オフレコの意味・由来とは?英語・類語・反対語・使い方例文も

テレビなどで「オフレコ」という言葉を聞いたことはありませんか?情報の公表や記録に携わる人が使うことが多い「オフレコ」の意味や類語、反対語や英語表現まで説明します。「オフレコ」の使い方をマスターして、ビジネスシーンはもちろん、日常生活の中でも「オフレコ」を取り入れてみましょう。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



オフレコとは|意味・由来は?

オフレコの意味とは「情報の記録や公表をしない」

オフレコ

オフレコの意味とは、「情報の記録や公表をしない」です。知り得た情報を録音したり、第三者に話したり伝えたりしないという意味を持つのがオフレコです。簡単に言ってしまえば、内緒にするということですね。報道の場では「非公式」という意味でも使われています。

オフレコは、英語の「off the record(オフザレコード)」を略した言葉です。recordは「記録」を意味し、offは「外れる」という意味の英語です。off the recordは、直訳すると「記録を外す」という意味になります。つまり「記録外」ということです。

オフレコは、情報を伝える側と受け取る側が、お互いに情報を公表しないという条件を受け入れている必要があります。つまりオフレコは秘密保持契約を結ぶという状態にあるのです。

オフレコの由来とは「報道機関の略語」

オフレコ

オフレコの由来とは、「報道機関の業界用語」です。オフレコは、報道機関の業界用語が由来とされています。特に政治関連の報道機関が、off the recordの略であるオフレコを使っていたとされています。「オフレコにするので話を聞かせてください」などと政治家に条件を出し、話を聞き出していたそうです。

オフレコとは|使い方は?

オフレコの使い方①公表されたくない情報を提供するとき

情報

オフレコの使い方1つ目は「公表されたくない情報を提供するとき」です。ビジネスシーンで、社外秘の内容や情報解禁前の情報などを人に話すときにオフレコを使うことができます。一部の限定した人にしか情報を伝えたくないという思いを、オフレコを使うことで相手に伝えることができます。


たとえば、新商品の開発に成功しつつも、ライバル会社に開発内容を知られないために、発売が決まるまで情報を解禁しないことがあります。とは言え、新商品の発売に向けて、広告制作などに携わる会社には情報を提供する必要もでてきます。このような場合に、オフレコを使って情報が公表されないように伝えるのです。

オフレコの使い方②情報を録音などで記録されたくないとき

記録

オフレコの使い方2つ目は「情報を録音などで記録されたくないとき」です。会話や会議の内容などを録音などで記録されたくないときも、オフレコを使うことができます。オフレコのレコは記録を意味するレコードなので、記録されたくないときにも使えるのです。

記録は残るものなので、情報が公表されたり外部に漏れたりするリスクがあります。たとえば、ライバル会社の人と楽しく会食しているところを写真に撮ったり、音声を録音したりすると、自分の会社に知られたときにあらぬ疑いをかけられる恐れがありますよね。

このような情報が漏れるのを避けたいときにオフレコを使って、相手と情報の記録をさせない約束を結べば、情報の漏洩を防ぐことにも繋がります。SNSで発信されたくないときも、同じようにオフレコを使うことができます。

オフレコの使い方③内緒にしたいとき

内緒

オフレコの使い方3つ目は「内緒にしたいとき」です。ビジネスシーンはもちろんですが、日常生活では、内緒にしたいときにオフレコを使うのが一般的です。小さなことから大きなことまで、内緒話として秘密を共有するときに、オフレコを使います。自分の秘密はもちろん、別の人の秘密を打ち明けるときにも使えます。

「これオフレコなんだけど」と内緒話を始めたり、内緒話を終えたあとに「この話はオフレコね」と秘密であることを念押ししたりします。たとえば、「オフレコなんだけど、○○さんの彼氏が浮気してるんだって」や「結婚することになったんだけど、まだオフレコにしておいて」などのように使います。

「オフレコ」を使った例文5選

「オフレコ」を使った例文①この話はオフレコでお願いします


オフレコ

「オフレコ」を使った例文1つ目は「この話はオフレコでお願いします」です。会議や会話の中でオフレコを使った例文です。ビジネスシーンはもちろん、日常会話でも使える例文の一つです。他者にここでの話を漏らさないで欲しいという意味です。話を終えたあとに使うと、オフレコの念押しとしても使えます。

話をする前に「ここでの話はオフレコでお願いします」と伝えると、記録にも残さないで欲しいという意味も込めることができます。ただ、オフレコと言うだけでは自分用の記録という形を取られてしまう恐れがあるので、「記録もしないでください」と一言付け加えたほうが良いかもしれません。

ビジネスシーンでは、社外秘の情報を扱う機会が多くあり、情報漏洩しないように慎重になりますよね。そんな中、意外と間違われやすいのが社外秘と社内秘です。社会人として会社の機密を守るために、社外秘の意味をきちんと知っておく必要があります。下の記事で説明していますので参考にしてください。

Small thumb shutterstock 623855219
社外秘の意味は?英語や社内秘との違い・機密の使い方やマークも

社外秘や社内秘と赤くマークされた書類はよく目にしますよね。社外秘には外部秘や関係社外秘などいろいろな種類があり、意味合いも少しずつ違ってきます。今回は社外...

「オフレコ」を使った例文②オフレコ発言は公表しないでください

オフレコ

「オフレコ」を使った例文2つ目は「オフレコ発言は公表しないでください」です。非公式の発言は公表しないでくださいという意味の例文です。オフレコ発言とは、非公式な環境で発した言葉のことを意味します。たとえば、会議を終えたあとの発言や、「オフレコです」と言われて発言した内容などがオフレコ発言です。

非公式な環境での発言は、気が緩んでいたりするので、公表されると困ることがあります。そのようなときに「オフレコ発言は公表しないでください」と使うことができます。某政治家が、オフレコ発言を後に暴露されたりして話題になったことがありました。オフレコ発言は政治家生命を脅かすようなものでもあるのです。

「オフレコ」を使った例文③新商品の情報のみオフレコです

オフレコ

「オフレコ」を使った例文3つ目は「新商品の情報のみオフレコです」です。会議や会見、インタビューなどで使える例文です。提供した情報の中で、新商品の情報以外は公表してOKだけど、新商品の情報はまだ非公開ですよという意味です。つまり、一部の情報を「オフレコ情報」として非公開にするのです。


オフレコ情報とは、非公開や非公式な情報のことを意味します。例文のようなオフレコ情報であることを伝えることは、非公開や非公式な情報を守るために役に立ちます。オフレコ情報を「公開してはいけない」とわかってない人もいるので念押しする必要性もあるのです。

「オフレコ」を使った例文④オフレコが条件だったのに公表された

オフレコ

「オフレコ」を使った例文4つ目は「オフレコが条件だったのに公表された」です。オフレコという約束をした上で話した内容を公表されたときの例文です。相手に裏切られたり、相手のミスで情報が洩れてしまい公表されてしまったという嘆きや怒りの思いが込められています。

情報を公表した相手に対して「オフレコが条件だったのに」と怒りをぶつけることもできますね。社内で公表されたことを責められたときに、公表した相手に責任転嫁するフレーズとしても使うことができます。オフレコなのに公表されて苦渋を味わった経験がある人は、一度くらい使ったことがあるかもしれませんね。

「オフレコ」を使った例文⑤オフレコを条件に取引先と会食をした

会食

「オフレコ」を使った例文5つ目は「オフレコを条件に取引先と会食をした」です。非公式という条件で取引先と食事に行ったという意味の例文です。ビジネスシーンでは、会食も営業活動の一環とされますよね。ただ、あくまでも非公式で、営利目的ではないという会食をしたときには、例文のようなオフレコの使い方ができます。

たとえば、政治家が記者とオフレコという条件で会食した場合は、会食の席での会話を録音したり、写真に残したりすることはナシということになります。「オフレコ」ということは「非公式」であり、非公式なことを公表するのはマナー違反と取られてしまいがちです。

「オフレコ」の類語・反対語・英語表現は?

「オフレコ」の類語は「非公開」「内緒」「他言無用」

内緒

「オフレコ」の類語は、「非公開」「内緒」「他言無用」です。どの類語も、人に話したり公表したりしないという意味の言葉ですね。「オフレコ」という言葉を普段使っていない人でも、類語の言葉を使う機会はあるのではないでしょうか。類語を使う機会はオフレコを使う機会とも言えます。

「この話は内緒ね」を「この話はオフレコね」と類語をオフレコに替えて使うことができるので、ぜひ使ってみてください。オフレコはもちろんですが、オフレコの類語を使うときは、「オフレコね」と一言で終わらせるよりも、どうしてオフレコなのかという理由を相手と確認し合った方が良いでしょう。

理由の受け取り方が違うと、聞く側の勝手な判断で情報を漏らされていまう恐れがあり、トラブルが起こってしまうことも考えられます。「こういう理由だからこの話はオフレコにしてね」と伝える方が無難と言えます。

「オフレコ」の反対語は「オンレコ」「公表」「情報公開」

公開

「オフレコ」の反対語は「オンレコ」「公表」「情報公開」です。どの反対語も、情報を秘密にしなくて良いという意味の言葉です。反対語の中では、「オンレコ」という言葉が聞きなれない人もいると思います。オンレコはon the record(オンザレコード)の略で、オフレコ同様に業界用語です。

「off」の反対語の「on」を使って公開を意味します。オフの反対語のオンで「オンレコ」と覚えれば、使いやすいのではないでしょうか。「この会見はオンレコです」「この情報はオンレコです」というように、報道や記録をしても良いことを伝えるときに使えるのが、オフレコの反対語です。

情報の公開を許可するのは、話す側であることが大半です。もし、「オフレコ」とも「オンレコ」とも言われなかった場合は、話す側に聞くことをおすすめします。その方がトラブルを避けられるはずですよ。

「オフレコ」の英語表現は「offtherecord」

オフレコ

「オフレコ」の英語表現は「off the record」です。オフレコの由来でも説明しましたが、オフレコはoff the recordを略した言葉なので、オフレコを英語表現するときはoff the recordを使います。

This is completely,off the record(これはあくまでもオフレコです)というように使うことができます。言葉の最後にoff the recordを付けてもOKですし、話の最初にoff the recordとつけてから、内緒の話題を言うのもOKです。

オフレコという言葉自体がoff the recordという英語の略語なので、英語表現が覚えやすいですね。秘密や内緒を「secret」で表すこともできますが、機会があればoff the recordも使ってみてください。

「オフレコ」はお互いが意味を理解しておく必要がある

「オフレコ」は、話す側と聞く側のお互いが意味を理解しておかないと、成立しない言葉です。「オフレコ」と言われたときはもちろん、自分が「オフレコ」を使うときは、相手が意味を正しく理解していることを認識してから使いましょう!正しく使うことができれば、ビジネスでも普段の生活でも使える言葉ですよ。


商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。