内々定の辞退のメールや電話の連絡方法は?取り消しはいつまで大丈夫か?
せっかく勝ち取った内々定ですが、その後、様々な事情でどうしても辞退を申し出ないといけない場合も出てくるかと思います。今回は、内々定の辞退をする場合のメールや電話での連絡の仕方をご紹介します。辞退できる期限や、また、辞退の取り消しはいつまで可能であるかということについても、ご説明いたします。
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目次
内々定を辞退出来る期限は?
内々定を辞退出来る期限①いつまでも保留にして置くのはNG
内々定を辞退出来る期限は1つ目は「いつまでも保留にして置くのはNG」です。早々と内々定を頂くことは嬉しい事でも有りますが、自身の状況や進路の方向性が変わってしまうのは仕方の無いことです。ここは早急に辞退の連絡をするようにしましょう。
何故なら企業側も時間と労力をかけて評価をし内々定を通知しているからです。これを辞退するという事は、企業側の期待を裏切ることになります。また他にも優秀な人材がいたかもしれない人たちを抑えての内々定。いつまでも保留にしていては、企業側にとってはとても大きな痛手に繋がります。
早めに辞退表明することで、企業側としても他の優秀な候補生に声を掛けることができます。評価をしてくれた企業だからこそ、いつまでも保留にすることなく迅速に伝える事によって自分のためはもちろんの事、企業のため、他の候補生のためにも望ましい結果に繋がるのは間違いありません。
内々定を辞退出来る期限②内々定承諾書の提出は不要
内々定を辞退出来る期限2つ目は「内々定承諾書の提出は不要」です。内々定承諾書は内定を出すことを約束するための書面のことです。企業側が出した内々定に承諾しましたと言う事を示したものなので辞退を考えているのであれば記入する必要はありません。
内々定承諾書が送付されてきたら、辞退する旨を記すのではなく必ず企業に電話をして直接伝えるようにしなければなりません。就職への第一歩です。真剣に考えてから行動に移しましょう。
内々定を辞退出来る期限③内々定(通知書)は10月1日以前
内々定を辞退出来る期限3つ目は内定が出る「10月1日以前」までです。そもそも内々定とは企業と正式な労働契約をしているのではありません。採用予定を知らせる通知書の事です。まだ労働契約を結ぶ前の段階ですので、内々定を辞退したとしても法的なリスクは一切ないのでご安心下さい。
これは元々、企業が新卒者採用で守るべきルールとして、経団連が「10月1日以前には内定を出してはいけない」としたことが発端になったと言われています。今後のスケジュール次第では経団連の就活ルール廃止により、内定・内々定の定義そのもの自体が変わってくるとの見解もあります。
現時点(2018年11月時点)では内々定は労働予定通知書で、いつまでに連絡しなくてはいけないとの決まりはありません。「正式な労働契約ではない状態」との認識で大丈夫です。しかしここは社会人の最低限のマナーとして、先にも述べたように決断したら一日も早く伝える事が大切です。
内々定の辞退を電話で伝える方法は?
内々定の辞退を電話で伝える方法①丁寧に誠意を持って
内々定の辞退を電話で伝える方法1つ目は「丁寧に誠意を持って」です。内々定を辞退するに至る理由は様々。断る事自体は悪いことではありません。しかし、契約前とはいえ会社が多くの時間とコストを掛けて評価して採用しようとしてくれた事に変わりありません。
ある意味、会社や人事担当者の期待を裏切ることになるので会社側の気持ちをきちんと考慮して、丁寧に内々定の辞退を電話で伝える事が何より誠意が感じられる行為です。
ところが最近は、メールでのやり取りばかりで実際電話で話す機会がなくなってきています。正しい敬語の使い方が分からないという人も多いのでは無いのでしょうか?そんな方のために正しい敬語の使い方の関連記事をリンクしていますので、是非ご覧下さい。
内々定の辞退を電話で伝える方法②先ず結論から
内々定の辞退を電話で伝える方法2つ目は「先ず結論から」です。メールに比べて、電話だとどうしても伝えたい事が後回しになり、前置きをついつい長く話してしまいがちです。内々定の辞退は言いにくいことですが、相手の都合も考えて直ぐに伝えるようにしましょう。
内々定の辞退を電話で伝える方法③理由をきちんと伝える
内々定の辞退を電話で伝える方法3つ目は「理由をきちんと伝える」です。辞退の旨を伝えたらその理由を聞かれる可能性は高いです。その時、曖昧な返答や回答だと採用担当者は納得せず不愉快な思いをしてしまいます。事前に言いたいことを端的にメモにまとめて準備しておくことをおすすめします。
どんな理由であれ辞退するのには相応の理由があるはずです。その思いを隠さずに打ち明けることこそが大切です。採用担当者にもその誠実さが伝わり理解を示してくれることでしょう。以下に電話のかけ方の例文を記載しましたので是非参考にしてみてください。
- ・お世話になっております。私、○○大学の(自分の名前)と申します。
- ・新卒採用担当の△△様お願いします。
- ・「はい、お電話変わりました。△△です」
- ・お世話になります。○○大学の(自分の名前)です。
- ・先日は内々定のご連絡を頂き有難うございました。
- ・このようなご機会をいただきながら誠に恐縮なのですが
- ・自身の就職活動を改めて見直したところ
- ・別の企業様の方に強くご縁を感じたため
- ・御社の内々定を辞退させていただきたいと思いご連絡しました。
- ・△△様には色々とお時間をさいて頂いたにも関わらず、勝手を言って申し訳ございません。
- ・それでは失礼致します。有難うございました。
内々定を辞退するときの電話のかけ方①
- ・お世話になっております。私、○○大学の(自分の名前)と申します。
- ・新卒採用担当の△△様いらっしゃいますか?
- ・「はい、お電話変わりました。△△です」
- ・○○大学の(自分の名前)です。先日は面接の際お世話になり有難うございました。
- ・大変恐縮では有りますが、御社の内々定を辞退させて頂きたくご連絡いたしました。
- ・勝手を言って大変心苦しく、本当に申し訳ありません.
- ・他の企業様より内定を頂きそちらの方が以前からやりたかった事により近いと感じられた為、お世話になる事に決めました。
- ・本当に色々お世話になり感謝致しております。有難うございました。
- ・それでは失礼致します。
内々定を辞退するときの電話のかけ方②
電話をかけた際に採用担当者が不在な場合もあります。取り次ぎの人が「代わりにお伝えしましょうか?」と言われても伝言をお願いするのは止めましょう。必ず採用担当者に直接伝えなくてはいけません。その際はきちんと「また後ほどかけ直します」と伝えるようにしてください。
最後に電話を切る時は自分から切らない事です。採用担当者が電話を切るまで待って、切れたのをきちんと確認してから自分の電話を切るようにしましょう。最低限のビジネスマナーです。
内々定の辞退をメールで伝える方法は?
内々定の辞退をメールで伝える方法①シンプルに
内々定の辞退をメールで伝える方法1つ目は「シンプルに」です。基本ビジネスメールは、用件以外は回りくどい文章は良しとされていません。忙しいビジネスマンには一瞬見ただけで用件が伝わる文章が好まれます。
採用担当者に送るメッセージもシンプルに、件名は「内々定辞退の件」と明記してメッセージを添えてメールを送るようにしましょう。
内々定の辞退をメールで伝える方法②感謝と謝罪
内々定の辞退をメールで伝える方法2つ目は「感謝と謝罪」です。件名だけでは無く、感謝と謝罪の文章を合わせて入れましょう。せっかく採用をしようとしてくれたアナタを評価してくれた会社に、その好意に応える事が出来なかった謝罪を入れるのは社会人としての最低限のマナーです。
内々定の辞退をメールで伝える方法③誤字・脱字に気を付ける
内々定の辞退をメールで伝える方法3つ目は「誤字・脱字に気を付ける」です。ビジネスメールでは当然の如く御法度となります。特に、内々定取り消しの重要なメールは、何度も読み直してからメールすることを心掛けるようにして下さい。以下に内々定辞退メールの例文を記載しましたので是非参考にしてみてください。
- ・件名:内々定辞退のご連絡
- ・株式会社○○
- ・新卒者採用担当○○様
- ・お世話になっております。 ○○大学の△△です。
- ・先日は、内々定の通知有難うございました。
- ・御社に評価頂けた事大変嬉しく光栄に思っています。
- ・このように評価いただきながら大変恐縮ですが、自身の
- ・就職活動を今一度鑑みた結果、他の企業様とのご縁を深く感じた為、
- ・御社の内々定を辞退させて頂きたく存じます。
- ・採用を担当してくださった
- ・○○様には貴重なお時間を割いてしまったにも関わらず
- ・このようなご返事となってしまい誠に申し訳ございません。
- ・本来なら直接お伺いをしてお詫びしなければならないところ、
- ・メールでのご連絡になります事を重ねてお詫び申し上げます。
- ・最後になりますが、御社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
- ・ 署 名
- ・ 20✖✖年○月何△日
内々定辞退メールの例文①
- ・件名:内々定辞退のご連絡
- ・株式会社○○
- ・新卒者採用担当○○様
- ・本日は大変心苦しいながら、内々定を辞退させて頂きたくメールをお送りさせていただきました。私なりに
- ・貴社へ貢献出来る事、そして私が将来希望するやりたい事について今一度真剣に考え抜いた結果です。
- ・○○様、そして選考でお世話になった皆様方には誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げる次第です。
- ・何卒ご了承いただきたく存じます。
- ・最後になりますが
- ・貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
- ・ 署 名
- ・ 20✖✖年○月何△日
内々定辞退メールの例文②
敬意をあらわす意味を込めて、必ず相手方の名前や会社名は文頭に置くようにしましょう。そして自分を指す言葉(私や自信など)は文末に置くようにするとより誠意が伝わります。
内々定の辞退を伝える時のマナーは?
内々定の辞退を伝える時のマナー①先ず自身の意思確認
内々定の辞退を伝える時のマナー1つ目は「自身の意思確認」です。迅速に辞退を伝えるのは良いことですが、その事を伝えるにあたり再度自身の気持ちにブレがないのか、まだ迷いはないのかを徹底的に自身に問い直して見てください。就職の判断は自身の責任に掛かっています。
一度辞退を伝えれば当然後戻りなんて事は出来ません。後悔のないようにする為にも、判断は慎重にしていく事が大切です。何よりそこに至るまでには、それなりの労力と時間を掛けて頂いた「内々定」です。だからこそ判断は慎重且つ適確なものである事が必要なんです。
内々定の辞退を伝える時のマナー②直接伝える
内々定の辞退を伝える時のマナー2つ目は「直接伝える」です。一番誠実さが伝わりきちんとした印象を与えることでしょう。会社まで簡単に行ける距離なのであれば是非この方法も検討してみることをおすすめします。
但し、突然訪問しても採用担当者が対応できなかったり、不在の場合も有ります。会社側もわざわざ訪問してくることを望んでいない場合や、迷惑になることも有ります。訪問する際は必ず連絡を入れて、いつまでに伺えば良いかの許可をとってから訪問するようにしましょう。
内々定の辞退を伝える時のマナー③誠実な対応
内々定の辞退を伝える時のマナー3つ目は「誠実な対応」です。辞退するから適当な態度で接するのは当然、人としてあるまじき行為です。会社側も時間と労力をかけて評価し、貴方を採用しようと決めてくれたのです。一度自分を評価してくれた会社なんだということを忘れてはいけません。
また、ビジネスの世界は何時何処で繋がるのか分かりません。例えば社会人になってから辞退した会社と取り引きする事になった。採用を担当してくれた人が転職してきて上司になった。等々、思ってもないタイミングで接点が生まれるかもしれません。
なのでマナーに反した態度は、社会人になってから非常に困る可能性があります。将来の事も考えて、きちんとした誠実な対応を心掛けるようにしましょう。
内々定辞退の取り消しは可能?
内々定辞退の取り消し①受け入れてもらえない
内々定辞退の取り消し1つ目は「受け入れてもらえない」です。理由はどうであれ一度辞退を申し出たあとに、取り消しをお願いするなんて一般的に気まずいものです。当然ながら企業側に対して失礼な行為です。
厳密に言って、法的には辞退の取り消しは問題ありませんが、モラルに反しているという認識で取り消しは難しいと覚えておきましょう。
内々定辞退の取り消し②評価にペナルティ
内々定辞退の取り消し2つ目は「評価にペナルティ」です。万が一辞退の取り消しを承諾してくれたとしても、その事実は残念ながら残ります。ですので周りより低い評価で社会人生活をスタートすることになるのです。肩身の狭い思いをする危険があることは覚悟してください。
しかしそれでも辞退を取り消したい、という気持ちが変わらないのであれば、日数に余裕を持って伝えましょう。「為せば成る」という気持ちで企業側に真摯な態度でお願いしてみる事です。わずかでも可能性が生まれるかもしれません。
きちんと内々定辞退をして社会人のはじめの一歩を朗らかに!
正直言いにくいことは心情として先延ばしにしたいものです。ですがここは社会人として大切なはじめの一歩。自分の将来を真剣に考え抜いた結果です。辞退することは何も悪いことでは無いので正々堂々と誠意ある態度で切り抜けましょう。その先に続く道にはきっと予想を超えた素敵な未来が待っているはずです。
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