします

お力添えのほどお願いいたします

ビジネス文書のメールの結び・締めの言葉の3つ目は、「お力添えのほどお願いいたします」です。力を貸してほしい時や、協力を仰ぐとき、願いを聞き入れてほしい時などに用います。例えば「××イベントの開催を予定しております。ぜひお力添えのほどお願い申し上げます」など、相手に対してへりくだった結び言葉です。

【ビジネス文書】メールの結び・締めの言葉④メールにて失礼いたします

ご査収くださいませ

ビジネス文書のメールの結び・締めの言葉の4つ目は、「メールにて失礼いたします」です。電話や文章での連絡ではなく、メールでの連絡、相談の際に用いる言葉です。本来、ビジネスとは顔と顔を合わせて、声を掛け合って、商談し、話し合い、完結するものです。しかし現代社会では、主な営業ツールは「メール」です。

そんな時に頼りになる結び・締め言葉が「メールにて失礼いたします」です。「(本当は電話で話したり、訪問して直接お話したいのですが、)メールにて失礼します」という意味になります。営業マンであれば、必須のビジネスワードですね。急ぎの連絡や報告がある際にも、適応できる言葉なので、覚えておくといいでしょう。

【ビジネス文書】メールの結び・締めの言葉⑤用件のみにて失礼いたします

重ねてお礼申し上げます

ビジネス文書のメールの結び・締めの言葉の5つ目は、「用件のみにて失礼いたします」です。この言葉はその意味の通り、メールで前文や結び言葉などは省いて「用件のみ」報告する際に用いる言葉です。なんだかそっけなく感じますが、相当急いでいる場合や、急な報告がある時に使用することが多いです。

ビジネス文書で使える季節別の時候の挨拶8選

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【毎月使える】時下

時下

ビジネス文書の季節別の時候の毎月使える挨拶の1つ目は、「時下」です。時下とは「目下」や「このごろ」という意味です。年中使えるビジネスワードとして、よく用いられます。特に文書として作成する際、季節に関係なく使えるので、一度ひな形を作っておけば、何度も再利用をすることができ、時短にもなる挨拶語です。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【1~2月】寒さ厳しき折柄

寒さ厳しき折柄

ビジネス文書の季節別の時候の1~2月に使える挨拶の2つ目は、「寒さ厳しき折柄」です。意味としては「寒さの厳しい時期ですが」となります。広辞苑には「ちょうどその時、折しも」との意味が載っています。「1年で一番寒い時期ですが、いかがお過ごしですか」との、相手の体調などを気遣う言葉でもあります。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【3~4月】うららかな好季節を迎え

うららかな好季節を迎え

ジネス文書の季節別の時候の3~4月に使える挨拶の3つ目は、「うららかな好季節を迎え」です。春も近くなる3月~4月の時期、「過ごしやすくて、日和のいい季節になりましたね」という意味もあります。「四季」は日本独自の季語です。春うららかな季節の美しさにふさわし季語を表現している、時候の挨拶言葉ですね。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【5~6月】青葉若葉の好季節

青葉若葉の好季節

ジネス文書の季節別の時候の5~6月に使える挨拶の4つ目は、「青葉若葉の好季節」です。初夏も近づく一番過ごしやすい季節を指す季語です。梅雨のない外国の方には分かりずらいかもしれませんが、青葉に雨の露が美しく輝きとても素敵な時期のことを指します。こんな美しい景色やこんな季語があるのは、日本だけでしょね。

日本の青葉が茂る季節は、青い空に青々強い木々が生い茂って、どこから見ても美しくて、ついつい見とれてしまうほどの、そんな存在感です。野っぱらに寝っ転がって、青々と茂った木々の間から、真っ青な空を見上げる瞬間は、何とも言えない季節の贈り物です。そんな気持ちを文章に表した、季節の季語が広く愛されています。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【7~8月】暑さ厳しき折柄

暑さ厳しき折柄

ビジネス文書の季節別の時候の7~8月に使える挨拶の5つ目は、「暑さ厳しき折柄」です。夏も本番に近づいていく、一番蒸し暑くてジメっとした不快な季節を指す季語です。夏はカラッとした晴れの日を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実はとてもジメジメしていて、ジリジリと暑さだけ強調されるのが日本の夏です。

そんな季節に、「例年にない猛暑が続いておりますが」や「例年になく残暑が厳しいですが」など、暑さの中過ごしている相手をいたわる挨拶言葉として。めったにお目にかからない相手に使用することが多い季語です。日本独特の挨拶であり、味のある挨拶言葉として、大切にしていきたい文化ですね。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【9~10月】天高く馬肥ゆる秋

天高く馬肥ゆる秋

ビジネス文書の季節別の時候の9~10月に使える挨拶の6つ目は、「天高く馬肥ゆる秋」です。「秋」という季節は、日本にしか存在しないともいわれるくらい珍しく、そしてとても美しい季節です。赤・黄色・茶色・緑と、山々には紅葉が広がります。その景色の美しさは日本人だけでなく、誰もが圧巻されるほどです。

そんな季節の季語として、「さわやかな季節を迎え」や「秋晴れが心地よい季節」など、まぶたの裏に美しい景色を想像できるほどの光景を思い起させるのが、この季節の季語でもあります。この日本独自の言葉は、外国人にはとても好まれます。しかしビジネス文書で外国人に季語を送っても、理解しかねるかもしれませんね。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【11~12月】初冬の候

初冬の候

ビジネス文書の季節別の時候の11~12月に使える挨拶の7つ目は、「初冬の候」です。「寒くなり始めましたね」という意味があります。この時期は日本では「師走」とも呼ばれる時期ですので、のんびりと過ごすようなイメージはないかもしれません。

日本の「師走」とは何かと忙しすぎて、「師匠も走らずにはいられない」という意味があります。それだけ、景気や市場は活気があり、新しい年を迎えるために、やり残した仕事をやっつけてしまおうとういう企業が増大します。なぜそんなに忙しがるのか外国人には理解できないとも言われている、日本独自の文化です。

ビジネス文書の季節別の時候の挨拶【年中】候を使う

○○の候

ビジネス文書の季節別の時候の一年中どんな時にも使える挨拶の8つ目は、「××の候」です。春であれは「新春の候」、夏であれば「盛夏の候」、秋であれば「新秋の候」、冬であれば「立冬の候」など、どの季節でも応用が利くのがこの季語で、短い分用件も簡素に済むので、一番使われるビジネス用語ではないでしょうか。

正しいビジネス文書を使ってデキるビジネスマンになろう

いかがでしょうか。ビジネス文書で必要な文章の書き方や、結び・締めの言葉、季語を含んだ挨拶の言葉などをご紹介しました。日本人のビジネス文書で一番大切にされていることは、「丁寧さ」と「相手への気遣い」です。外国人には無意味とも言われているほど、実際は無駄な作業です。でも日本で働くためには必要な作業です。

それは、日本人の「本音」と「建て前」の精神からきています。「相手にお伺いを立てること」や、「自分の都合は後回しにすること」は当たり前です。常におもてなしの心を大切にすることが美徳だと思っている、現代の日本のビジネス習慣です。「郷に入っては郷に従え」の言葉の通り、環境に合った対応を習得しましょうね。


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