「活かす」と「生かす」の違いは?意味や類語4選!経験を/仕事に

「活かす」と「生かす」の意味の違いが分かりますか?「活かす」は、バイトの経験を仕事に活かす、知識を資料作りに活かす、など何かを何かに役立てたり、持っている能力や経験を充分に発揮させるという意味になります。「生かす」は生命が関わる時に使います。ここでは、「活かす」の例文や類語を紹介します。

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「活かす」の意味は?

「活かす」とは持っている能力や経験を充分に発揮させるという意味

壁を背に微笑む男性

「活かす」とは、持っている能力や経験を充分に発揮させるという意味です。自分や誰かが持っている才能や能力、または人間じゃなくても、何か物が持っている性能なども当てはまります。物とは、植物や野菜、素材、何かの材料など、有機物でも無機物でもなんでも当てはまります。

能力や経験など、その人、その物が持っているものや事を有効利用し、いい方向や結果を目指すために使われる言葉です。持っているものがポジティブな事ではなく、失敗や反省などのネガティブなものであったとしても、失敗は成功のもとというように、将来的にいい未来を掴めるように活用していくという意味になります。

「活かす」は常用漢字ではない

勉強する女性二人

「活かす」は常用漢字ではありません。そのため、試験や公務員の作る公的な書類などでは使う事ができません。ひらがなにして「いかす」と書いたり、「生かす」という漢字を代わりに使ったりします。「生かす」でも代用はできますが、別に意味があるので、厳しい人だと間違いだと指摘される可能性もあります。

「活かす」と「生かす」の違いは?

「生かす」は生き返らせたり生きていさせるという意味

病気の男性

「生かす」は、命あるものを生き返らせたり生きていさせるという意味になります。命あるものとは、人間や動物だけではなく、植物にも当てはまります。生きさせてあげる、生きさせてあげているという意味の言葉です。お世話したり、手を尽くさなければ、死んでいたり枯れてしまったりするものが対象となります。

「活かす」と「生かす」の違いは動物や植物などの生命に関わるかどうか

犬と男性

「活かす」と「生かす」の違いは、動物や植物などの生命に関わるかどうかです。「魚を活かす」だと、魚の素材の良さを十分に発揮させて料理を作ったり、展示などに有効利用する意味になりますが、「魚を生かす」だと、魚を死なせないようにお世話したり環境を整えたりする意味になります。

「生かす」だと生かしておくだけなので、「何々を生かす」と生物である主語を入れれば文が完成します。しかし、「活かす」を使う場合だと、「何々を、何々に活かす」のような、何を何に活かすのかを表すための言葉が必要となります。


「活かす」の例文12選

「活かす」の例文①アルバイトの経験を新しい仕事に活かす

レストランのテーブルに料理が運ばれてきたところ

「活かす」の例文一つ目は、「アルバイトの経験を新しい仕事に活かす」です。意味は、アルバイトで経験した接客業務や事務のスキルなどを、就職先の仕事で役立てたり有効利用するということになります。

または、アルバイトで経験値を積んでコミュニケーション能力が高くなったり、作業スピードが上がったりする場合もあります。この場合は、どんな能力やスキルか限定せず、アルバイトを通じて行ったり知り得た知識全般を、次の新しい仕事で役立てることを指しています。

「活かす」の例文②ボランティアの経験を次の仕事に活かす

接客しているところ

「活かす」の例文二つ目は、「ボランティアの経験を次の仕事に活かす」です。ボランティアの経験も、活かす場がたくさんあります。逆に言えば、ボランティアは何か別の活動に活かすためにやっている人も少なくありません。

学童や児童センターでのボランティア活動を、教師や保育士という仕事に活かすことを考えていたり、実際に活かしている人も多いです。ピンポイントな内容の活動でなくても、ボランティアで地域や人との関わりを築き、仕事に繋げる人も少なくありません。それもボランティアの経験を活かしたことになります。

「活かす」の例文③取得した資格を仕事に活かす

オフィスにいる男女

「活かす」の例文三つ目は、「取得した資格を仕事に活かす」です。これは、既に持っている資格があり、その資格の技術や知識を使って仕事をすることを意味します。

資格とは、もともと取得して終わりというものではありません。何かしらに活かすのが普通です。運転免許証を取ったら運転に活かしますし、教員免許を取ったら教師の仕事に活かします。既に持っている資格を活かす場合もあれば、仕事に活かすために新しく資格を取得するパターンもあります。

「活かす」の例文④人脈を仕事に活かす

たくさんの人と食事しているところ

「活かす」の例文四つ目は、「人脈を仕事に活かす」です。仕事の内容によっては、人脈がとても重要になってくる場合もあります。自分が作ってきた人脈を利用して仕事を得たり、業務を依頼したりと、色々な方法で活かすことができます。

「活かす」の例文⑤今まで培ってきた知識を採用試験に活かす

本を読んでいる女性

「活かす」の例文五つ目は、「今まで培ってきた知識を採用試験に活かす」です。採用試験の内容にもよりますが、色々な知識を必要としている場合も少なくありません。これまでに蓄えた色々な知識を充分に発揮し、採用試験にぶつけるという意味の例文です。

「活かす」の例文⑥本で得た知識を資料作りに活かす

本を読む子供

「活かす」の例文六つ目は、「本で得た知識を資料作りに活かす」です。意味は、本を読んで学んだり理解した知識を、資料を作るために使うことを表します。一度得た知識は、資料作り以外にも活かす事ができます。

また、今回の例文では「本で得た知識」となっていますが、「昨日得た知識」「先生から得た知識」など、どんな知識なのかを細かく変更して表すこともできます。

「活かす」の例文⑦今回の反省を次に活かす

落ち込んでいる女性

「活かす」の例文七つ目は、「今回の反省を次に活かす」です。例文では「今回の反省」という漠然とした文章になっていますが、「バイトで怒られた反省を」「忘れ物をした反省を」などのように、具体的に何を反省したか文章で表すこともできます。

「活かす」の例文⑧面接の失敗を次に活かす

面接を受けている女性

「活かす」の例文八つ目は、「面接の失敗を次に活かす」です。これは、面接を受けたが失敗してしまったので、次の面接では同じ失敗をしないようにするという意味になります。

「活かす」の例文⑨ダンスの才能をパフォーマンスに活かす


ダンスしているような男性

「活かす」の例文九つ目は、「ダンスの才能をパフォーマンスに活かす」です。これは、ダンスという才能をすでに持っており、それをなんらかのパフォーマンスに利用する・役立てるといった意味になります。

「活かす」の例文⑩コミュニケーション能力を婚活に活かす

会話する男女

「活かす」の例文10個目は、「コミュニケーション能力を婚活に活かす」です。これは能力と、利用する場を限定した使い方となっています。コミュニケーション能力を婚活の場で利用する・役立てるといった意味になります。

「活かす」の例文⑪木材の特性を家づくりに活かす

庭の広い家

「活かす」の例文11個目は、「木材の特性を家づくりに活かす」です。これは、色々な木材のそれぞれが持つ特性を、家を作る際に利用するという意味になります。例えば、ヒノキは色が白っぽかったり、高い耐久性と水湿に耐える特性を持っています。そのため、神社などの建築によく使われています。

人間以外にも、特性や性質があります。その部分に着目して、あることに役立てたり利用する時は、「活かす」という言葉が使えます。

「活かす」の例文⑫素材の味を料理に活かす

料理を盛りつけているところ

「活かす」の例文12個目は、「素材の味を料理に活かす」です。これは、野菜や魚などの、さまざまな食材に調味料を使いすぎず、食べもの本来が持つ味をメインとした料理を作るという意味になります。素材自身の持つ何かの特徴を活用するといった意味の文にも、「活かす」はよく使われています。

「活かす」の類語4選

「活かす」の類語①有効利用する

ブタの貯金箱を持った笑顔の女性

「活かす」の類語一つ目は、「有効利用する」です。「利用する」だけでも類語と言えないこともないですが、ただ単に使うだけという意味になってしまいます。「有効利用する」だと、持っている能力や特性をうまく利用することになります。「活かす」の場合は、「有効利用する」の方が意味合いとしては近いです。

「活かす」の類語②活用する

元気な男性

「活かす」の類語二つ目は、「活用する」です。意味は、人や物が持っている機能や能力を、効果的に使うということになります。「活用する」と「活かす」は同じ漢字を使っているので、意味もほぼ同じになります。そのため、「活かす」を「活用する」に変えても意味も変わらず違和感もありません。

「活かす」の類語③役立てる

パソコンを開いて電話している男性

「活かす」の類語三つ目は、「役立てる」です。意味は、なんらかのものを有効に使うということになります。「役立てる」の場合は、人や物に能力や特徴などの特性がなくても、目的を達成するために利用が出来ればそれで役に立ったということになります。こちらも「活かす」と言葉を入れ替えても、違和感はありません。

「活かす」の類語④存分に働かせる

パソコン操作をしているところ

「活かす」の類語四つ目は、「存分に働かせる」です。「存分」とは、充分な様子という意味になります。充分とは、不足が無く満ちていることを意味します。つまり、不足が無いくらい充分に能力を働かせるという意味になります。

知識や経験を仕事に活かすことを考えよう

仕事探しをしたり、業務を開始するときは、今まで得た知識や経験を活かす事を意識するといいでしょう。何も活かせるようなものを持っていないと思っても、生きているだけで何かしらの経験を積んでいるはずです。逆に、仕事に活かすために資格を取るというのもいいですね。

活かすの類語は、有効利用するや活用する、役立てるといったものがありました。どんなものでも、使い方によって活かす事は可能です。また、人の持つ能力や経験以外にも、モノが持つ機能や特性も活かす事ができます。仕事でもプライベートでも、色々と活かして過ごしてみましょう。

「活かす」と「生かす」のように、読みが同じで意味の違いが分かりにくい言葉ってありますよね。下記の記事では、所用・私用・所要・諸用の意味や使い方について紹介しています。ビジネスシーンで使う事も少なくない言葉なので、違いや意味について確認してみて下さい。

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