可否の意味とは?意味と類語と英語と使い方は?要否/是非
可否の意味は端的に言えば漢字通り「可か否か」です。参加の可否などの使い方をし、要否・是非などの類語を持つ言葉でもあります。読み方や英語とは?も含め、可否を使う・見聞きして理解するに際して役立つ情報をお伝えしていきます。ご参考になれば幸いです。
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可否とは?意味と読み方は?
可否とは「良し悪し・賛否」の意味
可否の意味は、「良いことと悪いこと」「賛成と反対」「良い悪いや賛成不賛成について論じること」の3つです。1つ目の意味「良いことと悪いこと」の意味は言い換えば「良し悪し」の言葉になり、良い点と良くない点についてを表します。
2つ目の意味「賛成と反対」の意味は、まとまった言葉に言い換えると「賛否」になります。この「賛否」の言葉は、可否の類語にもなります。賛否は、提案や意見に同意する(賛成)のか?同意しない(反対)のか?を表す意味を持つ言葉です。
3つ目の意味「良い悪い・賛成不賛成について論じること」は、なぜ良いのか?悪いのか?なぜ賛成なのか?不賛成なのか?を筋道立てて説明することを言います。この意味で可否を使う場合は、「衆に向けて意見の可否を唱える」といった使い方になります。
可否の読み方は「かひ」
可否の読み方は「かひ」です。「可」は一般的に「可能・許可・不可思議」など「か」の読み方で用いられることが多いため、可否の際にも読み間違いが起きることは稀でしょう。
「否」の方も一般的に「否定・拒否・否認」などの形で「ひ」の読み方をされることが多い感じですが、「否めない・〜か否か」といったように「いな」の読み方で使うことも少なくありません。
かといって「かいな」の読み方をする方は少ないと思われますが、念のため可否は「かひ」と読むということをお伝えしました。また、可否は難しい漢字ではありませんがとっさに読み方を忘れてしまうこともあり得ます。読む時・言う時には、落ち着いて発声および発言をしましょう。
可否の使い方とは?例文5選!
使い方「良い悪い・賛成反対を表す時に使う」
可否は意味にもある通り、良い悪いや賛成不賛成(反対)を表す時に使います。賛成と不賛成は「同意するか?同意しないか?」ということですが、良い悪いという表現はその意味の幅がとても広いです。つまり、状況によりどう良いのか?どう悪いのか?といった表現内容が変わってきます。
可否は「○○についての可否」というように、何の良し悪しや賛成不賛成のことなのか?を前述した上で使う必要があります。その場に実際にいるならば状況や皆の言動の流れで分かる部分もありますが、文章上では何の可否なのか?ということを文脈に沿ってちゃんと示す必要があります。
使い方「相手の賛成反対意見を聞く時に使う」
可否は、あることについて相手が賛成意見を持っているのか?反対意見を持っているのか?を聞く時にも使います。この際は「可否を採る」の形になることが多く、こちらから良し悪しや賛成不賛成を示すのではなくて、相手となる側が抱く良し悪しや賛成不賛成を知りたい意味合いが込められています。
例文①「参加の可否」
可否の例文1つ目は「参加の可否」です。これは「参加するのか?しないのか?」ということを表す時に使う形で、「参加の可否をお尋ねしたいのですが」「参加の可否は当日の前までにメールにてお知らせください」「参加の可否を告げる」などの文にして使用します。
「参加するかしないか」や「参加するか否か」などと同じ意味ですが、かたい表現を選ぶ際は「参加の可否」とする場合が多いです。また「参加するかしないか」と「参加するか否か」は名詞と動詞と接続の文構成ですが、「参加の可否」は名詞と名詞を接続しているのでタイトル的な簡潔性を感じさせます。
例文②「可否を採る」
可否の例文2つ目は「可否を採る」です。これは「(あることについての)賛成と不賛成の数を知るためにその意見を集めること」を表す表現で、「プランAとプランBのどちらにするかを決めるために可否を採る」「可否を採る目的は適切な結論を出すためです」などの文を作ることができます。
例文③「○○の可否を論じる」
可否の例文3つ目は「○○の可否を論じる」です。この形で可否を使う時に用いられる意味は「良い悪い・賛成不賛成について論じること」ですので、「○○の可否を論じる」が表すことは「良い悪いということ・なぜ賛成不賛成なのかということなどを筋道立てて説明する様子」です。
可否の類語と使い方例文とは?
類語①「要否」の意味と使い方例文
可否の類語その1は「要否(ようひ)」です。要否の意味は「必要か否かということ」で、必要か不必要か(要るか否か=要否)を表す時に使います。使い方例文には、「新プランの要否について話し合う」などがあります。
可否は「良いと悪い・賛成と反対」なので要否とは表している内容に違いはありますが、良いから必要・悪いから不必要といった使い方をするなら要否と可否は類語になります。
類語②「是非」の意味と使い方
可否の類語その2は「是非(ぜひ)」です。是非は「是非ご覧ください」の使い方が一般的ですが、意味は名詞と副詞に分かれています。使い方例文には「物事の是非を弁える」などありますが、「是非ご覧ください」の使い方をする時は副詞の扱いとして「あることの実行や実現を強く希望する気持ち」の意味で用いられています。
副詞には他に、「ある行動を強く勧める意味(是非○○しなさい)」と「ある条件のもとでは必ずそういう結果になる意味(是非に・是非ともの形になることが多い)」があります。副詞の意味たちは、いずれも可否の意味とは似つかないものとなっています。
そう、是非が可否の類語になるのは名詞の意味を持つ時です。是非の名詞としての意味には、「良いことと悪いこと」と「善悪や適否を論ずる・批評すること」の2つがあります。前者の意味は可否の意味と一致し、後者の方も可否が持つ「良い悪いや賛成反対について論じる」意味と似ています。以下の記事も参考になります。
類語③「当否」の意味と使い方
可否の類語その3は「当否(とうひ)」です。当否の意味は「正しいか正しくないか」または「適切かどうかということ」で、正誤(正しいと誤り)を判断する時や相応しいか否かを判断する時に使います。
可否を「正しい=良い・誤り=悪いの意味で使う時」は、当否も可否の類語になります。使い方例文には、「事の当否を尋ねる」などがあります。
可否の英語と使い方例文とは?
可否の英語は「advisability」
可否の英語は「advisability(アドゥバイザビリティ)」です。形式張った表現で、ビジネスシーンなどで用いられます。advisabilityの意味は「進めて良いこと」であり、「得策かどうか決める」ことを表す時に使います。
「得策かどうか決める」というのは、言い換えれば「良いか良くないかを決めること」です。つまり「可否」を表します。したがって、advisabilityは可否の英語になるのです。
「propriety」も可否の英語になる
可否の英語には「propriety(プロプライアティー)」もあります。proprietyは「礼儀・作法・正当性」などを意味する英語で、「適当かそうでないかを決める」というニュアンスで用いられることがあります。
「適当かそうでないか」は言い換えれば「良いか悪いか」のことですので、proprietyは可否の英語として英訳の際に使用されることがあります。また、proprietyもadvisabilityと同様にやや形式張った表現ですので、ビジネスシーンでも使えます。
可否の英語の使い方と例文
可否の英語はadvisabilityとproprietyの2つでしたが、advisabilityの使い方例文には「discuss the advisability of」proprietyの使い方例文には「The propriety of a product」があります。
まず「discuss the advisability of(ディスカス・ザ・アドゥバイザビリティ・オブ)」の意味は「〜の可否を論じる」で、可否が持つ3つ目の意味にあたります。
続いて「The propriety of a product(ザ・プロプライアティー・オブ・ア・プロダクト)」の意味は「製品の可否」で、可否が持つ1つ目の意味にあたります。また「for and against」という英語もありますが、これは「賛成と反対」を意味します。
可否の意味は3つ!状況に合わせて正しく使おう!
可否には、「良いことと悪いこと・賛成と反対・良い悪いや賛成不賛成について論じること」といった3つの意味が存在しています。「参加の可否・製品の可否・可否を採る・可否を論じる」などの形で使いますので、状況に合った意味で使うようにしましょう。
要否や是非などの類語は使い方が異なる場合もありますので、その意味と意味合いを調べ考えておくことも必要です。英語に訳す際はadvisabilityかproprietyになりますが、文脈により意味合いが変化することがあるため安易に使わないよう気を付けましょう。
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