さとり世代・ゆとり世代の特徴16選｜意味・いつからなの？教育の違いも

さとり世代・ゆとり世代の意味とは？

さとり世代とは1990年代の不況時に生まれ安定を求める傾向にある世代

さとり世代とは1990年代の不況時に生まれ安定を求める傾向にある世代です。バブルがはじけた後に生まれてきた人たちは、バブル時代を体験していないため、質素・倹約が求められる生活を強いられてきたというパターンが少なくありません。その経験から他の世代よりも安定を求める傾向を持つようになったのです。

ゆとり世代の意味とは2002年からの8年間にゆとり教育を受けた世代

ゆとり世代の意味とは2002年からの8年間にゆとり教育を受けた世代です。ゆとり世代とは具体的に、2002年度から2010年度までの間に行われてきた「ゆとり教育」を受けた世代を指します。1984年4月2日から、2004年4月1日生まれの人が該当し、2019年時点で15歳〜35歳がこれに該当します。

1990年代に生まれゆとり教育を受けた世代はゆとりさとり両方に該当する

1990年代に生まれゆとり教育を受けた世代はゆとりさとり両方に該当します。ゆとり世代とさとり世代には重複している時期があり、それが1989年～1995年に生まれてきた人たちがそれに該当します。ゆとり世代とさとり世代は定義が別ですが、重複している世代があることは認識しておきましょう。

さとり世代の特徴5選

さとり世代の特徴①贅沢より安定を重視

さとり世代の特徴の1つ目は、贅沢より安定を重視することです。バブル世代を生きてきた人たちは贅沢が当たり前だと言う人も少なくありませんでしたが、さとり世代の人たちはそもそもその贅沢を体験していない場合が少なくないため、贅沢より安定を重視する傾向にあります。

さとり世代の特徴②理想より現実を見る

さとり世代の特徴の2つ目は、理想より現実を見ることです。さとり世代はそれ以前の世代よりも贅沢を経験せずに過ごしてきているので、現実を見て生きる傾向があります。そのため、高い目標を持たずに粛々と現実を見つめつつ無理をしない生き方をしている人が少なくありません。

さとり世代の特徴③大きな夢を持たない

さとり世代の特徴の3つ目は大きな夢を持たないことです。野望という言葉にも置き換えられるかもしれませんがさとり世代は男女問わず大きな夢を持たずに、できることを自分に無理のない範囲で頑張るという方針で生きている場合が少なくありません。そのため上の世代から見ると仕事への責任感が薄いと感じるかもしれません。

さとり世代の特徴④積極性がない

さとり世代の特徴の4つ目は、積極性がないことです。さとり世代は自分から何かをコミットしたり、提案をしたりすることが他の世代に比べると少なくなっています。無理をしたくないという願望が先に立ち、積極性を失わせている傾向にあります。

さとり世代の特徴⑤無駄な努力を好まない考え方をする

さとり世代の特徴の5つ目は無駄な努力を好まない考え方をすることです。さとり世代は大きな目標を持たないことに触れてきましたが、それもあって自分が無理だと思ったり、難しいと思ったら努力を諦める傾向にあります。現実を見つめて、できることを着実にこなしていくことが価値観における重要な要素になっているのです。

さとり世代の教育の特徴3選

さとり世代の教育の特徴①小学生からパソコンやインターネットに触れている

さとり世代の教育の特徴の1つ目は小学生からパソコンやインターネットに触れていることです。1980年代前半以前に生まれた人たちは家庭に小さい頃からパソコンがある環境は少なかったと言えます。しかし環境が変わり1990年代生まれの人たちはそれ以前の世代よりもインターネットに触れるのが早くなっています。

さとり世代の教育の特徴②怒らない教育で体罰はタブー

さとり世代の教育の特徴の2つ目は、怒らない教育で体罰はタブーであることです。昔も行き過ぎた体罰はタブーでしたが、体罰が今程否定はされていませんでした。昔のマンガではお父さんが子供にゲンコツをするシーンが普通に描かれていましたが、さとり世代においてはそれすら体罰や虐待と言われかねません。

さとり世代の教育の特徴③競争をさせない

さとり世代の教育の特徴の3つ目は、競争をさせないことです。運動会の徒競走ではみんな一斉にゴールをさせる、といった内容がニュースを賑わせたこともあります。さとり世代以前の教育では考えられなかったことです。

ゆとり世代の特徴5選

ゆとり世代の特徴①言われた仕事しかしない

ゆとり世代の特徴の1つ目は、言われた仕事しかしないことです。ゆとり世代には「頑張って仕事をして出世をして給料を上げていけばより贅沢ができる」というよりも「今日の仕事を終わらせて家でゆっくり休もう」という考え方が色濃い人が少なくありません。

ゆとり世代の特徴②連絡が電話ではなくSNS重視

ゆとり世代の特徴の2つ目は、連絡が電話ではなくSNS重視であることです。ゆとり世代が電話に出ない、欠勤の連絡をLINEでしてくる、といった批判があると言われています。

昔は電話が連絡手段のメインであったため電話をするのが普通でしたが、今ではSNSの方がお互いの時間をとらず効率的と考え、そのように行動するゆとり世代の人たちが少なくありません。ゆとり世代以上の人たちがゆとり世代の人たちに対して漏らす不満の内容において、多い項目であると言えます。

ゆとり世代の特徴③ストレスに弱い

ゆとり世代の特徴の3つ目は、ストレスに弱いことです。ゆとり世代より上の人は、ゆとり世代の人が怒られるとすぐに会社を辞めて転職してしまう、と考えそのコミュニケーションに非常に気を遣っています。

ちなみに下記はストレスを溜めないようリフレッシュするコツがまとめられたオススメの記事です。こちらも時間がある時に読んで参考にし、ストレスを溜めないように仕事に臨めるようにしましょう！

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ゆとり世代の特徴④仕事よりプライベートを優先する傾向が強い

ゆとり世代の特徴の4つ目は、仕事よりプライベートを優先する傾向が強いことです。日本では今でも残業が当たり前になっていますが、いつからかプライベートを大切にしようと叫ばれるようになってきました。ゆとり世代を中心に、昔よりも仕事とプライベートをしっかり両立させることができる人が増えてきています。

ゆとり世代の特徴⑤スマホタブレット重視でパソコンが使えない人もいる

ゆとり世代の特徴の5つ目は、スマホタブレット重視でパソコンが使えない人もいることです。スマホやタブレットの方が手軽に使えるため、パソコンは触らないという人が少なくないのも、この世代の意外な特徴であると言えます。ただしタブレット等と操作法が重なる部分も少なくないので、使い方を覚えるのは早いと言えます。

ゆとり世代の教育の特徴3選

ゆとり世代の教育の特徴①ナンバーワンよりオンリーワン

ゆとり世代の教育の特徴の1つ目は、ナンバーワンよりオンリーワンという考え方です。このようなフレーズが歌詞になっているような歌もあるくらい、ゆとり世代の教育を象徴している考え方と言えます。基本的に人それぞれの生き方や価値観を尊重することに重点を置き、あまり競争で勝ち残ることに重きを置かない考え方です。

日本は高度成長を迎え国を発展させていく中で、学歴社会という競争環境で常にナンバーワンになることが善であるという思想で教育が行われてきました。今も学歴社会である側面は色々なところに残ってはいますが昔よりは生き方が多様化してきており、学歴にこだわらずオンリーワンのやり方で生きていけるようになっています。

ゆとり世代の教育の特徴②暗記より考える力を付ける教育内容

ゆとり世代の教育の特徴の2つ目は、暗記より考える力を付ける教育内容です。もちろんゆとり教育の内容の中には、英単語を暗記したり漢字を覚えたりと、暗記をしなければどうしようもない学習内容が含まれていますが、昔の教育よりも考える力を身に付けることに比重が置かれています。

考える力を付ける教育、というと非常にいい響きですが、逆の見方をすると暗記する、知識を付けるという側面の教育内容が薄くなっていると言えます。そのため、勉強をする人とそうでない人の格差がさらに広がる教育内容であるという見方もできます。

ゆとり世代の教育の特徴③2002年に学習内容の3割削減

ゆとり世代の教育の特徴の3つ目は、2002年に学習内容の3割削減されたことです。円周率が「3.14」から「約3」になったのは有名な話ですが、学習のボリューム自体が少なくなっています。そのため、自分自身で率先して何かを学ばなければ上の世代と渡り合っていけない教育内容になってしまいました。

さとり世代とゆとり世代はいつからいつまで？2019年現在の年齢は？

ゆとり世代はいつからいつまでかの定義｜1984年度～2004年度生まれ

ゆとり世代はいつからいつまでかの定義ですが、1984年度～2004年度生まれを指しています。何故ならゆとり教育とは、小学校から高校までの教育を含んでいますので、2002年の時点で高校3年生だった1984年度生まれ、また2010年の時点で小学1年生だった2004年度生まれまでが含まれているからです。

1984年生まれと1996年生まれは、同じゆとり世代に分類されても、内容はまったく違います。何故なら1984年生まれはゆとり教育を最後の1年しか受けていませんが、1996年生まれはゆとり教育を小学1年生からの8年間受けているからです。これは非常に大きな違いと言えます。

さとり世代はいつからいつまでかの定義｜1989年度～1995年度生まれ

さとり世代はいつからいつまでかの定義は、1989年度～1995年度生まれです。さとり世代はバブル崩壊後に生まれた世代が定義されています。いつからいつまでの定義という部分では、ゆとり世代よりも狭い範囲を指していますが、この世代は特にゆとり教育の影響も大きく受けている世代と言えます。

特に1992年度生まれから1995年度生まれに関しては2002年からの8年間、丸々ゆとり教育を受けている世代でもあります。そのため、特にその世代はゆとり・さとり世代とも呼ばれ、昭和生まれの世代と大きく感覚が違うと批判を受けやすい世代でもあるのです。

2019年現在の年齢はゆとり世代は15～35歳さとり世代が24～30歳

2019年現在の年齢は、ゆとり世代は15～35歳さとり世代が24～30歳です。ゆとり世代とさとり世代を合わせて、これからが期待される若い世代がすべて該当しているのです。30代は若手と見られたり、おじさんおばさんと見られたり微妙な世代ですが、20代すべてがゆとり世代に該当しているのです。

そのためこの世代に該当していない場合は、ここで紹介したいつからいつまでがゆとり世代やさとり世代で、その世代がどのような特徴や考え方を持っているのかを理解してコミュニケーションを取っていく必要があるのです。仕事のメインになっている、幅広い年齢層の人が該当していると認識しておきましょう。

さとり世代とゆとり世代を理解して上手く付き合っていこう！

いつからいつまでがゆとり世代でさとり世代であるかを見ていくと、本当に幅広い人が該当しています。昭和生まれである1984年度生まれも該当していますし、これから社会人になる15歳も該当しています。そしてさとり世代は新卒で入社して業務に慣れ、これからが期待される世代が丸々該当しています。

さとり世代やゆとり世代に限らず、世代による考え方の差というのはいつの時代にも存在するものです。そのため、それを否定するのではなく、許容して受け入れてリスペクトすることで、良好な関係性を保っていく方法を模索していきましょう。そうすることで、世代を超えていい仕事やいい関係性が期待できることでしょう。