読むの尊敬語は?謙譲語や言い換え敬語・ビジネスや手紙での例文も
読むの尊敬語や謙譲語といった敬語表現の使い方について紹介します。ビジネスにおける敬語表現は「読んでください」という言い回しでは丁寧さに欠けることになり「ご拝読ください」といった非常にフォーマルな言い回しが必要になるシーンもあります。ここでは様々な読むの敬語表現を紹介していきます。
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目次
読むの尊敬語は
読むの尊敬語①読まれる
読むの尊敬語の1つ目は「読まれる」です。この表現は読むの尊敬語表現の中でもベースとなる表現になります。誰かが何かを読むことを「読まれる」という尊敬語表現で言い表すことで、読むというアクションの主体となっている人物に対する敬意を表すことができます。
「読まれる」という表現は、稀に「心が読まれる」といった受動態の表現になる場合もありますが、基本的には「読む」の尊敬語だという認識で問題ありません。「読む」という表現を尊敬語にする場合にはまずは「読まれる」という表現を第一候補に挙げるようにしましょう。
読むの尊敬語②お読みになられる
読むの尊敬語の2つ目は「お読みになられる」です。この表現の尊敬語は「読む」だけではなく様々な動詞を尊敬語表現に当てはめることができる構文です。例えば「お書きになられる」というような言い方もできます。様々な言い方ができる表現ですが、「読まれる」という尊敬語よりも敬語の要素は強い表現になります。
文章を作成する際に「読まれる」という表現だと敬語のニュアンスが弱く、もう少し敬語のニュアンスが強い表現を使いたいと感じるシーンでは「お読みになられる」という表現を使うようにしましょう。それ以外のシチュエーションでは「読まれる」という表現で問題はないでしょう。
読むの尊敬語③ご確認いただく
読むの尊敬語の3つ目は「ご確認いただく」です。この表現は必ずしも100%「読む」の尊敬語にあたるという表現ではありません。状況や使い方によっては「読む」の尊敬語表現として使用できる言い回しになります。「確認する」という動作が何かを読む動作に当てはまる場合には使える尊敬語表現になります。
例えば「資料をご確認いただく」という場合、資料は読むものなのでこの場合は「読む」の敬語表現にあてはまることになります。しかしながら「安否をご確認いただく」という場合、安否は「読む」ものではありませんので、この場合は「読む」の敬語表現には当てはまらないことになります。
敬語は何か一つ間違ってしまうとそれだけで印象を下げることになります。せっかくそこまでの段階で正しく印象のいい敬語表現を使っていたとしても、間違い一つで大きく印象を下げてしまいます。そのため、知らない敬語表現が出てきたらきちんと勉強するようにしましょう。下記の記事も敬語の勉強に役立つ記事になります。
読むの敬語表現や言い換え方
読むの敬語表現や言い換え方①読んでくださいは「お読みください」
読むの敬語表現や言い換え方の1つ目は、読んでくださいの「お読みください」への言い換えです。「読んでください」という言い回しは、読むの命令形における一般的な丁寧語表現になりますが、読むの命令形の敬語表現は「お読みください」になります。「読んでください」はビジネスでは基本的に使いません。
お手すきの際に説明書きをお読みください。製品が使いやすくなるヒントが満載の内容になっております。
読むの敬語表現や言い換え方②ご拝読くださいは読んでくださいを意味しない
読むの敬語表現や言い換え方の2つ目は、読んでくださいのさらに丁寧な派生表現を紹介します。読んでくださいの最上位の敬語表現として「ご拝読ください」を挙げる人もいるのですが、例文のような表現が、読んでくださいの最上位の敬語表現と言えます。何故「ご拝読ください」が当てはまらないかは後述します。
丁寧な敬語表現には例文で使われている「お読みいただきますよう」という表現が挙げられます。例文のように、非常に畏まった印象を相手に与える表現になります。フォーマルな要素が非常に強い場面限定で使うようにしましょう。
資料をお送りいたしましたのでお読みいただきますようお願い申し上げます。
読むの敬語表現や言い換え方③お目通しください
読むの敬語表現や言い換え方の3つ目は「お目通しください」です。読んでくださいという表現は「お目通しください」という表現に言い換えることができます。「読む」という言葉が隠れている表現になりますので、文章で非常に使いやすい表現になります。使うと相手から表現力を評価されやすい表現でもあります。
いつもお世話になっております。資料の修正点のみまとめたものをお送りいたしますのでお目通しください。
読むの敬語表現や言い換え方④ご査収ください
読むの敬語表現や言い換え方の4つ目は「ご査収ください」です。読んでくださいの敬語表現として「ご査収ください」を代わりに使うことができます。例文のように、メールや郵送でもらった資料等に関して確認をしてほしい時に使う表現です。ビジネス色が強く、相手に対する敬意が強く伝わる表現になります。
いつもお世話になっております。昨日のデータをPDF形式で添付いたしますのでご査収のほどお願いいたします。何卒よろしくお願いいたします。
読むの敬語表現や言い換え方⑤拝見いたします
読むの敬語表現や言い換え方の5つ目は「拝見いたします(拝見します)」です。この表現は謙譲語になり、自分が何かを読む時に使う敬語表現になります。
拝見いたしますという表現で注意が必要なのは、この表現は一般的に使われてはいるのですが間違った敬語表現であり、正しくは「拝見します」です。拝見いたしますは「拝見」と「いたします」という2つの敬語表現を重ねて使っているため二重敬語に該当します。その点を認識しつつ使うようにしましょう。
資料と写真データを受領いたしました。これより拝見いたします。お返事は明日以降になりますのであしからずご了承ください。
読むの敬語表現や言い換え方⑥確認いたします
読むの敬語表現や言い換え方の6つ目は「確認いたします」です。この表現も「いたします」という言い回しで謙譲語に該当します。自分が何かを確認する作業と、何かを読む作業が合致する場合に使える敬語表現になります。例文のようにビジネスメールをメインとして使える言い回しになっています。
資料のご共有ありがとうございます。確認いたします。何かありましたらこちらからご連絡いたします。
読むの尊敬語を使うときのポイント
読むの尊敬語を使うときのポイント①お読みになられるは誤った尊敬語表現
読むの尊敬語を使うときのポイントの1つ目は、お読みになられるは誤った尊敬語表現という点です。この表現は一般的にもあまり使われることのない二重敬語の表現になります。そのため、使われた方は明確に間違った敬語であると認識することでしょう。
お読みになられるは「お読みになる」と「られる」という2つの尊敬語を重ねて使っている二重敬語の表現になりますので、使わないようにしましょう。「読まれる」「お読みになる」という表現がお読みになられるの代わりとなる表現です。
読むの尊敬語を使うときのポイント②尊敬語と謙譲語を使い分ける
読むの尊敬語を使うときのポイントの2つ目は、尊敬語と謙譲語を使い分ける点です。尊敬語は相手を立てて相手への敬意を表す表現であり、謙譲語は自分が遜って相手への敬意を表す言葉です。そのため、相手の行動に対して謙譲語を使ったり、自分の行動に尊敬語を使ったりすると相手に失礼にあたりますので注意しましょう。
読むの尊敬語を使うときのポイント③謙譲語・読ませていただくを誤用しない
読むの尊敬語を使うときのポイントの3つ目は、謙譲語・読ませていただくを誤用しない点です。「読ませていただく」は謙譲語にあたる表現ですが、相手から読む許可をいただいた時にのみ使える敬語表現です。そのため、相手から許可がない状態でこの表現を使うと無断で読んでいるような印象を与えるリスクがあります。
乱用すると誤解を招きかねない表現であり、状況によっては間違った敬語であると相手から認識される言い回しになりますので、十分に注意して使うようにしましょう。
読むの尊敬語を使うときのポイント④ご拝読くださいは誤った敬語表現
読むの尊敬語を使うときのポイントの4つ目は、ご拝読くださいは誤った敬語表現である点です。ご拝読くださいという表現は非常にポピュラーな表現なのですが敬語としては誤った表現なので使わないようにしましょう。何故なら「ご拝読ください」の「拝読」が謙譲語だからです。
そのため「ご拝読ください」と伝えるのは相手を下げる表現になりますので適切ではないのです。今後「ご拝読ください」は使わず「お読みいただきますよう」や「お読みください」を使うようにしましょう。
ビジネスで読むの尊敬語の使い方・例文も
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文①資料に目を通す場合
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文の1つ目は、資料に目を通す場合です。下記は相手に読んでもらう場合と、自分が読む場合の2つのパターンの例文を掲載していますので参考にしていただけたらと思います。それぞれの場面において使われる表現が変わってきますので見比べて覚えた方がいいでしょう。
- ・いつもお世話になっております。来週の打ち合わせで使う資料を添付させていただきますのでご査収のほどお願いいたします。ご多忙のところ恐れ入りますが何卒よろしくお願いいたします。
- ・いつもお世話になっております。資料のデータをいただきましてありがとうございます。明日までに拝読いたします。
資料に目を通す場合の例文
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文②手紙を読む場合
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文の2つ目は、手紙を読む場合です。手紙を読む場合に使う敬語表現は、他のものを読む際に使う敬語表現とは違うので下記に例文を掲載しておきます。状況によっては例文よりも丁寧な表現を使ったり、少し崩したりする必要があるかもしれません。
- ・いつもお世話になっております。昨日紹介状をお送りいたしました。お手すきの際にお目通しいただきますようお願い申し上げます。
- ・いつもお世話になっております。昨日お手紙が届きました。ありがたく読ませていただきます。
手紙を読む場合の例文
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文③軽く流し読みする場合
ビジネスで読むの尊敬語の使い方と例文の3つ目は、軽く流し読みする場合です。何かを読む場合にはじっくりと詳細まで目を通す場合と、例文のように軽く目を通す場合に分けられます。軽く目を通す場合には例文のような表現を使うと、そういったニュアンスが失礼なく相手方に伝わることでしょう。
- ・いつもお世話になっております。資料の後書きを添付いたします。お手すきの際にご一読くださいませ。
- ・いつもお世話になっております。添付データにつきまして拝受いたしました。確認いたします。
軽く流し読みする場合の例文
読むの尊敬語と謙譲語を使いこなしてコミュニケーション力向上を図ろう!
読むの敬語表現には様々なバリエーションがあり、ここでは尊敬語を中心に謙譲語も紹介してきました。伝える相手やシチュエーションによって適切な表現は変わりますが、ここで紹介したことを参考にすれば適切な表現を選ぶことができるでしょう。読むの尊敬語と謙譲語を使いこなしてコミュニケーション力向上を図りましょう!
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