応相談が使われる例7つ|意味や英語での言い方・要相談との違いとは?

応相談は求人情報でよく見られる言葉ですが、正しい意味は理解していますか?今回は応相談と要相談と別途相談の意味や違い、応相談の丁寧な使い方などを紹介しています。応相談は意外と使い方を間違えやすい言葉なので、正しい意味を理解しましょう。

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求人広告で見かける応相談の意味とは?

求人広告の「曜日・時間は応相談」の意味とは?

カレンダーとコーヒー

アルバイトの求人広告でよく見られる「曜日・時間は応相談」は、「仕事ができる曜日と時間の相談に応じます」という意味です。例えば火曜日と土曜日は仕事ができないなど曜日によって予定がある場合などに、仕事に入れない曜日があることを求人先に相談することができます。

また「勤務時間16時から22時まで(応相談)」と勤務時間が指定されているのに、応相談と求人情報に書かれていることがあります。これは16時から22時まで働ける人を募集しているが、「16時から20時までなら働ける」などの勤務時間の相談に応じますという意味です。

求人広告の「勤務地は応相談」の意味は「勤務場所の希望や相談に応じます」

地図をさす人の手

求人広告の「勤務地は応相談」は、「自分が働く店や事務所など勤務場所の希望や相談に応じます」という意味です。例えばチェーン店で全国に店があり、自宅からの通勤の都合で「渋谷店」など特定の店舗がいいなどの希望を求人先に相談することができます。

また「勤務地・渋谷店(応相談)」と勤務地が指定されて応相談と求人に書かれていることがあります。この場合の応相談は「渋谷店以外の店舗で働きたい」という相談も聞くという意味です。勤務地が指定されているのはその店舗に一番人手がいる場合がほとんどなので、ほかの店舗希望だと採用確率が下がる可能性があります。

求人広告の「給与は応相談」の意味とは「経験や能力で給与を決める」

札を持っている男性

求人広告で仕事内容によっては「給与は応相談」と書かれていることがあります。これは給与をあなたと相談して決めるという意味ではなく、あなたの経験や能力で給与をきめていくという意味です。給与は応相談と書かれている求人は、ある程度の経験や能力がある人を求めている場合などに多いです。

給与は応相談と記載されているのは額を掲載したくないという意味ではなく、実力によって給与額が大きく変わるから明記できないからです。例えば転職サイトで給与応相談と書かれているのは、前職の給与を考慮する場合や前職の経験で給与を決めていくので、給与額を書かずに応相談と書かれている場合がほとんどです。

応相談と要相談の違いとは?「別途相談」についても

応相談は相談に応じるという意味

スーツ姿の座っている人

応相談は相談に応じる、相談に乗りますという意味です。不明なことがある場合に相談に乗ることができるときや、相手の希望にこちら側が変更することもあるときに応相談が使われます。

応相談とは「必ずあなたの意見を反映します」という意味ではありません。相談とは他の人の意見を聞くことや話し合いという意味なので、応相談は「あなたの意見を聞いて話し合いができます」という意味です。求人で応相談と書かれていても必ず意見が通るわけではないので注意してください。

要相談は相談する必要があるという意味

書類を見ながら話をする男性

要相談は相談する必要がある、話し合いが必要だという意味です。要の漢字には「いる・もとめる」の意味があるので、要相談で「相談がいる」になりますね。勝手に変更されては困るときや話し合いで決める必要があるときに要相談が使われます。

要相談も「必ずあなたの意見を反映します」という意味ではなく、「あなたの意見を聞く必要があります」という意味です。例えばアルバイト求人で髪型は要相談と書かれているのは、髪型に関しての決まりはないけれど相談が必要だという意味になります。

別途相談は別のことの相談にも乗るという意味

座って書類を見る男性と立って見る女性

応相談と要相談以外にも、別途相談という言葉があります。別途とは別の道や別の方向という意味で、別途相談で別のことの相談にも乗るという意味になります。これ以外にも別途相談で別の考え方で相談に乗るという意味があります。求人情報の場合は別の考え方で相談に乗るという意味の別途相談が使われることが多いです。

「勤務地応相談」と「勤務地要相談」の違い

スーツ姿で握手する2人

「勤務地応相談」とは勤務地の変更や希望の勤務地について相談ができるという意味です。勤務地での応相談と要相談の違いは、相談の必要性が違います。「勤務地要相談」とは勤務地の希望を受けるという意味です。必ず希望を出す必要はなく、応募側の希望を求人側が聞いて可能なら希望通りになり無理な可能性もあります。

勤務地の場合の要相談は、求人側で特定の勤務地は設定していないので応募側の希望を聞く必要があり、求人側で話し合って決めていきます。要相談のほうが応募側の希望通りにいくことが多いという違いもありますが、希望の勤務地が自宅から遠い場合や店舗によって仕事内容が違う場合は希望通りにいかないこともあります。

「長期・短期応相談」と「長期・短期要相談」の違い

自分の腕時計を見る男性

「長期・短期応相談」とは勤務期間を長期間か短期間か相談ができるという意味です。勤務機関での応相談と要相談の違いは、求人側の採用基準が違います。「勤務期間の応相談」は求人側が短期より長期で働ける人が欲しいなど、長期と短期で採用の基準の違いがある可能性が高いです。

「勤務期間の要相談」は求人側が長期も短期もどちらでも構わず、長期と短期で採用の基準に違いがない可能性が高いです。しかし「勤務期間・長期(応相談)」や「勤務期間・長期(要相談)など指定されている場合は、どちらも長期間勤務できる人を求めているので、短期希望だと採用確率が下がる可能性があります。

応相談がよく使われる例7つ

応相談がよく使われる例①アルバイトのシフト

クレジットカードで会計する女性

応相談がよく使われる例1つ目は、アルバイトのシフトです。アルバイトの求人募集でよく見られます。シフトとはシフト制といわれる働き方で、勤務の日にちや時間を自分の都合に合わせてスケジュール調整できます。

求人情報で「シフト応相談」と書かれているのは仕事ができる曜日や時間の相談ができるという意味です。応募する前にシフトの相談をすることできますし、採用された後にもシフトの相談をすることができます。またシフト制から固定性の働き方にも変えられるという意味の応相談ではないので注意してください。

応相談がよく使われる例②食事プラン


大人数で乾杯

応相談がよく使われる例2つ目は、食事プランです。飲食店の宴会プランやコースプランなど食事内容にも応相談がよく使われます。例えば飲食店のホームページなどで「宴会プラン(応相談)」になっている場合は、食事内容や食事会場や人数の相談が可能です。

予算が決められている場合にその予算に合わせた食事内容にしてくれたり、参加人数を相談して人数にあった会場を用意してくれたりプラン内容にある程度の変更が可能です。応相談なので必ずその通りにしてくれるわけではなく、お店の都合にも合わせた内容ではないといけないので断られる可能性もあります。

応相談がよく使われる例③ホテル

ホテルのロビー

応相談がよく使われる例3つ目は、ホテルです。ホテルでの応相談はパーティ会場の貸し切りで使われることが多いです。例えばパーティ会場の使用項目などに「大人数使用可能(応相談)」などと書かれていることがあります。この応相談とは「大人数は入れるけれど事前に何名入れるのか相談できます」という意味です。

パーティ会場の使い方によって入れる人数が変わるので、応相談で明記していません。事前に何名利用なのか店側が把握したい時は、要相談が使われることもあります。また「パーティ会場20名から(応相談)」と書かれている場合は、20名以下の場合の相談にも応じるという意味です。

応相談がよく使われる例④結婚式場

パーティのスイーツ

応相談がよく使われる例4つ目は、結婚式場です。結婚式場の情報サイトなどに応相談がよく見られます。例えば「演出(応相談)」や「衣装の持ち込み(応相談)」や「貸し切り結婚式(応相談)」があります。演出の応相談は、特別な演出が可能か事前に式場に相談することができます。

衣装の持ち込みの応相談は、式場によっては持ち込み不可だったり持ち込み料がかかったりすることがあるので、衣装の持ち込みができるのか持ち込み料価格を相談できます。貸し切り結婚式の応相談は、ほかの客と貸し切りの時間が重ならないように式場を貸し切る時間を相談することができます。

応相談がよく使われる例⑤アレルギー対応

野菜と香辛料

応相談がよく使われる例5つ目は、アレルギー対応です。飲食店やホテルなど食べ物のアレルギーにも応相談が使われます。例えば「アレルギー対応可(応相談)」と書かれていることがあります。アレルギーで食べてはいけない食材を料理から除いたり調理法を変えたり対応ができるので、アレルギーの相談を聞くという意味です。

対応可と書かれていますが対処には限度があるので応相談が使われます。食物アレルギーにも熱を通したら食べれる場合や、包丁に少しでも付着していたら食べれない場合があります。アレルギーによって対応が変わるので応相談と書いてあります。

応相談がよく使われる例⑥物件情報

レンガ壁の部屋

応相談がよく使われる例6つ目は、物件情報です。物件情報に「ペット応相談」や「価格は応相談」と記載されていることがあります。ペット応相談とはペットを飼いたい場合相談に乗るという意味です。飼っているペットや飼おうと思っているペットの数や大きさによって許可ができるか分からないので応相談と書かれています。

価格が応相談と書かれている物件は中古物件がほとんどです。この場合はオーナーの希望価格は設定されている場合が多く、希望価格より安くしてほしいなどの相談を聞くという意味です。希望価格が書かれていない場合は、事前に物件価格を知りたいと連絡すれば教えてもらえますよ。


応相談がよく使われる例⑦履歴書の希望年収

テーブルに手を乗せている女性

応相談がよく使われる例7つ目は、履歴書の希望年収です。転職では希望年収を履歴書に記載します。その時に「貴社の規定に従います。」と書く以外に「応相談と考えています。」と書くこともあります。「貴社の規定に従います。」は特に希望年収がない場合に使われます。

「応相談と考えています。」は年収の交渉をしたい時に使われます。応相談といっているのは志望者ですがこの場合は相談に応じる受け手ではなく、相談に応じてほしい送り手なので「相談に応じてもらいたいと考えています。」という意味になります。

求人条件の応相談で応募の段階で連絡したい時は?

求人にあるお問い合わせ先にメールで連絡する

スマートフォンを操作する女性

求人が載っているインターネットサイトや情報誌に一緒に記載されている連絡先がメールの場合は、メールで応相談の内容を連絡しましょう。メールの場合は件名に「用件と名前」を記入します。例えば「(店名)の求人情報について、名前」など件名だけ読んでもどんな内容のメールなのか相手が分かるようにしましょう。

本文の入りはどこで見た求人情報なのか、どんな点が気になったのかを書きます。「ホームページの求人情報を拝見し、曜日・時間は応相談について質問させていただきたく連絡させていただきました。」などがいいですね。返信があったら対応してくれたことの感謝のメールを返信しましょう。

求人にあるお問い合わせ先に電話で連絡する

電話をする女性

求人と一緒に記載されている連絡先が電話の場合は、電話で応相談の内容を連絡しましょう。電話では簡潔に用件を述べることが大切です。例えば「お忙しいところ失礼します。ホームページの求人情報を拝見しました(名前)と申します。曜日と時間について質問があったのでお電話させていただきました。」がいいですね。

電話の場合は事前に言う内容をメモしておくといいですよ。返答が希望と違った場合は「ありがとうございました。検討させていただきます。」とはっきりと断らないようにしましょう。希望に合っていた場合はそのまま応募したい旨を伝えても大丈夫です。

応相談の丁寧な使い方・文例は?

応相談の丁寧な使い方は「ご相談に応じます」

スーツ姿の上半身

応相談の丁寧な使い方は「ご相談に応じます」が正しい表現です。よく間違われる使い方に「応相談いたします」があります。応相談とは相談に応じるという意味なので、応相談いたしますは相談に応じるをしますとなります。応相談は求人情報など文字数の制限がある場合や、箇条書きで使われる言葉なので文章には使いません。

求人情報で丁寧な言葉で応相談を使いたい時は、「勤務時間のご相談に応じます」など応相談を相談に応じるという文に直して使いましょう。

別途相談の丁寧な使い方は「別途ご相談ください」

椅子に座っている男性

別途相談の丁寧な使い方は「別途ご相談ください」が正しい表現です。別途相談は応相談や要相談とは違い、そのまま文章に入れてもおかしくない言葉です。例えば応ご相談くださいはおかしな日本語ですが、別途ご相談くださいはよく聞く正しい日本語です。

目上の人に使う時の応相談の使い方は「ご相談いただければと存じます」

握手をする男性2人

目上の人に使う時の応相談の使い方は「ご相談いただければと存じます」がおすすめの言い方です。応相談はご相談くださいと丁寧にできますが、目上の人に使う時は上から目線に聞こえてしまうので間違いではありませんがより丁寧な「ご相談いただければと存じます」がおすすめです。

ご相談いただければと存じますは「相談をもらいたいと思う」を謙った言い方で、もらうは謙譲語の「いただければ」になり、思うは謙譲語の「存じます」になっています。

相談したい時の応相談の使い方は「相談させていただきたく存じます」

座って話し合う男性

相談したい時の応相談の使い方は「相談させていただきたく存じます」がおすすめの言い方です。応相談は「相談に応じろ」とも読めますが、希望を聞いてほしい側は応相談を使いません。履歴書の希望年収に「応相談と考えています」が正しい書き方だと紹介しましたが、履歴書以外ではあまり使わないので注意してください。

相談させていただきたく存じますは「相談をさせてもらおうと思う」を謙った言い方で、うさせてもらうは謙譲語の「させていただく」になり、思うは謙譲語の「存じます」になっています。

いただきたく存じますの表現は、相談以外にも参加や教えてほしい時にも使われます。こちらの記事でいただきたく存じますの正しい使い方と、間違った使い方を紹介しているのでこちらの記事もご覧ください。

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応相談の英語での文例は?

いつでも相談に乗るという意味の英語例文

レンガ壁の前に立つ男性

応相談のようにいつでも相談に乗るという意味の英語は「I’m always here for you.」です。直訳するといつでもあなたのそばにいるとなりますが、いつでも相談に乗るという意味にもなります。

相談を聞くという意味の英語例文

ティーカップを包む2人の手

応相談のように相談を聞くという意味の英語は「I will listen to you.」です。直訳するとあなたに耳を傾けるとなりますが、あなたの相談を聞くという意味にもなります。

応相談の意味を理解しよう

応相談は求人情報でよく見られる言葉ですが、要相談や別途相談との違いや丁寧な言い方を知らない方は多いですよね。紹介した応相談の意味や、応相談が使われる要件によって変わる相談内容を覚えて正しい使い方をしましょう。


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